ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了)   作:砂岩改(やや復活)

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第一戦「動き出すジェノック」

 

 

「え!?オアシス3が落ちた?」

 

トオルは先日のウォータイムでジェノックとロシウスの国境線の前線基地であるオアシス3が落ちたのを教室の朝にワーカーから聞かされた。

 

「なんだ?トオル?たかが前線基地が落ちただけだ…気にする事もなかろう」

 

ノインはトオルの驚きを見て大げさだとため息をつく、確かにロシウスは大国…前線基地の一つや二つ手放そうが痛くも痒くも無い。

 

「そうだよな~それにオアシス3が落ちてもまだ建造中だがギガントの壁もある」

 

それにトオルの後ろの席であるバネッサが賛同する。

 

そんな中トオルの表情は冴えない…小国とはいえジェノックはロシウスの内部に一番近い位地にあるため常に目を光らせていた所だったからである。

 

「大丈夫だ…ギガントの壁には俺たちの小隊が建造中配属される……」

 

「そうか……」

 

その中ムラクがトオルに言うとトオルはとりあえず安心する。

 

(確かに…ムラクなら大丈夫だろ…)

 

トオルはそう思い自分の小隊が配属されるロシウスとグレンシュテイムの国境線の事を考え始めるのだった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

そしてウォータイム

 

グレンシュテイムとロシウスの国境線の基地にトオルの第5小隊が配属され短期守備隊長に任命されたトオルはロシウスの機体に遠距離系のランチャーとライフルを持たせ基地の警戒に当たらせていた。

 

「隊長!敵グレンシュテイムの飛行部隊を補足!三十秒後に接敵します!」

 

ワーカーの報告でトオルは守備隊を基地の物陰に潜ませると

 

「以後、別命あるまで待機……」

 

そう言って敵のグレンシュテイムの編隊にトールギス単機で突っ込んでいく。

 

「落ち着け…いつでも撃てるようにしておけよ…」

 

それを見た守備隊が戸惑うがノインはそれらを落ち着かせ待機を命じる。

 

そしてトオルのトールギスは技術大国であるグレンシュテイムのオーディンタイプに対しても圧倒的な機動力を見せつけ次々と落として行く。

 

ーーーー

 

「うわぁ!」

 

「第7小隊!やられました!」

 

「えぇい!数はこちらが多いのだ!包囲殲滅せよ!」

 

「了解!」

 

グレンシュテイムの部隊長はトールギスに押されながらも的確に指示を出す。

 

ーーーー

 

グレンシュテイムは落とされながらも着実にトールギスを包囲する。

 

「フッ…」

 

しかしこれはトオルの思い通りだった。

トオルはトールギスのスーパーバーニアを一気に加速させて包囲網を抜けると叫ぶ。

 

「各機撃て!」

 

「撃て!」

 

トオルの合図と同時にノインは命令を復唱すると守備隊は密集したグレンシュテイムの部隊を撃ち落とす。

グレンシュテイムの部隊はトールギスに気を取られていたために下からの攻撃に反応できず銃弾とランチャー弾に直撃し撃ち落とさせれている。

 

「くそっ!」

 

なんとか難を逃れた部隊長は悪態をつきながらも撤退しようとする……しかし目の前にはドーバーガンの銃口。

 

「っ!」

 

「悪いな…チェックメイトだ……」

 

トオルはそう言うとドーバーガンの引き金を躊躇いもなく引く…すると部隊長のオーディンタイプはブレイクオーバーしながら墜落していくのだった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ウォータイム終了後トオルはワーカーにトールギスを渡すとムラクの元へと向かう。

 

「お~いムラク~」

 

すると少し元気がない第6小隊のメンバーがいた。

 

「どうしたんだ?お前たち?」

 

その様子にノインも疑問の声をあげる。

 

「いや……それが……」

 

ミハイルが話そうとするが歯切れが悪く中々先に進まない。

 

「それがこれを見てくださいッス」

 

カゲトがトオルにガウンタイゼルファーを見せると左腕が損傷しているのがわかった…。

 

「えっ!?ムラクさんが……損傷!?」

 

ワーカーもあまりにも事態に驚きを隠せない。

 

「確か…ギガントの壁に配属だったよな…」

 

「あぁ…そうだ……ジェノックだ……朝お前の言う事を少しでも考えていればこうはならなかっただろう…ジェノック第1小隊の瀬名アラタ……」

 

トオルの問いにムラクは少し悔しそうに言う

 

「そいつが…お前のイゼルファーを……」

 

トオルはジェノックの評価を改めて考え直す事にするのだった。

 

「ついて来てくれ……」

 

「会いに行くのか?」

 

「あぁ…」

 

「わかったよ…みんなは先に帰らせるぜ…」

 

「すまない……」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

他のみんなを先に帰らせた後にムラクとトオルはその瀬名アラタと言う人物を待って校門の所で立っていた。

するとジェノックの制服を着た生徒が出てくるのを確認すると

 

「あ!お前は朝、屋上にいた!」

 

その中の赤髪の少年がムラクを見て反応する。

 

「俺のガウンタイゼルファーに一撃を浴びせたのはお前が初めてだ…瀬名アラタ……その名前覚えて置こう…」

 

そう言ってムラクはスワン荘に去っていきトオルも

 

「ジェノックの評価を改めて考えておく……次は負けない…」

 

そう言って去っていった。

 

ーーーーーーーー

 

「ライトニング・カウント……」

 

ジェノック華の第4小隊所属の鹿島ユノはトオルが去っていくのを見てそう呟いた…。

 

「「ライトニング・カウント?」」

 

ジェノック第1小隊の瀬名アラタと星原ヒカルは聞き覚えの無い言葉に疑問を口にする。

 

「あの二人はロシウスの二強だ……バイオレットデビルと肩を並べるもう一人の最強のプレイヤー…通称ライトニング・カウント……神風トオル…」

 

ジェノック第1小隊の隊長の出雲ハルキが説明するとアラタは楽しそうに

 

「へぇ~やっぱり強いんだろうな~」

 

「……」

 

アラタが興奮する中、ヒカルはトオルの背中を睨み付けるのだった。

 

 

 





はい!どうも砂岩です!ギガントの壁を書きたかったので朝礼は泣く泣くカット、ちなみにシルバークレジットの高額獲得者は一位は法条ムラク、二位神風トオル、三位白牙ムサシ……六位に九条ノインです
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