戦姫絶唱シンフォギア×スーパーロボット大戦OG 蒼き魔神グランゾン 作:アグニカになりたいマクギリス
作者はアニメとゲーム始めたばかりのシンフォギアニワカなので一部至らないとこがあると思いますがご了承ください
長い、長い映像を見ていた。数多くの巨大ロボットが、テロリスト、地球外から現れた異星人、果てには異世界からの来訪者と闘い、地球を守った。そんな夢だった…
特に印象に残ってるのは、白い魔神と蒼い魔神の戦いだった。魔神達はお互いの剣をぶつけ合い、長い戦いを繰り広げていた
「お──兄─ちゃ──聞こ───か?」
何処からか声がするが、今はそれすら気にも留めない…正確には、身体が反応することができない
『シュウ!テメェとの因縁も、ここで終わらせてやるぜ!』
『フフッ、いいでしょう◼︎◼︎◼︎。我々の戦いが、ここで終わりを迎えるのですね』
1人の男の名は聞こえたのに、何故か片方の男の名はノイズがかかり、肝心にも彼の名前は聞こえなかった
激しい敵意を向けていく白い魔神に乗る男とは対称に、蒼い魔神に乗る男は薄く笑みを浮かべ冷ややかに見下した
長い睨み合いの末、2つの魔神が激突し──
「おい兄ちゃん!聞こえてるか!?」
「────つっっぅ…こ、ここは…?」
「おぉ、ようやっと目が覚めたか」
「…さっきのは…?」
どうやらさっきのは夢だったようだ。それはそうだろう。あんな馬鹿でかいロボット達が街中で暴れたら悲惨な事になってまうのだから…それにしてもここは…
「ここは…公園?」
「おう。なんか知らないが倒れていたぜ、あんた」
どうやら私を介抱してくれた人は見た目からしてこの公園に住んでるホームレスといったところでしょうか。見た目と違って優しい人でよかったですよ
「感謝します。貴方がいなかったら、今頃
「どうかしたか?兄ちゃん」
今、なんて言いました?『私』の一人称は『私』ではなかったはずが…口調も少し違ってますし…
「すみません、鏡か何かありませんか?」
「鏡か?ここにはないが、あそこに公衆トイレならあるぞ」
「ありがとうございます」
私は示された場所にある公衆トイレに行き、そこに備え付けられている鏡を恐る恐る覗く
「…顔が、変わってる…?」
私の顔は…いや、服が、肉体が、あの夢で見た男に瓜二つだった──しかし私はこの男の名を知っていた
(…まさか、あのシュウ・シラカワと瓜二つになるとは…一体、どう言う事なのですかね…)
項垂れながら先ほどの場所へ戻っていく
シュウ・シラカワ。私が覚えてる限り──スーパーロボット大戦という作品のオリジナル作品の一つ、魔装機神シリーズの主人公であるマサキ・アンドーのライバルである架空のキャラ。グランゾンと呼ばれる機体を駆り、マサキと戦い、時には彼らと共に邪神と戦った男。それが私が知っている彼
「おう、大丈夫かあんた?」
「えぇ、心配いりません」
ホームレスの男に心配されながらも、無事を伝えてからベンチに座る
「それにしても、あんたなんであんな場所で倒れてたんだ?」
「それは…」
質問に答えようと記憶を遡ろうとするが、何も思い出せない…
「何故、でしょうね…」
「自分でもわかんねぇのか。ちなみ名前はなんて言うんだ?」
「名前…ですか…」
それですら思い出せない…私は誰だ…?
「私は一体…何者なんだ?」
「まさか、記憶喪失って…やつなのかい?」
「……どうやら、そのようです…かね?」
全てが思い出せない。自分が何者なのか、何故ここにいるのか、そもそも住所はあるのか、その全てが思い出せない
「にしても本当に記憶喪失なんてのがあるとはなぁ…じゃあ名前とかどうするんだ?」
「そうですね…」
記憶喪失になってまずいのは、戸籍すらない事もある。戸籍は今はいい。まずは名前が必要になるだろう
私の名前…
…どうやら、この名を名乗るしかないようですね
「シュウ…」
「ん?」
「シュウ。シラカワシュウ…とでも、名乗りましょうか」
「シュウねぇ、いい名前だよ」
名前ができたので、まずは一つ。次は…
「名前は決まっていても、これはマズイですね」
「そうだなぁ。住んでる場所すら知らねぇんだろ?家族が心配するぜ?」
「そうですね……心配する家族が、いたらの話ですが」
そういうと男の顔は驚愕し、やがて納得のいくような表情をして再びこちらに顔を向ける
「そういえば、新聞かなにかありませんか?」
名前の次に知りたい情報は“今が何年なのか"ということ。新西暦だった場合、ここは間違いなくスパロボOGの世界なのは確定ですが…
「新聞?ちょっと待ってろ…あったあった。ほれ」
「いえ、感謝します」
新聞を貸してくれたホームレスの彼に礼を述べ、新聞の見出しを見る。そこには
『ツヴァイウィングのライブ会場にて事故。“ツヴァイウィングの片割れ"天羽奏、死亡』
と書かれ、天羽奏と思われる少女の写真と、件のライブ会場だったのだろう、崩壊したドームが大きく写っていた。ライブ会場で事故とは不運なことに
そこから一旦目を離した後、日付が書いてあるところへ視線を向けると
(西暦2041年!?ここはスパロボの世界ではないと言うことですか!?)
年代は私が知ってるものではなく、全く違うものでした。これはどういうことなのでしょうか…?
「…どうかしたか?」
「っ!…いえ、なんでもありません。新聞はありがとうございました」
そういい新聞をホームレスへ返却。
「………さっきのことは悪かったな。嫌なこと言っちまって」
「?どう言うことです?」
「家族がいなくなる事なんざ、よくあることだ。
男は何故か怒りを込めて新聞を握りしめた。この世界ではよくあること?『あいつら』とは一体…?
「さっきから一体何を?あいつらとは?」
「さっきの新聞にも載ってあったろ。ライブの事故もあいつらのせいだ。あいつらはな…」
男は悲しそうに、しかし怒りを含めながら、その名を答えようとしたら──
ドガアアァァァァン!
「「!?」」
「ノイズだぁぁぁぁぁ!!」
爆音と悲鳴がした場所に視線を向けると、大量の奇怪な生命体に追われる市民達が走って来ていた
「あんたも急いで逃げろぉ!こっちにも来るぞ!!」
「待ってください!なんなんですかあれは!?」
「あれが…ノイズっで奴らだ!あれに触れられたらあんたも死んじまうぞ!逃げろ!」
「なっ!…それは一体どういう!?」
「キャアァァァァァァァァ!!」
“触れられたら死ぬ"。その言葉に驚愕し、どう言う事か聞こうとした瞬間、別の方向から悲鳴が聞こえた
「嫌ぁぁぁぁぁぁ!!」
「これは…!」
“ノイズ"と呼ばれた生き物と呼ぶか判断し辛い存在、奴らに追いつかれ、触れられた人間は突如、炭へと変わっていった
「なんて事ですか…これが、ノイズ…」
足が動かない私に対してノイズはどんどんと距離を詰めてくる。恐らく先程の様に、一瞬で私も炭へとかえてしまうつもりだろう。ホームレスの彼もいつの間にか姿を消してました
「…ふ、ふふふ…」
命が危険に晒されているというこの状況。それなのにも関わらず、私は笑みが止まらなかった。まるで
「ふふふふっ…ははははははっ…」
そして遂に、ノイズがこちらへ向けて手を伸ばす。私はただ、それを確認し、ゆっくりと目を瞑った
(…おかしいですね。もう死んでもおかしくない筈ですが…)
そう思い、ふと目を開くと
「!?これは…」
それはノイズが先程と同様、こちらへ手を伸ばしていた。しかし、その手はまるで
「一体どう言うこと…なのですか…」
ふと、私の視線が少し高い事に気づき、自分自身の手足を見ると
「この手は──いや、この身体は!!」
私の身体は、まるで機械の装甲に覆われていた。この姿、この名は私自身の記憶にしっかりと存在しており、私自身も、驚愕をするしかなかった
「グランゾン…何故私が、グランゾンに…?」
そう、私の身体はグランゾンに覆われていた
グランゾン────スーパーロボット大戦におけるシュウ・シラカワの搭乗機体であり、重力を操り、ブラックホールを生み出すその姿は、まさに『魔神』と呼ばれた機体
「……仮にこの世界に神がいたとしたら、私にまだ生きろということなのでしょうかね。まぁ、それを知る術なんかありませんが」
そう言いながら、手にグランワームソードを持ち、軽く笑みを浮かべる
「ククク…さぁ、覚悟は出来ましたか?と言っても、言葉が通じてるようには見えませんがね」
言い終わると同時に背部のブースターを展開し、猛スピードで突貫。グランゾンはそのままの勢いでノイズの群れに突っ込んだ
〜〜〜〜〜〜
「はぁ!」
シュウがいた公園から離れた別のエリア。そこにも大量のノイズが発生していた。青い鎧を纏った1人の女性がノイズを相手に善戦していた
『翼!別のエリアのノイズ反応が次々と減っている!すぐさま確認しに向かってくれ!』
「了解!」
彼女の名は風鳴翼。特異災害対策起動部二課と呼ばれる組織に所属*1し、シンフォギアと呼ばれる対ノイズ武装を使えることが出来る装者の1人。彼女は叔父であり、二課司令官である風鳴弦十郎からの指示に従い、目的のエリアへと急いで向かった
「い、一体これは…何が起きたんだ…?」
エリアは大量の炭が至る所に落ちており、多くのノイズが
しかし、ノイズが相手している存在が異様だった
まず全身が蒼い。翼のシンフォギアの様に青いのではない。暗く、光を受けない様に蒼いのだ。それに加え、手甲や肘など、各部に水晶のような装置が備わっており、胸部には一回り大きい黄色い宝玉が中央に埋め込まれている。背部には正面から見ても視認できる大きなブースターが備わっており、重甲な見た目とは裏腹にスピードは早く、手に持つ大剣で一体、また一体とノイズを切り捨て炭の塊に変えていくその姿はまるで────
「『魔神』…」
魔神は斬ったノイズには目もくれず、倒したのを確認した瞬間次の目標へと向かう。しかし、そんな戦いをしてる故に、魔神の背後からノイズが攻めてきた
「あっ、危ない!!」
しかし、ノイズの攻撃は途中で妨げられた。まるで不可視の壁に突き当たったかのように
「!?」
翼がそれに驚愕してる間に魔神は振り向き様に一閃。またノイズを倒したのを確認した
「……災害、と呼ばれていたので、
「っ!」
魔神から発せられた声は男のものだった
(この声の男が、あれを使っているのか!?)
まるで冷酷。そう思わざるを得ないほどの冷ややかな声
「いいですか?攻撃というのは、こうするものなのですよ」
そういうと魔神の胸部が展開。両掌には謎の黒い球体が複数出現し、両掌の周囲をクルクルと回転し始める
胸部から一際大きい球体が現れ、両掌の黒球がそれに吸い寄せられると球体は一瞬収縮されるとより大きさを増した
魔神はその球体に抑えつけるよう手を添えると、黒球はより黒くなり、衝撃波が周囲を吹き飛ばし始める
「くっ…!これはなんだ!?」
翼は吹き飛ばされないよう踏ん張り、ただそれを見ているだけしか出来なかった
魔神は球体を持ち上げるように掲げ、プラズマが辺りを破壊する
(まさかこれは…ブラックホール!?)
ブラックホール、それは光ですら吸い込む重力を放ち、ありとあらゆる物全てを飲み込む存在
「フフフ…ブラックホールクラスター、発射!」
そして魔神は、それを放った。球体は瓦礫を吸い込みとうとうノイズですら飲み込んだ
しかし、
そして突如、ブラックホールは全てを飲み込むのをやめ、大爆発を起こした
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
爆心地から遠く離れたはずの翼も、衝撃と熱に耐えきれず吹き飛んでしまう。それに対して魔神はその場にいながら、全てを傍観していた
「やはり、呆気ないものですね。災害とはいえど、所詮はこの程度ですよ」
魔神はノイズの弱さに呆れた声を出し、踵を返そうとするが
「ま、待て!」
「おや?」
剣を杖代わりにし、翼が魔神の前に立ち塞がる。しかし彼女は衝撃波に吹き飛ばされ満身創痍、立ってられるのもやっとの状態だった
「どうかしましたか?」
「悪いが…私達について来てもら…ぐっ…」
魔神を前に膝を突き、肩で息をする。魔神はそれを見、再び踵を返す
「待てと言っている!!」
翼はなんとか立ち上がり、魔神と対峙する。しかし今の翼には勝気なぞない
「残念ですが、今回はここまでです。それでは」
そう言い魔神は上空へ浮かび、雲へと突入した。それを見届けるしかできなかった翼は握った剣を落とし、地べたへ座り込んだ
「何者なんだ…貴様は…」
彼女の小さい嘆きは、誰にも聞こえずそのまま消えていった
〜〜〜〜〜〜
報告書:謎の『魔神』と呼ばれる存在について
某日、突如●●公園と付近の住宅街に2箇所にノイズの襲撃が発生。一方にアメノハバキリ装者風鳴翼を向かわせ戦闘開始。数分後、戦闘場所とは別のエリアのノイズ反応が突如減少。我々は至急現場に風鳴翼を向かわせ、確認された場所にいた『魔神』と称される謎の存在を確認。写真及び映像は別の資料に掲載。片手で大剣を振り回す。背後に強襲していたノイズの攻撃に対して、不可視のバリアらしきもので防御。ブラックホールを発生させノイズを消滅させるなど、現在の人類技術では到達出来ないであろう技術が使われてあることが判明している
また風鳴翼の証言によると、使用者は男性と確認されており、録音された声色からして20代前半と思われる
我々は魔神の調査、及び使用者の捜索を開始。魔神の技術力を応用しシンフォギアに利用出来ないかを試みるつもりである
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現在、彼らが血眼になってまで捜索してる魔神の使用者はというと
「さて、一先ずはここが私の家になるのですね。公園ですけど!」
戦闘した場所とは程遠い公園のベンチで新聞紙を布団代わりにし、そこを住居にしていた
オリ主…記憶喪失。スパロボという作品だけの記憶はあり、その記憶に残ってた自分の名前をシュウと名乗る
シュウと表記しますがフルネームを名乗ったりする際には白河秀と名乗る予定です
あとグランゾンは全身に覆うパワードスーツみたいな感じで想像するとわかりやすいです