とある基地のほのぼの生活   作:日本国民

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どうも!また一週間ぐらい間隔が空いてしまいすみません。人物紹介を載せておきます!

苅田悠斗

3月25日付で名古屋基地に配属となった士官。階級は2等海尉。横須賀基地に配属後すぐにそこの司令官によって名古屋基地に異動させられた。

それではどうぞ!


着任

2023年3月25日午前6時3分

 

司令室

 

僕は少し寝坊した。

 

(やばい!今日は新しい部下が来るのに!)

 

急いで支度して、なんとか間に合った。

 

「おはようなのです!司令官さん。」

 

「ん?電、おはよう。」

 

「かなり急いでいましたね、寝坊したのですか?」

 

「えっと…気のせいじゃないかな?」

 

僕は寝坊したことを隠した。隠さないと電の2時間の説教を受けることになり、地獄を見てしまう。

 

「ほんとですか?」

 

「うん、ほんとほんと!」

 

「怪しいのです…」

 

「ほら!仕事しないと!」

 

「分かったのです。でも隠してたら…」

 

「何を言っているんだい?僕が電に隠し事をする訳ないじゃないか!」

 

「ほ、ほら!今日は新人も来るし!ね!」

 

電は無言で仕事を始めた。これは多分だがバレた。だが、確固たる証拠がないから仕方なく仕事をしてるのだろう

 

(よし、なんとか怒られずに済んだ…)

 

「そういえばその新しく着任する方ってどんな人なんですか?」

 

「えっとね、横須賀から異動した人らしいね。僕も詳しくは知らないよ。」

 

「そうなのですか。」

 

1時間後

 

「やっぱり土曜日は仕事が少なくていいな。」

 

「代わりに、明日は仕事がすごく多いですけどね。」

 

「そんな現実を突きつけないでよ。とりあえず今は気楽に過ごしたいんだから。」

 

「そういえば、司令官さん。」

 

「何?」

 

「司令官さん、寝癖がついてるのです。」

 

「あっ、ほんとだ……!」

 

僕はその瞬間分かった。僕が寝坊したことの証拠を電が掴んだことに。

 

「司令官さん?」

 

「えっと、これには訳があって…」

 

「やっぱり寝坊してたのです!」

 

「いやいや!これは忘れてただけで!決して、寝坊したわけじゃないから!」

 

「今日は新しく着任される方も来るのに!」

 

「本当に違うから「司令官さん!」…はい。」

 

「昨日は仕事の量も多くなかったですよね?」

 

「…はい。」

 

「なら、なぜ寝坊したのですか?」

 

「えっと、明日は土曜日だからと思って、動画を1時ぐらいまで見てました…」

 

「スゥー」

 

「えっと、いなづ「いい加減にしてください!!」

 

その瞬間、電の怒声が基地に響いた。

 

「今日は人も来るのに、上司がそれでいいのですか?」

 

「…すみませんでした。」

 

「とりあえず!その寝癖を今すぐ直してくるのです!」

 

「はい…」

 

僕はそそくさと洗面台に行って寝癖を直した。

 

「本当なら、3時間ぐらい説教をしたいところですが、今日は新しく着任される方が来るので、やめておくのです。」

 

「やった「次はないのです!」…分かりました。」

 

歓喜の声を上げた瞬間にまた激怒された。

 

「朝食を食べに行こう?」

 

「…分かったのです。」

 

食堂

 

「間宮、いつものをお願い…」

 

「分かりました!電ちゃんに怒られましたね?」

 

「うん。」

 

「電ちゃんは?」

 

「えっと、司令官さんと同じで。」

 

「分かりました!」

 

僕たちはいつも座る席に座った。

 

「司令官!」

 

「ん?深雪、どうしたの?」

 

そこにいたのは深雪だった。

 

「司令官、電に怒られたでしょ。」

 

「そんなに分かりやすい?」

 

「だって、いつものような元気さがなくて、おどおどしてるから。」

 

「そうですか…」

 

「ところで、なんで怒られたの?」

 

「司令官さんが寝坊したからなのです。」

 

「え?それだけ?」

 

「今日、新しく着任される人が来るのに。」

 

「そりゃ司令官が悪いわ…って新しい人が来るの?」

 

「うん、今日ね。」

 

「そうなんだ。楽しみだなぁ。」

 

「司令!電ちゃん!ご飯できましたよ!」

 

「ありがとね。」

 

「いただきます。」

 

「そういえば司令官っていつもそれを食べるよね。なんで?」

 

「うーん、すぐ食べれてるからかな。」

 

「この前は美味しいからとか言ってたのです。」

 

「いやさ、よくよく考えたら間宮の作るご飯が美味しいのは普通だなって気づいたからね。」

 

「ふーん。」

 

5分後

 

「ごちそうさまでした。」

 

僕たちは深雪と別れ、司令室に戻った。

 

「司令官さん、少し掃除しましょう。」

 

「うん、僕も賛成だよ。」

 

僕たちはもうすぐ来る新人を迎えるための準備をした。

 

午前8時36分

 

名古屋港駅

 

(ここか…)

 

俺…苅田悠斗は今日から着任する名古屋基地に向かうために名古屋港の駅にいた。

 

「とりあえず、行くか。」

 

名古屋基地正門

 

「すみません。本日付で名古屋基地に着任する苅田という者なのですが、司令室はどちらでしょうか?」

 

「…!苅田二等海尉ですね?ご案内いたします。こちらへ。」

 

「すみません、ありがとうございます。」

 

司令室

 

「もうすぐだね。」

 

コンコン

 

「どうぞー。」

 

「失礼します。本日付で名古屋基地に配属となった苅田二等海尉です!」

 

「ようこそ、名古屋基地へ。僕は松島透、一等海佐だ、よろしくね。」

 

「はい!よろしくお願い致します。」

 

「じゃあとりあえずそこの椅子に座って。」

 

「雨の中キツかったでしょ。」

 

「え?いや、そこまで…」

 

「とりあえず、風呂入ってくる?」

 

「いえ、大丈夫です。お気遣い感謝します。」

 

「そっか。」

 

「あの、司令官さん?」

 

「あっ、ごめんごめん、ちょっと話が脱線してたね。」

 

「まず聞きたいんだけど、艦娘のことをどう思ってる?」

 

「え?」

 

俺は驚いた。まさかこんなことを聞かれるなんて思ってなかったから。

 

「えっと、お、いや私は、艦娘を兵器だと思ってます。」

 

「ただ、兵器ではあるけど、人のように接するべきだと思います。」

 

「それが、君の答えだね?」

 

「はい。」

 

「君は面白い人だね。」

 

「え?」

 

「僕にもなかった考えだ。兵器だけど人として接する。僕、いや、僕たちの考えは人か兵器かの二択だったから。」

 

「そうなのですね。」

 

「君ならこの基地にも馴染めそうだね。」

 

「そうですか、ありがとうございます。」

 

「あと、そんなにかしこまらなくてもいいよ。一人称も俺でいい。」

 

「え?いいのですか?」

 

「うん。僕はこういうのが苦手だからね。僕の前ならタメ口でもいいよ。」

 

「あ、はい。分かりました。」

 

「じゃあ次に仕事の説明だね。」

 

「はい。よろしくお願いします。」

 

「だから、かしこまらなくてもいいって。」

 

「で、説明だけど、君は主に書類仕事とかかな。あと、この基地は東海艦娘警察隊の本部だから、緊急時の艦娘警察隊の運用。そして艦娘たちと遊んだり話したりすること。」

 

「えっと、最後のは?」

 

俺はメモに書きながら質問をした。

 

「…?だってまずは慣れないと。」

 

「は、はあ。」

 

「ちなみに書類仕事は日、月が多くて、週末はもうないに等しいよ。」

 

「そうなんですね。」

 

「次にこの基地のルールだけど…」

 

1時間後

 

「これぐらいかな?大体わかった?」

 

「はい。」

 

「あ、寝るときはここの向かいにある部屋、風呂もそこにあるから。」

 

「え?だけど、風呂ってそこにありませんでしたっけ?」

 

「ああ、あるんだけど、大人3人が入れるくらいの風呂場だから、そこは僕が使うから。」

 

「いや、それじゃあ疲れがとれないし、俺の方が部下なんですからそちらを使いますよ!」

 

「言ったでしょ。」

 

「?」

 

「僕は上下関係が苦手だって。」

 

「あ!」

 

「まず、君は仕事に慣れてないだろう。それじゃあ僕よりも疲れるからね。」

 

「ですが…」

 

「上官命令、だよ?」

 

俺はこんなことに上官命令を使うのかと上官に呆れてしまった。

 

「…ここまで部下を労う人は初めてみましたよ。」

 

「じゃあ、分かってくれたね。」

 

「今日のところはゆっくりしてもらっていいから。」

 

「いや、少しだけ仕事はしますよ!」

 

「えっとね。」

 

「…?なんか変なこと言いました?」

 

「実は仕事は既に終わってるんだ。」

 

「え?いや、そこに書類があるじゃないですか!」

 

「ああ、これ?今日終わらせた書類だけど。」

 

俺は驚いた、横須賀でも見なかった書類の山を今日終わらせた、と言っているのだから。

 

「……それ、何時間で終わらせたんですか?」

 

「えっと、1時間?ぐらいかな。」

 

「え?1時間?」

 

「うん、なんかおかしいこと言ったかな?」

 

これ、俺がおかしいのか?なんなら隣の艦娘もキョトンとしてるし。

 

「…俺、いらなくないですか?」

 

「いやなんでそうなるの?」

 

「この量の書類、横須賀基地でも見ませんでしたよ。」

 

「マジで?」

 

「はい、マジです。」

 

僕は驚いた。まさか自分が横須賀よりも多くの書類を捌いていたことに、そして、それに5年間、全く気づいてなかったことに。

 

「気づいてなかったんですか。」

 

「うん。」

 

「前配属されてた基地で、驚かれなかったんですか?」

 

「電、なんか覚えてる?」

 

「えっとですね…なんか『シュレッダー』って呼ばれてたような?」

 

「シュレッダー…」

 

「っていうか、日曜日はこれよりも仕事が多いんですよね?一体どれぐらい…」

 

「えっと、そこの書類の3?いや4倍くらいかな?」

 

「なんでそんな仕事が多いんですか?」

 

「東海艦娘警察隊本部だからっていうのと、世界連合海軍基地があるから、かな?」

 

「それだったら、呉も中国艦娘警察隊、世界連合海軍呉基地があります…」

 

「僕は前、呉配属だったんだけど。書類はここよりも少なかったような…」

 

「やっぱ異常ですよ!この仕事量!どこかの基地から押し付けられてませんか?」

 

「…後で市ヶ谷の上司に聞くよ。」

 

「まあ、仕事したいなら、彼女たちと話してくるっていう仕事を与えるけど、いきなりは難しいでしょ?」

 

「今日は歓迎会もするから、ゆっくりしてていいよ。あ、司令室も使っていいからね。」

 

「ありがとうございます。」

 

「ちなみに菓子は奥の部屋の棚にあるから、食べていいよ。」

 

僕はそういうと司令室を出た。

 

俺は松島さんが出た後、こんなことを思っていた。

 

(いい上司、だったな。)

 

「あの?」

 

「え?電さんだっけ、よろしくお願いします。」

 

「あ、はい。よろしくなのです。」

 

「えっと、菓子を持ってきたのですが、食べますか?」

 

「はい。ありがとうございます。」

 

「あの、私にもタメ口でいいですよ。」

 

「え?じゃあ改めて、よろしく。」

 

午前9時57分

 

放送室

 

僕はマイクのスイッチをオンにした。

 

「司令官より全艦娘宛、今日、新たに着任した人のために、歓迎会を行います。なので、手が空いている艦娘は広間で、歓迎会の準備をしてください。」

 

(よし、僕も準備するか。)

 

僕は広間に向かった。広間には15人程度が集まって作業していた。

 

「千歳お姉、この椅子どこに置けばいい?」

 

「浜風?それはあっちだぞ。」

 

「ほらそこ!サボらずやる!」

 

「マイクチェック、ワン、ツー」

 

(僕、いらないな…)

 

すごい早さで準備していてもうほぼ終わっていた。

 

(なら、料理を手伝うか!)

 

食堂

 

食堂に入ると、間宮たちが料理を作っていた。 

 

「間宮!何か手伝え「大丈夫です。」

 

「え?けど「大丈夫です。」

 

「え?…あ。」

 

僕はなぜ頑なに手伝わせないのかが分かった。

 

2021年6月6日

 

「白米炊くのやるよ。」

 

「ありがとうござ「あれ?炊飯器壊れた?」

 

2021年8月19日

 

「肉焼いておくよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

「間宮……ミスって焦がしました。すみませんでした。」

 

「司令官…」

 

という感じで、これまでよく一人暮らしができたな、というぐらい料理が下手なのだ。

 

「はい。すみませんでした。」

 

僕はそういうと食堂を出た。

 

(大人しく戻るか。)

 

司令室

 

「松島司令官ってどこ行ったんだ?」

 

「さぁ?多分歓迎会の手伝いだと思うのです。」

 

「俺の?ありがたいけど、いいのか?」

 

「そこまで遠慮しなくてもいいのです。」

 

ガチャ

 

「ただいま。」

 

「おかえりなのです。かなり早かったですね。」

 

「ああ、僕いらなくても終わりそうだったからね。」

 

「松島さん、いいのですか?歓迎会なんて。」

 

「いいんだよ。名古屋基地に来る人はみんなこの歓迎会を受けるんだから。」

 

「電は受けてないのです…」

 

「あれ?そうだっけ。」

 

「あっ、そういえば仕事の件って上司に言ったんですか?」

 

「え?まだ。」

 

「今のうちに伝えておいた方がいいのでは?」

 

「うーん。」

 

「どうしたのですか?」

 

「正直言って苦手だからな、名崎海将…」

 

「松島さんにも苦手な人っているんですね。」

 

「いるよ!人間なんだから。」

 

「とりあえず連絡だけでもしといた方がいいのでは?」

 

「俺もそう思いますけど…」

 

「分かったよ、連絡するよ。」

 

「もしもし、名古屋基地所属の松島透一等海佐です。名崎秀雄二等海将にお取り次ぎをお願い致します。」

 

「もしもし。」

 

「二等海将。最近の仕事量についてですが…」

 

「仕事について不満でも?」

 

「不満ってほどではないのですが、横須賀や呉を超える量の書類を処理していると言われまして。」

 

「それで?どう改善して欲しいと?」

 

「…名古屋基地の仕事量の見直しをお願い致します。」

 

「一等海佐。」

 

「はい。」

 

「そもそも、すべての仕事が市ヶ谷から来ていると考えているのでしょうか?」

 

「基地間での仕事のやりとり、企業とのやりとりも少なからずあるはずです。」

 

「仕事量についての調査は行いますが、あくまで市ヶ谷からの仕事しか確認できないので、期待はしないでください。」

 

「了解しました。感謝します。では失礼します。」

 

「どうだったのです?」

 

「とりあえず仕事量についての調査はするって言ってたけど、調査はあくまで市ヶ谷地区からの仕事のみの調査で、基地や企業からの仕事の調査はしないから期待するなってよ。」

 

「なら、こっちでも調べてみます?」

 

「同感。時間もあるし、今日済ませた書類の中からどんな仕事が多いか調べてみようか。」

 

「なのです!」

 

2023年3月25日午前10時12分




ということで、今回はこれで終わりです。新しい主要キャラが出てきました。一応苅田の立ち位置は司令官補佐官といった感じですね。そして、少ないと思われていた仕事量は土曜日でも横須賀の仕事量を超えるレベルだったってことで、まさかのことが分かりました。ちなみに電も既に感覚が麻痺しています。まあ、6年間も一緒だったらそりゃ狂いますよね。ちなみに次回はこの話の世界の詳しい紹介にしようかと思います。3月25日編についてはもう少しお待ちください。後書きの後書きですが、「風呂には三人ぐらいしか入れない」とありますが、これは脱衣室に1人、風呂桶に1人、シャワー前に1人といった感じで、刑務所もびっくりな小ささを想像しています。分かりにくいと考えたので書きました。
ではまた次回!
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