ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了)   作:砂岩改(やや復活)

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第三十九戦「散りゆく者たちの咆哮」

 

 

 

 

「もしオーバーロードに目覚めた理由があるとしたら…それはお前達のような奴から……皆を守るためだ!」

 

ドットフェニックスと合体したアラタのドットブラスライザー・ジーエクストが空中に現れたらファントムを破壊したかに思われたがその爆煙から現れたのはまるでエイリアンのような外見をしたLBXだった。

 

「あれは外装だったのか…なら……あれが本体……」

 

「……フッ…」

 

セレディーが笑うとセレディーのLBXの周囲に滞空していた六つのビットが強力なビームを放たれると地上に展開していた世界連合軍のLBXに襲いかかる。

 

「う……うわぁぁ!」

 

「止めてくれぇぇぇぇ!!」

 

逃げ切れなかったジランドやガウンタたちが次々とロストされコントロールポット内の生徒は迫り来る毒ガスに悲鳴を挙げる、そのビットはまるでその反応を楽しむかのようにソード形態に変型しハーネスにも襲いかける。

 

「クッ……捉えられませんわ!」

 

オトヒメはゼットシューターで迎撃するがかする気配すらない…オトヒメが目の前のビットに気を取られる間に後ろのスイとシェリーにも襲いかかる。

 

「きやぁぁぁ!スイ!隊長!助けて!」

 

シェリーの悲鳴でオトヒメとスイが後ろを向くとソードビットで空中に撥ね飛ばされたシェリーのセイレーンはそのまま空中でビットのビームを浴びて爆散する。

 

「シェリーぃぃぃぃぃ!」

 

「そんな……」

 

呆然とするスイのセイレーンにソードビットが襲いかかるが当然スイは反応できない…スイ自身も死を悟った時、アラビスタのヴァルネルが盾となり爆発する。

 

「スイ!フウ!あなた達は生きなさい!」

 

「ハッ!お姉ちゃん!イヤァァァァ!!」

 

スイはさっきのヴァルネルが自身の姉である二宮リンの物であると分かると泣きながら叫ぶ。

 

「クッ!」

 

その頃、トオルもビットを迎撃しようとメガキャノンを撃つが小さく素早いビットには中々当たらない……トオルが苦戦している時、通信の悲鳴の中からワーカーの悲鳴が鮮明にトオルには聞こえた。

 

「わぁぁぁぁぁ!」

 

ワーカーはトオルとノインと少し離れた所でダブルガトリングガンを撃ちながら後退するも前も後ろもロストの嵐…ついにその矛先がワーカーに向かう。

 

「隊長にこれ以上迷惑はかけられないんだよ!!」

 

ワーカーの悲鳴も虚しくワーカーのグレイリオはソードビットにジワジワと追い詰められ武装も弾け飛び機体からも火花が散るがワーカーは近くにあったライフルを拾い撃ちまくる。

 

「うぉぉぉぉぉ!!!」

 

「ワーカー!!」

 

トオルはスラスターを限界まで吹かし助けに向かう。

 

「間に合え…間に合え……間に合ってくれえぇぇぇぇ!」

 

トオルの叫びも虚しくワーカーのグレイリオにソードビットが刺さろうと言う時に何かに突き飛ばされ何とか無事にすんだワーカー……だが元居た場所を見たワーカーの顔は絶望に染まった。

 

「クッ……うぅ…」

 

そこに居たのはソードビットが無惨に三つも刺さり立っていたトールギスⅡだった…。

 

「「ノイン!」」

 

「トールギスはトオルと同じで…繊細な機体だ……お前は生きろ!ワーカー!……世界を!いや…トオルを!頼むぞ!」

 

ノインの叫びと共にトールギスⅡは爆発しノインからの通信も遮断され画面からはノイズだけが残った……。

 

「嘘だ……」

 

「ノイン……バカな…」

 

ワーカーとトオルが呆然としている時……ビットの攻撃は止みセレディーの声が響き渡る。

 

「これで分かっただろう…君たちに勝ち目は無い…」

 

「セレディー!貴様ぁぁぁぁ!」

 

セレディーの声を聞いた途端…トオルは叫びながらセレディーのLBX"ディ・エゼルディ"に向かいサーベルで斬りかかるがビットに邪魔され吹き飛ばされる…一緒に攻撃を仕掛けたアラタのジーエクストごとビットのビームが二人に襲いかかるがそれから守るようにマグナオルタスとドットブラスライザーが立ち塞がる。

 

「ムラク!」

 

「スズネ!」

 

爆煙の中、ムラクのマグナオルタスとスズネのドットブラスライザーがラグナロクフェイズ形態に成り出て来た二人は別方向からディ・エゼルディに攻撃を仕掛ける。

 

「必殺ファンクション!」

 

「行くで!必殺!」

 

(アタックファンクション!カタストロフィー・ドライブ!)

 

(アタックファンクション!雷神拳!)

 

二人の強烈な必殺ファンクションがディ・エゼルディを襲うがビットでシールドを展開し防ぐ。

 

「なに!」

 

「なんやて!」

 

驚く二人にソード形態になったビットが襲いかかり吹き飛ばす。

 

「ムラク!」

 

「スズネ!」

 

アラタとトオルが叫ぶとウォータイム終了のサイレンが鳴り響く。

 

(終了時間となりました……本日のウォータイム…終了します…)

 

「生存者諸君…直ちにLBXを回収せよ…各自メンテナンスを行い……次のウォータイムの準備をしてもらう…」

 

「クッ……セレディー…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「全世界の人々よ…ご覧の通りだ……これまでの戦いでは…LBXの破壊と操る者の生死は関係なかった…しかし……戦争に置いて死は避けて通れない…LBXがロストすれば本当に死ぬのだ…私はウォータイム等と言う戦争行為で世界を守れると信じている者たちを…断罪したかった……この者達はその尊い犠牲と言う訳だ…全世界の人々よ…あなた方は私を残酷と言うだろう…その批判は甘んじて受けよう…何故なら…あなたたちに目覚めて貰う事こそが……私の願いだからだ…」

 

全世界に鳴り響くセレディーの声をテレビの前で聞いている者たちが居た。

 

「トオル様……」

 

「隊長…」

 

「トオル先輩……ムラク先輩……」

 

かつての部下は隊長を想い……後輩たちは先輩を想った。

 

「生徒たちの死で試されているのは…安穏とあなた方自信だ…これが今日の犠牲者達だ……称えてあげて欲しい…」

 

セレディーの言葉が終ると同時に画面が切り替わり生徒たちの写真が並んだ物が画面に映る。

 

「ノイン……」

 

かつて同僚だったオットーはノインの思いもよらない出来事に哀しむ。

 

「アイツの事だ…仲間を守って逝ったんだろうな……」

 

「ノインさんが…そんな……」

 

そしてドロシーもその事実に呆然とする。

 

「ノイン先輩……僕はまだ色々教わりたかったです…」

 

ワタルはクールだが気さくなノインの事を思い出し涙するのだった。

 





どうも砂岩でございます!
今回はあのセレディーの一方的な殺戮と学園の外の人々を書いてみました!たぶん外で見ている人たちはこんな感じなんだろうなと言う感じで書いてみました。
とうとうここまでやって来ました!最終決戦まで後少し!
頑張ります!
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