とある基地のほのぼの生活   作:日本国民

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どうも、3週間ぶりです!マジで、すみませんでした!今回は過去一長いです。分けるべきだったと反省しています。今回は結構反省点が多いですね。次回の参考にします。
それではどうぞ!


歓迎

2023年午前10時22分

 

司令室

 

僕たちは、とてつもなく多かったという仕事の原因を調べるために、司令室で書類を見ていた。

 

「これは企業から、これは静岡から、これは企業…」

 

とりあえず、企業から、基地から、防衛省からで分けることにした。

 

30分後

 

「やっと終わりましたね。」

 

結果は半分以上が企業からだった。

 

「うーん、名古屋は航空系の企業多いからな…仕方ないね。」

 

「いやいやいや、仕方なく無いですよ!」

 

「って言ってもなあ…」

 

「まあ、苅田君には申し訳ないけど、現状維持かな。」

 

「分かったのです!」

 

「まあ、松島さんがそれでいいのなら…」

 

僕たちが問題ないので、現状維持となった。

 

「そういえば、何か欲しいものはある?」

 

「いえ?無いですけど。何故?」

 

「基地に来た記念だよ。」

 

「いいですよ。歓迎会をしてくれるのなら、それで。」

 

「そっか。」

 

バン!

 

「司令!一緒に踊ろう!」

 

いきなり司令室の扉が開くと、舞風が入ってきた。

 

「舞風…せめてノックして…心臓に悪いから。」

 

「ごめんなさい〜。」

 

「え?松島さん、ノックせず入ることってあるんですか?」

 

「その人誰ですか?」

 

舞風は苅田君の方を見た。

 

「今日からこの基地で僕の補佐をしてくれる苅田海尉だよ。」

 

「ああ、新しく来た人ってこの人だったんですね!」

 

「陽炎型駆逐艦の舞風です!暗い雰囲気は苦手です!」

 

「本日より配属となった苅田です。よろしくお願いします。」

 

舞風は友達感覚で挨拶し、苅田君は敬礼をしていた。

 

「まあ、そんな固い挨拶はここじゃしなくてもいいけどね。」

 

「あはは、固い挨拶が染み付いてますからね、直すのにはかなり掛かりそうです。」

 

苅田君は申し訳なさそうに言った。

 

「この基地に慣れると自然と軽くなるから、今は慣れることに専念しよう。」

 

「そうですね。俺、この雰囲気結構好きです。」

 

「そっか、そう言ってもらえて嬉しいよ。」

 

「二人とも!一緒に踊りましょうよ!」

 

舞風が痺れを切らして僕と苅田君に声を掛けた。

 

「僕はいいけど、苅田君は?」

 

「別に嫌いって訳でもないし、いいですけど、下手ですよ?」

 

「大丈夫ですよ!踊ってると、そんなことも気にしなくなります!」

 

「じゃあ、踊りますか!」

 

僕は二人と一緒に踊った。

 

「久々に踊ったけど、良いですね。」

 

「ええ、っていうか、踊るの上手だね。」

 

苅田君は下手と言っていたが、非常に踊るのが上手かった。

 

「そ、そうですかね…?」

 

苅田君は少し恥ずかしそうにしていた。

 

「さて、そろそろ終わりかな?」

 

僕は時間を確認して言った。

 

「なんでです?」

 

舞風は当たり前とも言える疑問を問う。

 

「そろそろ船団護衛から帰ってくるだろうからね。」

 

「そうですか…じゃあそろそろ行きますね!楽しかったです!」

 

「うん、じゃあね。」

 

「また踊りましょうね。」

 

舞風は司令室を後にした。

 

「さて、僕たちも行こうか。」

 

「はい。」

 

僕たちは埠頭に向かった。

 

「…そろそろかな。」

 

僕は時計を見て呟いた。

 

「毎回到着を待つんですか?」

 

「うん、幾ら船団護衛と言っても危険はいっぱいあるし、轟沈する可能性も捨てきれないからね、無事かをすぐにでも確認したいっていうのからいつしかここで待つようになったんだよ。」

 

「艦娘を大事にしてますね。」

 

「普通って思ってたけど、やっぱり普通じゃないのかな?」

 

「俺も横須賀しか見てないからなんとも言えないけど、この普通じゃない感じがこの基地の魅力で、すごくいいと僕は思いますけどね。」

 

僕は苅田君ならすぐにこの基地に慣れるだろうと改めて感じた。

 

「お、帰ってきた。」

 

海に目をやると、船団護衛を終えた艦隊が戻ってきていた。

 

「第三艦隊。ただいま帰投しました。」

 

「うん、お帰り、お疲れ様。」

 

第三艦隊の旗艦、翔鶴が報告を始めた。

 

「船団は他の艦隊に引き継ぎました。途中深海棲艦の攻撃を受けましたが、船団への被害は無し、艦隊も、伊401が小破した以外は特に被害もありません。」

 

「了解、装備を置いてきたら、今日のところはゆっくりしてもらって構わないよ。しおいは小破したと聞いたけど、大丈夫?」

 

僕は小破した伊401ことしおいに話しかけた。

 

「はい!大丈夫です!お風呂にどぼーんしてきます!」

 

「それなら良かったよ。あと、どぼーんはしないでね?……ってもういないし。

 

しおいは僕の言うことを聞かずに行ってしまった。

 

「ところで、その方は?」

 

翔鶴が、苅田君の方を見て聞いてきた。

 

「今日から僕のサポートをしてくれる苅田海尉だよ。」

 

「本日より名古屋基地に配属となった苅田です。よろしくお願いします。」

 

「第三艦隊旗艦を務める翔鶴型航空母艦、翔鶴です。」

 

初めて会う二人は、舞風の時とは違い、どちらも礼儀正しく挨拶をしていた。

 

「翔鶴、今日の夜は苅田君の歓迎会をやるから、第三艦隊のみんなを連れてきてくれるかな?」

 

「分かりました。」

 

翔鶴は装備を置きに行った。

 

「僕らも仕事ないし、休憩しよっか。」

 

「はい。じゃあ司令室に戻って…」

 

「あ、いや、うちの基地、広間があるんだよね。そこだったら自由に寝転がれるし、テレビもあるからさ。」

 

「ああ、じゃあそっちの方に行きましょう。」

 

広間

 

広間に着くと、何人かの艦娘たちがテレビを見ながら談笑していた。

 

「俺らは離れたところに座りましょうか。」

 

「うん、そうしよう。」

 

僕たちは、談笑しているグループから離れたところに座った。

 

「それにしても、この基地って豪華ですよね。広間があるとは…」

 

「そう言うってことは横須賀にはないんだね。」

 

「ええ、やはり中立の横須賀と人派の名古屋じゃ違いが出るんですかね?」

 

久々に‘’人派‘’という言葉を聞いた。

 

「人派…か、僕はそのつもりはないんだけどね。」

 

「自然とできるぐらいあの人たちを大切にしてるって証ですよ。」

 

「いいこと言うね、苅田君は。」

 

「そうですかね、僕もそのつもりはないんですが…」

 

僕たちは話を終えるとテレビの方を向いた。

 

今の時間は11時30分、この時間でやる放送といったら再放送やワイドショー、テレビショッピングだろう。

 

「何を見てるんでしょうか?」

 

「あれは、ニュースか?」

 

あそこのグループはテレビを見ていなかったのか?それとも今番組が終わったともとれるが。

 

「珍しいな…軽巡の子たちがニュースを見るなんて。」

 

「ですよね…まあ、情報を得られるからいいですけど。」

 

「同感。最近見てなかったしね。」

 

僕たちは流れているニュースを見始めた。

 

10分後

 

「ニュース、終わっちゃいましたね。」

 

「まあ、昼間のニュースだし、想像はしてたけど。」

 

「何しましょうかね。」

 

「ボードゲームとかあったかな?」

 

苅田君は僕の言葉に耳を疑っていた。

 

「え?ボードゲームがあるんですか?」

 

「うん。」

 

「豪華すぎだろ、名古屋基地。」

 

「あはは…」

 

苅田君はかなり驚いている様子だった。

 

「そうだ!苅田君。」

 

「はい?」

 

「好きなアニメとかってある?ああ、ドラマでもいいよ。」

 

「アニメ…ですか。なぜ?」

 

「司令室に、iPadがあるんだけど、配信アプリを入れてるから。」

 

僕は、立ち上がり、司令室に行こうとした。

 

「とりあえず、取ってくるね。」

 

4分後

 

「持ってきたよ。」

 

僕は司令室から取ってきたiPadを机の上に置いた。

 

「見たいアニメとかある?」

 

「操作してもいいですか?」

 

「別に構わないよ。」

 

そう言うと苅田君はiPadの画面を操作し始めた。

 

「お、あった。」

 

「この番組、前誰かが見てた気がする。」

 

僕は苅田君が見始めたアニメを見て呟いた。

 

「そうなんですか?」

 

「うん、誰が見てたかは覚えてないけど。」

 

苅田君が見ているのは、カフェの店員と秘密結社のエージェントとしての二つの顔を持つ少女が様々な事件に立ち向かう、というアニメだ。

 

「このアニメ、面白いね。」

 

「でしょ!1話見てどハマりしちゃて。」

 

「ふふ、苅田君にもそんな一面があるんだね。」

 

「意外でした?」

 

「うん、そんなイメージが無かったから。」

 

2話、3話と見ていくうちに、時刻は13時を指していた。

 

「あ、もう13時だ。」

 

「え、本当ですね。」

 

「そろそろ昼食を食べに行こうか。」

 

「そうですね。このタブレットは俺が戻してきます。」

 

「そう?じゃあお願い。置く場所はデスクの上で構わないから。」

 

「分かりました。」

 

苅田君と別れると、食堂に向かった。

 

「間宮、牛丼一つ。」

 

「分かりました。少しお待ちください。」

 

僕は牛丼を頼むと席についた。

 

「お、苅田君、ありがとね。」

 

「いえ、こちらこそ、わざわざアニメを見せてくれてありがとうございました。」

 

この短時間で苅田君はだいぶ丸くなっていた。初めの方なら「見せて’’いただき’’」だったのが、今は「見せて’’くれて’’」に変化している。

 

「苅田君、何頼んだの?」

 

僕は頼み終えて隣に座っている苅田君に声をかけた。

 

「俺は唐揚げ定食を、松島さんは?」

 

「僕は牛丼。あまり食べてなかったからね。」

 

「俺たち二人とも案外と脂っこいものを食べてますね…」

 

「あはは…」

 

「司令官、海尉。できましたよ。」

 

僕たちは、間宮に呼ばれると、受取口に向かった。

 

「間宮、いつもありがとね。」

 

「ありがとうございます。間宮さん。」

 

「「いただきます。」」

 

僕たちは、昼飯を食べ始めた。

 

「そういえば、さっきのアニメって、何話ぐらいあるの?」

 

「あれは13話構成です。」

 

「1話あたり約30分と考えると…既に4話見てるから、4時間半あれば全て見れるね。」

 

「今日はもう仕事もないし、歓迎会まではまた時間があるから、最終回まで見よう。」

 

「じゃあ、そうしますか。」

 

「「ごちそうさまでした。」」

 

僕たちは食べ終わると司令室に戻ってあのアニメの続きを見始めた。

 

2時間後

 

現在は9話を見ている。

 

コンコン

 

「失礼します。」

 

「電、お疲れ様。」

 

アニメを見ていると、電が入ってきた。

 

「お疲れ様なのです。……何を見ているのですか?」

 

「苅田君おすすめのアニメ、もう9話だけど、電も見る?」

 

「いや、私はやめておくのです。」

 

「そっか。」

 

僕は電を誘ったが断られた。

 

「そういえば、司令官さん。」

 

「何?」

 

「使わなくなった倉庫ってどうするのですか?」

 

電が言っているのは大江町側にある元々は食料を保管してた倉庫のことだ。

 

「大江第八倉庫のこと?活用はしたいけど、倒壊とかしたら洒落にならないからな…取り壊しでお願い。」

 

「分かったのです。」

 

午後4時47分

 

「ふう、最終回、終わったね。」

 

「ええ、他のアニメも見ます?おすすめのアニメいくつかありますけど。」

 

「それはまた今度でいいかな。」

 

「分かりました。」

 

僕が思ってたよりも時間はかからず、5時前には見終わっていた。

 

「今のアニメって続編ってあるのかな?」

 

「そう言えば2月ぐらいに続編制作が決定しましたよ。」

 

「そうなんだ。続編やる時は見よっかな。」

 

「ハマりましたか?」

 

「うん、あまりアニメとか見てこなかったけど、面白いね。」

 

僕は、子供の時もアニメや、漫画はあまり見たり、読んだりはしてなかった。

 

「まだ2時間はあるな……苅田君、何か暇つぶしの案ないかな?」

 

「暇つぶし…俺はいろいろな娘と接したいですけど…」

 

「じゃあ決まりだね。」

 

「え?」

 

苅田君は驚いて声を上げた。

 

「ん?」

 

「いいんですか?」

 

「いや、逆にダメって言うと思う?」

 

「言うかなと…」

 

苅田君自身が色々な艦娘と接したいと言ってるのだ。止めるわけがない。

 

「そうかな…?」

 

「まあいいか。よし、じゃあ行こっか。」

 

「はい。」

 

僕たちは司令室を出ると一番人が集まっているであろう広間に向かった。

 

「うわ、やっぱ人多いな。」

 

広間は艦娘でごった返していた。

 

「誰でもいいよね?」

 

「逆に選定するように見えますか?」

 

「ふふ、それもそうだね。」

 

そういうと、一番近くにいた娘に声をかけた。

 

「春雨。」

 

「何かご用なのですか?」

 

「うん、今日新しく来てくれた人がいるでしょ?」

 

「それで、『みんなと仲良くなろう』って事で艦娘と話すということになったんだ。」

 

「つまり……その方と話せばいいということですか?」

 

僕の説明で春雨はある程度分かったようだった。

 

「うん、そういうこと。」

 

「で、その人がこの苅田君。」

 

僕は苅田君の方を向いた。

 

「初めまして、苅田です。よろしくお願いします。」

 

「……固いなあ。」

 

僕は苅田君の挨拶を見て呟いた。

 

「白露型駆逐艦の春雨です、以後よろしく…お願いします。」

 

「えと、春雨……さん?でいいかな?」

 

「え…あ、はい。それで構いません。」

 

「……」

 

「……」

 

僕は少しその様子を見てたが、二人とも話さない。

 

「えっと、二人とも?」

 

「へ?」

 

「松島さん?」

 

僕は少しだけ話題を振ってみることにした。

 

「春雨って、こう見えてゲームが上手なんだよね。」

 

「え?そんなこと…ないです。」

 

「苅田君ってゲームってする?」

 

「え?結構やり込んでたので、できないわけじゃないですが。」

 

「よし、じゃあ決定!」

 

「「何が(です)?」」

 

「え?ゲーム大会だよ。」

 

僕はゲームの話題を振り、二人で遊ばせようとした。

 

「ゲーム機ってあるんですか?」

 

「春雨がやってるから、一台は大丈夫、僕も同機種持ってるから二台目もあるよ。」

 

「じゃあ僕、持ってくるから。二人で話してなよ。」

 

そういうと松島さんはゲーム機を取りに行ってしまった。

 

「あ、えっと…」

 

どうするんだ、この空気……俺はコミュ力は高くない、相手も同じで話題もないなら尚更だ。

 

「苅田……さん?」

 

「何?春雨さん。」

 

先に静寂を切り裂いたのは春雨さんだった。

 

「ゲームをやりこんでるって……どういうのを?」

 

「ああ、レースゲームですよ。」

 

俺がやり込んでたのは京都に本社を置くゲーム会社が作ってたゲームで、そのうちの8作目だ。

 

「あ、私もそれ、姉さん達とよくやります…」

 

「仲、いいんですね。」

 

「え?い、いえ。それほどでも。」 

 

春雨さんを見ると、少し表情が柔らかくなっている感じがした。

 

「そう言えば、何作目が好きですか?」

 

「え?えっと…6作目と8作目ですかね?」

 

「6作目もいいですよね。僕は初代も好きです。」

 

「初代はプレイしたことがなくて…」

 

「是非やってみてください、今とは違った面白さがあるんですよ!」

 

「そうなんですね。できたらプレイしてみます。」

 

いつのまにかかなり話が弾んで、春雨さんもおどおどした感じがなくなっていた。

 

「お、話せてるじゃん。」

 

僕は二人が話してる様子を遠くから見ていた。

 

「二人とも、持ってきたよ。」

 

「松島さん、すみません持ってきてもらっちゃって…ってなんで3台?」

 

「え?僕もプレイするから。」

 

僕はサラッとゲームに参加しようとした。

 

「あ、そういう。」

 

「じゃあ、やりましょうか。」

 

春雨がそういうと、ゲームを始めた。

 

1時間半後

 

「二人とも強すぎない?」

 

僕は二人にボロ負け、二人はというと、1位か2位のどっちか、っていう感じで、僕は最下位にならなきゃマシだという感じだった。

 

「苅田さんすごく強いですね。」

 

「春雨さんこそ。」

 

「また、一緒にやりましょうね。」

 

「ええ。」

 

これで春雨とも仲良くなれたようだ。

 

「二人とも、今度ゲーム教えて。」

 

「え?わかりましたよ。」

 

「良いですよ。」

 

僕はこの日から二人にコツを教えてもらうことになった。

 

「あ、そろそろ歓迎会だね。」

 

「え?もうそんな時間ですか?」

 

時間を見ると7時手前ぐらいだった。

 

「ちょっと行くね。」

 

「あ、はい。」

 

僕は放送室入るとスイッチをオンにした。

 

「司令官より、全艦娘宛、7時より歓迎会を行うので、広間へ来てください。」

 

「ただいま。」

 

「松島さん、俺のためにいいんですか?」

 

「謙遜しないでよ、大事な仲間、なんだから。」

 

僕はそういうと苅田君の背中を少し叩いた。

 

「あ、そうだ、苅田君には一言言ってもらうから、考えといてね。」

 

「え?」

 

苅田君は驚きを隠せていなかった。

 

「得意じゃなかったかな?」

 

「い、いや、大丈夫…です。」

 

「……苦手、なんだね。」

 

「はい…」

 

苅田君は焦りと恐怖のような感情が入り混じってるようだった。

 

「ま、まあ、一言言うだけだから!ね!」

 

僕は少しでも苅田君の緊張をほぐそうと声をかけた。

 

「いや…だけど…」

 

「大丈夫大丈夫!苅田君なら行ける!」

 

「分かりましたよ…頑張ってみます。」

 

「静かにしてください。」

 

司会の大淀の声が広間に響いた。

 

「これより、歓迎会を始めます。いつも通り、思いっきり楽しんでください。まず、今日配属の苅田海尉の話です。」

 

「さてと、苅田君。」

 

「分かりましたよ…」

 

僕がマイクを渡すと苅田君は喋った。

 

「初めまして、本日より名古屋基地に配属になった苅田です。よろしくお願いします。」

 

そういうと、苅田君は頭を下げる。

 

「よろしく!」

 

「よろしくお願いします!」

 

会場中に返事が響いた。

 

「既に何人かと話しましたが、気が合ったり、遊びに誘ってくれたりと、すごく優しい雰囲気のある基地で、これからが楽しみです。仲良くしていただけると幸いです。」

 

そういうと、苅田君はまた頭を下げた。こういうのはあまり慣れていないようだ。

 

「苅田海尉、ありがとうございました。ここからは自由にしてもらって構いません。食べて、はしゃいで、全力で楽しんでください。」

 

「俺、変でした?」

 

苅田君は話が終わると真っ先に僕のとこに来た。

 

「いや、いいんじゃない?みんなにも好印象だと思うよ。」

 

「そうですか、なら良かったです。ところで、ここにある食べ物は食べてもいいんですか?」

 

「うん、歓迎会だとみんなここで食べるからね。」

 

「そうなんですね。それじゃあ、いただきます。」

 

そう言うと苅田君は近くにあったかけうどんを食べ始めた。

 

「僕も食べるか。」

 

僕はその近くにあったきしめんを食べることにした。

 

「いただきます。」

 

「あ、俺飲み物とってきますね。」

 

「え、分かった。お願い。」

 

苅田君は飲み物を取りに行った。

 

3分後

 

「やっぱりか。」

 

僕は想像通り、といった感じできしめんを啜っていた。苅田君は行く途中か戻る途中かで誰かの質問攻めにあってるのだろう。

 

「お待たせしました!これで良かったですか?」

 

戻ってきた苅田君はお茶を見せた。

 

「うん、ありがとう。質問攻めにあったでしょ。」

 

「ええ、3人ぐらいに。」

 

「3人に質問攻めにあってよくこの短時間で帰ってこれたね。」

 

「あはは…」

 

僕は苅田君と話しながら茶を口に入れた。

 

「ん?」

 

「松島さん?どうかしました?」

 

僕は、そのお茶に違和感を感じた。どこかお茶ではない、別の味が混ざって…これお茶じゃない!

 

「うう……」

 

「え?松島さん?」

 

「苅田君…腕が4つに増えてるよ?大丈夫?」

 

「え?は?僕の腕は2つですよ!?」

 

俺は松島さんが酔っているように見えた。しかし、僕が持ってきたのはお茶だ。

 

「あれぇ?なんか、周りが揺れてる?地震?」

 

「松島さん?もしかして酔っ払ってますか?」

 

「っていうか、悔しい…」

 

「松島さん?」

 

「ゲームで負けたの!悔しい!」

 

俺はいきなり大声を出す松島さんにビビった。

 

「ちょっ、松島さん!落ち着いて!」

 

「なんで、春雨も!苅田君も!そんなに強いの!」

 

「落ち着いて!」

 

水を取りに行きたいが、松島さんがこれでは身動きが取れない。

 

「うう…僕は何にもできないよ、ゲームも、みんなを指揮することだって…」

 

「松島さんは俺よりも優しくて、優秀な人じゃないですか…」

 

(っていうか、なんで酔ったんだ?まさかこのお茶って…)

 

俺はそんなことを考えると、お茶だと思ってたものを口の中に入れた。

 

「これ酒か!?」

 

「苅田君?どうかしたの……?」

 

(やっちまった…なんで酒に気づかなかったんだよ…)

 

俺は猛省した。

 

「とりあえず、松島さん。司令室に戻りますよ。」

 

「え?なんで?腕が8つぐらいに見えたり…周りがぐわんぐわんするだけだよ?」

 

松島さんは動こうとしない…いや、動けないのだろう。

 

「あ!電さん!」

 

俺は近くにいた電さんに助けを求めた。

 

「苅田さん?どうしたのですか?」

 

「松島さん、俺が間違えて酒を飲ませちゃって、酔っちゃったんだよ。」

 

「ええ?司令官さん、酒にものすごく弱いのですよ!?」

 

「うん、もう実感してる……それで、今から司令室に運ぶから、手伝ってくれない?」

 

「ああ、分かったのです。私は足の方を持つので。」

 

「分かった。じゃあ俺は頭の方を持つ。」

 

俺らは松島さんを持つと司令室に運んだ。

 

「ふう、なんとかついたのです…」

 

「うん、そうだな。」

 

「とりあえず、このまま寝かせて、明日事情を説明するか。」

 

松島さんを寝室に運ぶと、寝かせた。

 

(マジで、すみませんでした!)

 

俺は心の中で謝ると、広間に戻った。

 

僕は、変な感覚に襲われながら、眠りについた。

 

2023年3月25日午後8時2分 就寝




ということで終わりです。このままやると文字数が1万を超えるので、酔っ払って就寝、という形にしました。世界設定に書いた酒に弱い、というのはこういうことです。次回はできるだけ早く投稿する…つもりです。(絶対とは言ってない)
ではまた次回!
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