ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了)   作:砂岩改(やや復活)

28 / 63
第二十六戦「ロシウスの誇り」

ローズシティにバンデットが現れた知らせは一瞬の内に広がりその知らせを受けた小隊は戦闘を中止しクラフトキャリアに移動、ローズシティへと急行した…その知らせはハーネスにも届いていた。

 

「なんやて!カゲトラ!それはホンマかいな!」

 

「あぁ……ローズシティにバンデットの大軍が攻めてきたらしい…俺たちも急ぐぞ!タケル!」

 

「発信準備はオーケーだよ……早く行こう!」

 

(トオル…ウチが倒すまでくたばるんやないで……)

 

ーーーーーーーーーーーー

 

そしてローズシティ

 

「撃て……」

 

バンデットの一ノ谷ユイが攻撃命令を出すと新型の2種類の機体は一斉に動き始める……尖った頭を持った新型の"トーラス"は変形し空に飛び立つと空から迎撃するロシウス勢を攻撃し強力なビーム砲を持った"ビルゴ"はそのビーム砲で一斉射撃を開始する。

 

そしてロシウス勢

 

「各機伏せろ!」

 

トーラスを迎撃していた部隊にトオルは急に全員に命令すると自身も伏せる……その瞬間強力なビームが機体のギリギリ上を通過し壁に着弾、派手な爆発が起こる…しかし少数の機体が伏せられずに機体を焼け溶かされロストする。

 

「クソッ!」

 

「トオル……どうする…」

 

物陰に隠れながらビームを凌いでいるとムラクがトオルに話しかける。

 

「バンデットの本隊もこちらに来ている…俺があの新型を殺る…」

 

「ダメだ!それじゃトオルが!」

 

「誰かが殺らなければいけない…」

 

トオルの提案にバネッサが反対するもトオルの言葉に黙り混むとトオルは一気に加速しようと構えると三個小隊のガウンタとグレイリオが前に立ち塞がる。

 

「俺たちにもやらせてください…」

 

「お前たちは?」

 

「タンデムの港では助けてもらいました…」

 

「あの時の…」

 

それはトオルがタンデムの港で助けた小隊だった。

 

「しかし……」

 

「数が多い方が成功率と生存率は上がります!」

 

「……すまん…」

 

「いえ……行くぞ!てめぇら!」

 

「「「「「おう!!」」」」」

 

トオルが謝るとその隊長は嬉しそうに部下に指示を出しその部下も元気に返事をする。

 

「いいか……俺が上空に出て注意を引き付ける…」

 

「わかりました…その隙に突撃します…」

 

「よし……行くぞ!」

 

そしてトオルはトールギスを一気に加速させ上空に躍りかかると上空にいたトーラスを二機撃墜する…それに反応したビルゴはトオルに向けて集中砲火をする。

 

「よし!行くぞ!」

 

その隙に三個小隊は突撃を開始……それに気づいたビルゴはビーム砲で迎撃するが三個小隊は盾を全面に出しビームを防ぎながら突撃する。

 

「隊長!盾が溶けます!」

 

「盾が溶けたら後は運試しだ…ロシウスの誇りと意地を山賊どもに見せつけてやる…」

 

隊長がそう呟くと盾が完全に形も残さずに溶けると一斉に加速しビルゴの群れにそれぞれ武器を構えて突っ込む……しかしその間にも一機のグレイリオが火の玉に変わるが全員は気にせずに雄叫びを挙げながらビームをくぐり抜け目の前に迫るが何かのバリアの様なものに動きを止められる。

 

「ば…バリアだと!?しかし!」

 

ガウンタはそのバリアを無理矢理突破しカメラを潰す。

 

「よし!」

 

突撃した隊長は喜びの声を挙げるがカメラを潰されたビルゴはガウンタの頭を掴み持ち上げるとビーム砲を向ける。

 

「バカな!カメラを潰されても…」

 

驚く隊長にビーム砲が発射される直前にそのビルゴが爆発した。

 

「すまないな…遅くなった…」

 

爆発したビルゴの後ろに居たのはトールギス……よく見ると周囲のビルゴたちも同じようにロストしていた。

 

「またアンタに助けられた…」

 

「あぁ…しかし……」

 

トオルが口を濁し周りを見ると他のガウンタやグレイリオの残骸が転がっていた。

 

「私だけか……」

 

「あぁ…」

 

攻撃隊…ビルゴ総数15機殲滅完了……

 

そしてローズシティの要塞は完全に劣勢になっていた。

 

バンデット本隊とトーラスの地上と空からの挟み撃ちで次々とロストされていく。

 

「ウオオオォォォォ!」

 

グレゴリーはライディングアーマーを巧みに扱い次々とバンデットを撃破していく

 

「トオルが帰ってくるまで…殺らせはせんぞ!殺らせはせんぞ!」

 

しかしグレゴリーの奮戦むなしく後ろからトーラスの攻撃にあい激しく損傷する。

 

「クソッ!これ程とは!」

 

止めを刺そうと追撃するトーラスが横からのビームに飲まれロストする。

 

「グレゴリー先輩!」

 

「トオルか!」

 

その頃、ノインたちはワタルを囲むように布陣し戦っていたが集中攻撃され三人は焦っていた。

 

「コイツらワタルを狙っているぞ!」

 

「どうして!」

 

「クソッ……このままではジリ貧だ…」

 

ミハエルとバネッサの叫びを聞きながらノインは冷や汗をかきながら呟くとバンデットのゴルドーが三機突っ込んでくると三人は迎撃するがミハエルは足を、バネッサとノインは腕を切断され機体も著しい損傷を受ける。

 

「ミハエルさん、バネッサさん、ノインさん!」

 

「行け!お前の敵う相手ではない!」

 

「でも……」

 

「行けと言っているんだ!」

 

「すいません!」

 

ミハエルの言葉にワタルは渋るがノインの怒鳴り声に押されその場から逃げ出す。

 

それを見たトオルはワタルを援護しようとトールギスを向かわせるが

 

「行かせない…」

 

「ッ!退け!」

 

トオルは怒鳴るとドーバーガンを発射しゼロを退かせるとそのままスピードを維持しながら通過しようとするが直ぐにゼロが追いかけてきて地面に叩きつけられる。

 

「クソッ!」

 

トオルがゼロと戦っている間にもワタルは損傷し追い詰められていく

 

「…………退けと………退けと言っている!」

 

トオルがゼロに叫ぶとトオルの目が赤く光だしトールギスは驚異的なスピードで加速しゼロを吹き飛ばし滅多切りにするとワタルの元に向かうがとの途中に突然横から青いLBX、ファントムが現れトールギスを吹き飛ばす。

 

「ッ!……邪魔だぁぁぁ!!」

 

トオルの怒りに反応するように目が赤く、赤くなっていくそれと同時にトールギスの限界を遥かに超えた行動を取りファントムと戦闘を繰り広げる。

 

「トオル……」

 

その様子をキョウジと戦闘していたムラクは心配そうにトオルの名を呟く。

 

「うぉぉぉぉ!」

 

トオルはファントムとの戦闘を繰り広げているとトオルがファントムに叩き下ろされ地面ギリギリで体勢を立て直すと更に加速しようとスーパーバーニアを吹かすとコントロールポット内に鳴り響く警告音、するとスーパーバーニアが爆発し今度こそ地面に叩きつけられる。

 

「動けトールギス!まだ!まだ!……」

 

トオルは必死にレバーを動かすがトールギスは力尽きたかの様に動かない…トールギスは既に限界を遥かに超え今まで持ったのはワーカーの必死の改良とトールギス自身の意地であった。

 

その様子を見たファントムはゆっくりとその場を離れワタルのガウンタの元に降り立つと右腕をゆっくりとコアボックスに添える。

 

「止めろ…止めてくれぇぇぇぇ!」

 

トオルの叫びも虚しくファントムはワタルのガウンタのコアボックスを貫きロストする。

 

ウゥーーーーーーーーーーーー

 

(拠点制圧完了……ローズシティの所有権はロシウスよりエゼルダームに移ります……ロシウスの登録機体はローズシティの敷地内より退去してください…)

 

「なんや……この状況は………」

 

「バカな…ロシウスが…こんな……」

 

拠点制圧完了を示すサイレンが鳴り響く頃、各国家の小隊がローズシティに集結したが、余りの出来事に何も話せなくなっていたのだった…。

 

 

 

 

 

 




どうも砂岩でございます!
ローズシティ防衛戦は終了しました。
今回はモブの輝きを見せたかったのでこんな感じにしました。(でもやっぱり勝てない…)
トオルはやっと可愛がれる後輩がまさかのロストでどうなるのか…。
次回も頑張ります!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。