ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了) 作:砂岩改(やや復活)
「トオルが……」
ジンと日暮の話を密かに聞いている影があった…ノインである。
「なんと言う事だ…」
ノインは思わず頭を抱える…バネッサは操られトオルのこれ以上の戦闘は好ましくない…いや……させてはいけない…しかし状況は常に最悪を示し進む所か退くことすら許されない状況。
「トオル…どうすればいい……」
頼ってはいけない…そう思っても頼りたくなる自分にノインは嫌悪感を覚えたのだった。
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その頃、一ノ谷ユイと綾部連次郎はコントロールポットルームではセレディーが言うにお楽しみの仕掛けをしていた。
「まさか…ユイさん……貴方が手伝ってくれるとは…」
「いえ…自分でもよく分かりません…ただ……聞いてくれる人が出来たので…」
「は?」
ユイの言葉に綾部が疑問に思うがユイは気にせずに作業を続ける。
(自分で考える…それを決めたから…)
ユイとトオルの出会いはユイの一歩を背中から後押ししたのだった。
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目を覚ましたアラタも帰った頃……トオルはやっと目を覚ました。
「ここは……」
「トオル!」
トオルが目を覚ました時ドアが開きトオルを呼ぶ声が聞こえトオルはきしむ体を無視してそこを見るとノインとワーカーがいた。
「……」
トオルは一瞬…バネッサが呼んだと期待した自分を嫌悪した……そんな様子を薄々気づけながらもノインとワーカーはトオルに話しかける。
「大丈夫か?」
「あぁ……すまない…バネッサは?」
「……隊長…バネッサは……」
「やっぱり夢じゃないか…」
トオルは分かっていた筈の答えに落ち込んでしまうのを見てノインは悲しそうな顔をする。
「トオル…すまない…助けられなくて…」
「気にするな…ノイン……過ぎた事だ…それにまだ救出のチャンスはまだある…」
トオルは心の中でため息を着いたのかその顔はとても疲れているようにノインとワーカーの二人には見えた…言ってみればジェノック、ハーネスの快進撃から怒濤の日々を送っていた三人はいつの間にか剣を交えたハーネスに居る……今考えてみれば凄い事をしてきたと言えるだろう…。
「トオル……」
「ん?」
トオルはノインに話しかけられノインの方を見るとノインは真剣な表情で話す。
「私とワーカーはお前に着いていくと決めている…お前以外の下に着く気もない…例えそれがムラクであろうともな…だから私はお前に無理をするなと言うべきなのだろうが…どうせ聞かないからこう言っておく……どんな事があっても私たち二人は必ずお前の元に戻ってくる…だからお前も…必ず戻ってくると誓え………」
ノインは真剣な表情でトオルを見つめるそれは隣に居たワーカーも同様でその二人を見たトオルは深呼吸すると不敵に笑いながら答える。
「あぁ…誓おう……第5小隊は俺の小隊だ…」
「フッ…」
「隊長…」
トオルの答えにノインとワーカーは"トオルが隊長であって良かった"と心から思ったのだった。
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その後無事にトオルたちは下校し次の日……登校したトオルたちを待っていたのは校内至るところにえる監視カメラだった。
「あれは…」
トオルがハーネスの教室に来て聞くとスズネが答える。
「全く…なに考えてるんやろな…校内至るところにあるで…」
「これじゃ完全に身動きが取れないな…」
カゲトラもスズネに賛同しため息を着くと突然放送が入りセレディーが話始めた。
「おはよう…神威大門統合学園の生徒諸君……もう気づいていると思うが…校内にカメラを設置した…既にこの様子も…全世界に放送されている…」
「なんのつもりだ…」
「これで世界中の人々がこの学園の秘密を知ることになる…では……さっそくウォータイムだ……まさか忘れてないよね…開始と終了は私が決めると言ったこと…スタートだ」
(ウォータイム15分前となりました…全プレイヤーは戦闘の開始に備えてください…)
ウォータイムの放送が入りそれぞれプレイヤーは自身の仮想国の司令室に集まりセレディーの放送を聞いていた。
「場所はロストエリア…そこでワールドセイバーと世界連合との戦いを行う…あと…君たちの為に面白い仕掛けを用意した…楽しんでくれ…」
セレディーの嘲笑うかのような口調にトオルは顔を険しくしていた時、とジンが美都博士の事をはなしていた。
(各システム…稼働チェック完了…ウォータイム開始まで……180秒)
プレイヤーが自身のコントロールポットに走る中トオルの横にワーカーの姿があった。
「ワーカーも行くのか…」
「はい…今は少しでも戦力が欲しいですから」
「誓いを忘れるなよ…」
「お前もな…」
「あぁ…」
トオルがワーカーと話しているとノインもトオルに釘を差し笑い会う……そしてコントロールポットに乗り込むとトオルはトールギスⅢをセットするとスズネ達のクラフトキャリアに乗せてもらい出撃する。
(5……4……3……2……1……ウォータイム開始)
「ロストエリアに到着したよ…」
「ありがとう…」
「ほな…行くで!」
報告してくれたタケルに礼を言うとスズネが叫び勢いよく投下される…トオル、ノイン、カゲトラは背部のスラスターでゆっくり降下しスズネとワーカーも背中に着いた降下用スラスターで降下すると床に降り立ち周りを見渡すと暗闇からゴルドー、キャリパー、ビルゴⅠ、Ⅱ、トーラス、ライディングアーマーを着けたバル・スパロス…そして……エピオンの姿も確認できた。
「バネッサ……」
トオルはエピオンを視認すると悔しそうに唇を噛み締める。
「トオル…」
「分かってる……」
トオルがノインの声に答えるとワールドセイバー側からライフル等による攻撃が開始され世界連合側も攻撃を開始する。
「行くぞ!!」
するとワーカーの重装型グレイリオの火器が一斉に火を吹く……両腕に装備されたダブルガトリングガンと腰から足元まであるミサイルポッドから一斉にミサイルを吐き出すとワールドセイバー側を火の海の変えるが爆煙からトーラスが飛び出しサーベルでワーカーを襲うがカゲトラのバル・ダイバーが一刀両断にする。
「無事か?」
「ありがとう…カゲトラ……」
「俺が護衛する……お前は撃ちまくれ!」
「了解!」
そう言うとカゲトラはワーカーの弾幕の中、ワールドセイバーに斬りかかる。
「アタックファンクション!」
(アタックファンクション!月下乱舞!)
バル・ダイバーの放った桜を纏った斬撃はワールドセイバーのLBXを斬り刻む。
「はぁぁ!」
との時トオルはエピオンと激しい戦闘を行っていた。
「バネッサ!目を覚ましてくれ!」
「………」
トオルの悲痛な叫びにもエピオンは耳を貸さずにサーベルでトールギスⅢを斬り着けるがトオルは反撃が出来なかった。
「クソッ!」
エピオンを倒せばバネッサが助かるならトオルは迷わず攻撃するだろうがバネッサの命がかかっている為に迂闊に攻撃出来ないのだ。
トオルがエピオンと戦っていると上から巨大なものが降り立つ。
「なんや!!」
ゴルドーを斬ったスズネが叫びながら見るとそこには"三体いた"……赤い装甲に通常のLBXの1・5倍程の大きさを誇るビルゴタイプ…要塞防衛用LBXスコーピオ二体とデスフォレストを壊滅まで追い込んだラージドロイド、ドラガンゼイドの進化型サイロンガーターが世界連合に襲いかかる。
「ラージドロイドはジェノックに任せろ!」
「わかった!ハーネスはあの赤い奴だ!」
「「「「「了解!」」」」」
ハルキがカゲトラに言うとカゲトラはハーネス全員にスコーピオを攻撃するように指示を出す。
「行きますわよ!スイ!シェリー!」
「了解!」
白姫路オトヒメはスズネから譲り受けたドットフェイサーを駆りスコーピオに迫り斬りかかるが見えないバリアのような物に攻撃が阻まれる。
「これは…あのビルゴと同じ物……」
オトヒメが驚くが周りこんだスイとシェリーがバズーカとガトリングガンの攻撃でスコーピオを怯ませる。
「やった!」
「まだまだです……来ます!」
シェリーは喜ぶがスイは素早く警告を発しスコーピオのビームベイオネットの攻撃をかわすがスコーピオはその後の三人の攻撃を受けても怯むが目立ったダメージが与えられない。
「グッ……固いですわね…」
「援護する…」
すると別方向からスコーピオに砲撃が当たる。
「シスイ…今回は礼を言いますわ…」
「フッ…行くぞ…」
第三、第四小隊がスコーピオと戦っている頃、もう一機のスコーピオは第二、第一小隊が当たっていた。
「必殺ファンクション!」
(アタックファンクション!トライキャノン!)
ギンジロウが放ったトライキャノンはスコーピオのA・Sプラネットディフェンサーが防ぐと肩と胸からミサイルを吐き出しギンジロウたちに襲いかかる。
「クソッ!」
「あらあら…」
ギンジロウが必死に迎撃する中、巴シズカはバル・スパロスを駆りミサイルの中を潜り抜けると足首を攻撃しスコーピオはバランスを崩す。
「行くで!必殺!」
(アタックファンクション!ビッグバンスラッシュ!)
スズネのドットブラスライザーが空中から巨大なエネルギー刃がスコーピオを襲うがスコーピオはA・Sプラネットディフェンサーで防ぐが少しの拮抗の後バリアが力負けしスコーピオを包み込む。
「やったか?」
カゲトラが爆煙の中伺うと巨大な腕が煙から出てきて第二小隊のテッペイが捕まる。
「マジかよ!」
「テッペイ!」
ギンジロウたちが攻撃するが固い装甲にびくともしない……そうしている内に両腕に掴まれたテッペイのDCエリアルから軋む音が鳴り始める。
「はよ離さんかい!」
「クソッ!」
軋み始めるDCエリアルを見てスズネとカゲトラが焦っていると上空から雄叫びを挙げながらトールギスⅡのノインがサーベルをかかげながら突っ込む。
「うぉぉぉぉぉ!!」
ノインはサーベルで腕を斬り着けるが少し溶断するだけで止まるとノインは警告を無視してサーベルの出力を最大にする最大出力のビームは柄を溶かしながらスコーピオの腕を溶断するとスコーピオは煙を上げながら爆発する。
「ありがとうな…ノイン」
「気にするな…」
ノインは使えなくなったビームサーベルを捨てるとドーバーガンを構えなおしているとオトヒメから通信が入る。
「こちら第三小隊……敵の新型を撃破しましたわ…」
「そちらの被害は?」
「正直酷いですわ…まともに動けるのは半分ぐらいです…」
「了解した…すぐにクラフトキャリアを呼ぼう」
ノインは冷静に対処していく中、トオルが戦っているであろう方向を見ているとカゲトラが
「行った方がいい…スズネも行ってやれ……」
「……すまない」
「分かった…行くで!」
カゲトラに従いスズネとノインはここを任せてトオルの元へ向かうのだった。
その頃、トオルは諦めずにバネッサに話しかけていた。
「バネッサ!気づいてくれ!」
トオルの声を聞いてもエピオンは攻撃の手を緩めないエピオンはトールギスⅢを吹き飛ばすとヒートロッドで襲いかかるがトオルもヒートロッドを出し迎撃するとすかさずエピオンはサーベルで斬りかかりサーベルで受け止めるが反撃が出来ずに防戦一方のトオルは集中力が少しずつ削がれていった。
「クソッ!」
トオルはこのままではヤバイと本能的に思い始めた頃……サイロンガーター付近で爆発が起こりセレディーの声が響き渡る。
「その通り…あれは毒ガスです…ロストするとコントロールポット内の生徒はガスを浴びて死ぬことになるのです…」
「なっ……人の命をもてあそんで……」
余りの事に唖然とするトオルが怒ると同時に目が赤く点滅し始める…そして何かに呼ばれたのかエピオンは突然踵を返し飛び去っていく。
「なっ!待て!」
トオルがエピオンを追いかけようとすると突然トールギスⅢの周りに光が発生しトオルの視界を奪うとエピオンは居なくなっていた。
「くそがぁぁぁ!」
トオルの悲痛な叫びが響き渡る時、セレディーは怪しく笑うのだった。
どうも砂岩でございます!
遅くなってすいませんでした!
補足説明ですがバネッサを敢えてトオルに当たらせて撤退させたのは遠回しにこちらに来るようにと言う勧誘です。
さて!次回は中々ヘビーな回になりそうです……次回も頑張ります!