とある基地のほのぼの生活   作:日本国民

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どうも!4月30日分後編です。ニコニコ超会議面白かった〜来年こそは現地にいきたい!
ではどうぞ!


仕返し

2023年4月30日13時59分

 

静岡基地司令室前

 

「松島司令、少し待ってくれ。」

 

僕は司令室のドアをノックしようとしたが、長門に止められた。

 

「どうしたの?」

 

「私が先に入っても良いか?」

 

「え?別に良いよ。」

 

僕がそう答えると長門はドアをノックして司令室に入っていった。そして少しした時…

 

「なんてことをしているのだ!!」

 

ドア越しでも分かるぐらいの大声が耳に入った。

 

「松島司令!入っても構わないぞ。」

 

長門に入って良いと言われたので僕は大量の書類を持って司令室に入った。

 

「こんにちは、坂城さん。」

 

「ま、松島?」

 

「スゥー」

 

僕は大きく息を吸い…

 

「ふっざけんな!!」

 

思いっきり怒鳴った。

 

「なに書類押し付けてんの?僕達のこと舐めてんの?」

 

「ぇ……」

 

坂城さんは僕のキレ具合に言葉を失ってた。

 

「あなたが書類を押し付けなかったら3時間かけてここに来てないんですけど、ってかこっちの事情も考えろよ。いくらなんでも非常識だわ。」

 

「あと『駿河湾攻撃対策案』って書類あったけど、あれ大事な書類だよね?何こっちに押し付けてんの?自衛隊甘く見てんの?国防に対する意識どうなってんの?そんなんで人民護れるの?」

 

「……」

 

僕は今までにない早口で捲し立てた。

 

「喋らないと始まらないんだけど。今までの質問全部答えろよ。」

 

「え、えっと…悪かった…と思ってる…」

 

坂城さんは口を開き、謝った。

 

「それ答えになんねえだろ。僕が聞いてんのはさっきまでの質問の答えだ。」

 

「……はい…」

 

「その、えっと…」

 

僕は答えれずおどおどしてる二等海佐にさらに怒鳴る。

 

「えっとじゃないだろ!!それ答えになってんの?日本語学び直すか?え?」

 

僕は物理的な暴力は好まない。だが精神的な攻撃は別だ。いざとなればどんな手段を使ってでも追い詰める。

 

「次やったら僕の権限で降格させるよ?」

 

「……はい…」

 

僕は東海地域の中でも古川に次いで二番目に若いが、階級は一番上だ。今のうちにそのことを示しておかないと。

 

「あのさ、僕はあなたよりも何歳も若いけどさ。階級は上なんだよ。僕のこと聞き分けのいい後輩って思ってんのならとんだ勘違いだから。」

 

僕は言いたいことを全て言い切ると、一呼吸置いて次の話をした。

 

「で、書類の件だけど、ほとんどやってないから。そっちでやって。もちろん一人でな。長門や他の娘たちを手伝わせようと思うな。良いな?」

 

「……」

 

「……返事は?」

 

「…はい。」

 

僕は返事を聞くと、怒りを鎮めた。

 

「はぁ、久しぶりにこんな怒ったなぁ。」

 

坂城さんはバツが悪そうにしていた。まぁあんだけ怒られたのだから当たり前だが。

 

「とりあえずはそういう事だから。じゃあ長門、坂城さんの監視、頼んだよ。」

 

「分かった。あと、うちの司令が迷惑をかけたな。こっちからも謝罪させてくれ。」

 

「え?いや良いよ。悪いのは坂城さんなんだから。」

 

僕はそう言うと司令室を出た。

 

「さて、帰るか。」

 

僕は清水駅からJR線で静岡駅、そこからは新幹線で名古屋駅に戻ることにした。

 

『まもなく、6番線に、ひかり、515号…』

 

「あ、そういえば。」

 

僕は帰りの新幹線が来たところでとあることを思い出した。

 

「今日は超会議の最終日だったな。」

 

超会議…22日からネットで始まり、29、30日は幕張でやっている。僕はそれに完全にハマり、ここ2年間は毎年見ていて、今日はネット配信を見ようと考えていた。

 

「さて、見るか。」

 

僕は指定の座席に座ると、買っていたおにぎりを片手に配信アプリを開いて見始めた。

 

16時39分

 

名古屋基地司令室

 

「ただいま。」

 

僕は司令室に戻ると、電は居なくて、苅田君が仕事を終わらせて動画を見ていた。

 

「あ、松島さん、お帰りなさい。」

 

「書類は押し付けてきたよ。今頃ヒーヒー言ってるだろうね。」

 

「まあ、自業自得ですし。」

 

「そういえば、何見てるの?」

 

僕は苅田君が見ている動画についてを聞いた。

 

「これですか?超会議って分かります?」

 

「超会議?さっきまで電車の中で見てたよ。」

 

「松島さん、そう言うの見るんですね。」

 

「あはは、こう見えて、ボカロとか大好きだからね。」

 

僕が超会議にハマった理由の一つがそれだ。僕が音楽にハマったのも、ボカロのおかげである。

 

「それで、今はそれに並行して一挙放送しているアニメを見てるわけです。」

 

「見ても良い?」

 

「ええ、ちょうど1話目ですから。」

 

どうやら、丁度良い時間に帰ってきたようだ。

 

苅田君が見ているのは欧州風の建物が建ち並ぶ街に下宿に来た主人公が、下宿先のカフェで働くもう一人の主人公と、バイトしているなぜかモデルガンを持った店員の二人と一緒に店員として働いていく、と言うアニメだ。ちなみにこのアニメの一期、二期は深海棲艦登場前、2014年と2015年らしい。

 

「そんな前のアニメなんだ。」

 

「ええ、三期は深海棲艦の登場で2020年になってしまいましたけどね。」

 

「そうなんだ…」

 

僕は深海棲艦の登場がどれだけ影響を与えていたかを改めて思い知った。

 

18時41分

 

「すっかりハマっちゃいましたね…松島さん…」

 

俺の隣には画面に釘付けになってる松島さんとさっきから一緒に見ている電さんがいる。

 

(まだ7話もあるけど大丈夫か?)

 

今は5話。このアニメは全12話で1話あたり24分だ。このまま全部見れば終わるのは2時間40分後になる。

 

(まあ、時間的には問題ない…か?)

 

僕はそう小さく呟きながら画面を見る。

 

19時29分

 

「そういえば松島さんってこのアニメ知らなかったんですか?」

 

「え?うん、多分初めて知ったと思うよ?」

 

僕はどこかでこのタイトルを聞いたことがある気がして曖昧な答えになった。

 

「このアニメに関連した言葉が2014年の流行語大賞で上位だったんですよ?」

 

「そうなんだ…そういえばこのアニメなんか聞いたことあるような、ないような…?」

 

僕は自分の記憶の中から探しているが、見つからない。

 

「まあ、知らなかったら知らなかったで良いんですけどね。面白いアニメに出会うのはいつでも良いんですよ。」

 

「まあ、そうだね。」

 

21時27分

 

「終わったね。」

 

「ええ、やっぱ一気見は疲れる…」

 

僕たちは12話分を一気見したことでかなり疲れていた。

 

「二期とかって見えるのかな?」

 

「分かりません…もうすぐゴールデンウィークですし、その時に探してみたらどうです?」

 

「そうだね。もう今日は見る気になれないよ。」

 

苅田君は壁掛け時計を見ると、僕に話しかけた。

 

「夕飯の時間、過ぎましたね。」

 

「まあ、今からでも食堂は開いてるだろうから、間宮には申し訳ないけど、食べに行こっか。」

 

「ええ。」

 

僕たちは食堂に向かった。

 

(軽いものでいっか。)

 

「間宮、ご飯と味噌汁お願い。」

 

「間宮さん、俺も同じので。」

 

「分かりました。」

 

僕は注文を終えると席についた。

 

「苅田君が見てるアニメってどれも面白いね。」

 

「アニメに面白くないのってあるんですかね?」

 

「さあ?どうだろう。僕はアニメを見てこなかったからね。」

 

僕たちがそんなことを話していると誰かが声を掛けてきた。

 

「司令?こんな時間に夕食ですか?」

 

話しかけてきたのは野分だった。

 

「ん?野分、どうかした?」

 

「いや、食堂の前を歩いていた時に人影が見えたので。」

 

「そっか。」

 

「そういえば13時ごろに司令室に来た時、司令が居なかったのですが、どこに行っていたのでしょうか?」

 

「ああ、その時は静岡基地に行ってんだ。何か用があったの?」

 

「ええ、鳥羽警基の古川さんから連絡が来て、近日中にこっちに来て欲しいって。」

 

古川、鳥羽警基の司令官で、僕の一個下。野分は元々鳥羽の艦だが、一時的にこっちに出張に来ているため、そろそろ戻ってきてほしいってことだろう。

 

「そう言うことね、分かったよ。書類とか作っとくから、戻りたいって思ったらいつでも戻れるようにしとく。戻りたくないってことだったら僕から説明するから。」

 

「ありがとうございます。司令。」

 

野分は要件を済ませると食堂を出ていった。

 

「司令、苅田さん!できましたよ!」

 

「間宮、ありがとね。こんな遅い時間に。」

 

「間宮さん、いつもありがとうございます。」

 

僕たちは夕食を10分強で完食し、司令室に戻った。

 

「さてと。」

 

僕はすぐに野分についての書類を作り始めた。

 

「さっきの件の書類ですか?」

 

「うん、こういうのは早くに作らないと。」

 

「それにしても、なんで鳥羽の娘がここにいるんですか?」

 

「警基や新しくできた基地って設備が整っていないから、練度を高めるためにも近くの基地、鳥羽の場合は名古屋に預けるって訳。横須賀でも鴨川とかから預けられることがあったと思うよ。」

 

艦娘委託法…艦娘運用規則の第十二条に当たる。北海道と東北では禁止されてるが、東海では積極的にやるようにしている。

 

「そうなんですね。横須賀にいたときは艦娘と接することなんてしてませんでしたから。」

 

「そうだったんだ…」

 

僕はキーボードを叩きながら喋る。

 

「よし、終わった。」

 

「相変わらず早いですね。」

 

僕は書類を20分程度で作った。

 

「もうすぐ10時か。」

 

「何しましょう?」

 

「正直やることないよね。」

 

僕たちは何しようか悩んでいた。

 

「寝ますか。」

 

「そうだね。」

 

僕はそういうと風呂に入る準備をした。

 

「それじゃ、お疲れ様。」

 

「お疲れ様でした。」

 

僕は苅田君と別れると風呂に入った。

 

(今更だけど、小さいな…)

 

9分ほどで風呂から出ると、司令室に戻った。

 

「色々あったな…」

 

僕は今日のことを振り返る。正直言って碌なことが無かった。

 

「まあ、明日に期待かな。」

 

僕は寝室に向かい、布団にくるまった。

 

「明日も頑張ろう。」

 

僕はそう自分に呟き、電気を消した。

 

2023年4時30日午後22時15分 就寝




ということで終わりです。一番良い感じの文字数で終われたと思います。ちなみにまた新しいシリーズを始める…かもしれないです。そのシリーズの元は案外この話の中に隠れたり?次回はゴールデンウィークの話にするつもりです。
ではまた次回!
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