仮面ライダーW Bの天才/メモリの適合 作:ダイヤモンドリリー
原作11、12話だけど最初の800字くらいで終わるよ。
「なぁ戦兎、ちょっと頼みたいことがある」
「どうした翔太郎。そんな暗い顔して一体なんだ?」
作業をしていると、突然翔太郎に頼まれごとをされる。
「俺らだけでも解決できるものだが一応お願いしたい」
「…わかった。移動しながらでいいから詳細を教えてくれ」
俺たちはそれぞれバイクに乗って移動を始める。バイクだから移動中に会話は無理だった。なので到着してから、簡単に俺のやるべきことを話してもらった。
「バイラスドーパントねぇ...やることはわかった。とりあえずちょっと離れて待機しておくよ」
俺は翔太郎から離れて教会の近くで待機する。翔太郎は男と話をしていた。そしてしばらくすると、バイラスドーパントが教会の扉を開けて出てきた。
『LION』『SOUJIKI』
ライオン!掃除機!ベストマッチ!
俺は既に腰につけていたビルドドライバーに、翔太郎に言われた通りのメモリをセットする。
「変身」
たてがみサイクロン! ライオンクリーナー! イェーイ!
ライオンクリーナーフォームに変身した俺は、これまた翔太郎に言われた通りにロングレンジクリーナーを起動してバイラスドーパントの放つウイルスを全て吸い取っていく。
『TRIGGER』
「変身」
ヒート!トリガー!
俺がウイルスを全て吸い取っている中、翔太郎はヒートトリガーに変身すると、トリガーマグナムにトリガーメモリをセットする。
トリガー!マキシマムドライブ!
「トリガーエクスプロージョン」
『トリガーエクスプロージョン』
マキシマムの発動する直前に俺は吸引を止める。そうしなければマキシマムまで吸い込んでしまうからだ。超高熱のエネルギーがトリガーマグナムから発射され、バイラスドーパントを焼き尽くした。
「これで俺の出番は終わり...か。帰ろう」
俺は変身を解除してその場を離れる。
俺は事件については何も知らない。何も聞いていない。だから、その後の出来事についてはノータッチを貫くことにした。翔太郎が何をしようとも、俺は何も見ていない。誰かのために人を殴ろうとも、何も見ていないのだ。
マシンビルダーで事務所に帰る途中の出来事だった。突然銃声が鳴り響いた。
「この銃声は...トランスメモリーガンか!」
俺はマシンビルダーを止め、銃声のした方へ走っていく。しばらく走ると、1人の男の姿が見えた。
「お前は...ブラッドスターク!」
「いや、今の俺は石動惣一だよ。ほら、変身してないだろ?」
「そんなの関係ねぇよ。なんの目的で撃ったんだ」
「そりゃお前を呼ぶためだろ。あいつにどやされちまってな。ロックメモリを回収しに来たぜ」
『COBRA』
石動はトランスメモリーガンにコブラメモリをセットし、首に当てる。
「注入」
引き金を引くと、データが注入されブラッドスタークへと変化していく。
「悪いとも思わねぇけど返り討ちにさせてもらうぜ。俺の前に出てきたことを後悔させてやるよ」
『RABBIT』『TANK』
ラビット!タンク!ベストマッチ!
「変身!」
鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!
変身した瞬間に、ラビットの俊敏性をもってブラッドスタークに駆け寄り左足でキックをする。足裏の無限軌道でブラッドスタークの装甲を少し削り取る。
『やはり適合率が上がっているか...しかし、それはもう俺には効かない」
「なに⁉︎ぐっ!」
再度蹴りを叩き込もうとするが、当たる寸前で避けられ銃弾を喰らってしまう。
『俺は一度喰らった攻撃をしっかりと記憶している。二度喰らうつもりはない』
何度も蹴りを放つがいくらやっても蹴りが当たることはない。完全に見切られているのか、全て避けられてしまう。
「だったらメモリを変えればいい話だ!」
『GORILLA』『DIAMOND』
ゴリラ!ダイヤモンド!ベストマッチ!
「ビルドアップ!」
輝きのデストロイヤー!ゴリラモンド!イェイ…!
ゴリラモンドに変身し、サドンデストロイヤーで殴りかかる。けれど、先ほどよりも攻撃速度が落ちているため、簡単に避けられてしまう。
『即死効果は当たらなければどうということはない、そうだろ?』
即死効果というのには聞き覚えがないが、どんな攻撃も当たらなければ意味がないのは正しい。だから、当てる努力をするのだ。
「足元注意、だぜ!」
『なに⁉︎』
前にもドーパント相手にやった戦法、足元にダイヤをばら撒いておき、バランスを崩したところを思い切り殴り抜く。
『ぐっ...俺の運も捨てたモンじゃないらしいな。ほら、さっさと次のメモリを出したらどうだ?もうその戦法も俺には効かない』
「次!」
『LION』『SOUJIKI』
ライオン!掃除機!ベストマッチ!
「ビルドアップ!」
たてがみサイクロン! ライオンクリーナー! イェーイ!
『ハッ!』
ブラッドスタークは変則的な動きをしながら銃弾を放つ。その銃弾を左腕のロングレンジクリーナーで吸い込み、右手のゴルドライオガントレットからライオン型のエネルギー弾を放つ。
『当たらない当たらない...違う目眩しか!』
ひらりと避けていくブラッドスターク。その攻撃の真の目的が目眩しだったことに気づいた頃には、俺は十分に近づいておりレオメタルクローで斬りつけた。
『チッ!このやろ!』
ブラッドスタークは爪の攻撃をものともせず、トランスメモリーガンを連射する。しかし、俺の体を傷つけることは出来なかった。
「…なんでお前ライオンサイドに攻撃してんだ?武器の攻撃効かないの忘れてんのか?」
『……ちょっとしたジョーク...だよ!!』
足払いをかけられる。そして掃除機サイドに向けて連射する。
「くっそやりやがって...」
『TAKA』『GATLING』
タカ!ガトリング!ベストマッチ!
「ビルドアップ!」
天空の暴れん坊! ホークガトリング! イェーイ!
次はホークガトリングフォームに変身してホークガトリンガーを取り出す。
リボルマガジンを回転させ弾丸をためると、二十発の弾丸を一気に放つ。
『そんな少なくていいのかい?』
ブラッドスタークはトランスメモリーガンで二十の弾丸を全て撃ち落とす。それによって爆発が起きて粉塵がまう。
『粉塵を使うのはお前の得意技だよな!』
沢山の銃撃音を聞き、回避行動をとりながら大きく身を動かして粉塵を吹き飛ばしていく。
『…銃痕がない?』
あれだけの銃撃音がしたというのに、地面には一切銃痕がなかった。
『これも囮か!』
ガトリングサイドの複眼は銃撃音を音響兵器として使用することができる。それを今回は敵を欺くために使ったのだ。
俺は空中からブラッドスタークに急降下すると、左手のグローブを特殊火薬で覆い、思い切り殴り抜く。すると、特殊火薬によってブラッドスタークは爆発する。マキシマムをしたかったが、音でバレるため出来なかった。残念。
『いったいなぁ...でもその攻撃も覚えた。次は当たらない』
「次なんてないさ。メモリを変えるからね」
『PANDA』『ROCKET』
パンダ!ロケット!ベストマッチ!
「ビルドアップ!」
ぶっ飛びモノトーン!ロケットパンダ! イェーイ!
ロケットパンダフォームに変身した俺は、コスモビルダーを展開してその推進力で空中を変則的に飛行する。そしてその勢いのままキックをかます。
『おっと危ない』
ブラッドスタークはキックを軽く避けるとトランスメモリーガンを連射する。しかも、普通に撃てば当たるはずのない弾丸は、俺の行動を先読みしていたかのように全弾当たってしまい、撃ち落とされてしまう。
「くっそいってぇなぁおい!」
再度コスモビルダーの推進力で飛行を開始すると、今度はキックではなく右手のジャイアントスクラッチャーで斬りかかる。キックよりも範囲の広いその爪は見事ブラッドスタークに命中する。
『チィッ!』
「舌打ち多いなお前。ほらまだまだ行くぞ!」
ドリルクラッシャーを取り出し、マキシマムスロットにロケットメモリをセットする。
ロケット!マキシマムドライブ!
ボルテックブレイク!
ロケット型のエネルギーを纏ったドリルをブラッドスタークに向けて放つ。
『っ...!ちとびっくりしたが威力は低いな』
ブラッドスタークはトランスメモリーガンを連射してドリルを撃ち落とした。その隙に、俺はメモリを交換する。
『NINJA』『COMIC』
忍者!コミック!ベストマッチ!
「ビルドアップ!」
忍びのエンターテイナー! ニンニンコミック! イェーイ!
ニンニンコミックフォームに変身した俺はリアライズペインターで絵を描き始める。描く対象は目の前のブラッドスターク。同じ存在をぶつけるのはナイトローグもやっていたことだ。
『俺...か。偽物はさっさと消えな』
ブラッドスタークは胸部分の装甲から巨大なコブラのようなものを召喚する。生み出されたコブラは俺の作り出した偽物を食い殺した。
分身の術!
偽物に対応するために生まれた一瞬の隙をついて 4コマ忍法刀を取り出すと、トリガーを引いて9人に分身する。
『今度は分身か...8人も分身を出せるなんてさすが最高のメモリ適合者だな。でもまだまだ足りないぜ!』
ブラッドスタークは新たに二体のコブラを呼び出すと、三体のコブラで俺の分身たちを喰らい尽くしていく。けれど、なんとか相打ちに持ち込んでくれたようで、コブラたちは消え去った。
「こいつはいらねぇ!やるならこっちだ!」
『お前なにを⁉︎』
俺は 4コマ忍法刀をブラッドスタークに投げつける。そしてまたドリルクラッシャーを取り出すと忍者メモリをセットする。
忍者!マキシマムドライブ!
ボルテックブレイク!
刀身のドリルが忍者メモリの効果で分身する。一気に接近すると、その分身したドリルをもって連続で斬りつける。
「あと何回やれば倒れてくれるかなぁ!」
『HARINEZUMI』『SYOBOSYA』
ハリネズミ!消防車!ベストマッチ!
「ビルドアップ!」
レスキュー剣山! ファイヤーヘッジホッグ! イェーイ!
俺はマルチデリュージガンの火炎放射を右手のBLDスパインナックルに当てて火をつける。そして火のついた針をブラッドスタークに射出する。
『面白い使い方するなぁ戦兎ォ。でもそのメモリじゃ俺には勝てない。さっさとロックを渡せ』
ブラッドスタークは一つの剣を取り出すと、バルブを180°回した。
アイスチーム!
冷気が剣から溢れ出る。その状態で針を斬り落としながらこちらに近づいてきた。
(その剣ができるのは冷気とメモリの力を上げる煙!それだけ注意していればいいはず!)
俺は火炎放射を止め、代わりに水を放射する。水は剣に当たると、その冷気によって凍りつき本来の切れ味を鈍らせていく。
『そうすると思ってたぜ』
そう言いながらバルブをさらに180°回す。
エレキスチーム!
剣から青い電撃が溢れ出る。その電撃は剣に付いている氷や水を通じて俺のところまで流れ込んできた!
「あばばばばば」
水の放射を止める。そして震える手で次のメモリを取り出した。
『KAIZOKU』『DENSYA』
海賊!電車!ベストマッチ!
「ビ、ビルドアップ」
定刻の反逆者! 海賊レッシャー! イェーイ!
カイゾクハッシャーを取り出す...そうしようとした瞬間に弾き落とされてしまった。
『そのフォームはそれがなけりゃ怖くない』
「チッ!」
しょうがないのでドリルクラッシャーを取り出し、左足の足裏についている車輪で高速で移動しながら斬りつけていく。
『だからそんな攻撃じゃ意味ないって』
そう言いながらトランスメモリーガンを連射する。やはりカイゾクハッシャーがなければこのフォームのまま戦う意味はない。弾丸を避けながらメモリを取り出す。
『OCTOPUS』『LIGHT』
オクトパス!ライト!ベストマッチ!
「ビルドアップ!」
稲妻テクニシャン! オクトパスライト! イェーイ!
『あーそれちょっと苦手なんだよなぁ...まぁもう慣れたがな』
ブラッドスタークはトランスメモリーガンと剣を一体化させる。それはライフルのような形状になっていた。そしてマキシマムスロットにコブラメモリをセットした。
コブラ!マキシマムドライブ!
スチームショット・コブラ!
蛇行する紫色の光弾が発射される。その動きに翻弄されうまく避けることが出来ず、まともに直撃してしまう。
「くうっ⁉︎」
変身が解除される。
『はぁ、やっとやられてくれたか。ほら大人しくロックメモリを渡せ。多少手荒にやってもいいんだぜ』
「……渡すわけ...ねぇだろ」
『DRAGON』『LOCK』
二つのメモリを起動する。
『お前にそれを使うのは無理だ』
「…悪いな。それを決めるのは俺だ」
ドラゴン!ロック!ベストマッチ!
メモリをセットする。
「すぅー....ふぅー...変身!」
深呼吸を一度して、ドライバーを展開する。
封印のファンタジスタ!キードラゴン!イェーイ!
「ぐっ!ぐうっ...!ハア゛ア゛!」
身体中が熱く燃え上がるのを感じる。いつまで持つかわからないが、終わるその時までその闘志を燃やし戦う。
『その調子だと1分も持たなそうだな』
そう言ったブラッドスタークは攻撃の手を止めた。そして避けに徹していた。時間切れを狙うつもりだろう。
そんなブラッドスタークを狙い何度も拳を振るう。一発拳を振るごとに、蒼い炎が拳から溢れ出していく。時にはロックサイドから鎖と錠前を発射してブラッドスタークの動きを制限させていく。
『チッ!めんどくさい!しかしあと20秒!』
「ぐっ!ハァアア!!」
感情が昂る。それに応じて装甲が融解寸前まで加熱されていく。適合率がどんどん上がり、力がどんどん引き出されていく。
ドラゴン!ロック!マキシマムドライブ!
二つのメモリを腰のマキシマムスロットにセットする。
マキシマムドライブ!マキシマムドライブ!
マキシマムドライブ!!
「ハァアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」
ボルテックフィニッシュ!!!
ロックサイドから鎖が発射され、ブラッドスタークを拘束する。
『あと5秒...間に合わない!』
拘束され動けないブラッドスタークに対して右手から高火力の火炎弾を発射する。直撃して大きな爆炎が上がる。
「はぁ、はぁ、はぁ、うぅっ...」
ロックメモリの効果により強制的に変身が解除される。まさかロックメモリでもドラゴンメモリの力を抑えきれないとは。けどこれで倒せた...よな?
『まだだ...まだ行ける...』
「うそ...だろ」
ブラッドスタークが爆炎の中からゆっくりと歩いてくる。
「さぁ...ロックメモリをもらうぞ」
変身解除されながら動けない俺に近づくと、ビルドドライバーからロックメモリを抜き取る。
「おま...え」
「はぁ、はぁ、チャオ」
薄れゆく意識の中、歩き去っていく石動だけを最後まで見ていた。
「取られた...取られた...」
「ほら喋ってないで静かにしなさい!手当してんだから」
俺はあの後、自分で起きて事務所まで戻った。そして事務所に入った瞬間にまた倒れてしまい、亜樹子に助けられた。今、応急手当をしてもらっているところだ。
「取られたってロックメモリのことか?」
「そうだよ、いてて...ロックでもドラゴンは抑えられなかった。しかもロックを取られたからもうドラゴンでビルドにはなれない」
「制御装置は作れないのかい?」
「あと少し、あと少しで作れるよ。と言っても、
「制御じゃない...?」
「あと少しで作れるから安心しなあいてててて」
「ほら静かにしなさいって何度言えばいいのよ!」
ひとまず、この怪我がある程度治るまで作業は中断だ。
「ロックメモリちゃんと取り返してきたぞー」
「でかした。これでもうドラゴンメモリは使えないはず...まぁ警戒するに越したことはないがな」
「別にいいんじゃねぇの?」
「警戒はするさ。あとロックメモリは俺が預かっておく。お前に渡すのは怖い」
「ひどいじゃないか。俺が取り返してきたんだぞ?」
「お前ならまた勝手にメモリ渡しそうだしな。他のメモリも隠し場所を変えた。もうお前に勝手にメモリを持ち出させはしない」
「信用ないねぇ...」
「ところで、お前随分傷ついてるな。休んどけ、ナイトローグを使う」
「りょーかい」
Huuin wa hutatabi tokareta.
Dragon wa honnou no mama ni tatakau kototo naru.
なんかブラッドスタークが一度見た攻撃を覚えるとかしてて、どこぞのアヌビス神みたいになっちゃった。
次回はドラゴン覚醒。