仮面ライダーW Bの天才/メモリの適合   作:ダイヤモンドリリー

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6169字。

原作13、14話。
途中まで(といっても戦闘部分だけだけど)原作要素が入ってます。


レディオでQ/洗脳注入

俺と翔太郎はサザンウィンド・アイランドパークに向かっていた。そこにドーパントがいるらしい。

 

(普通のドーパント相手にどれだけ戦えるかな...)

 

サイエンスドーパントじゃない以上関わらないつもりだったが、フィリップに頼まれたので仕方なくついていっている。若菜姫の役に立ちたいらしい。フィリップが人に興味を持つだなんて珍しいし、暇だったから了承した。

 

「ここか!もう火柱が立ってやがる!」

 

「お前か!」

 

俺たちが現場に着いた時、ドーパントはマンホールを破壊してガスを噴出させ、自分の手をマッチ代わりにして火柱を上げていた。

 

『JOKER』 『RABBIT』『TANK』

 

ラビット!タンク!ベストマッチ!

 

「変身」 「変身!」

 

サイクロン!ジョーカー!

鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!

 

俺たちはWとビルドに変身を終える。

 

「よぉ筋肉野郎。実験に戻りたいからさっさとやられてくれ!」

 

俺たちは共にドーパントに向かって蹴りを叩き込む。ついでにタンクのキャタピラで体表面を削り取る。

 

『僕の邪魔をしないでよ!』

 

ドーパントは左手の鉄球を振り回す。俺はWよりも接近していたため直撃して大きく吹き飛ばされてしまった。

 

「いっっった!なんだこの怪力は⁉︎」

 

『接近するのは危険だ。トリガーでいこう』

 

『TRIGGER』

 

サイクロン!トリガー!

 

Wはトリガーマグナムを取り出し、ドーパントに向かって風を纏った弾丸を連射する。

 

『ぐっ!』

 

「トリガーが効いてる...じゃあ俺もホークガトリングを!」

 

サイクロントリガーの威力でもダメージを与えられているなら、俺のメモリでもある程度は効くだろう。

 

『TAKA』『GATLING』

 

しかし、俺が二つのメモリを取り出し起動したその時。

 

「わわっなんだ⁉︎」

 

ドーパントが球状に変化してこちらに転がってきた。ギリギリで避けて追撃をしようとしたその時には、もうドーパントは逃走を完了していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次にドーパントが現れたのは、風都第三ビル。フィリップの推理によって次に襲うであろうこの場所が事前にわかったので待ち伏せをしていたのだ。

 

ドーパントはビルに鉄球を投げつけた。それをサイクロンメタルに変身したWがメタルシャフトで薙ぎ払う。

 

「今度は間に合ったぜ」

 

『HEAT』

 

ヒート!メタル!

 

Wはヒートメタルに変身して、メタルシャフトをドーパントに叩きつける。炎を纏ったメタルシャフトを叩きつけ、もし受け止められてもヒートサイドの拳で燃えるパンチを叩き込む。ヒートの火力が効いているようだ。

 

10(ten)! 20(twenty)! 30(thirty)

 

「ハッ!」

 

俺もホークガトリングのホークガトリンガーでドーパントに銃弾を当てて援護をする。

 

『邪魔するな!』

 

ドーパントが球状になってこちらに突撃してくる。銃弾を撃ち続けて止めようとするも、止まらない。しかし、Wは冷静にスタッグフォンを操作すると、リボルギャリーが走ってきてドーパントを吹き飛ばす。

 

吹き飛ばされたドーパントは人型に戻ると、左手の鉄球を振り回して攻撃してくる。

 

「オラァ!」

 

Wは攻撃をひらりと避けると、メタルシャフトを勢いよく叩きつける。けれど、ドーパントは吹き飛ばされずに持ち堪えていた。

 

その時、Wとドーパントに向かって火球が飛んでくる。

 

「危な!」

 

「もう一体のドーパント⁉︎」

 

火球の飛んできた方には、別のドーパント、それもドライバー付きの、幹部のドーパントが立っていた。

 

『ようやく見つけたわ。このうじ虫め!』

 

『誰だ貴様は!』

 

『黙れ、汚らわしい!』

 

「おい、おまえ...」

 

『気安く呼ぶな!』

 

新たに現れたドーパントがWと戦い出す。あっちのドーパントを野放しにするわけにはいかない。俺は最初のドーパントと戦い始める。

 

けれど、俺が普通のドーパントに敵うはずもなく、足止めも出来ずに再度球状に変形して転がって逃げ出されてしまう。

 

「まずい!そっち行った避けろ!」

 

Wはギリギリで転がってくるドーパントを避ける。けれど、もう一体のドーパントは避けることができず直撃する。

 

『粉々になった...』

 

「し、死んだ⁉︎」

 

潰されたドーパントは、焼き物が粉々になったような感じでバラバラに散らばっていた。まさか死んでしまったのだろうか。いや、でもメモリブレイクしていないし...

 

『あ〜ぁ、油断したわ。アイツ…今度、見つけたら絶対始末する!』

 

『再生した⁉︎』

 

辺りに散らばっていたカケラが集まり出し、元の姿へと戻っていく。そして復活したドーパントは俺たちのことを見向きもしないでどこかに去っていってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちは若菜姫の護衛をするために、ロケについていっていた。そこで、若菜姫のマネージャー、上尾強がドーパントの本体だと判明した。これもフィリップの推理で分かったことだ。たまに使えなくなる時があるせいで、基本的には有能なの忘れてた。

 

『はっはっはっは。はっはっはっは!やになっちゃうなぁ』

 

上尾は携帯をしまい物陰から出てくる。

 

「今まで散々尽くしてきたのに」

 

「そこまでだ。観念しな」

 

翔太郎が若菜姫を守るように立つ。

 

「どいてよそこ!ここは、僕と彼女だけの問題!」

 

『VIOLENCE』

 

上尾はメモリを取り出して、左手の甲に挿入してバイオレンスドーパントに変身する。

 

「ドーパント!」

 

バイオレンスドーパントはトラックを思い切り殴りつける。トラックがこちらに向かって勢いよく突っ込んできたので、俺たち以外はみんな逃げ出す。

 

そしてバイオレンスドーパントは球状に変形すると若菜姫を連れ去ってしまった。

 

「追うぞ!来い、クローズドラゴン!」

 

『LUNA』『TRIGGER』 『CROSS-Z DRAGON』

 

「変身」 「変身!」

「変身」

 

ルナ!トリガー!

Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!

 

Wはルナトリガーに、俺はクローズに変身する。そしてそれぞれバイクに乗ってバイオレンスドーパントを追いかける。

 

(クローズの力ならやつに対抗できるはず...!)

 

バイオレンスドーパントは跳ねるように移動していく。道路を飛び跳ね、右手からワイヤーを飛ばして移動し、陸海空全てを使って縦横無尽に逃げ回っていた。

 

「くっ!追いつくことすらできねぇ!すまん後は頼んだ!」

 

Wにはハードタービュラーやハードスプラッシャーがあるため海も空も追うことができる。任せるしかない。

 

「Wだったらタカとかオクトパスで追えたのに...ミスったか」

 

『なんだなんだお前暇なのか。じゃあ俺と遊んでもらおうかな』

 

「……ブラッドスターク!」

 

『クローズの力を見せてくれよ』

 

ブラッドスタークがトランスメモリーガンを連射してくる。俺はビートクローザーを取り出して、飛んでくる銃弾を斬り飛ばす。

 

「こいよ。返り討ちにしてやる」

 

『挑発のつもりか?なら乗ってやるよ』

 

ブラッドスタークは巨大なコブラを二体ほど呼び出す。

 

「ほらどんどん乗れよ。俺ももっと乗るからさぁ!」

 

コブラにビートクローザーが当たるたびに、闘争心に火がついていき、少しずつ炎の勢いとビートアップゲージのメーターが上がっていく。

 

「オラオラァッ!どんどん来いよォ!!」

 

グリップエンドスーターを2回引く。

 

ヒッパレパレー!

 

ミリオンヒット!

 

刀身から波形状のエネルギー刃が伸び、衝撃波として周囲に広がる。その衝撃波の直撃を喰らったコブラは霧散する。

 

『チッ!やっぱクローズは強いな。いくらでも強くなるんじゃねぇか?』

 

「お前も倒してやるよ!」

 

ブラッドスタークの放つ弾丸を避けながら近づき、何度も斬りつけていく。もうトランスメモリーガンの攻撃は慣れた。対処は簡単だ。

 

「その攻撃はもう慣れた!」

 

『へぇ、俺みたいなこと言うじゃねぇか。じゃ、これならどうだ?』

 

『COBRA』

 

ブラッドスタークはコブラメモリをトランスメモリーガンにセットする。

 

スチームブレイク・コブラ!

 

そんな音が鳴ったのを聞いた後、ブラッドスタークは引き金を引く。トランスメモリーガンから紫色の弾丸が放たれ、蛇行しながらこちらに向かってきていた。

 

「蛇行する弾丸なんか...こうすりゃあ!」

 

俺は蛇行しながら追尾してくる弾丸を避けるために走り出す。時には大きく旋回しながら、時には細かく切り返して弾丸を避けていき、弾丸を壁に当てて難を逃れる。

 

「悪いが追尾弾の扱いには慣れてるんでな」

 

ルナトリガーの弾丸は今まで何度も見てきた。避け方も既に考えてあった。

 

『Wのルナトリガー...だっけか?そっかずっと見てきたもんな。これじゃダメか...』

 

「そうだよ。そしてお前はここで終わりだ!」

 

ロックメモリを取り出しビートクローザーのマキシマムスロットにセットする。

 

ロック!マキシマムドライブ!スペシャルチューン!

 

グリップエンドスーターを3回引く。

 

ヒッパレパレパレー!

 

メガスラッシュ!

 

ビートクローザーの刀身に蒼炎が纏わりつく。そして鍵型のエネルギーで斬撃を繰り出した。斬撃はブラッドスタークに直撃して大きな爆発を生む。

 

「やったか...ってこれ前にフィリップがフラグだかなんだかって言ってたような」

 

その時、ビートクローザーが何かによって弾き飛ばされてしまう。

 

『危ない危ない。そいつは結構危険そうだな』

 

ブラッドスタークが煙の中から現れる。その手には剣と一体化してライフルのようになったトランスメモリーガンが握られていた。その弾丸で弾き飛ばされてしまったのだろう。

 

「ビートクローザーがなくたってお前は倒せるさ!」

 

俺はブラッドスタークの放つ弾丸を紙一重で避けながら近づき、蒼い炎を纏った右手で殴りかかる。大ぶりのその攻撃は避けられてしまうが、バランスを崩したところを、右回し蹴りで思い切り蹴り飛ばす。

 

『ぐっ!コブラ出てこい!』

 

吹き飛ばされながらも、コブラを召喚することで俺の追撃を阻止する。

 

「こっちも召喚してやろう。ハァッ!」

 

力を込めると、蒼い炎が噴き上がり体外に漏れ出す。その炎はやがてひとつの塊となり、蒼い炎でできた龍のようなエネルギー体、クローズドラゴン・ブレイズを召喚した。

 

「いけブレイズ!」

 

クローズドラゴン・ブレイズは召喚されたコブラにかぶりつくと、炎の熱でドロドロに溶かしながら咀嚼をしてコブラを飲み込んでしまう。

 

「よくやった!次はブラッドスタークだ!」

 

俺は腕の白い刃、ファングオブレイドに蒼炎を纏わせて斬りかかる。クローズドラゴン・ブレイズにも遠距離からブレスや火炎球を吐いて援護をさせる。

 

「オラァ!オラアッ!!」

 

感情が、闘争心がどんどん昂っていく。それに応じて炎の火力も上がっていく。

 

「今の俺は......負ける気がしねぇ!」

 

ドラゴン!マキシマムドライブ!

 

ドラゴンメモリを腰のマキシマムスロットにセットする。

 

「ハアアアアアァァァ!!!」

 

ドラゴニックフィニッシュ!

 

背後に移動したクローズドラゴン・ブレイズの吐く火炎に乗り、蒼炎を纏った右脚でボレーキックをブラッドスタークに叩き込んだ。またもやブラッドスタークは大きな爆発をして吹き飛んでいく。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、これで...どうだ...!」

 

『COBRA』

 

「んな⁉︎」

 

『注入』

 

いつのまにか、トランスメモリーガンの銃口が俺の首筋に当てられていた。メモリスロットにはコブラメモリが挿さっており、止める暇もなく引き金が引かれる。

 

「ぐっ、ガア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッッッッ!!!」

 

コブラメモリに内蔵された記憶が俺の中に流れ込んでくる。俺とは到底相容れないような力が流れ込んでくる。今、俺とシンクロしているドラゴンメモリと力が反発し合って猛烈な痛みを生む。

 

「ッッッッア゛ア゛ッウ゛グア゛ァァッッガハッ」

 

コブラメモリの力が俺の意識を乗っ取ろうと侵食してくる。なんとかドラゴンメモリの力で侵食を逃れているが、いつ堕ちても不思議ではなかった。

 

いや、もう堕ちるところだ。

 

俺の意識がどんどん薄れていく。そのため、俺の意識とシンクロすることが出来なくなりクローズの変身が解除される。変身解除されたことで侵食スピードがさらに加速する。

 

けれど、ここで俺を救ったのはクローズドラゴンであった。

 

変身解除された瞬間、クローズドラゴンはワンサイドライバーから分離して俺の首筋に噛み付く。それによってコブラメモリの侵食がみるみるうちに収まっていく。まるでクローズドラゴンがメモリデータを吸い出しているかのようだ。

 

『おお!コブラの洗脳から逃れるとはなぁ、面白い。でもその感じだとしばらくは動けなさそうだなぁ。んじゃ、目的は達成したし退散するとしますか。チャオ』

 

ブラッドスタークは軽くふらつきながらもこの場から去っていく。その姿を最後まで見届けることは叶わず、俺は途中で意識を手放してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん...ここは...事務所か」

 

目を覚ますと、事務所のベッドで横になっていた。

 

「いつっ!なんだこれ体が動かしにくい...」

 

「あー!あんまり動いちゃダメだよ!」

 

亜樹子が動こうとする俺を押さえつけようとする。

 

「大丈夫だ。ちょっと痛いが普通に動ける」

 

「痛い時点で大丈夫じゃないよ!ほらゆっくりしてな!」

 

ここまで言われちゃ仕方ない。大人しく横になることにした。

 

「今度は誰にやられたんだい?」

 

「…ブラッドスタークだ。コブラメモリを入れられた」

 

「は⁉︎大丈夫なのかそれ⁉︎」

 

翔太郎が慌てて心配し出す。ハードボイルドどこいった。

 

「大丈夫だ。すぐにクローズドラゴンがデータを抜き出してくれたからな。と言ってもしばらく戦えないがな」

 

コブラメモリに抵抗しようとした反動だろう。痺れて思うように体が動かない。

 

「まぁその代わりと言ってはなんだがな。やつに...ブラッドスタークに対抗する術ができた」

 

「それは本当か!」

 

「偶然だがな。コブラメモリのデータをクローズドラゴンが抜き出してくれたから敵のデータが手に入った。これで弱点がわかるはずだ」

 

本当に偶然の産物。怪我の功名。もしブラッドスタークがこんなことしないで普通に反撃をしてきていたら対抗策は生まれなかった。

 

「というわけで、だ。俺はしばらく戦えないからあとは頼んだ。俺は実験してるからいででででで」

 

「ああもうほら!痛いんだからさっさと寝る!」

 

…しょうがない。少し痛みがひいてから実験をすることにしよう。せっかく手に入ったデータだ。必ず有効活用させなければならない。俺はアイデアを考えながら目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よぉ。戦兎の野郎をぶっ倒してきたぜ」

 

「…は?」

 

「トランスメモリーガンでコブラメモリを注入してやった。クローズドラゴンで吸い出されちまったが、あの調子ならしばらくは動けないだろうな」

 

「な、何してんだ石動お前⁉︎使いもんにならなくなったらどうすんだ!」

 

「大丈夫だって。一応計算ずくだからよぉ。これで計画の修正の時間ができただろう?」

 

「……確かにな。だけどもう少し他に方法はなかったのか?」

 

「しょうがないだろ他に思いつかなかったんだから」

 

(……待て。クローズドラゴンがコブラメモリのデータを吸い出したとしたら...なるほど。こっちから情報をそれとなく流す必要がなくなったな)

 

「まぁいい。もし戦兎が復活したらまたお前が戦え。わかったな」

 

「はいよ。りょーかい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Cobra no chikara ni taikou dekiru aratana chikara.

 

Sono chikara no kansei wa imada tooi.




強化フォームへの伏線回。

さて、どうやってスパークリングさせようか。
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