異世界 戦車兵の逃亡 作:HANNIBAL
「クソックソックソックソックソッ! ああくたばりやがれ!」
数十分前に戦車にパンツァーファウストをブッパなされた様で、働かない頭を小突きながらどこかも分からない草原を進む。
「ああ…ふざけんな。」
働かない頭は無駄なことばかりを考える。
これからどうしようとか、戦争が終わるまでサバイバルとか、捕虜になろうとか、ここは安全地帯で歩いてたらスグ同じ制服を着てるやつに会えるとか。
落ち着かない。当たり前だが、恐ろしく不安で怖くてなにがなんだかわからない。
腰に添えてあるM1911を胸に抱えてどうにか安心しようとする。
「大丈夫。ハッチが開けられた時もコイツで何とかできた。だから何かあっても大丈夫だ。」
脳内で、手榴弾を投げこもうとしたヤツに.45ACPをブチ込んだ映像が鮮明に流れ出す。
「俺は生き残った…だから次も…。」
戦車が破壊され、移動も、防御も、攻撃も自分の身一つでやらなければならない。
「ああ どこまでもクソッタレだな…。」
目に見えたのは数4の、一昔前の猟師みたいな格好の弓を持ってる若いやつら。距離30
森の中から出てきて、完全にこちらを視認している。
「この距離ならピストルより弓のが当たりそうだ。」
だがなんで弓なんだ ドイツ人は弓で猟をするのか?
丸腰に見えるよう後ろのベルトに拳銃を突き刺し手を挙げる。
「こっち来いって?」
矢を引かれてる方へ自分から向かうのはめちゃくちゃ悪い気分だ。1ヶ月チリコンカンを3食食べる方がずっといいね。
「…ジャーマニーには見えねぇな…。」
捕虜で作られた弓部隊?なんだ?ふざけてんのか?俺一人にはこれで十分だって? クソッ
…なにか騒いでやがる…。どこの言葉だ…。ヘブライか?そうは聞こえねぇな。
『$€々€<%・・*<・:♪€3×÷×!!!!!$€々€<%・・*<・:♪€3×÷×!!!!!!』
「あぁ?何言ってかわかんねぇよ」
『#%*+&:=&$・&>"!!!!!』
「ああ止まればいいんだろ?クソ…英語は喋れないのか?!」
『!?*%#:-ヾ&=!!!』
「どーやら教養がねぇようだな!」
『%:‐<+$~゜³゛!!!!』
ドイツの正式装備じゃない上に、言葉といい身なりといいきな臭くなってきた。あの弓なんかキリスト誕生前から使われてそうだ。
どこに連れていかれるのかわかったもんじゃない。
ドイツの捕虜部隊なのかすらも怪しい 現地人か?だとしたらここはどこだ?
こうなったらヤケっぱちだ
素早く身を屈め横に走る。 矢はコンマ数秒前俺がいたとこを突き刺さる。
できるだけ相手からみて横移動にするため角度を変えながら。
ああクソ 1人だけ賢いやつがいやがる。咄嗟に動いた時じゃなく走ってる途中で狙いを定めやがった。
運が良かったのか狙いが定まった時には半身木に隠れてた。
矢がビィィィンと木に突き刺さって相手に脅威が無くなったと思い木から身を出しM1911を構える
バゴン! と音と共に腕が上に上がる。
ド真ん中に当ててやった。と思ったのも束の間短刀持って2人目が突っ込んでくる。
『$€々€<%3×÷×!』
「何言ってるかわかんねぇよ!」
バゴン! バゴン!
ヤバい もう矢を構えてやがる。
急いで木に身を隠すと後ろの木に突き刺さる。
「よぉ!? ホントに弓しか持ってねぇ訳!?拳銃の一丁すらも?!」
『$€々€<!!!!』
クソッまただ。1人様子を伺って射ってこない。
これじゃ顔が出せねぇ
「あぁ、あぁヤってやるよ!!俺はパンツァーファウスト2発撃たれて生き残ったんだ!!弓なんか怖くねぇよ!!!」
大口は叩いても顔は出せない。生き残るために自分を鼓舞しても冷静になることを忘れない。いつも言ってたことだ、ああそうだろ?
なぁ?
思考しながら物語を進めていくタイプなのでこれから何があるとかなんにも決まってないです。
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