恋するあの子はトリニティ   作:ゆえす

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トリニティ内を案内する話書いたのですがよくわかんないしつまらなかったのでやめました。


順応する小鳥

 

 

 

 

トリニティ総合学園への漫遊、いや正確には下江コハルとの逢引きを開始して数週間たった。もっとも逢引きと思っているのは自分だけかもしれない。でもでも、当初のピリピリとした剣呑な雰囲気から態度が軟化して遠慮のないツッコミをもらうほどの仲にはなれたからそんなことはないかもね。多分レベル的には友達くらいかな。

こうやって普通に友人同士が遊ぶような関係になれたのは嬉しいんだよね。不満があるとすれば2人っきりになれないことだけどね。ゲヘナでいう万魔殿や風紀委員会のような組織に所属する人間が必ず2人以上、下江コハルにプラスしてやってくるし。

思った以上に彼女は愛されているのだ。たぶん。まあ実際彼女は可愛い。空崎ヒナより握り拳一つ大きな背であるのにヒナよりも小動物的な可愛いらしさがある。ヒナに『ヒナよりもトリニティのコハルって子が可愛い』とそう言えば『私が可愛くないのは当たり前』とか仕事をしながらいうだろう。だがヒナ悲しまないでほしい。ゲヘナの中だとヒナが1番だったから可愛さランキング2位に転落してしまっても上から数えたほうが早い!つまり可愛い側でしょ。セーフってわけ。

 

 

「お待たせしました!」

 

パタパタと小さな黒の集団が近づいてきた。

正義実現委員会のいつもの子達だ。

ピンクの彼女ももちろん中にいる。もちろんね。今日はスイーツを食べに行く約束をしているのだ。

 

「ぜんぜん、今来たところだから。別に待ってないよ」

 

するりと1番端っこを歩く下江コハルの左側にまわり込んで、そのなにも持っていない暇そうな左手に自分の右手を繋ぐ。

そうして腕を抱くようにして指を絡め逃げられないようにする。

 

「ちょっと!」

 

「ダメ、本気で嫌なら力尽くで解けるでしょ」

 

「体格的に敵うわけないでしょ!」

 

頭ひとつ分、体重にしてたぶん10キロ程度離れているとしても本気で嫌がっているのなら簡単にふり解ける程度の力しか入れてない。ヒナは簡単に振り解いたし。女の子の腕なんだからそんなにギュッってしないしね。

 

「じゃあ腕だけにするね」

 

 

毎回繰り返しているこのやりとり。最初は暴れに暴れ手を振り解かれて逃げれていた。けれど今では腕を組むのを許してくれるまでになった。手をぎゅっとにぎり続けることができる日も近いね。うん。

 

「今日のデートの行き先はどこだっけコハルちゃん」

「これから行くのはデッドオアドルチェってとこ、ってデートじゃないから!学生の身分で交際なんて!キヴォトスじゃいけないことなの!」

 

ふーん、キヴォトスじゃ学生の身分で交際ってダメなんだ。

 

 

「女の子が一緒に遊びに行く時ってねデートって言うんだよ。その方がキラキラしてて良いでしょ」

「たしかにそうですね。仲良し感があって」

 

「騙されちゃダメ!ハスミ先輩に聞いたけどそんな風にいわないって言ってたもん!」

 

「あはは」

 

打てば響く。

これ本当に好きだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トリニティ総合学園からかなり離れた郊外に居を構えるカフェであるデッドオアドルチェは知る人ぞ知る名店としてひっそりやってるらしい。俺は店の売り上げ的にたくさんの人に売った方がいいんじゃないかとか思うけどプロフェッショナルの考えることはよくわかんないや。

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ、女3人侍らせてハーレムかよ。ゲヘナ女!」

 

「気にくわねぇから財布の中身置いてきなぁ!」

 

銃を向けられて反射的にコハルの腕をギュッとしてしまう。あんまり得意じゃないんだよね。

比較的治安のいいトリニティも他の学園と一緒で学園から離れれば離れるほど治安が悪くなるんだね。

 

 

 

銃声。銃声。華麗なコンビネーション。

 

「邪魔です」

 

正義実現委員会ってやっぱりすごい。

俺とコハルちゃんが何かするまもなく制圧完了しちゃった。

 

「デッドオアドルチェに早く行きましょう」

「2人ともいつもありがとうね。銃扱うの苦手だから尊敬しちゃうわ」

「いえ、正義実現委員会として当然ですから」

「この子一年生の中で1番強いんですよ!わたしの自慢の相方です!」

「いいね、誇れる頼れる自慢の相方。私もコハルちゃんの誇れる相方…彼女になりたいね」

「ダメ!エルとは付き合わないから!もう!」

 

そんなこと言いつつも腕は絡ませたままなのはやっぱり好きなんだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから特にトラブルもなくデッドオアドルチェに到着した

「注文は」と柴犬店主「ロールケーキで」「私はショートケーキ!」「デッドオアドルチェセット」「チョコレートケーキ、お願いします」

飢えた小鳥達と悪魔は食い気味にオーダーした。

 

 

「おいしー!来てよかった!ありがとうコハル」

「だねだね。ありがと」

「コハルちゃんの愛を感じたよ」

「こ、ここはハスミ先輩が教えてくれただけで私が凄いわけじゃ、私1人じゃ」

 

褒められて嬉しい気持ちと自分1人の手柄でなく尊敬する先輩から教えてもらった店だから先輩がすごい!ってことを伝えようとしているのかしどろもどろになってる姿がとってもキュート。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲヘナの生徒らしく自身の欲望に忠実だが武力を行使するのではなく言葉や破壊の伴わない行動で自身を表現する。トリニティとゲヘナとの友好というより我々正義実現委員会の部員である下江コハルにしか目がないようだ。しかしそれ以外に対して興味がないわけでなく我々とコミュニケーションをとってくれる。銃口を向けられた時、身体を強張らせた反応から推測した下江コハルからの報告によるとおそらく銃に対してトラウマか何かがあるとのこと。

拳銃をしっかり携帯しているが撃っている姿は確認できていない。

 

 

また情報が出揃い次第連絡します。

 

 

 

 

 

ケースとしては特殊ですがゲヘナとトリニティの一つのコミュニケーションとして参考にできそうですね。

コハルはコミュニケーション能力の向上が見られますし監視部隊のリーダーに任命したのは間違ってなかったようですね。私の後を継げる日も近いのかもしれません。

 

 

 

 

黒くて大きな翼を持つ少女は部下から報告を見てそう思った。





4月中に次は出したい気持ちあります。

感想評価次第で筆のはやさが変わります。よろしくお願いします。
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