異世界 戦車兵の逃亡   作:HANNIBAL

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いつも上手くいってた だから今日も上手くいく


Part1

 

「ヤバいヤバいヤバいヤバい!!右旋回!!早くしろ!!!」

 

「ぬかるんでるんだよォ!!!!」

 

 

「ダメだ!砲に亀裂が入った!もう撃てねぇ!」

 

 

「30口径!」 「んなもんもうねぇよ!!」

 

 

「残ってるのは外のフィフティキャリバーだけかよ!」

 

 

「その通りでございますよ!クソッタレ!!!」

 

 

「クソ!クソ!クソぉぉぉぉ!!!!!地雷を踏みやがった!!!!!」

 

足は(履帯)!」 「今吹き飛んだよ!!」

 

 

 

 

「おいおいおいおい何してんだバカ!」

 

「撃つに決まってんだろうが!」

 

「そうだったな忘れてたよ!撃ちに行くならついでにこいつも投げてくれ!」

 

 

戦車長がハッチを開けた瞬間発砲だらけで顔も出せなさそうだ

 

敵は歩きとトラックのみ、だがこっちは戦車砲も機銃もねぇ。

しかもあのトラックから木箱が運ばれるのをみた。

 

 

「おい砲手!ついでしかできなさそうだ!」

 

 

 

「ああ、ああだろうな!」

 

 

「パンツァーファウストだ!!!!!」

 

 

「くたばりやがれ〇〇〇野郎が!!!」

 

 

 

 

そこで運良くパンツァーファウストは貫通して抜けてったんだ。装填手の上半身と下半身を別けながら。 あいつは助けて助けてって言って。

母ちゃんのことばっか言ってた。

 

 

 

戦車長がブローニングで仇を打ったが打ち返された。

 

 

 

 

「ああクソ!!!もっと上手くやれた!!!やれたんだよ!!!!!俺たちは!!!!!!!!」

 

 

 

 

「うるせぇ!ハッチみてろ!おい!持ってろ!開いたら撃つだけだ」

 

 

 

そこで終わった。パンツァーファウストが砲弾にでも当たって吹き飛んで、終わったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、おい クソ まじかよ。」

 

 

 

気がつくといつもの席にいて、上は吹き飛んでて、中は肉片だらけで

 

 

 

 

「クソ 嘘だろ なんでこんなので」

 

 

 

五体満足で欠損も不自由もないことに気づいて、不気味さを感じて、思考が止まりそうになる。

 

 

 

 

 

 

「なんで無傷なんだよ、信心深い方を生かさないのかよ」

 

 

 

 

 

全員死んで、俺だけ生きてる 砲塔は吹き飛んで、中のものは燃えて 溶けて 俺だけ生きてる。

 

 

 

 

 

 

 

「やめよう」

 

 

 

 

死ななかっただけマシだと思い込んで、異常な現象を無視して、色んな感情がぐちゃぐちゃになって。

 

 

 

敵に憎悪と殺意を吐き出しながら、やってる事はヤツらと変わらないことを自覚しながら、自分は正義のためにやってると信じて。

 

 

 

 

「ああ、ああ どこだよここは。」

 

 

 

見晴らす限りの草原 いや木が2km先にたくさん

 

 

 

 

 

ああ 臭いで…

 

 

 

 

 

 

 

「ぅぅぅぅぅぅう!!!うううぅぅぅぅ!!!」

 

 

泣きながら、吐きながら、ヤツらへの復習を誓いながら、どこかも分からない場所で

 

 

腰に唯一ある武器で

 

 

 




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