とある基地のほのぼの生活   作:日本国民

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どうも!本日はついに朝日が名古屋基地に就任する回となります。また今回は震災についての話も出しますので気分を害した場合はすぐに見るのをやめていただくようお願いいたします。また、東日本大震災で亡くなられた方にご冥福をお祈りします。
少し暗い話になりましたか、前書きは終わります。それではどうぞ!


護衛艦就任

2023年3月11日午前6時5分

 

司令室

 

僕は司令室で昨日つくった書類を見ていた。

 

(朝日が来るのは9時だから、まだ時間はあるな。)

 

「そういえば…」

 

ガチャ

 

「おはようなのです!司令官さん!」

 

「おはよう、電」

 

「今日は朝日さんが来る日ですよね?」

 

「うん、9時ぐらいに来るらしいよ。」

 

「そうなのですか。」

 

「あと、今日がなんの日か分かってるよね?」

 

「はい。」

 

僕はあることを電に聞いた。

 

今日は3月11日、東日本大震災から12年になる。この基地では1月17日、3月11日、8月6日、8月9日、8月15日に黙祷を行う。新しく就任した子でもない限りはこの基地でこれらの日を忘れる人はいない。

 

「とりあえず…今日の仕事を今のうちに済ませよう。」

 

「なのです!」

 

僕たちは早速仕事を始めた。量は結構少ないため朝食を食うまでには終わりそうだ。

 

仕事が終わると時間は8時過ぎになっていた。

 

「朝食を食べに行こう。」

 

「なのです!」

 

僕たちは朝食を食べに食堂に向かった。

 

「間宮、おはよう。今日もいつもので。」

 

「分かりました。」

 

今日の食堂は一段と騒がしい。数日前に朝日が来ることをみんなに伝えたせいだろう。

 

「どんな人だろう?」

 

「もしかしたらすっごくヤバい人だったりして」

 

食堂では朝日はどうな人かっていう話で持ちきりだった。

 

「みんな興味津々だな。」

 

「私も少し気になるのです。」

 

「僕もだよ。っていうか気にならない人っているかなぁ。」

 

「司令官!おはようございます!」

 

僕は声がした方を振り向いた。

 

「おはよう、朝潮。」

 

いたのは朝潮だった。

 

「隣、よろしいでしょうか?」

 

「別にいいけど、もう少し柔らかくてもいいんだよ?」

 

「も、申し訳ありません司令官!」

 

「いや…えっと」

 

朝潮は注意だと思ったのか謝罪してきたので少し困った。

 

「ま、まあ朝潮が嫌なら別にいいんだけど。」

 

「いえ!司令官のご命令なら必ず期待にお応えいたします!」

 

「えっと…」

 

「?どうかいたしましたか?司令官。」

 

「いや…大丈夫、なんもないよ。」

 

(こりゃ柔らかくはできないな。)

 

「司令官!注文の料理、できましたよ!」

 

僕は受け取り口から料理を受け取った

 

「いつもありがとね。」

 

「いえ、これが仕事ですから。」

 

席に戻ると僕は料理を食べだした。

 

「いただきます。」

 

「司令官はいつもその料理を食べておられますが、何か理由とかはあるのですか?」

 

朝潮が不意にこんな質問をしてきた。

 

(理由…か、結構難しい質問するなぁ。)

 

「理由ってのは特にないけど強いていうのなら美味しいから、かな。」

 

「そうなんですね。」

 

僕はすぐに食べ終わり、返却口に食器を返した。

 

「ごちそうさまー」

 

「ありがとうございました!」

 

僕は食堂を後にするとすぐに司令室に戻った。

 

時間は8時38分。僕は司令室で朝日が来るのを待っていた。

 

「もうすぐ9時なのです。」

 

「そうだね。朝日ってどんな人なのかな?」

 

「楽しみなのです。」

 

コンコン

 

「…!どうぞ。」

 

「しっ失礼します!」

 

「朝日型護衛艦の一番艦、朝日です!よろしくお願いします!」

 

「君が朝日だね?初めまして、僕はこの基地の司令を務める松島透だ。ようこそ、名古屋基地へ。」

 

「私は電と言います。」

 

「とりあえずそこに座って。」

 

「はっはい!」

 

「呉からここまできつかったでしょ。」

 

「あっ、いえ、そんなことはないです。」

 

「朝食は食べた?」

 

「は、はい!おにぎりを二つほど…」

 

「それだけ?」

 

「え?は、はい。」

 

「それじゃダメだよ、ほら、ついてきて。」

 

僕は朝日を連れてまた食堂に向かった。」

 

「朝日、何がいい?」

 

「えっと…じゃあ味噌汁で。」

 

「うん、分かった。」

 

「間宮、味噌汁をお願い。」

 

「分かりました。あっ、その子が朝日ちゃんですか?」

 

「そうだよ。あまり食べてないみたいだから、とりあえず間宮のところで食べようと。」

 

「そうだったんですね。」

 

「初めまして、間宮さん。朝日と言います。以後よろしくお願いします。」

 

「うん、こちらこそよろしくね。朝日ちゃん。」

 

数分後

 

「できましたよ。味噌汁。」

 

「ありがとう。はい、朝日。」

 

「あっありがとうございます。」

 

「どう?」

 

「おっ美味しいです。」

 

「でしょ。間宮の作る味噌汁はかなり美味しいんだよ。」

 

朝日は美味しそうに味噌汁を食べていた。

 

「ごちそうさまでした。」

 

「じゃあ戻ろうか。」

 

「はい!」

 

(それにしても緊張しているのかな)

 

僕は少しおどおどとしている朝日を見てこんなことを思った。

 

「所属する部隊とかを説明する前に、今日が何の日か分かるかな?」

 

「今日、ですか?」

 

「うん。」

 

僕は質問した。

 

「きょ、今日は東日本大震災から12年になる日です。」

 

「そう、今日は3月11日、2011年に起きた東日本大震災から12年になる。」

 

「この基地では特定の日に黙祷をするんだ。今日の場合は2時46分にする。」

 

「そうなのですね…」

 

「さて、少し重い話になっちゃったね。」

 

「いえ、大丈夫です。」

 

「そっか。じゃあこれから所属する部隊とかを伝えておくね。」

 

「朝日にはこれから第一防衛隊に所属して、東海地方を敵から守って欲しい。」

 

「了解しました!」

 

「次にこの基地についてだけど…」

 

朝日にいろいろ説明していたら、1時間ぐらい経ってた。

 

「だいたいこれくらいかな。この基地について分かったかな?」

 

「はっはい!」

 

「オッケー、じゃあ朝日の部屋を案内するね。」

 

「分かりました。」

 

僕たちは寮に向かって歩いた。

 

「君には、これからここに住んでもらうよ。何かあったら遠慮せずに言っていいから。」

 

「わ、分かりました。」

 

「あと、そんな緊張しなくてもいいよ。みんな優しいからね。」

 

「は、はい…」

 

「工廠はこの寮の反対側にあって、君の兵装はそこにあるからね。」

 

「じゃあ、また何か分からないことがあったら呼んでね。」

 

ふと時計を見ると時間は10時25分だった。

 

「司令?」

 

「やぁ、五月雨。」

 

「寮の方に来るなんて珍しいですね。何かご用ですか?」

 

「えっと、今日、新しい艦娘が来るって言ったよね。」

 

「ええ、…っていうことは今いるんですか?」

 

「うん、今案内が終わって帰る途中。」

 

「そうなんですね。」

 

「あ、そういえば涼風に『五月雨が何か困ってる』って言ってたんだけど、何か困ってないかな?」

 

「えっと…比叡さんになんか最近『ごめんなさい』って思うんですよね。」

 

「…!」

 

「…?どうかしましたか?」

 

「えっ?あぁごめん。で、なぜかわからないけど謝りたいと、」

 

僕はすぐにその理由がわかった。というのも五月雨はソロモン海戦で比叡を誤射しているのだ、五月雨は、当時の記憶は恐らく無く、罪の意識だけが残っているのだろう。

 

「とりあえず、それなら一回謝ってみるのも手じゃないかな?比叡も何か分かるかもしれないしさ。」

 

「うーん、分かりました。じゃあ一回謝ってみます!ありがとうございました!」

 

「またなんか困ったら聞いてね。」

 

「あの…」

 

「ん?朝日、どうかしたの?」

 

「あっ、えっと…私の兵装を見たくて…工廠に案内してもらえませんか?」

 

「そういうことね。分かった。じゃあ行こっか。」

 

午前10時48分

 

工廠

 

「あっ、司令…とその方が朝日さんですか?」

 

工廠につくとすぐに明石が出迎えてくれた。

 

「あ、朝日と言います。以後よろしくお願いします!」

 

「明石、朝日を兵装のところまで連れてってくれるかな?」

 

「はい!分かりました。では朝日さん、行きましょうか。」

 

「は…はい。」

 

「朝日さんの艦装はこちらです。」

 

「これが、私の艦装…」

 

「一回つけてみます?」

 

「あっ、はい!」

 

朝日は艦装をつけた。

 

「それにしてもすごいな。ミサイルだったりレーダーだったり。」

 

「じゃあ、ついでに演習してみる?本当はもう数日後にやる予定だったんだけど‥」

 

「大丈夫です。」

 

「じゃあやろうか、明石、お願いできる?」

 

「はい、お任せください。」

 

その後僕たちはドックに移動した。

 

「ここが出撃する時に使うドックです。基本的な設備は他の基地とも変わりませんから問題ないと思います。」

 

「すみません…いろいろ迷惑をかけてしまって…」

 

「いえいえ、大丈夫ですよ!」

 

「いや、しかし…」

 

「いいんですよ。」

 

「とりあえず、演習しよっか。」

 

「あ、はい。」

 

「出撃する時は、このボタンを押してください。」

 

明石は右側にあるボタンを指差していた。

 

「そのボタンを押すと、すぐにカタパルトが起動して海に出ます。」

 

「出る時は注意してくださいね、最悪沈みますから。」

 

「分かりました。ありがとうございます。」

 

「じゃあ、出撃してください。」

 

「はっはい。朝日型護衛艦朝日!出撃します!」

 

朝日はそう言って足元のボタンを押した。そうするとカタパルトが起動して朝日は海に出た。

 

「朝日。聞こえてる?」

 

「はい。司令官、聞こえてます。」

 

さっきまでとは違い、朝日はハキハキと喋っていた。

 

「じゃあまずは、6つの的が見えますか?」

 

「はい。」

 

「では、まずはそれを破壊してください。」

 

「わかりました。機関を全速に!最大船速で航行します!」

 

「すごく速い…」

 

僕たちはその速さに少し驚いた。

 

「目標確認!撃ち方始め!」

 

バァン!

 

特殊な発砲音がして、朝日の主砲から放たれた弾はまっすぐに目標を捉えていた。

 

「全弾命中!」

 

「次に、ミサイルを使って空中にある目標を破壊してください。」

 

「了解!シースパロ用意!攻撃始め!」

 

「目標破壊。」

 

「最後に一斉に的を出すので全て破壊してください。」

 

「了解です!」

 

初めに海上に2つ、空中に5つの的が出てきた。

 

「主砲用意!撃ち方始め!」

 

「目標命中。続いて対空戦用意!オート!」

 

15秒もしないうちに全ての的が破壊されていた。

 

その後も多くの的を朝日は破壊していった。

 

2時間後

 

「これで演習は終わりです。さっきの場所に戻ってきてください!」

 

「すごいな…」

 

僕は開いた口が塞がらなかった。護衛艦自体は何度も見てきているが艦娘となると訳が違う。

 

「これで…良かったですか?」

 

「はい!すごいですね!」

 

「い、いえ、それほどでも…」

 

演習が終わるとさっきまでの朝日とは違い、普通の少しおどおどした朝日に戻っていた。

 

腕時計を見ると時間は12時23分を指していた。

 

「朝日、僕はもう行くけど、寮までの戻り方って分かる?」

 

「あっ、はい…大丈夫です。」

 

「そっか、ならいいよ。」

 

僕はすぐに食堂に向かった。

 

「間宮、ラーメンをお願い。」

 

「分かりました。」

 

僕は席でラーメンが来るとを待っていた。

 

「ご主人様!」

 

特徴的な呼び方に気づいて声がした方に向くと。

 

「やぁ、漣。」

 

いたのは漣だった。

 

「何頼んだの?」

 

「ん?ラーメンだよ。」

 

「贅沢だなぁ。」

 

「いいじゃんか、最近食べてないし。」

 

「そういう漣こそ、何頼んだの?」

 

「私は普通にご飯だけど。」

 

「ふぅん。」

 

「聞いてきた人の態度じゃなくない!?」

 

「いや、反応しにくいメニューだからさ…」

 

「だからって!」

 

「ごめんって、かわりに今度奢るから。」

 

「え、本当!?」

 

「う、うん。」

 

「やったー!」

 

「っていっても常識の範囲内でね?」

 

「ラーメンできましたよ!」

 

「あっ、はーい。」

 

「ありがとう。」

 

僕は7分程度で食べ終わると司令室に戻った。

 

「ふぅ。」

 

僕は朝日の戦闘能力に関する報告書を作ることにした。

 

2時間後

 

「よし、これくらいでいいな。」

 

僕は書類を作り終わった。

 

「後は市ヶ谷に送るだけか。」

 

時計を見ると時間は2時38分

 

「ん?やばい、急がないと!」

 

僕は急いで放送室に向かった。

 

午後2時40分

 

放送室

 

「よし、間に合った。」

 

僕はマイクのスイッチをオンにしてその時間まで待機した。

 

午後2時45分

 

僕は放送を始めた。

 

「司令官より全艦娘、全人員宛、今日は3月11日、東日本大震災から12年となる。僕は被災していないが多くの人が命を、大切なものを失った。そして、今も行方がわからない人が多くいる、僕たちは自衛隊としてではなく、一人の人間としてこの出来事を忘れてはならない、風化してはならない、そう考えている。これからすることは自衛隊員だから、国を守るべき立場にいるから行うべきことではない、一人の人間として行わなければならないことだ。これより、黙祷を行う。黙祷は1分間、2時47分までとする。その間は緊急でない限り、一切の活動を禁止する。黙祷まで3、2、1、」

 

ー黙祷ー

 

2023年3月11日午後2時46分




さて、これで今回は終わりです。ついに朝日が就任しましたね。また今回はいろいろなことを試しましたが、いかがでしたでしょうか。(特に演習のところと、東日本大震災の黙祷のところ)こちらについては是非コメントで感想等を聞かせてください。次回は3月11日後半となります。
ではまた次回!
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