ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了) 作:砂岩改(やや復活)
リクヤのDCオフェンサーとプロトE(エピオン)の設計図が盗まれた次の日、トオルたちハーネスはジンに昨日の事を報告した。
「以上が昨日に起きた全ての出来事です…」
ハーネス委員長の乾カゲトラの話を聞き終わるとジンは顎に手を添えてしばらく考えると
「分かった…取り合えずパラサイトキーの事は学園長に報告しよう…」
ジンはそう言うと学校の学園長室向かいトオルたちは学園長室の前に待機しているとアラタを含むジェノック勢がやって来た。
「よお!」
「あぁ……どうした?」
トオルがやって来たアラタに質問するがアラタは自然な動作で学園長室に入ろうとしてドアの前に立っていたメタ沢に止められるのを見てハーネス勢はため息を密かにつくとドアごと部屋に入っていった。
「はぁ~まったく……」
「スズネもしそうで怖いよ…」
「あぁ!?何でウチに話が変わるんや!?」
ノインが目尻を押さえると横いたカゲトラも同じだったようでそのとばっちりを受けたスズネはぎゃあぎゃあ騒いでいた。
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そしてはからずも学園長室に入れたジェノック、ハーネス勢が集まりジョセフィーヌと話していた。
「分かっているだろうけど…今セカンドワールドは最大の危機を迎えているわ…エゼルダーム、いやワールドセイバーはロストエリアに入り込み…セカンドワールドを操り…現実世界を戦火にさらそうとしている……とにかくセカンドワールドを守らなければ…戦争の無い世界の為に…」
「いつまで生徒たちを騙し続けるつもりですか?学園長……」
ジョセフィーヌの話を聞いていたかのように学園の放送からセレディーが話しかける。
「ミーたちの話が聞こえているの?あなた?」
「世界平和の為と偽り…生徒たちに代理戦争をやらせる…そんなまやかしはもう止めましょう…あなたが守りたいのは平和ではない…アンダーバランスに入っている情報だ!」
セレディーの言葉にジョセフィーヌは驚きアラタたちは疑問の声を上げる。
「教えてあげよう…神威大門の生徒諸君…セカンドワールドの中枢……ロストエリアにはシステム管理のコンピューター"グランドマスター"がある…そこに収められたアンダーバランスと言うチップにはERP各国の軍事力、開発力、生産力のその他全てのデータが記録されている…つまり……アンダーバランスを手に入れれば加盟国全ての機密情報を知ることが出来るんだ…」
「なるほど……」
この話でトオルやノイン、ムラクはなぜ代理戦争をしているとはいえ戦争がキレイさっぱり消えたかが分かった気がした。
「ここでハッキリさせておく…セカンドワールドの目的は世界平和等ではない…世界の矛盾を温存する事だ!…それも一部の支配者の為に…そんなまやかしを消し去るのは我々…ワールドセイバーの目的である!」
「テロリストがいい加減な事を…」
「己の利益の為に人々を偽り弾圧する…あなたたちのような人と戦っているだけです…」
「お黙りなさい!あなたたちこそ!世界を混乱させようとしているだけじゃないの!」
ジョセフィーヌが必死に言い返すがセレディーはそれを嘲笑うように話を続ける。
「あくまでも自分は正しいと言い張るつもりですね…学園長……美都先生…聞いていますか?あなたは父上の美都英輔博士の行方を探している…博士がこのセカンドワールドを管理するコンピューター"グランドマスター"の開発者であることは当然ご存じですよね…その博士が三年前…この神威島に赴いたまま…行方を絶った……」
「三年前…神威大門が出来た時と同じだ…」
トオルはそう呟くと一つの可能性にたどり着く…
(いや……まさかな…)
が流石にあり得ないと思い言葉にしなかったがするとトオルの耳に最悪の答えが聞こえてくる。
「美都博士は管理コンピューター"グランドマスター"に閉じ込められているのです…部品としてね…セカンドワールドはそのシステムを運用するために人間を必要するのです!つまり……博士はセカンドワールドの生け贄にされたのです!"世界平和を名目にして"」
「お父さん……」
そう言って倒れる美都先生を近くにいたハルキたちが支える。
「分かったでしょう…セカンドワールドがどれだけ非人間的なものかをそんな物が世界平和の為の存在であるわけがない…」
セレディーの話を聞いてアラタとムラクはジョセフィーヌを問いただす。
「アイツの言ってる事は本当なんですか?」
「学園長……」
「はよ答えって言ってるやろ!」
「学園長!」
黙りコクるジョセフィーヌにスズネとトオルがさらに問いただすとジョセフィーヌは吐き出すように答える。
「仕方なかったのよ…世界から戦争を無くすためには…こうするしか…これしか無かった……」
「宣言する!これからセカンドワールドとそれを支配する者から人々を解放する戦いを始める!すでに我々は三つのパラサイトキー全てを所持している…」
「ちぃ……リクヤ機のが最期だったのか……」
「まもなくロストエリアの扉が開かれるだろう…それは新しい時代の始まりを意味するのだ…では戦場で……」
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その後は当然、授業所の話では無くなりハーネスの教室ではいつも通りの騒ぎは無くなり全員が黙り考えていた。
「で?どうするんや?」
「どうとは?」
「ほら……一応ウォータイムやで……」
「あぁ…」
スズネの言葉に頭がいっぱいでうまく返事が出来ないカゲトラは放送後の出来事を思いだす。
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「セカンドワールドを守り抜くこと…それがこの学園の生徒の務めです!アンダーバランスのデータがワールドセイバーの手に渡ったら…世界は彼らの思うがままにされてしまう…そんなことをさせてはならない…今こそ……」
真実を突きつけられどうするか迷う生徒たちにジョセフィーヌは必死に話しかけているとトオルが突然ジョセフィーヌの胸ぐらを掴み壁にぶつける。
「トオル!」
「なにやってるんや!」
思いがけない行動を取ったトオルをバネッサとスズネが止めようとする。
「アンタは…アンタたちは!散々利用しておいて…いいか!今まで俺たちに何をさせてたのか分かってるのか!?俺たちは何も知らない間に!自分の祖国に銃を向けて!引き金を引かせてたのを分かってるのか!アンタたちは!」
「トオル……」
「隊長……」
トオルの叫びに思わずノインとワーカーは苦しくなる…このトオルの叫びはトオルに近くでついていた二人にとってはトオルの気持ちは痛いほど良く分かった。
「何が世界平和だ!こんな戦争を子供にやらせてる時点で!平和なんかじゃ無いだろうが!!」
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それを思い出してスズネはトオルを見るが今は落ち着いたようで自身の関で目を瞑って座っている。
「どうするんや…トオル……」
スズネが静かにトオルに語りかけると全員の視線がトオルに集中する……。
「俺はセカンドワールドを憎み…壊したいと願っていた…その為にかけがえのない者も失ってきた…だが……今はセカンドワールドを守るべきだ!」
そう言ってトオルは目を開き立ち上がる。
「もちろんセカンドワールドの秩序は壊す……だがセレディーの思い通りにさせては俺たちのように関係の無い人々が巻き込まれる事になる……それは許さない!やるぞ!俺たちで!」
「あぁ……流石は我らの隊長だ…」
「俺は隊長に従います!」
「そやな!ウチらもやるで!」
「「「「オォーーーー!!!」」」」
トオルの言葉に全員が賛同しいつもの活気が戻ったようにハーネスのメンバーが雄叫びを上げる。
するとトオルは数人を連れて放送室に向かうと先客が待っていた。
「やっぱりな…考えることは同じか…ムラク……」
「あぁ…トオルなら来ると思っていた…」
「フッ……」
「フッ…」
放送室でトオルとムラクは笑いあうのだった。
どうも!砂岩でございます!
とうとうここまでたどり着きました!
トオルとムラクは本当に仲が良いです…羨ましい!
次回も頑張ります!