仮面ライダーガァング   作:脱臼 させ太郎

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Atari's 面接

 

開発ラボ内の大きなモニター。ガァングのスーツとその背面部が写され、なにやら沢山の文字数字が表示されている。

腕を組みそれらを眺める学得のもとに、クボスがやってくる。

 

「ジェットパックパーツの再調整、完了致しました。ご覧の通りのスペックになりますが如何でしょうか。」

 

「......ひとまずはこのあたりで良いでしょう。被害現場への到着を重視するカスタムは、やはりなかなかシビアですね。」

「以前の変魔の出現で、高校の頃お世話になっていたファミレスが1軒潰れました。きっと従業員だっか方々も、今大変な思いをしています。ただ怪物を倒すだけがヒーローの仕事ではありません、引き続き開発のサポートをお願いします。」

 

「はい、巣在様。」

 

「...それと、トイレの便座に座ると2分の1の確率で電流が流れるよう改造を施したのは、あなたですか?クボス。」

 

「はい。ワクワクしませんか?スリルがあって。」

 

「しません。即急に直しなさい。」

 

「......残念ですが、かしこまりました。ところで、明日を予定していた先方との打ち合わせについて、来週へずらすということで宜しかったですか?」

 

「ええ、明日は姫葉さんのお店へ伺う約束がありますから。どんなふうになっているか楽しみです。アルバイト採用もちゃんと応募があって、丁度今日面接らしいですし。」

 

 


 

 

ドアを開ける、すると良い空気の店内。

キッチンに立つ姫葉が入り口の方へ向く。

 

「いらっしゃいませ、、あっ面接の。」

「はい、弾語です。」

 

「どうぞ、1番奥の席に。」

 

弾語を案内し、姫葉は入り口の札を裏返す。

 

「あ、コレ履歴書です。どぞ。」

「はーい、ありがとう。拝見します。...弾語 喰子さんねぇー」

「(...優しそうな人だな。ラッキー。)」

 

一通り書類に目を通し、面接が始まる。

 

「何でウチで働きたいって思ってくれたの?」

「あー、、家から近かったので...」

 

「飲食店でのバイトもちょっとしてたみたいだけど、こういう所での経験は未だ無い?」

「はい、ファミレスだけです。」

 

「なるほど〜。んーー」

「あ、あの。私、熱意は凄いあります!事情があって今生活もギリギリで、でもどこも採ってくれなくて、雑用でも何でもやるんで、お願いしますっ!!」

 

席から立ち深々と頭を下げる弾語。

姫葉がニッと笑う。

 

「よし決定!キミ、採用!」

 

「うぁッ、え!、あマジっすか!?」

 

「うん。なんていうか、貴女のガッツみたいな、こう、内に沸るものを感じたよ。」

 

弾語はパアァっと顔を明るくする。

 

「(この人は私の内側を、上部でない内面の長所を、ちゃんと真正面から!見て評価してくれた!採用してくれたぞ!他の店の奴らが見出せなかった私の良さをっ!)」

 

「(この人、めっちゃイイ人だっ!!)」

 

「それで、早速シフトの話なんだけど......明日からでもイケるかな?」

「はい!!出ます!頑張ります!!」

 

スピード採用。弾語のやる気は全開だった。

 

 


 

 

ぱぱーぱ ぱぱぱ♪

ぱぱーぱ ぱぱぱ♪

 

店内に流れる 呼び込み君のジャズアレンジ。

ここはミート茎野。

 

レジでは店主の茎野が薄い小説を読んでいる。

「...ん〜、目が疲れて来たニコな。一旦ここまでにしとくニコか。」

 

しおりが見当たらなかったので、2Bのシャー芯をページの間に挟んだ。

丁度そのタイミングでお客さんが来る。

 

「こんにちわー、茎野くん。」

「いらっしゃいニコ、間宮さん!」

 

主婦の間宮さん。常連のお客さんだ。

 

「今日は水曜だから、豚肉が安いニコよ。惣菜だと新商品の串カツもオススメニコ。」

「ごめんなさい茎野くん、今日はお買い物じゃなくって別の用で来たのよ。」

「別の用、ニコ?」

 

間宮さんが茎野に向かって右手の平を突き出す。

すると人差し指と中指の間を境に手がガシャッと真っ二つに割れ、その中からウィーンと銃口が出現した。

 

「......へ?」

 

「驚かせてごめんねー。私、実はAIロボなの。分かる?機械の身体、全部が武器なのよ。」

「大人しく、誘拐されてくれないかしら?抵抗しなければ痛くしないから、ね?」

 

困惑する茎野だが、言葉を返す。

 

「よく分からないニコけど、間宮さん、俺はこの店を離れられないニコよ。今の時間帯からはもっと、他のお客さんも来るニコから。」

 

「そう、、、なら力づくになっちゃうわねぇぇ。」

 

間宮さんのこめかみ部分がカシャカシャッと開き、内側のボタンがポップアップ。

 

「変身」

 

ボタンを押した。

 

青い光が全身を包み、ゴツいメカニックなスーツが装着される。顔はワニのよう。

 

「仮面ライダーマボット、変身完了。」

 

再度右手が割れ、今度はさっきよりも太い砲身が剥き出しになる。それを外の地面に向け、光弾を発射。クレーターができ衝撃波で立て看板は全て吹き飛ぶ。

 

「茎野 等基火刃...いえ、"スーパーカカシ"くん。もう一度聞くけど、大人しく着いて来ない?」

「出来ないニコ。」

 

「そ、残念。」

 

瞬きの間に茎野の懐へ潜り込むマボット。茎野の鳩尾に強烈なパンチを打ち込む。

 

しかし、茎野はビクともしなかった。

 

「!?......データと違うッ...この男ッッ」

 

「痛いニコよ、間宮さん。」

 

お返しとばかりにマボットの顔に全力パンチ。スーツは粉砕。

店の外まで吹き飛びそのまま爆発四散した。

 

「あっ。」

 

やっちゃったという表情のまま、暫く棒立ちだった。

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