ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了)   作:砂岩改(やや復活)

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第二十三戦「絶望の予兆」

 

 

「セレディー様、これがご要望の資料です…」

 

「そう……助かるよ…ユイ君」

 

「では、こちらは失礼します…」

 

セレディーは一ノ谷ユイが持ってきた資料を読み上げると感心したように一人呟く。

 

「九条ノイン、ワーカー・シクト、法条ムラク、バネッサ・ガラ、ミハエル・ローク、木場カゲト、それに金箱スズネ……彼の周りには優秀な人材ばかりだ…全員が優秀な成績を持っている…」

 

セレディーが見ていたのは神風トオルに関する資料であった、そこには過去の経歴や戦果、身辺などが事細かに書かれていた。

 

「やはり惜しい存在だ…」

 

セレディーが資料を見ているとポケットの携帯から着信が鳴り出る。

 

「私だ…そうか……調整はこちらでやる……修理は任せたよ…」

 

電話が終わるとセレディーは資料を机に置き

 

「"アレ"の準備は時間が掛かりそうだから、まずは瀬名アラタから行こうか…仲間を傷つけられるのは辛いだろうね…」

 

セレディーは怪しく笑うのだった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

朝、いつものように登校しているとワーカーが修理が終わったトールギスをトオルに渡すと

 

「隊長……トールギスの修理は終わりました…それと……」

 

「ん?何だ?」

 

「いえ……放課後にお時間を頂けたらと…」

 

「分かった…」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

その後授業を終えてトオルはムラクに誘われて戦況観覧室に立ち寄りジェノックの戦闘をを見ながらワーカーと話していた。

 

「隊長……実はこの通りジェノックとハーネスも新型機で戦力アップをはかっています……自分はトールギスを作りましたので一番トールギスを知っています…」

 

「つまり……限界だと…トールギスの」

 

「はい……」

 

「だがあの機体は…」

 

「分かります…自分も悩みましたが…しかしあの二人はトールギスよりも、隊長……貴方の活躍を望んでいる筈です…」

 

「…………少し考えさせてくれ…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数ヵ月前、トオルは二人もロストに追い込み退学させた者がいた。

 

「トオル様!!」

 

「うわっ!?」

 

トオルの名を叫び後ろから抱きつく金髪の少女、トオルは当然バランスを崩し倒れ金髪の少女の下敷きになった。

 

「おい!ドロシー!トオルから離れろ!」

 

「いやですわ!」

 

下敷きになったトオルからバネッサが必死にドロシーを引き離そうとするがドロシーは頑として離れずにいる様子をムラクたちは楽しそうに見ていた。

 

「全く……毎度の如くドロシーは…」

 

「トオル大好きっ子だからね」

 

「バネッサも素直になればいいんだけどな~」

 

「隊長も人気者ですね」

 

ノイン、ミハエル、ワーカー、オットーがそれぞれ笑いながら話し合っていると

 

「最近はトオルの小隊への移動申請をしているようだ…」

 

「「「「「え!?」」」」」

 

ムラクの爆弾発言にトオルとドロシー以外がムラクを見ながら驚いていると

 

「誰か…助けてくれ…」

 

「「「「「ハッ!」」」」」

 

トオルの声で我に帰り取り合えずトオルをドロシーの下から助けだすのだった。

 

「トオル様!」

 

「行かせない!」

 

また飛び付こうとするドロシーを羽交い締めにして押さえるバネッサが騒いでいるとノインがニヤケ顔でトオルと腕を組み行こうとすると

 

「さぁ……二人は置いて行くぞ…」

 

「「まてごらぁ!」」

 

予想通りバネッサとドロシーが叫びながら追いかけるのだった。

 

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「……、……」

 

「……、隊長!」

 

「ん?」

 

感慨にふけていたトオルはワーカーの言葉に意識を戻すとワーカーの方を向く。

 

「隊長……終わりましたよ…」

 

「そうか……」

 

いつの間にかウォータイムが終わり戦況観覧室のモニターが暗くなっていたのを見てトオルはムラクに状況を聞くと

 

「あぁ…バンデットが表れてバル・スパロスがロスト寸前まで追い込まれたがまた新しい機体が投入されてピンチを脱した」

 

「新しい機体か……」

 

「あぁ…多分アレはオーヴェインの後継機だと思うが…」

 

「後継機か…」

 

「ジェノック第1小隊…やはり侮れない…」

 

「だよな…」

 

その時ワーカーの言葉が頭をよぎる…

 

(トールギスよりも隊長の活躍を願っている筈です…)

 

「分かってるさ…多分俺がこの思い出から動きたくないだけだってことは…」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「……いや…」

 

珍しく余り喋らないトオルにムラクは首を傾げるのだった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

次の日、トオルたちはいつも通りに登校し教室にいるとワ大声を挙げながら教室にどこかに行っていたワーカーが入ってきた。

 

「どうした?ワーカー?」

 

「それが…大変なんです…」

 

トオルの疑問にワーカーは息も絶え絶えに言うと全員が驚く。

 

「「「「「コントロールポットで事故ぉ!」」」」」

 

「はい……ジェノックの星原ヒカルが町の診療所に運ばれて今も入院しているそうです…」

 

「昨日見ている裏側でそんなことがあったとは…原因は?」

 

「それが……分からないらしいらしく…公式な発表もありません」

 

ワーカーの言葉を聞くとムラクは顎に手を当てながら考える。

 

「イヤな予感がするな…激しく…」

 

トオルが真剣な表情で呟くと全員が息を飲むのだった。

 

 

 

 

 





どうも砂岩でございます!
今回は色々詰めすぎました…しかし…ついに次回は!あのロシウスにとっての悪夢の日の始まりになります。
次回も頑張ります!
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