ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了)   作:砂岩改(やや復活)

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第2戦「新しき日の出」

 

 

 

「おい!どこに行った!」

 

「全く…探すぞ!」

 

とある日本の港の創庫街に黒服の人達が走り回りある人物を探していた。

 

「…………」

 

慌てて探し回る黒服をユイは黙って創庫の影から見ていると手頃なコンテナの中に入ると…。

 

「なに…これ……?」

 

コンテナの暗闇の中…ユイは何か固い物を蹴ってしまいユイが覗き込むとその物体が突然叫ぶ。

 

「痛!何すんのよ!」

 

「!?……ごめん」

 

「たく……人がゆっくり寝てるって言うのに…」

 

長髪を編み込んだ茶髪の少女が愚痴りながら頭を払うとユイを見る。

 

「で?……なんでここに居るの?」

 

「え…あなたは?」

 

「密入国に決まってるじゃない…」

 

サラッと答える少女を見てユイは(コイツ変なやつ)と思いつい突っ込む。

 

「いや…堂々と言うなよ…」

 

「ハッ!まさかお前は国の人間か!?」

 

少女は突然起き上がり叫ぶと意味の分からない事を次々と言ってくる…それを見てユイは(うるさい奴)と思っていると。

 

「悪いわね…国の人間さん…少し行きたい所があるから……少し黙ってもらうわよ!」

 

(いや…あなたが黙れば済む話何だけど…)

 

ユイが冷静に突っ込んでいると少女はポケットからLBXとDエッグを取り出し展開されユイはDエッグのバリアに捕らわれ逃げられなくなる。

 

「何のつもり…」

 

「ちょっと依頼があるから…コッソリ行かなくちゃならないのよ…だから私が勝ったら私を見逃す、お前が勝ったから私を捕まえる…どうよ…」

 

「一方的な…」

 

ユイはこの状況は逃れきれないと判断しウイングゼロを取り出す。

 

「さぁ…行くわよ!相棒!デスサイズヘル!出撃!」

 

「ウイングゼロ……」

 

廃工場のジオラマにユイはゼロを降り立たせると前方に死神のような大きな鎌を持ったLBXが現れる。

 

「死んじゃうわよ…私を見たものは…みんな!死んじゃうわよ!」

 

少女が叫ぶと死神のLBXが大鎌でゼロに襲いかかるがユイはシールドで受けツインバスターを向けるが鎌の柄を上手く使いバスターの射線をずらすとツインバスターは明後日の方向に発射され工場の一角が消滅する…ツインバスターのビームの威力を見て少女は冷や汗を流し呟く。

 

「なんて威力…なるほどね…機動力で相手を撹乱して強力なビームで敵を一掃する…そんな感じかしら!」

 

「ッ!」

 

その少女の言葉にユイは驚く、確かにツインバスターの威力は見られたがウイングゼロはまだ一歩も動いていないと言うのにその機動力を読まれた事にユイはその少女の評価を変えざる得なかった。

 

「さぁ~行くわよ~」

 

少女はデスサイズヘルを大きく一歩下がらせるとツインビームサイズで地面を切り裂き粉塵を上げると機体を隠す。

 

「何を…ッ!」

 

ユイは粉塵の意味が分からずにツインバスターを構えて見ていると粉塵が晴れた頃にはそこには影も形も無かった。

 

「どこに!?」

 

「ここよ!」

 

少女が叫ぶとウイングゼロの後ろから影が現れツインビームサイズを振るうとユイは驚くべき速さでビームサーベルを抜刀して受け止める。

 

「へぇ~これを受けるなんて…貴方が四人目よ!」

 

「……どうも」

 

「……愛想無いわね…笑いなさいよ~」

 

少女は軽口を叩きながらも姿を消したり死角から現したりの一種のヒットアンドアウェイを繰り返しウイングゼロを着実にダメージを与える。

 

「オラオラ!このままじゃ殺られるわよ~」

 

「…………」

 

少女に追い詰められるがユイは焦る所か冷静に攻撃を対処する。

 

「頑張ったけど…ここまでよ!」

 

少女のデスサイズヘルが姿を消したままツインビームサイズを構えるとウイングゼロと目が合う。

 

「へ?」

 

「……」

 

少女が変な声を上げるとデスサイズヘルは蹴り飛ばされ攻撃のオイルタンクにぶつかる。

 

「なんで!?」

 

「……」

 

少女が驚くがユイは考える暇も与えずバルカンを撃ちデスサイズヘルは避けるがオイルタンクに引火し大爆発を起こす!

 

「バカな!ハイパージャマーが!」

 

「マジックはもう終わり?……なら引導を渡す…」

 

ユイはビームサーベルを構えデスサイズヘルに突っ込み切り裂く。

 

(オイルタンクに吹き飛ばしたのも計算の内だったなんて…やっぱり……私の目に狂いは無かった…)

 

少女はそう思い細く微笑みデスサイズヘルはブレイクオーバーするのだった。

 

ーーーーーーーーーーー

 

「いや~参ったわ~」

 

「貴方……強かった…」

 

「ありがとう~流石一ノ谷ユイ、素晴らしい冷静さと操作技術ね!」

 

少女の言葉にユイは警戒を強める。

 

「何故名前を…」

 

「騙して悪かったわね…私の名前はスウェル…スウェル・マックよ!」

 

「スウェル・マック?男?」

 

「う…ちゃんと女よ…」

 

ユイの呟きにスウェルはやっぱりか…と言う風にガックリとするのを無視してユイは話を続ける。

 

「で…なんで私を知ってる…」

 

「あぁ!そうそう!これ見たら早い!」

 

デュオが名刺を取り出しユイが見て読み上げる。

 

「国連諜報部特務00課"プリペンダー"所属、スウェル・マック…」

 

「そう!私はプリペンダーに所属している立派な公務員よ!日本政府の目を眩ましたらまず外に出たいと思って張ってたらたまたま来たから一芝居打った訳よ!」

 

「……で…国連がテロリストに何の用…」

 

無言の圧力を掛けるユイを受け流しデュオは話を続ける。

 

「簡単に言えばスカウトよ」

 

「スカウト?」

 

「そう!私たちプリペンダーは元々裏の人間が殆ど……一部例外を含むけどね……」

 

「……」

 

考え込むユイを見てスウェルが更に語り掛ける。

 

「私たちの主な任務は裁けない者を裁く…主にまだ法律が細かい所まで整備されていないLBX関連が最近は任務ね!」

 

「……分かった…でも一つ条件がある…」

 

「ん?」

 

「私は一つ成し遂げたい事がある…私がワールドセイバーに入らざる得なかった出来事が…」

 

「それに決着を着けるためなら何でも利用する訳ね…分かった!我々プリペンダーは協力するわ!こちらも全力で答えるように言われてるしね!」

 

スウェルは手を差し伸べユイは静かに答えるのだった。

 

 




どうも砂岩でございます!
この前は過去編になってしまったのでちゃんとその後と言う事で…実はこれシリーズ化しようと思いまして…このユイシリーズでもトオルやバネッサ達のその後も平行して書いて行こうと思います!。
では次回にお会いしましょう!


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