仮面ライダーW Bの天才/メモリの適合 作:ダイヤモンドリリー
原作9、10話だけどほとんど干渉しません。
今日の俺はガレージに閉じこもることにした。もう既に決定している。誰になんと言われようと変えるつもりはない。
「どうにかしてドラゴンを制御しないと...」
そう、ドラゴンメモリの制御のために籠って作業をしているのだ。
「今翔太郎と亜樹子のやつは調査に行ってるのかねぇ」
今、2人はある場所に調査しに出かけている。それは園崎家だ。とある事件を追っていった時に園崎家にぶち当たったらしい。
「あそこだけは行きたくない絶対嫌だ!」
あそこだけは関わるな。そんな声が失われた記憶の中から鮮明に聞こえてくるのだ。閉じこもっている理由その2だ。
「どうしてそんな大きな独り言をしているんだい?」
「あっごめん取り乱した。あとちょっと手伝って欲しいんだけど」
「手伝いって何をすればいいんだい?」
「今ドラゴンメモリの制御方法を考えてるんだけどな...そもそもなんであの時使いこなせたのかすらわかってないんだよな」
「適合率が瞬間的に上がってると言っていたよね、あのナイトローグは。そもそもドラゴンメモリについてわかっていることを教えてくれないか?それがないと推理のしようもない」
…確かにまだ話してなかったな。今思い出せていることを話すとしよう。
「ドラゴンメモリは感情の昂りによって威力、適合率が跳ね上がるんだ。もしかして適合率が高いと制御できるのかな」
「その可能性は高い。でも、君はあの煙を喰らって力を制御できなくなった。ナイトローグはメモリの力を跳ね上げたと言っていたよね」
「そうそう、だから適合率を上げただけじゃ制御ができなくなった。そして力を抑えるにはロックのメモリが必要なんだ」
「それがドラゴンのベストマッチなのかい?」
「そうだ。だけどナイトローグはロックメモリがあっても扱えないと言っていたしな...その言葉を信じるならどうしようもないんだよな」
『そうだぜ戦兎ォ...あんまりドラゴンを使うのはやめた方がいいぜ』
「そうなんだよな...ってこの声!ブラッドスタークじゃねぇかいつのまに!」
ガレージにいつのまにかブラッドスタークがいた。どこから入ってきやがった!
『さっき普通に入口から入ったんだぞ』
「…何の用だ。まさかぶちのめされに来たわけじゃないよな」
『違う違う、俺は戦いに来たわけじゃない。とりあえずその手に持っているドライバーを置いてくれないか?あとできればメモリも置いてくれ』
「…じゃあ何をしに来たんだ」
『いや、な。こいつを受け取れ』
2本のメモリが投げ込まれる。
「危な!ドーパントになったらどうすんだ!」
ギリギリでキャッチできたが、もし掴めてなかったら体の中に入ってドーパントになってしまいそうだった。とりあえずズボンのポケットにしまう。
『大丈夫さ。首に刺さんなきゃドーパントにはならない』
「ところでどうしてそのメモリを渡すんだい?君にメリットがあるのか?」
『特に意味はないさ。ただちょっとしたイタズラのようなものさ』
「イタズラ...?」
『じゃあな、チャオ!』
トランスメモリーガンを地面に向けて放ち、破壊音が響き粉塵がまう。
「待て!」
慌てて追いかけるも、既にブラッドスタークは姿を消していた。
「なんのつもりなんだよあいつ...ん?なんだこれ?」
ガレージに入る扉の下に何かが落ちているのを見つけた。何かのメモのようだ。
『今日中に青いビルドがお前を襲う そのメモリで返り討ちにしてやれ』
「ほんとになんなんだよいったい...」
その手には、オクトパスメモリとライトメモリが握られていた。
俺は少しの準備をしたのち、この前ナイトローグと戦った空き地にやってきた。ここなら誰も巻き込む心配がない。
「どれだけメモリを奪えるか...それにかかってるな」
武器もいくつか作ってきたが、まずはメモリを奪わなければそれも使えない。あの青いビルドがどれだけのメモリを持ってくるかは知らないが、全て奪うまでだ。
「ここにいたのか、桐生戦兎」
あの男が青いドライバーを腰につけたままこちらに向かってきた。
「待ってたよ。お前が来るのはわかってた」
「何?」
「さぁ、持ってるメモリを全て寄越しな!」
ビルドドライバーを腰につける。
『PANDA』『ROCKET』
パンダ!ロケット!ベストマッチ!
「変身!」
ぶっ飛びモノトーン!ロケットパンダ! イェーイ!
ロケットパンダフォームに変身を終える。
「それで来るのか。じゃあまずはこれでいくとしよう」
『COMIC』
「変身」
コミック!
青いビルドはコミックフォームに変身する。そしてリアライズペインターで空中に絵を描き始める。
「描き切る前にやる!」
「もう遅い」
左腕のロケットパーツを合体させコスモビルダーを作り出し、その推進力でビルドに一気に近づくも、突如として現れた何かに受け止められてしまう。
「こいつはロケットパンダのドーパント⁉︎」
「同じ力で相打ちにしてやろう。やれドーパント!」
右腕の巨大な爪、ジャイアントスクラッチャーを振るもドーパントも同じように爪を出して受け止められてしまう。
「メモリ適性でゴリ押す!」
爪同士の鍔迫り合いの中、再度コスモビルダーを点火して巨大な推進力を得る。そしてその推進力を利用してドーパントを引き摺り回す。
「オラオラァッ!ってうわっ!」
ドーパントを引き摺り回していると、突然ドーパントが消滅したためバランスを崩してしまい勢いよく上方向に吹き飛んでしまう。
「このままマキシマムやっちまうか!」
パンダ!ロケット!マキシマムドライブ!
「迎え撃つまでだ」
コミック!マキシマムドライブ!
俺はビルド頭上を高速で飛ぶ。その間、ビルドはリアライズペインターで漫画の擬音のようなものを描き始めていた。
ボルテックフィニッシュ!
ボルテックアタック!
「障害物ごとやってやらぁ!」
俺は急降下しながらビルド目掛けて爪を振るう。コミックのマキシマムをも巻き込んだ一撃はメモリを弾き飛ばし、ビルドを変身解除へと追い込んだ。
「ほら、次のメモリを出しな。大人しく渡してくれればこんな戦いしなくていいんだ」
コミックメモリを拾いながらそう言う。
『SYOBOSYA』
消防車!
男は無言でメモリを起動してドライバーにセットし、展開して変身する。
「そのメモリには前に手痛くやられたからな。こっちもどんどんいくぞ」
『NINJA』『COMIC』
忍者!コミック!ベストマッチ!
二つのメモリをビルドドライバーにセットする。
「ビルドアップ!」
ビルドドライバーを展開する。
忍びのエンターテイナー! ニンニンコミック! イェーイ!
「出てこい! 4コマ忍法刀!」
そう叫びながら左手のリアライズペインターで空中に一つの絵を描いていく。そしてその絵は実体を持ってその場に出現する、
「なんだ、もう作っていたのか。準備が早いな」
「忍者メモリを手にした時からベストマッチは思い出せていたからな。手に入れてからじゃ遅いし先に作っておいたんだ...よ!」
4コマ忍法刀をを振ってビルドを狙う。
「早速試し切りだ。じっとしててくれよ」
完成した時寝ていた翔太郎に試そうとして止められたからな。まだ一回も試せていないのだ。
4コマ忍法刀のトリガーを一回押す。
分身の術!
その音を聞いてからもう一度トリガーを押すと、分身が1人2人と現れていく。
「8人も分身を出せるのか...親父みたいだな」
「大人しく切られろ!」
「お断りだ!」
ビルドは左腕のマルチデリュージガンからラダーを真下に伸ばし、棒高跳びの要領で飛ぶことで9人の俺の攻撃を避け切る。
「そんな動きありかよ⁉︎」
「どうした?次の攻撃はまだかい?」
「煽ってくるなぁ。ならお望み通りつぎだ!」
トリガーを二回押す。
火遁の術!
トリガーをもう一度押して術を発動させる。
「火炎斬りィ!」
激しい炎をまとった灼熱の斬撃を放つ。
「炎が効くとでも思ったのか!」
ビルドは左腕のマルチデリュージガンから今度は放水をする。それにより炎が消し止められ、通常の斬撃がビルドに命中することとなった。
「そんなのわかってる!囮だよ!」
トリガーを三回押す。
風遁の術!
トリガーを押す前に忍者メモリを 4コマ忍法刀にセットする。
忍者!マキシマムドライブ!
「これが狙いか!」
トリガーを押す。
ボルテックブレイク!
「竜巻斬りィ!!」
敵を切り裂く疾風の斬撃が放たれる。ビルドは慌てて火炎放射をして迎え撃つが、その炎すらも巻き込んでビルドを斬り裂いた。
「消防車ゲット!」
『DENSYA』
電車!
俺の声を無視して次のメモリを起動し、ビルドに変身する男。
「次はそのメモリをもらうぞ!」
「奪えるものなら奪ってみな」
電車フォームに変身したビルドが足裏に付いている車輪を使い、高速でこちらに迫ってくる。
隠れ身の術!
トリガーを四回押してから一回押す。すると煙が剣先から出てきて視界を遮る。
「ハアッ!...いない⁉︎」
ビルドは先ほどまで俺がいたところに蹴りを放つが、当たらない。
『HARINEZUMI』『SYOBOSYA』
「やっとこいつの出番だな」
ハリネズミ!消防車!ベストマッチ!
「ビルドアップ!」
レスキュー剣山! ファイヤーヘッジホッグ! イェーイ!
ファイヤーヘッジホッグに変身を終える。やっとハリネズミの出番が来たようだ。
「お前がWにやったことを再現してやろうか」
足からアンカーパイルを射出する。
「わざわざ忠告ありがとうよ」
あっさりと避けられる。そして電撃エネルギーを手や足に溜め込むと、パンチやキックを放ってくる。
「電気には水!」
大量の水を放って電気を散らす。
「電車って戦いにくそうだな」
そんなことを言いながら針を射出させたり炎を飛ばしたりして攻撃を続ける。正直電車でどう戦えばいいのかわからない。有機物メモリと比べると無機物メモリって使いにくい気がする。
「それ使いづらいだろ?さっさと終わりにしてやんよ」
ハリネズミ!消防車!マキシマムドライブ!
ラダーをビルドに突き刺す。そして水をビルドにどんどん注入させていく。
ボルテックフィニッシュ!
突き刺したラダーを利用して相手の頭上に飛び、落下の勢いに乗せハリネズミの腕でパンチを叩きこんだ。水風船に針を刺した時のように、一気にビルドは破裂した。電車メモリが弾き飛ぶ。
「早く次のメモリをだしな」
『KAIZOKU』『DENSYA』 『LOCK』
それぞれメモリをセットしていく。
海賊!電車!ベストマッチ!
「ビルドアップ!」 「変身」
定刻の反逆者! 海賊レッシャー! イェーイ! ロック!
俺は海賊レッシャーフォーム、ビルドはロックフォームに変身した。
「次はこの武器を試させてもらうよ!」
カイゾクハッシャーを取り出す。そしてビルドアロー号を矢のように引く事でエネルギーをチャージしていく。
各駅電車!
手を離し電車型のエネルギーの矢を放つ。
「くっ!それももう作っていたのか!」
「次!」
各駅電車!急行電車!
手を離し矢を放つ。
(急行停車が限界か!)
チャージには時間がかかる。急行停車になるころにはビルドが接近してしまう。これ以上チャージするには攻撃を避けながらチャージするしかない。
「それ以上チャージはさせない!」
ビルドは鎖のついた錠前のようなものを射出して攻撃してくる。それを足裏の車輪を使って移動することで避けていく。
各駅電車!急行電車!快速電車!
「ハッ!」
「くうっ⁉︎」
少しずつチャージ時間を上げて矢の威力を上げていく。さぁ、次はマキシマムだ。
電車!マキシマムドライブ!
電車メモリをカイゾクハッシャーのマキシマムスロットにセットしてビルドアロー号を引く。
各駅電車!急行電車!快速電車!
「させないと言っているだろ!」
「止めるわけないだろ?」
放たれる錠前を避けチャージを続ける。
海賊電車!
チャージ完了だ。
ボルテックブレイク!
手を離すと、必殺の攻撃が放たれる。その矢を、ロックメモリの鈍重さでは避けることが出来ず、直撃する。粉塵が舞う。
「…やったか」
「いやまだだ」
粉塵が晴れると、そこにはほぼ無傷のビルドが立っていた。
「マキシマムを喰らってほぼ無傷⁉︎ならもう一回だ!」
ブレードモードのドリルクラッシャーを取り出し、海賊メモリをマキシマムスロットにセットする。
海賊!マキシマムドライブ!
剣に水が纏わりだす。
ボルテックブレイク!
「ハアッ!」
ビルドに水の刃を飛ばす。またもや直撃する。けれど、効いているような雰囲気はない。
「なんで効かないんだ!」
「このロックメモリには致命的な損傷から2回身を守ってくれる機能がある」
「へぇご丁寧な説明ありがとうよ。ならもう一回あてりゃいいんだよなぁ!」
「それをさせるわけないだろ?ハッ!」
鎖のようなエネルギーが飛んできて胸に当たってしまう。
「…全然痛くねぇな。何をしたんだ?」
「なに、すぐにわかるさ」
「っ!変身が⁉︎」
突如として変身が解除されてしまう。
「なんで!」
「ロックメモリでメモリの力を抑制させてもらった」
「っ!メモリが起動しない!」
海賊メモリ、電車メモリ両方ともいくら押しても起動しなかった。
「少しの間しか持たないがいい効果だろう?」
「なら別のメモリを使えば...起動しない⁉︎」
別のメモリを取り出すが起動しない。
「お前がいつもメモリをしまっている胸目掛けて撃ったからな。他のメモリも使えない」
「いつもメモリを閉まってる場所...一つ聞くがその攻撃は連発できるような代物じゃないだろうな」
「そうだがそれを知ったところで何もできまい」
「…ふっ」
「何がおかしい?」
俺はニヤリと笑いながら、ズボンのポケットから2本のメモリを取り出す。
「なんでそのメモリを⁉︎」
「もらった時に適当にズボンに突っ込んでおいて助かったぜ」
『OCTOPUS』『LIGHT』
オクトパス!ライト!ベストマッチ!
「変身!」
稲妻テクニシャン! オクトパスライト! イェーイ!
オクトパスライトに変身した俺は右肩のフューリーオクトパスを右腕のBLDカーティレイジグローブに巻き付け、8倍になった腕力で殴りかかる。
「クソッ!ブラッドスタークのやつ!」
ギリギリで避けられてしまったが、それによって体勢を崩している今がチャンスだろう。
オクトパス!ライト!マキシマムドライブ!
左肩のBLDライトバルブショルダーから光を放ち目眩しをしたのち、墨を吐いて球状に包み込む。
ボルテックフィニッシュ!
ライトの電球で包み込んだ墨を爆発させる。
「グゥッ、くそッ!」
粉塵の舞う中、吹き飛ばされたロックメモリを回収する。
「これでベストマッチが揃った!覚悟しやがれ!」
そう言いながらドラゴンメモリを取り出しスイッチを押す。
「起動しない...やっべ忘れてた!」
このままじゃ別のメモリに変えたビルドに襲われる。そう思いすぐに切り替えて警戒体制をとるも、なかなか攻撃してこない。
「……いない?」
すでに男は逃げ出していたようだった。
「…助かった」
このままオクトパスライトだけで戦うのは流石に厳しい。逃げてくれて助かった。
「はぁ...帰ろう」
ライオンメモリをビルドフォンに挿して放り投げる。
「……あれ?」
放り投げられたビルドフォンは、バイクになることはなくそのまま地面に落ち、転がっていった。
「…まさかバイクも使えないのか?」
ライオンメモリが起動していない以上マシンビルダーは使えない。徒歩で事務所に帰ることが確定した瞬間であった。
「やっとロックメモリが手に入った!これでやっと制御装置の開発が進む!」
「やけに上機嫌だね戦兎」
「これで実験が進むんだ!喜ばずにはいられないよ!」
事務所までの長い距離を徒歩で帰ってきたがその疲れすらも吹き飛んでいた。
「ところで依頼は終わったのか?」
確か園崎家に潜入捜査していたはずだ。
「ドーパントは倒したし依頼は解決した。でも園崎家で幹部2人と戦った」
「幹部2人?なんか怪しいな...まぁいいや。俺は園崎家には関わりたくない。そっちのメモリは俺には壊せないし全部頼むわ」
「丸投げかよ」
丸投げになるけどしょうがないね。別に園崎家が怖いわけじゃない。ほんとだぞ。
「早速作業に取り掛からないと。制御装置に武器...ああ、インスピレーションが湧いてくる!」
俺は周りの声が聞こえなくなるくらい集中して作業を始めた。
「石動さぁ...なんであのメモリを渡したのさ」
「いいじゃんか別に。あれなかったら戦兎は戦えてなかっただろ?」
「まだロックメモリを渡すつもりなかったんだぞ...計画を練り直さないといけなくなったぞどうしてくれるんだ」
「悪かったって、ちょっとしたイタズラだったんだ」
「絶対思ってない...責任をとってロックメモリを取り返してこい」
「しょうがねぇなぁ。わかったよやりゃあいいんだろ」
「絶対に取り返してこい」
「へいへい。ちゃんと取り返してやるから待ってな」
Tsuini sorotta zyuu no "BEST MATCH"
Dragon no chikara wo miseru toki ga kuru.
やっと東都分のメモリが揃いました。
原作に干渉したいけど正確に覚えているわけじゃないからやりにくいんだよね。
戦兎の立ち位置的に干渉させにくいのもあるけど。
次回キードラゴン回になるはず。