艦娘近代化計画
現在海上自衛隊で運用されている護衛艦などを艦娘にする計画で2023年5月ごろに一艦目が造られる予定となっているがミサイルやジェット戦闘機の小型化に多額の費用がかかったため4隻のみの建造となっている。造られる艦は既に決まっており、出雲、霧雨、朝日、鞍馬となっている。(他の艦娘に合わせて漢字表記である。)
市ヶ谷事件
東京都の防衛省市ヶ谷地区にて発生した事件で、発生当時は艦娘を人として扱うか、兵器として扱うかの議論が軍部で白熱しており、それを決着させるための会議が市ヶ谷で行われていたが、会議中に兵器派と人道派で喧嘩になり、軽傷者3名、重傷者1名を出した。
ちなみに兵器派と人道派の議論は、兵器派の汚職が発覚したことにより、世論が人道派に傾いたことで決着がついた。
ということでそれではどうぞ!
2023年3月5日午後0時36分。
名古屋基地工廠付近堤防
僕は工廠の外に出るとお気に入りの場所に向かった。その場所は名古屋港を一望できる位置にあって眺めがすごくいいがそこに行くと既に先客がいた。
「時雨?」
「…?って司令官。」
「ここで何やってるの?」
「僕はここがお気に入りだから眺めにきただけだけど、時雨も?」
「うん。ここにいると落ち着くんだ。」
「そっか。」
そこに居たのは時雨だった。時雨もこの場所がお気に入りだったらしい。
そこからは特に話さず、名古屋港を眺めていたが、少し経ったとこで時雨が話しかけてきた。
「ねぇ、司令。」
「ん?」
「この前はありがとね。」
「この前?」
僕は全く身に覚えがなく、時雨がなんのことに感謝しているかが分からなかった。
「なんのこと?」
「ほら、ご飯に連れて行ってくれたでしょ。」
「あぁ、あのことね。」
「それなら感謝を伝えるのは僕じゃなくて夕立じゃないかな。」
「なんで?」
「本当は一人で食べに行こうとしてたんだけど夕立が『どこ行くっぽい?』って聞いてきたから時雨や他の白露型のみんなを連れて行くことにしたからね。」
「そうだったんだ…」
「司令。」
「また連れてってね。」
「分かったよ。」
「おーい!ふたりともー!」
「何やってるっぽい?」
後ろの方で僕たちを呼ぶ声が聞こえたから振り向くとこっちに走ってくる夕立の姿があった。」
「単に話してただけだよ。」
「本当に?」
「なんか怪しいっぽい!」
夕立の勘は野生の勘なのかよく当たることが多い(実際それで上から鉄骨が落ちてくるのを回避できたり、戦闘中の不意打ちも回避できたりする)が今回は外れているようだ。
「夕立。」
「なぁに?時雨」
「この前はありがとね。」
「?」
夕立の頭には?が浮かんでいるようだった。
「ほら、この前外に食べに行ったでしょ?そのお礼を司令に言ったら「夕立のおかげ」って言ってたから。」
「なんかよくわかんないっぽい!」
「わかるように説明するっぽい!」
僕はさっき時雨に説明したことを夕立にも説明した。
「大体分かった?」
「夕立、わかったっぽい!」
「それなら良かった。」
「お礼を言われても何に対して言われているか分からなかったら意味がないからね。」
「時雨ー!夕立とあっちで遊ぶっぽい!」
「分かったよ…」
「司令。さよなら。」
「うん。じゃあね。」
そう言って時雨と夕立を見送ると僕は一人で名古屋港を眺めた。
それから一時間ぐらい経った
「司令?そこで何をしているのですか?」
「大和。」
後ろを振り返ると世界最大級の戦艦である大和が立っていた。
「ここなら名古屋港を一望できるからね。大和こそどうしたの?」
「司令と同じ理由で。」
「そうなんだ。」
「隣よろしいですか?」
「別にいいよ。」
「というか、大和はなんでこのスポット知ってるの?」
前は艦娘が来ることが少なかったので少し聞いてみることにした。
「基地内を散歩していた時にたまたま見つけて、そこからは休憩とかをする時にここに来ますね。司令はなぜここを?」
「僕も大和みたいに散歩してた時に見つけたね。今から3年ぐらい前かな?」
「そうだったのですね。」
「そういえば1年前ぐらいに大和は来たけど大和のご飯は食べたことないな。」
「なぜいきなり?」
「いやだって、美味しそうじゃん。ホテルって言われてるんだし。」
「そんなことな…ってホテルじゃないです!」
「フフ、冗談冗談。」
「もう!」
「だけど今度食べたいから作ってくれない?」
「それは別にいいですよ。」
今度作ってくれると言う話を聞いて僕は心の中でガッツポーズをしていた。
「そういえば司令ってよく散歩してらっしゃいますが仕事とかは?」
「仕事は大体日曜とか月曜とかの週の初めに済ませるから水曜ぐらいになると何かない限りは仕事がほとんどないんだよね。」
「特に今みたいな深海棲艦がほとんど出ない時なんかは。」
「まぁ、仕事がないってことは平和ってことだからいいんだけどね。」
「てっきり仕事ほったらかしにしているのかと…」
「そんなことないよ!」
ただし今は終わっていない書類をほったらかしにして散歩しているが。
「じゃあ私はこれで。」
「じゃあね。」
それから約30分後
「司令じゃん。チーッス!」
「え?」
(いやいやいくらなんでも今日多くない!?ここ知る人ぞ知るって感じだったんだけど!)
「鈴谷?」
「なんでここに?」
「ちょっと景色を見に。」
「なんで知ってるの?」
「えっとね、私は熊野から聞いたよ。」
「ちなみにこの場所を知ってる人ってどれくらいいるの?」
「多分もうみんな知ってると思うよ?」
「そ、そうなんだ…」
「司令はなんで?」
「僕も景色を見にきただけだよ。」
「っていうかなんでそんなに広まってるの?」
「多分雪風が広めたんだと思うよ?熊野も雪風から聞いたって言ってたし。」
(雪風なら広めそうだなぁ)
「ちょっと前まではそんなにここを知ってる人いなかったんだけどね。」
「へぇー、そうだったんだ!」
「にしてもここ綺麗だね!」
「でしょ!まぁこれからここに来る人は増えると思うけど、この景色を知ってもらうのはちょっと嬉しいな。」
「じゃあそろそろ行くね。」
「じゃあね。司令!」
僕はお気に入りの場所を後にして、司令室に戻ることにした。
2023年3月5日午後2時50分
司令室
コンコン
ドアをノックして開けると、また椅子に座り、書類を処理し始めた。
コンコン
ドアをノックする音が聞こえた。
ガチャ
「司令、おかえりなのです!」
「ただいま。」
電が司令室に戻ってきたようだった。
「あっ、そういえば電って工廠の近くの堤防って知ってる?」
「…?私は知らないのです。」
どうやら電はまだ知らなかったみたいだ。
「そうなんだ。ならいいよ。」
そうしてまた丘のようになった書類を処理するのだった。
閲覧ありがとうございました!前回の続きで今回は中編のようになりました!次回で基地の一日が終わります。少ししたら戦闘シーンも追加したいと思っています!(もうタイトル詐欺)また前書きに書いた護衛艦の艦娘もあの四隻のうち一隻が作中に出てきますのでご期待ください!
ではまた次回で!