とある基地のほのぼの生活   作:日本国民

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どうも!ゴールデンウィークの話なのにもう2週間経ってんだよ!(本当にすみませんでした!)
ではどうぞ!


連休

2023年5月7日午前5時48分

 

司令室

 

「ふぁぁぁぁ…」

 

僕は司令室で欠伸をした。

 

「昨日は少し動画を見過ぎたな…」

 

理由としては昨日、いや今日になるのか?0時半ぐらいまで動画配信アプリでアニメを見ていて、寝不足だからだ。

 

「おはようなのです!司令官さん!」

 

「松島さん、おはようございます。」

 

「二人ともおはよう…」

 

僕は眠いのを隠しきれなかった。

 

「司令官さんまた遅くまで起きてたのですね。」

 

「うん、まあね。」

 

「自衛隊のしかも司令官である自覚を持つのです!」

 

「はい…本当にその通りです…」

 

僕はまた電のお叱りを受けた。

 

「電さん、そのくらいで…、俺のせいでもあるんですから…」

 

「どういうことなのです?」

 

「それは…

 

------

 

2023年5月6日午後10時38分

 

司令室

 

「そういえば松島さん。」

 

「どうしたの?」

 

「他のアニメって興味あります?」

 

僕たちはアニメを一気見した後だった。

 

「え?あるけど…」

 

「そのアニメも見ちゃいません?」

 

「どういうアニメ?」

 

苅田君がいうには、非公式クラブの仲間たちと共に少しだけ非日常な学園生活を送っていく…というものらしい。

 

「明日も休日ですし、見ちゃいません?」

 

「そうだね。じゃあそれも見よう。」

 

------

 

「ていう感じで俺が誘ったんですよね…」

 

「二人ともいい加減にするのです!」

 

「「はい。本当にすみませんでした!」」

 

電の説教は30分ほど続いた。

 

「 二人とも22時過ぎたら動画見るの禁止です!」

 

「「はい…」」

 

二人揃って子供のようなルールがつくことになった。

 

「そういえば仕事は?」

 

「これなのです。」

 

「あれ?少なくない?」

 

渡された書類の量は日曜日にしてはかなり少なかった。

 

「今日はなぜか少なかったのです。代わりに明日の仕事量が多いかもなのです。」

 

「まあ、少ないのは良いことですし、早く終わらせましょう。」

 

「そうだね。」

 

僕たちは仕事に取り組み始めた。

 

30分後

 

「そういえばさ。」

 

「なんです?」

 

「今日ゴールデンウィーク最終日だけど、なんもゴールデンウィークっぽいことできてないよね。」

 

「私たちは自衛隊なのですから、ゴールデンウィークとか関係ないと思うのです。」 

 

電に正論を言われた。確かに自衛隊だから関係はないけど、一応は何かしたい。

 

「だったら、パーティーなんかはどうですか?」

 

「パーティー?」

 

僕は首を傾げた。

 

「ほら、前やった歓迎会みたいなことをするんですよ。」

 

「ゴールデンウイークパーティー…か…その案採用!」

 

「パーティーなら支障もそこまでないのでいいと思うのです。」

 

電も賛成したので、開催が決定した。

 

「あ、だけどパーティーにお茶のような酒は用意しないでね。」

 

「あれだけは勘弁ですよ。まあ、元はと言えば俺が気づかなかったのが原因ですけどね。」

 

「流石に分かってるのです。」

 

歓迎会の次の日、二日酔いで死にかけたのでもうあんな風にはなりたくないと思って先に事故が起こる可能性を潰しておいた。

 

------

 

1時間後

 

「やっぱり書類が少ないのはいいですね。」

 

「本当そうだよ、もう半分なんていつもの日曜だったらありえないもん。」

 

「とりあえず休憩する?」

 

「お茶を取ってくるのです。」

 

「お願いします。」

 

電がお茶を取りに司令室を出ると苅田君が僕に話しかけてきた。

 

「そういえば、見たいものがあるんですけど…」

 

「え?見たいものって何?」

 

「2年前にあった尾鷲基地の件についての報告書なんですけど…」

 

苅田君が見たいと言ったものは尾鷲基地の反乱の報告書だった。今は資料室に保管されている。

 

「いいけど、理由は?」

 

「尾鷲基地の時、何で反乱が起こったのか、何故止められなかったのかが知りたくて…」

 

「…分かったよ。見せてあげる、だけどまたいつかね。」

 

「…何でです?」

 

苅田君は僕の答えに顔をほんの少ししかめた。

 

「今よりも、その時に見せた方がいいかなって思ったからかな。」

 

「分かりました。ありがとうございます。」

 

「お茶を持ってきたのです。」

 

話が終わると、丁度電がお茶を持ってきた。

 

「ありがとね。」

 

僕は貰ったお茶をすぐに半分ぐらいまで飲んだ。

 

「そういえば、あと10分くらいしたら食堂に入れますけど、どうします?」

 

「10分か…ちょっと微妙な時間だし…」

 

「少しだけ仕事を進めるとかはどうです?」

 

電が提案してきた。

 

「今日は早く終わらせたいから…そうしよっか。」

 

結局10分間は無言で書類をやることになった。

 

「そろそろ食べにいく?」

 

10分が経ち、仕事が一段落ついたので、二人に声をかけた。

 

「俺は丁度終わったので大丈夫ですよ。」

 

「私も大丈夫なのです。」

 

「じゃあ決まりだね。食べに行こうか。」

 

僕たちは司令室の外に出ると食堂に向かった。

 

「あ!司令官と電ちゃんだ!」

 

「やあ、清霜。」

 

「清霜ちゃん、おはようなのです。」

 

「清霜さん俺は!?」

 

苅田君の言葉を聞いた清霜は少し考えてこう言った。

 

「えっと…刈谷さん?」

 

「え?」

 

清霜は苅田君の名前を忘れたようだった。

 

「じゃあ神鍋さん?」

 

「違います…あの?僕苅田って言います…」

 

「あ、そうだ思い出した!」

 

苅田君の名前を思い出すと清霜はこっちを向いた。

 

「ねえ司令官!私って戦艦になれるの?」

 

「うーん…」

 

僕は毎回この質問に悩まされる。どう答えるべきかと毎回考えてしまうのだ。

 

(本当のことを言うべきか?いや、それは…でも…)

 

僕は少し考え、腹を決めて本当のことを言うことにした。

 

「清霜、本当のことを言うと駆逐艦がいきなり戦艦に…と言うのは難しい。だけど、今難しいだけで、技術が発達したらできるかもね。」

 

「そっか…分かったよ!いつかできるなら今のうちに頑張らないと!」

 

「その意気だよ。清霜。」

 

何とか本当のことを言えたが、どうにかできないか…僕はそう感じた。

 

「じゃあね!」

 

「良かったんですか?本当のことを言って…」

 

「僕の推測だから分からないけどね。」

 

僕がそう言うと電が口を開けた。

 

「だったら、念のため明石さんに聞くのはどうでしょう?」

 

「明石に?」

 

「明石さんならこういうのは詳しいと思うのです。」

 

僕は少し考えて後で明石に聞くことにした。

 

「うん、仕事が終わったらそうするよ。」

 

食堂に入ると、話し声が聞こえてくる。だが、食堂が開いてからそこまで経ってないせいか、人は少ない。

 

「僕はいつもの唐揚げ定食にするけど、みんなはどうする?」

 

「俺も松島さんと同じでいいです。」

 

「私は魚定食にするのです。」

 

僕は2人のオーダーを間宮に言うと席に着いた。

 

「司令たち、おはようっす!今日は早いっすね!」

 

「占守ちゃん、おはようなのです。」

 

「占守さん、おはようございます。」

 

「占守、おはよう。今日はたまたま早く来れたんだよね。」

 

席に座ると、占守に声をかけられた。

 

「あ、ハチが言ってたんだけど、新しい作戦があるって本当?」

 

「ハチ?八丈のことか…それで作戦ってのは大きなやつとかは今のところないと思うけど。」

 

この基地には「ハチ」という娘が「伊8」と「八丈」の2人がおり、時々分からなくなる。

 

「そうっすか!じゃあハチの聞き間違いってことっすかね。」

 

「多分そうだと思うよ。」

 

「ええ、まず作戦っていつ聞いたんでしょう?」

 

「ハチは昨日の昼ぐらいに聞いたって言ってたっす。」

 

「昨日の昼…なんかしてたかな。」

 

僕は占守の話を聞いて、記憶の底から昨日のことを引っ張り出す。

 

「ダメだ…苅田君は覚えてない?」,

 

「もしかしてあの話を聞いたとか?」

 

「へ?」

 

------

 

2023年5月6日午後1時44分

 

司令室

 

「そういえば、高山司令から聞いたんですけど…」

 

「高山?高山海将のこと?」

 

僕は名前を聞いて1人の人間が脳裏に浮かんだ。

 

高山兵次郎

 

横須賀基地司令官。70代で歴戦の兵士といった風貌である。

 

「はい、それで北方作戦って何です?」

 

「北方作戦っていうのは…

 

北方作戦

 

2023年6月より行うロシアとの合同作戦。深海棲艦の手に落ちたままのカムチャッカ半島の奪還が目的。大湊、小樽などをはじめとする北海道、東北の基地、警基は全て作戦に参加する。

 

っていうもの。つまり、僕たちは参加しないよ。」

 

「そうなんですね。」

 

------

 

「っていう話をしたじゃないですか。」

 

「ああ、そんな話したね。つまりたまたま通りかかった八丈がその話の一部分を聞いて、大きな作戦があると思い込んだってことかな。」

 

僕はその時のことを完全に思い出した。

 

「そうだったんすね。ごめんなさいっす。」

 

「別にいいってか何で謝るの?」

 

「司令官たち、唐揚げ定食と魚定食できました!」

 

「じゃあ私はそろそろ行くっす!」

 

「うん、じゃあね。」

 

占守は奥の方にある机へ行った。僕たちは間宮から頼んでいた定食を受け取るとまた席に着き食べ始める。

 

「「「ごちそうさまでした。」」」

 

食べ終わると食堂を出て司令室に向かった。

 

「松島さん。」

 

「ん?何?」

 

廊下を歩いていると右隣にいた苅田君に声をかけられた。

 

「誰だったかな…時々方言のきつい娘がいるんですけど、どうすれば解読できますかね?」

 

「ああ、僕は日本の方言をほぼ全て覚えたけど…」

 

「そ、そうなんですか…俺には難しいです。」

 

「だったら、その方言だけ覚えれば解決だと思います。」

 

今度は左隣にいた電が話す。

 

「確かにそうだ。ありがとう。」

 

僕は苅田君に少し違和感を感じた。

 

「まず、司令官さんは毎回解決方法が問題に対して大きすぎるのです。方言だってその娘の話す方言だけ覚えれば解決なのに。」

 

「あはは、電の言うとおりです…ってそれより、苅田君って電にいつからタメ口になったの?」

 

僕は感じた違和感を苅田君に聞いてみる。

 

「電さんとは結構前からですね。電さんと2人で話す時は基本的にタメ口で話してます。」

 

「あれ?だったら何で今はタメ口になったの?」

 

「今のは電さん個人に話してたからですね。」

 

「そういうことね。」

 

話していると司令室の前に着いた。

 

司令室に入ると書類が出迎えてくれる。

 

「進捗度は43%ってとこかな?」

 

「そんな刻まなくても…」

 

「まあ、すぐ終わるだろうしさっさと済ませるのです。」

 

「そうだね。」

 

僕たちはそれぞれのデスクに向かうと書類を処理し始める。

 

50分後

 

「ふう、終わったね。」

 

デスクの上のデジタル時計には8時28分と書いてある。

 

「さて、明石のとこ「バーン!!」……」

 

僕はああまたかと思いながら扉を派手に開けた本人の名前を呼ぶ。

 

「金剛…ノックしてよ…いつか死んじゃうよ…」

 

「司令ー!ごめんなさいなのネ!」

 

「まあ、次はしないようにね。」

 

もうこのやりとりを二桁回はやっているが…

 

「ところで、どう「バリーン!!」今度は窓!?」

 

今度は窓が割れた。

 

「はちゃめちゃすぎです!」

 

「これ、ボールなのです。」

 

「ボール!?ってことは…」

 

僕は割れた窓から下を覗いた。下にはボール遊びをしてたと思われる白露、夕立、深雪、時津風がいた。

 

「はーいそこの元気はつらつ四人組ちょっと来てー。」

 

数分後にはその四人が来た。金剛はなにを考えたのか司令室から出ていった。

 

「さてと、何でボールが3階の司令室に飛んでくるの?」

 

「えっとそれは…」

 

白露がそう言うと3人が深雪の方を向く。

 

「えっと…深雪スペシャルを投げたらそれが勢い余って3階の司令室に飛んじまった…」

 

「元気なのはいいことだけど…ね?」

 

「「「「本当にすみませんでした。」」」」

 

4人は一斉に謝った。

 

「まあ、謝ったし、割れたのは1枚だけだし、初犯だし…許す!」

 

4人とも反省しているようだったので不問とした。

 

「明石のとこ行ったついでに窓のこと頼むか…」

 

「そうした方がいいですね…」

 

「んじゃ、僕は明石のとこに行ってくるから。」

 

僕は司令室を出ると工廠に向かった。

 

5月7日午前8時34分

 

名古屋基地工廠

 

「明石?いる?」

 

「明石さんなら今は大江の方にいますよ!」

 

明石の代わりに夕張が出てきた。

 

「どうかしたんですか?要件さえ言ってくれれば明石さんに伝えますけど?」

 

「あ、いや、明石に直接話したいことなんだよね。」

 

「そうだったんですか、すぐ戻ってくると思いますし、工廠の中で待っててください。お茶持ってきます。」

 

そう言うと夕張は工廠の奥に行った。

 

「夕張でも相談できるな…」

 

少しして夕張がお茶を持ってきた。

 

「はい、お茶です。」

 

「ありがとう、夕張。ところでさ…」

 

「なんです?」

 

僕は夕張に問いかけてみることにした。

 

「清霜が『戦艦になりたい』って言ってるのは知ってる?」

 

「え?ええ、知ってますけど…」

 

「駆逐艦って戦艦に改造とかできないかな?」

 

「できるならとっくの昔に提案してますよ…」

 

「だよね…」

 

僕のちょっとした希望は一瞬で砕けた。

 

「だけど…他の基地ならまだできるかもしれないです。」

 

「他の基地?」

 

「はい、横須賀や呉なら可能性はあります。」

 

「あれ?司令官、どうしたんですか?」

 

夕張と話していると明石が大江の方から戻ってきた。

 

「ああ、明石。ちょっと聞きたいことがあって…」

 

僕は明石に夕張に話したことを話してみた。

 

「なんだ、それならできますよ。」

 

「「できるの!?」」

 

明石から衝撃の事実を聞かされ、夕張も知らなかったのか驚いていた。

 

「ええ、だってここ、艦娘を100人以上所有してるんですし…」

 

「じゃあ今すぐ清し「だけど、そう簡単にはいきませんよ。」……へ?」

 

「よく考えてみてください。駆逐に戦艦の武装なんて載せれると思います?」

 

「あ…」

 

「適切な改造をしないと行動不能、最悪の場合死にます。」

 

一瞬の希望は核爆弾を喰らったかのように砕け散った。

 

「ってことはやはり無理なのか。」

 

「ええ、正直諦めるしかないですね。」

 

「うん、ありがとね。」

 

「いえいえ。」

 

僕は工廠を出るとお気に入りの場所に行こうとしたが、雨だったので諦めて司令室に戻った。

 

「司令官さん、おかえりなさいなのです。」

 

「松島さん、おかえりなさい、どうでした?」

 

「無理みたいだよ。技術的には現代の技術でもいけるんだけど、最悪の場合死ぬって。」

 

「そんなにですか…」

 

2人ともやはり驚いていた。

 

「次聞かれたらそのまま答えるのですか?」

 

「いや、流石に希望を持たせて伝えるよ。」

 

「だけど、希望を持たせて伝えたとして、清霜さんが本当のことを知ってショックを受けるようなことがあるかもしれないのでは?」

 

苅田君が疑問を問いかけてきた。

 

「いや、明石曰く技術上はいけるし、『適切な改造をしなければ行動不能』って言ってたから多分だけどその適切な改造さえできればいけると思う。」

 

「それなら大丈夫ですかね。」

 

「うん。」

 

「そういえば話が変わるのですか…」

 

電が別の話を持ってきた。

 

「さっき電話があって、鳥羽の古川さんがちょっと来て欲しいって言ってたのです。」

 

「古川が?」

 

去年は古川が電話してくることはしょっちゅうあったが、最近は減ってるだけあって少し驚いた。

 

「聞いてた感じなんかトラブルがあったみたいなのです。」

 

「そっか…分かった、ちょっと言ってくるから、戻ってくるまでは基地をお願い。」

 

「分かったのです。」

 

僕はさっさと支度をして鳥羽に向かった。

 

名古屋港駅から名古屋まではいつも通りだが、そっからは近鉄特急で乗り換えを挟みながら鳥羽を目指した。

 

午前11時36分

 

志摩赤崎駅

 

「やっと着いた…僕を呼ぶなんて何があったんだ?」

 

駅から歩いて数分。鳥羽警基に着いた。

 

「松島海佐ですね。古川司令から話は聞いてます。どうぞこちらへ。」

 

去年は2週間に一度は来るレベルだったので門番とは顔見知りになっている。

 

コンコン

 

「古川?来たけど、いる?」

 

部屋をノックするも反応はない。どうやらここにはいないようだった。僕は狭い狭い基地の中を歩き回った。

 

「あ、松島さん。」

 

「白雪、古川はどこ?」

 

歩き回ってると古川の秘書艦である白雪がいた。

 

「司令官ならこっちです。」

 

僕は白雪に連れられてドックの方へ歩いた。

 

2023年5月7日午前11時45分




はい、ということでこれで終わりです!もうゴールデンウィークから2週間経ってますが…マジですみませんでした!5月7日後編はすぐ出しますので…
ではまた次回!
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