ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了)   作:砂岩改(やや復活)

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第三十一戦「裏切り者」

 

 

エゼルダームの攻撃を撃退したジェノック、ハーネス混成軍の全員がトオルを褒め称えその絶対的な統率力とその戦いぶりに感嘆した。

 

その夜、全員が寝静まった時間帯…ダック荘の外で一人の燕尾服を着た人物が電話で話していた。

 

「はい……東郷リクヤ機ですか…」

 

『うん……あとそれともう一つ持ってきて欲しい物がある…』

 

「もう一つでございますか?」

 

『うん…それは………』

 

ーーーーーーーーーーーー

 

そしてそれからしばらく時間が経った頃、トオルはアラタの大声で目を冷まし同室のカゲトラを起こした。

 

「おい……カゲトラ…」

 

「ん……なんだ?こんな時間に?」

 

「何かあったみたいだ…」

 

「なに?」

 

二人は声のする方に行くとそこには既に人が集まりその中心には倒れているリクヤとそれに話しかけるアラタの姿があった。

 

「どうした?」

 

「あっ!トオル君……リクヤ君のDCオフェンサーが盗られたらしいんだ…」

 

「パラサイトキーがか……」

 

「つまりエゼルダームに……」

 

トオルが驚くとカゲトラが思い当たる勢力の名を呟く。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

そしてハーネス、ジェノックの全員が起きそれぞれリクヤの手当てと犯人と思われる綾部の捜索に出た…トオルたちは外をカイトたちは寮内を捜索することになった。

 

「居たか?」

 

「いや……こっちには居ないな…」

 

トオルはバネッサと共に外を捜索していたが綾部の姿どころか影も見当たらずにいると二人の後ろから声をかけられる。

 

「待っていたよ…神風トオル……」

 

「セレディー……」

 

トオルはとっさに声のする方からバネッサを庇うように前に出る。

 

「君が来ると思っていたよ…君はもう少し有効に使うべきだ…そのオーバーロードを…」

 

「なに……」

 

「その力がどれだけ素晴らしい力か…分かっていないようだね…オーバーロードには人類の未来を変える劇的に変える事ができる……だからこそ…」

 

「断る…あんたに従う気は無い……」

 

トオルはセレディーの言葉を遮り睨み付けながら返事をするとセレディーの気配は消えていた…。

 

ーーーー

 

そしてトオルとバネッサは寮に戻る。

 

「すまない…居なかった…」

 

「寮にもおらへんで…」

 

トオルが帰ってくると寮のドアからスズネが報告をする…後ろのタダシたちを見るにそちらも良い報告は無いようだ。

 

「訳わかんないな……どうして綾部さんが…」

 

「エゼルダームの仲間だったとか…」

 

アラタの呟きにキヨカが予想を言うとジェノックのメンバーが激しく驚き磯谷ゲンドウが悲しそうに綾部の名を呟いたのだった。

 

「……ワールドセイバー」

 

アラタが小さく呟いた単語をトオルは聞き逃さなかった。

 

「アラタ……なぜその名を…」

 

「知ってるのか?ワールドセイバーを……」

 

アラタの世の中の知らなさを聞き頭痛がするがトオルはアラタの質問に答える。

 

「簡単に言えば…世界規模のテロリスト集団…それがワールドセイバー……正義の名の元に爆破テロや誘拐を行う殺戮者だ……」

 

「で?アラタ…それは?」

 

「セレディーが言っていたんだ…自分がワールドセイバーだって…」

 

アラタの言葉に全員が絶句する中ムラクとトオルは落ち着いていた…。

 

「これで説明がついたな…」

 

「あぁ……ずっと疑問に思ってた…この学園は世界の国々が参加するERPその物だ…その中にいながらにしてセレディーの正体に気づけなかった理由が…」

 

「セカンドワールドの運営側にも…ワールドセイバーの賛同者が入り込んでいる…」

 

部屋に緊張感が漂う中…居なかったワーカーが階段を大声でかけ降りて来た。

 

「大変だぁぁぁ!!カゲトぉぉぉ!!」

 

「うるせぇ!何があったんだ……」

 

「プロトEの図面が無くなってる!今日寝る前にはあったんだ!」

 

「ッ!バカか!何でよりによってプロトEなんだ!」

 

ワーカーとカゲトの焦り具合にノインが聞く。

 

「一体何なんだ…プロトEというのは……」

 

ノインの質問に二人は顔を真っ青にして答える。

 

「プロトEは最初俺たちが共同開発していたLBXだけどスペックを追求しすぎて開発すらままならない状況になったお蔵入りの機体だ……」

 

「トールギスⅢの武装と高機動力、マグナオルタスの高い近接格闘能力はそのプロトEの恩恵があればこそ出来た機体なんだ…正式名は……"エピオン"…カタログスペックではドットブラスライザーの特殊モード以上の性能を持っている…」

 

カゲトとワーカーの答えに黙り混む一同…正に状況は最悪の一言だった。

 

「とにかく…それも含めて…美都先生に報告しよう…」

 

「そうだな…ジンさんにも言っておかないと…」

 

ハルキとカゲトラはこの場を収め問題は明日の朝に持ち込む事になった。

 

 

 

 

 

 





どうも砂岩でございます!
今回は奴の登場の前触れとパラサイトキーの出来事でした。そろそろ決戦の第一ラウンドですね!
次回も頑張ります!
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