ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了)   作:砂岩改(やや復活)

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第5戦「初任務」

 

 

 

 

中国のとある国の空港に私服姿のユイとスウェル、カトルが降り立ったのだった。

 

「いや~中国かぁ~」

 

「久しぶりですね~」

 

「……」

 

スウェルが背伸びをしながら飛行機を降りるとカトルもいつも通りの調子で同意すると取り合えずホテルに向かう。

 

「取り合えず荷物をホテルに預けて仕事を始めましょう」

 

「了解~」

 

「了解…」

 

そこで案内されたのはホテルの最上階のスイートルームなるものであった。

 

「スウェル……」

 

「ん?なに?」

 

「金銭感覚が理解できない…」

 

「まぁ……そのうち慣れるわよ……私も最初は唖然としたけどね…」

 

スウェルも所属したての頃を思い出したようで変な顔をしていると部屋の内線が入りロビーに来るように指示が入った。

 

「さぁ…行きましょう…」

 

「了解…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

スウェルとユイがロビーに行くと中国人の少女とカトルが話しているのを見つけスウェルは思い当たる人物の名を叫ぶ。

 

「ウーリン!」

 

スウェルがその名を叫ぶと少女はスウェルを見ると

 

「なんだ…お前か……」

 

「え?いつもの如く扱い酷くない?」

 

「それで…こいつが…」

 

「あぁ!一ノ谷ユイ……プリペンダーの新メンバーよ!」

 

スウェルの説明を聞きながら少女はユイの目の前に立つと不機嫌そうな口調で紹介する。

 

「張五林(チョウ・ウーリン)だ…私は女だろうが男だろうが弱いやつが嫌いだ…」

 

「……そう…私は弱くても気にしない…」

 

五林の主張に元々弱い立場であったユイは思わず反論すると五林は眉毛をピクリと動かすが無表情を貫く。

 

「まぁ…いい……貴様が強ければその言葉も正しいのだろう…」

 

五林はそう言い放つと付いてこいとジェスチャーをするとホテルを出るとスウェルがユイに話しかける。

 

「ユイ……貴女…凄いわね…」

 

「なにが…」

 

「五林にあんな風に言い返すなんて…」

 

「……私は私が正しいと思うことを成すだけ……」

 

「かっこいいわね~」

 

「……」

 

ユイはプイッと顔をそらすと五林に着いていくのだった…。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして中国のとある場所……そこには自立稼働LBXトーラスとビルゴ、ビルゴⅡが目立たないように…だが死角が無いように警備していた……それを見渡せる位置に赤色の右腕にダブルガトリングガンを装備したLBXがその位置を細かく確認していた。

 

「なるほど……死角がない理にかなった布陣だ…しかし……凄いな…」

 

布陣を確認していたトロワは神威大門の事件で開発されたビルゴ、ビルゴⅡ等が既に補給場のような末端まで行き届いているのを見てセレディーの有能さに感心せざる得なかった。

 

「しかしそろそろカトル達が仕掛ける筈だか…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

潜入していたトロワが情報を送っている頃、カトル達も各自所定の位置に着いていた。

 

「では各人……予定通りにお願いします…目標はここにあるワールドセイバーに関する情報です…」

 

「了解!」

 

作戦は単純…カトル直属のマグアナック隊とカトルで正面に配置されたLBXを破壊し潜入していたトロワを含む四部隊で攻撃を仕掛けたら後は速い者の勝ちで中央に入る…潜入したトロワ以外は現地のLBX隊の協力を得てユイ、スウェル、五林をリーダーにして分割している。

 

アメリカはウォーリアの改造機であるバスターを使っているが各国の軍隊はそれぞれ市販のLBXの改造機を使用している…中国は中国の会社で開発されているカンウ、チョウヒ、ヨウキヒなど使用している。

 

「よし…行きましょう…」

 

「了解です…カトル様……野郎共!やれ!」

 

「「「おぉ!!」」」

 

正面に伏せていたマグアナック隊のマグアナックが突然現れるとビームライフルを一斉に撃ち警備していたLBXに襲いかかる。

 

「ピピピッ……敵性LBX確認…排除開始…」

 

不意を突かれトーラスやビルゴもプラネイト・ディフェンサーを展開できずに爆散するがすぐに態勢を立て直し反撃に移る。

 

その頃、ワールドセイバーの中央部では

 

「おい!国連が攻めてきたぞ!」

 

「何だと!LBXで反撃しろ!脱出までの時間を稼げ!データを出すぞ!」

 

ワールドセイバーの構成員は素早く対応させるのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「チッ!自立稼働のLBXが多いのよ!」

 

スウェルはデスサイズを操りながらぼやく…ビルゴの強力なバリアと強力なビーム砲は現地軍の戦力を削っていく。

 

「ほらほらほら!」

 

スウェルは大鎌を振りかぶるとビルゴのプラネイト・ディフェンサーを突き破り三機を一斉に葬ると奥からキャリパーやゴルドーまで出てきて応戦を始める。

 

「チッ!また!……でもね…」

 

スウェルはそう呟くとキャリパー、ゴルドー、ビルゴを含め周囲にいたLBXを一気に十機近く切り刻んだ。

 

「数だけじゃあ…死神からは逃れられないわよ~」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「……」

 

その頃ユイは一足先に第二警戒戦を突破していた…すると物陰からトーラスがライフルを撃ちながら迫るがウイングゼロのツインバスターによって消滅する…すると後ろからビルゴがビーム砲を構えるがいつの間にか分離していたツインバスターの餌食になったのだ。

 

「す…凄いな…」

 

「これが国連直属…」

 

それを見ていた兵士はただ驚くしかなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして中央部では

 

「西地区のLBX全滅!」

 

「東地区も残り残数七機!」

 

「正面もやられた!」

 

「クソッ!この計画を知られる訳にはいかない!脱出だ!これだけ隠せればそれで良い!」

 

「ほう…それを見せて欲しい物だ…」

 

司令官が脱出の指示をだしている時…部屋の扉が警備していた兵士と共に中に飛んできた。

 

「誰だ!貴様!!」

 

「私は張五林…逃げも隠れもしない……データを諦めて棄てきれなかったのが貴様の甘さだ…」

 

「貴様!」

 

司令官が拳銃を取り出そうとすると五林の蹴りが飛び拳銃を蹴り飛ばす。

 

「な!」

 

「弱い奴が…私の前をウロウロするな!」

 

司令官は折れた手首を見て座り込むのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ハァ…ハァ…ハァ…」

 

「クソッ!政府の犬どもめ!」

 

司令官が押さえられたと知り兵士たちは地下の通路を懸命に走り逃げていた。

 

「まだだ…逃げればどうって事…」

 

先頭を走っていた兵士が立ち止まり呆然とする。

 

「なぜ道が塞がっているんだ!」

 

「負けると分かって逃げるのは正しい判断だ…だが逃げ道ぐらい確認しておくのだったな…」

 

「なっ!」

 

兵士が突然声がした後ろを向くとそこにはトロワが立っていた。

 

「クソが!」

 

追い詰められた兵士は自身のLBXを出しトロワに襲いかかるが全機が一瞬にしてミサイルの餌食になった。

 

「なに!」

 

「バカな…七機のLBXを一瞬で…」

 

「止めておけ…相手の力量を量るのも兵士として必要な能力だ…」

 

「くっ…」

 

トロワは自身の相棒であるヘビーアームズ改のダブルガトリングガンを向けながら兵士に向かって言い放つのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「よし…全員捕獲っと…」

 

カトルは構成員のリストを確認して笑顔で任務完了を告げるのだった。

 

「データは五林から受け取ったので本部でレディさんが今ごろ見ているでしょう…お疲れさまでした」

 

「全く…つまらん」

 

「まっ!ビルゴだろうが何だろうが私のデスサイズには敵わなかったわね~」

 

五林とスウェルが呟いているとユイも帰還しトロワを見てカトルに説明を求める。

 

「あぁ!彼はトロワ・バートンですよ!プリペンダーの一員で主に潜入工作をしています」

 

「トロワだ…カトルの言っていた一ノ谷ユイか…よろしく……」

 

「一ノ谷ユイ……よろしく……」

 

トロワとユイは握手を交わすのだった。

 

 

 

 

 

 






どうも砂岩でございます!
今回はユイの初任務と残りの二人の顔合わせでした!
まぁ…初任務なので少し軽めで(笑)
さぁ!構成員が言っていた計画とは何なのか?
次回も頑張ります!


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