ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了) 作:砂岩改(やや復活)
ガウンタR
指揮官専用LBX、R(リーダー)シリーズの一機でカラーリングはクロフスキーのコートと同じいろで配色されている…クロフスキーが徹底的に改修したLBXで左目は眼帯のような複合カメラ(暗視カメラやサーモグラフィーなど)が装備してあり戦闘能力はガウンター・イゼルファー以上の性能を誇る。
武器は大剣
(ウォータイム起動15分前です…全プレイヤーは戦闘の開始に備えてください…)
学校中に無機質なアナウンスが響き渡るとトオルは保健室のベットで目を覚ました…。
「来たか…」
トオルは体を起こすと制服の上着を着て保健室から出ようとすると後ろから日暮に呼び掛けられる。
「おい…ちゃんと戻ってこいよ…」
「了解です…」
トオルは返事をすると保健室の前にワーカーが立っていた。
「ワーカー…すまないが今回は…」
「了解です…ご無事で…」
そう言うとワーカーはトオルにトールギスⅢを差し出しトオルはそれを受けとる。
「じゃあ…サポートを頼む…」
「了解!!」
ーーーーーーーーーーー
美都先生がセカンドワールドに侵入しそれをセレディーは攻撃するように世界連合に命令を下すが当然全員従うはずも無くワールドセイバー討伐のためにロストエリア入り口に向かっている時…戦況観覧室では先生が兵士監視の元……世界連合の行動を見ている中向かったロシウスの司令官であるイワン・クロフスキーは兵士に気づかれぬように目線だけ横に座っていたアラビスタ司令官のキース・ジョーダンと目を合わせるとキースはイワンの姿がギリギリ兵士きら見えないように体を僅かに動かす。
「すまん…行け……」
イワンは小さな声で礼を言うとガウンタRを出撃させ兵士にばれないようにダクトの中に入るのだった。
ーーーーーーーーーーー
ロストエリア入り口にワールドセイバー軍は上空より接近していた美都先生を目視するとカイトの指示で攻撃を始めようとしていた時、突然の攻撃でワールドセイバー側のLBXが数機ロストする。
「お前は!伊丹キョウジ!」
「これ以上切り刻まれたくなかったらセレディーをよべぇ……フフフッ…ハッハッハッ!」
キョウジの狂気的な発言に思わずワールドセイバー側は腰が引けてしまうがそれでも横合いからグルゼオンを攻撃しようとしたLBXが"消滅した"。
「なに!」
「ハッ!テメェも来たのかぁ!」
「……」
爆煙の中に煌めくツインアイその爆煙から姿を現したのはワールドセイバー側は"だった"筈のウイングゼロだった。
「なにぃ!」
ワールドセイバーの指揮官であるカイトは驚愕するが対するユイはただ黙ってツインバスターを構える……ビルゴⅡがプラネイトディフェンサーを展開するが全くの無意味で他の機体を巻き込んで爆発する。
「一ノ谷ユイ!貴様は私たちの味方ではないのか!?」
「ワールドセイバーに忠誠を誓った覚えはない…生きるために居た…ただそれだけ……でもそれも終わり…私は私の道をゆく!!」
「ワールドセイバーに逆らったら命は無いぞ!」
「命など安いもの…特に私のは…」
そう言ってユイはもう一度ツインバスターの引き金を引くのだった。
ーーーーーーーーーーー
「トオル…一ノ谷ユイがワールドセイバーから離反そして伊丹キョウジが現在ワールドセイバーと戦闘中だそうだ…」
「一ノ谷…なぜ彼女が…」
トオルは突然のジンからの通信で疑問に思ったが内容を聞いて驚いたが目的地点まで目の前だったので意識を戦闘に切り換える。
「神風トオル……トールギスⅢ出るぞ!」
「隊長!御武運を!」
トオルが叫ぶとクラフトキャリアを操作していたワーカーも叫びトールギスⅢを降下させる。
伊丹キョウジ、一ノ谷ユイと戦闘を行っていたワールドセイバー軍は突然の攻撃で混乱するがすぐに立て直し迎撃に入った。
空中のビルゴやトーラス達を落としていくトオルを援護するように巨大なビームがビルゴたちを消滅させる。
「どうも……」
「どうもって…おい……」
余りにも呑気なユイの挨拶にトオルは拍子抜けするが周りの敵がそれを許してくれずに攻撃を仕掛けてくるために自然とトオルのトールギスⅢとユイのウイングゼロが背中合わせでビーム砲を撃ちながらゆっくりと同じタイミング、スピードで回りながら話す。
「一ノ谷…お前は…」
「ユイでいい…」
「……ユイ…お前はなぜワールドセイバーを裏切った?」
「あなたのせい…」
「ハッ!?」
ユイの予想外の返事にトオルは思わず変な声が出てしまう。
「元々…私は世界を変えたいなんて思ってない…ただ生きるために居ただけ……少しはワールドセイバーの理念には共感してたけど…」
「じゃあ……なぜ…」
「セレディーのやり方に疑問に思っただけ……ワールドセイバーが守るべき人を殺して人を救う…意味が分からない…」
「だから…でもなんで俺のせいなんだ?」
「あなたは言った…"支配者が変わるだけ"だと…私もそう思う…だからあなたに協力する…あなたは世界をよく見ている…だから…あなたに賭けてみる…」
「ユイ……俺はそんなに出来た人間じゃない…だが……今はセレディーを倒そう…それからだ…」
トオルの言葉にユイはコクリと頷くとデータをトオルに送る。
「これは…」
「渡しておく…使って…」
そう言ってユイはウイングゼロを地上の前線に向かわせるのだった。
「……なんだこれは…」
ユイから渡されたデータにはエピオンの設計図とメッセージが添えてあった。
「胸の宝石のような装甲の裏に自爆装置か……つまりそいつを破壊してロストを避けて倒さなければいかんのか…種が分かれば…こっちのもんだ!」
トオルはエピオンの設計図を見てホッと安心する…ロストではなく機能不全にさせてバネッサを救おうと思ったがセレディーの事だ…何か仕込んであると思って手が出せていなかったがエピオンの設計図のお陰でバネッサ救出の手立ても見えてきたトオルはエピオンを探すのだった。
ーーーーーーーーーーー
そしてセカンドワールドの外でも状況が動き始める…セレディーにやられていなかったメタ沢達が兵士たちをなぎ倒していたのを兵士が騒ぎ始めたのを確認すると戦況観覧室の電気が落ち突如、暗闇に包まれる。
「な、なんだ!ぐわぁ!!」
「おい!ぐほっ!」
すると兵士の悲鳴が聞こえた後予備回路で電気が通ったのか戦況観覧室に電気が灯ると兵士二人をボコボコにしたクロフスキーとキースが立っていた。
「あなた達…」
「学園長……行きましょう!我々も生徒に負けておれません!」
「そうね…」
クロフスキーの言葉にジョセフィーヌは頷くと外からメタ沢達が突撃するがもう終わっていた状況を見て。
「アレ?終わってるモ……」
ーーーーーーーーーーー
「スズネ撃ちまくれ!」
「あんたは斬っとけ!」
「お前ら何かに!」
「やられてたまるか!」
セカンドワールドでは連合軍の"生きたい"と言う意思が強く性能で圧倒するワールドセイバー軍を追い詰めていった。
「バネッサ!」
「……」
トオルもとうとう現れたエピオンと戦闘を開始していた。
「バネッサ……今助けてやるからな…」
トオルのトールギスⅢのサーベルとエピオンのサーベルが激しくつばぜり合いを繰り返し互角かと思われた勝負はエピオンのただならぬ気配にトオルは汗をかく…。
「この気配…あの時ユイが使っていた…確かゼロシステム…」
トオルが呟くとエピオンはサーベルを構えて攻撃を仕掛ける…前回同様攻撃は全て避けられ一方的に攻撃を受けるトールギスⅢ…トオルはオーバーロードを使おうと意識を集中させようとした時…ジンの言葉が頭によぎる…"死"トオルは生物としての自身の本能がやめろと叫ぶ。
「クッ……救えるんだ…バネッサを……」
トオルの呟きは自身に言い聞かせているようだった…そしてトオルは腹をくくった。。
「トールギスⅢ!俺の命をくれてやる!!だから俺に力を貸せぇぇぇ!!」
トオルの叫びと共にトオルの目は赤く光り驚異的なスピードでトールギスⅢはエピオンに迫る……その様子を見てワーカーは泣きそうな顔で黙って見ていた。
「あぁぁぁぁぁ!!」
トオルは迫るオーバーロードの痛みを隠すように雄叫びを上げるとエピオンと激しく戦う……先読みをして迫るエピオンとスピードで対抗するトールギスⅢ……またもや拮抗するかと思われた勝負は常に動く。
(アタックファンクション!バルジ一刀両断!)
エピオンの突然の必殺ファンクションにトオルは反応できずにシールドで受ける…膨大な熱量を纏ったエピオンのサーベルによりトールギスⅢのシールドが徐々に溶け始めトオルはやむ得ずシールドを放棄してエピオンの必殺ファンクションから退避する。
「クソッ……だがしかし!」
トオルは必殺ファンクション終了の僅かな瞬間を見逃さず空いた左手で自爆装置を破壊しようと迫るがそれも分かっていたように避けられる。
「クソッ!」
「…………」
トオルは集中しオーバーロードの精度を上げる…しかしそれと共にトオルに襲いかかる激痛を無視してであるが…更に加速したトールギスⅢはエピオンに迫るとサーベルを振るい胸部の装甲を切り裂き中から自爆装置のような物が見える。
「あれか……グッ!」
一瞬、自爆装置に気をとられたトオルはエピオンの迫り来るヒートロッドに気づかずに直撃してしまい地面に叩きこまれるが直前で体勢を立て直し着地するが脇腹からはトールギスⅢの火花が散る。
「…グッ……グハッ!」
地面に着地した時…トオルは嘔吐感に襲われ思わず血を吐き出し胃の痛みとオーバーロードによる頭の痛みに苦しむがトオルはその痛みを紛らわすように叫ぶとエピオンに突っ込む。
「でやぁぁぁぁぁ!」
強化されたトールギスⅢのスーパーバーニアが悲鳴を上げる程加速させるトオルを見てエピオンが再びヒートロッドを振るうとトオルは左手でそのヒートロッドを掴む……驚いたように退避しようとするエピオンだがヒートロッドを掴まれて動けない。
「覚悟ぉぉぉ!」
溶けるトールギスⅢの左手を無視してエピオンを引き寄せると右手のビームサーベルをナイフのような形状にさせるとエピオンの自爆装置に突き立てる…激しいスパークの後エピオンのコアブロック寸前で止めたサーベルを抜くとエピオンがトールギスⅢにもたれ掛かるように機能を停止させたのだった。
ついにバネッサ救出…冷静なトオルにしては強引でしたがやっとこさの救出です…はい。
次はいよいよ最終話となります…ここまでお付きあい頂いた皆様に深く感謝致します…。
では次回お会いしましょう!