世界の常識…ウマ娘にヒトミミは敵わない。
重賞出場ウマ娘にもなれば、約5トンにもなる世界最大級のタイヤを引いて歩く事ができる圧倒的なパワー。更に、時速60kmを超える走力。ヒトミミとは、文字通り規格が違いすぎる。
ヒトミミが束になっても敵わない。
走る事がこの上なく大好きで、多感な思春期時代のウマ娘が、自らの目標を達成するために一心同体となり「おはようからおやすみ」まで完全にサポートしてくれる男性が居たとする。その男性は、高学歴・高収入・高身長・イケメン・献身的と、一般婚活市場でもお目にかかれない存在でもある。
だからこそ、中央トレセンのトレーナーが慢性的な人手不足になる。
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ウマぴょい保険。それは、ウマ娘トレーナー達が加入する必須保険である。その存在は公にはされていない。ここは、その名の通り、ウマ娘とトレーナーに万が一の事があった場合にその損害を補償する民営の保険会社。
本日未明、ウマぴょい保険会社に一本の電話が掛かる。当然、その電話の主は、保険の契約主であり、大至急助けを求めてくるトレーナーであった。
『こちら、ウマぴょい保険会社。どうされましたか?』
【助けてください!! 】
『落ち着いてください。まず、どういった状況なのか詳しくご説明頂かないと最善のご提案ができません』
保険会社側は、焦るトレーナーを落ち着かせて話を聞く事に専念する。悩みや不安などは大抵の事は、ヒトに話すだけで解決する事が殆どだ。しかし、殆どであって、ウマぴょい保険に電話を掛けてくるトレーナーの殆どの場合、話すだけでは解決しない。
【先日、担当の親御さんと話す機会がありました。なぜか、親御さんは私を過大評価しており、どうしても一度直接会いたいと。私なんて、重賞レースを15戦15勝、グランドスラム達成、無敗のまま学園卒業まで完璧にサポートしただけの普通トレーナーです】
『控えめに言って、偉業です。良いではありませんか。ご両親も大事な娘さんを国民的なスターにしてくれた貴方に直接お礼を言いたいはずです』
ここまでの偉業を達成していながら、未だに担当のご両親に挨拶にも行っていないとは保険会社側も判断が遅いと思った。世の中には、担当になる前にご両親に挨拶をキメさせにいくウマ娘や担当になってすぐに家に連れ込んだりご両親と食事をさせたりするウマ娘も多いというのに。
【分かっています。ですが、ご挨拶にいったら最後……二度と母国の地は踏めなくなります。―――後、私には籍こそ入れていませんが妻と子が】
『なるほど、そう言うことでしたら理解しました。貴方の場合、妻や子にも被害が及ぶ可能性がありますから、ご提案できる方法は多くはありません』
文字通り廃スペックである中央トレーナーを狙う女性は多い。それは、学生時代から入念な計画で実行している卑しい女性であるが、決して責めてはいけない。容姿端麗のウマ娘を相手に勝てる女性なんて少ないのが現実だ。
だからこそ、ウマ娘と出会う前に既成事実をキメるのは作戦的に正しい。これこそが、ヒトミミの執念だ。
【ここから助かる方法があるんですか!?】
『当然です、我が社は日本で唯一のウマぴょい保険会社です。様々な実績があり、クライアント様からも高く評価頂いております。その証拠に……ゴールドシチーさん と そのトレーナーさんの一件も我々の仕事です』
【え!? だって、ゴールドシチーさんは引退してハリウッド俳優と。トレーナーの方は、育成中のウマ娘が急遽引退を決めた事で、絶望から失踪して行方不明ってなってましたよね】
『そのハリウッド俳優は、我が社の社員です。表向きには、仕事で一緒になり意気投合したという事になっております。裏では、トレーナーと国外で暮らしていますよ。教え子に手を出したというのは、学園側として世間体が悪いですからね。興行収入的に国も困りますから』
この言葉に、相談をしてきたトレーナーも安心感がました。国外逃亡すら可能にすると言う事は、証人保護プログラムと同等の事が実現できるという裏付けである。更には、国外にも伝手があるなら、現状における理想ともいえる。
【どのような方法でも構いません。残された時間が少ないため、後の事は全てお任せします。私は、これから朝食のラーメンを作らないといけないので、また連絡します】
『後の事は、全てコチラに任せてください。以後の連絡は、コチラの手の物から連絡用端末をお届けしますので、それをご利用ください。相手が相手だけに、通常電話では危険があります。それでは、また後ほど……ファインモーション殿下のトレーナー様』
電話機が置かれ、ウマぴょい保険会社が動き出す。
と、いった風な話をだれか書いてくれ!!
二周年記念だったので、なんとなく思いつきで、いきおいで短編投稿。
続かない………と思います。