ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了) 作:砂岩改(やや復活)
「みなさん…ご機嫌麗しく~……毎日のウォータイム、本当にご苦労様…ミーも皆さんの活動にはいつも注目しているわよ…世界平和はセカンドワールドの健全なる運営に掛かっています…その事を意識して……より一層励んで貰いたい所……」
現在トオルたちは全校集会で体育館に集められ学園長の演説を聞いていた……セカンドワールド辺りでトオルは苦い表情をしていたが当然の如く演説は続けられると思われたが学園長は急に大声を出す。
「しかし!いまだにバンデットの破壊活動が続いている!」
その言葉にエゼルダームの伊丹キョウジは笑い、一ノ谷ユイは静かに目を伏せ、そしてトオルは表情を鋭くする。
「今後バンデット出現の場合、いかなるミッション遂行中であってもこれを中断!やつらを殲滅して頂戴!……これは運営側の命令よ!遵守すること!」
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全校集会をが終わりトオルたちは教室に戻る途中で話していた。
「バンデット退治か…」
「やっと出たな…」
「今までコケにされた分は返さないとな!」
「調子に乗ってロストするなよ…」
「おい!どういう事だよ!」
トオルとムラクが話しているとカゲトがムラクに
「ムラクさん……少しお話したいことが…」
「ん?……分かった…すまないな…トオル」
「気にするな…」
トオルはカゲトに連れられたムラクと別れると今度はワーカーが来て
「隊長……」
「あぁ…分かってる……」
ワーカーはトオルに新型の事を余り聞きたく無かったが時間が必要なのでワーカーはカゲトに合わせて今日答えを貰うつもりだった。
「仕事を増やしてすまないな…」
「っ!…了解しました!」
トオルが笑って答えるとワーカーは嬉しそうに笑いどこかに走って行った。
「どうしたんだ?ワーカーは?」
その様子を見てバネッサは疑問に思いトオルに聞くと
「新型を作って貰う事にした……」
「新型!?よく決断したな!」
バネッサもトオルの過去を知る者の一人なのでトオルの決断がいかに重要なのかを理解していた。
「それで?一体何を?」
「分からない……ワーカーの事だ…いい機体になっているだろう……」
トオルは微かに笑うと静かに教室に向かうのだった。
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エゼルダーム司令室
「セレディー様……」
「ん?ユイ君……」
「ラボによって製造中の機体が二機とも完成しました…現在生産体制に入りましたが」
「ん?何か問題でも?」
「はい……おうし座は問題ありませんがおとめ座の方はコスト面で少々予定より遅れています…」
「構わないよ…」
「了解しました…」
きびすを返して司令室から出ていくユイを見てセレディーは静かに笑うのだった。
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「ムラク先輩!トオル先輩!」
屋上でトオルたちがゆっくりしていると屋上のドアがいきなり開き剣菱ワタルが走りながらムラクとトオルを呼ぶとバネッサたちは半分、呆れ顔でいると
「先輩!僕、今日のウォータイムで重要拠点の制圧を命じられました!」
「君、それ大声で言うことじゃないだろ…」
「いいじゃないか……嬉しかったんだから…」
ミハエルが呆れながら注意するとどうしたんだノインが笑いながらワタルをフォローする。
「あ……すいません…でも!どうしても先輩たちに報告したくて!」
「あぁ…分かった…分かった…いちいち声がでかいんだよ…」
「耳が痛い…」
ワタルの大声に最近寝不足のメカニック二人にはダメージになっているようだった……するとムラクが
「ワタル……」
「はい…」
「今のロシウスはかつての勢力を失いつつある…俺たちは…それを取り戻さなくてはならない…期待しているぞ…ミッションはしっかりやり遂げろ…」
「わかりました…」
「それともう一つ……バンデットには警戒を怠るな…」
「はい!今朝学園長が言っていた通りにバンデットが来たら一気にロストに追い込んでやります!」
ワタルが元気よく返事をするとそのまま立ち去らずにトオルを見る、トオルはしばらく黙ると
「大丈夫だ…お前は強い…だがバンデットは並みではない…気を付けろ…期待している…」
「はい!」
ワタルは更に元気になると今度こそ屋上を出ていくのだった……それを見てムラクは
「トオル……成長したな…」
「そうか?」
「あぁ…あの時から後輩とは余り関わりを持たなかったと言うのに…」
「まぁ……たまにはな…」
トオルが笑いながら言うと皆が静かに微笑むのだった。
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エゼルダーム司令室ではエゼルダームの生徒全員が集まっていた……そして伊丹キョウジがセレディーに報告していた。
「見つけたぜ…パラサイトキー…」
「素晴らしい…」
すると一ノ谷ユイが説明を始める。
「セレディー様の指示で電磁ネットを強化した結果です…従来の電磁ネットは……ロストした機体から飛び出したパラサイトキーが他のLBX向かう時、広範囲に移動するのを防ぐものでした…しかし……今回使用した強化型電磁ネットは……移動したLBXはどれか……確認できる物でした…その機能を使い…パラサイトした機体を見つけましたが…ウォータイム終了となり…残念ながらデータの回収には至りませんでした…」
「そのLBXとは?」
セレディーの質問にシャーロット・レインが答える。
「ロシウスのガウンタ、プレイヤーも確認済みです…ロシウス第27小隊…一年三組……剣菱ワタル……」
「こいつがどこに配備されようが…次は仕留めて見せる…」
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その頃、ロシウスのスワン荘の談話室ではワタルを囲むようにトオルたちがイスに座りワタルの話を聞いていた。
「まさか、本当にバンデットが現れるなんて…あんなに次々とロストしていく戦闘は初めてでした……」
「見てるこっちまで焦ったぞ…」
「言っちゃなんだが…真っ先にお前がロストするかと思ったぜ…」
「全く…素直じゃないな…カゲト……」
「うるさい!」
ワタルの話を聞いてバネッサとカゲトが返しそのカゲトをワーカーが弄っているとミハエルとムラク、トオルが
「でも……怯まずに反撃していた…大したもんだ…」
「トオルはソワソワして煩かったからな…」
「ムラク!言わない約束だろ!」
励まそうとするがワタルは落ち込んだままで返事をする…それを見てムラクとトオルは
「それでいい……」
「え?」
ムラクの突然の言葉にワタルは疑問の声を挙げるがトオルが続きを言う。
「己の力を知れたんだ…これからは余り過信するなよ…」
「はい!トオル先輩!ムラク先輩!、ありがとうございます!」
二人の励ましを得てワタルは再び元気を取り戻すのだった…。
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そして次の日、ロシウス司令室ではトオル、ムラク、グレゴリーを含むロシウスの精鋭が集められロシウス首都であるローズシティの防衛任務を与えられその中には剣菱ワタルの小隊も含まれていたのである。
ローズシティ防衛任務は文字通りロシウスの最高戦力が集まり、ライディングアーマー付きのガウンタ、トールギス、ガウンタイゼルファー中々見られない面子が揃っていた。
「首都防衛任務か…こんな所にどこの国が攻めてくるんだ?」
「分からんからやっている…集中しろよ…バネッサ…」
「了~解」
バネッサの無駄話にトオルは軽く注意しているとコントロールポットの画面にノイズが走ると司令官のクロスキーが
「全機に通達!バンデットが現れた!警戒せよ!」
「うわぁ!」
その警告と同じくワタルのガウンタが持っていたライフルが狙撃によって破壊させられる。
すると周囲の森からバンデットが次々と姿を現す。
「この数…今までとは違う…」
トオルの呟きにムラクたちは汗を流していると今までに見たこと無いバンデットのナイトフレームとブロウラーフレームと思われるLBXが2種類いた。
「各機…起動……」
一ノ谷ユイがそう呟くとその二種類の機体は顔を上げ戦闘体制に入る。
ロシウスの地獄が今、始まろうとしていた。
どうも砂岩でございます!
また詰め込みすぎた…しかし!
ついにローズシティ防衛戦が始まります!
お分かりの方も居られると思いますがバンデット側に"あの"MSが参戦しました。
では次回も頑張ります!