仮面ライダーW Bの天才/メモリの適合 作:ダイヤモンドリリー
一話目投稿後1時間で70UAなってて変な声出た。
今後もよろしくお願いします。
主人公初変身です。
戦闘はまだだけど。
『お、起きたみたいだよ翔太郎』
男が起き上がる。
「いてて。俺はいったいなにを...」
「あまり動かない方がいい。メモリに意識を呑まれてたんだからな」
「メモリ...なんだっけそれ...」
男は軽く頭を押さえながら呟く。
『記憶が混濁してるみたいだ。ゆっくり話を聞くとしよう』
「そうだな。少しずつでいい、覚えてることを話してくれないか」
「覚えてること...そうだ!」
急に男が立ち上がる。
「俺はてぇんさい物理学者の...なんだっけ名前が思い出せない」
「物理学者だぁ?」
「そうさ!俺はこの場所でメモリの開発を...いや違う俺は実験に...うまく思い出せない」
『メモリの開発だって?ひとまずその男を連れて戻ってきてくれ。話はそれからだ』
「そうだな。お前、立てるか?ついてきてもらうぞ」
俺は男の肩を支えながら地上へとつながる階段へと歩いていく。
「ってうわっ!」
階段に足を乗せようとした瞬間、何かにつまづいて倒れてしまう。
「いってて、なんだこれ。ジュラルミンケース?」
あの男が置いていったのだろうか。一体なんのために置いたのかはわからないが、とりあえず開けてみる。
「これは...なんでこいつがあるんだ⁉︎」
数々の資料と二つのドライバー。ダブルドライバーのようなものと、ロストドライバーらしきものがその中に入っていた。
「フィリップ、検索を頼む」
探偵事務所に戻った俺は早速フィリップに検索を頼む。記憶の混濁してる本人に聞くよりもそっちの方が速そうだった。
「検索?」
「わかったよ。さぁ、検索を始めよう」
フィリップが地球の本棚へと潜っていく。
「翔太郎、キーワードを頼む」
「そうだな...最初のキーワードはラビットメモリ」
「随分と絞り込めたな。次を頼む」
「次のキーワードは記憶喪失」
「あまり減らなかった。もっといいキーワードはないかい?」
「もっといいキーワードねぇ...ちょっと待っててくれフィリップ」
先程手に入れたケースの中にあった資料を手に取る。この中に何かキーワードになりそうなものがあるかも知れない。その時、資料の隙間から何かが落ちてきた。
「これは...保険証?名前が載ってるな...フィリップ、最後のキーワードは桐生戦兎」
「桐生戦兎?それが俺の名前なのか?」
「なるほど、閲覧した」
フィリップが目を開く。検索が終わったのだろう。
「まず最初に言っておくことがある。桐生戦兎、君の名前は偽名だ。本当の名前じゃない」
「本当の名前じゃないって言われても記憶がないからあんまし関係ないな」
「本当の名前はわかるのか?」
「いや、わからなかった。本自体がなかったんだ。だから多分キーワードとして入れた名前が間違ってたんだろう」
「なるほどな。それじゃあ次の検索を頼む」
「あーちょっと待ってくれお二人さん。いったい何をしてるんだ?」
男、もとい桐生戦兎が俺たちを引き止める。そりゃ傍目から見たら何やってるかわかんねぇよな。
「今は君やあのメモリ、ドライバーについて調べてるところだ」
「調べるってどうやって?」
「フィリップの頭の中には地球の本棚って言うこの世全ての知識が詰まってるんだ。それで調べ物をしてるってわけだ」
「頭の中に本棚が...いったいどういう原理でそんなことが起きるんだ...?」
「あーあいつは気にしないで検索するぞ」
「了解だ」
再度フィリップは地球の本棚へと潜ってく。
「キーワード連続で言うぞ。一つ目はサイエンス、二つ目は壊れないガイアメモリ、最後はドライバーだ」
サイエンスとはあの廃ビルの地下で男が言っていたことだ。このキーワードで何かわかればいいのだが。
「だいぶ絞れたみたいだ...ああでも読むことがができない」
「読めない?そんなことあるのか」
「この資料の方がちゃんと情報が載っているな。なるほど、あのメモリやドライバーについてわかったぞ翔太郎」
「本当かフィリップ!俺にはさっぱりだったんださっそく教えてくれ」
フィリップは俺からラビットとハリネズミのメモリとドライバーを受け取りながら話し始める。
「まず、あのメモリはガイアメモリとは別の技術で作られている。完全に科学技術だけで作られているらしい。便宜上サイエンスメモリと呼ぼう。サイエンスメモリはメモリブレイクが出来ず、副作用や汚染が一切ない」
「副作用がない?そんなメモリを作ることができるのかサイエンスなんて組織は」
「そしてあのドライバーはそのサイエンスメモリを使うためのドライバーらしい。ダブルドライバーっぽいものも基本的に1人で使うものらしい」
そんなドライバーをなぜあの男は置いて行ったのだろう。考えてもその理由はわからない。
「そして桐生戦兎、君はサイエンスメモリとの適合率が異常なほど高いらしい。それこそ、直接使えばメモリに飲み込まれてしまうくらいに。ドライバーは高すぎる適合率を適正値に戻すために使うものらしい。ドライバーの本に一緒に書いてあった」
「…なんか新情報が多すぎて頭が混乱してきたぜ」
「えっとつまりどういうこと?」
桐生戦兎が頭を抱えながら言った。本当に天才なのか?
「つまり、新しく作られたメモリの力を最大限使うために君やドライバーがいるってわけだ。さっき言った以上のことは僕にもわからない」
「つまりそれを使えば何かができるってわけ?」
「そうだね。これを使えば資料にあるビルドとやらに変身できるだろう」
フィリップが資料を見ながら言う。
「変身っていったい...っ⁉︎なんだ!」
突然外から悲鳴が聞こえて来る。
「まさかドーパントか!」
俺はフィリップと桐生戦兎を置いて外へと飛び出していった。
『ハッハァー!殲滅殲滅ゥヒャッヒャッヒャー!』
「なんだこのドーパント。戦車か?」
『そうみたいだね。大砲は脅威だ。メタルでいこう』
『CYCLONE』『METAL』
「『変身』」
サイクロンのメモリが転送されてくる。今頃桐生戦兎はびっくりしているだろう。そりゃ目の前でフィリップがぐったりとしたんだ。しょうがない。そして今度はメタルのメモリをセットして展開する。
サイクロン!メタル!
「『さぁ、お前の罪を数えろ!』」
『楽しむことの何が罪だってんだ!』
Wに変身した俺たちはドーパントに向かって走り出し、そのままメタルシャフトで攻撃をする。
「こいつ固え!ヒートに変えるか?」
『いや、まずは情報が欲しい。とりあえずこのまま耐えることに専念しよう』
ドーパントの放つ大砲を避けながらメタルシャフトを叩き込んでいく。サイクロンメタルはもっとも防御力に優れたフォームだ。様子見にはうってつけだ。
「そろそろメモリを変えるぞ!」
『今必要なのは火力だ。ヒートトリガーでいこう』
『HEAT』『TRIGGER』
メモリを入れ替え再度展開する。
ヒート!トリガー!
ヒートトリガーは近距離で放つと自滅の危険があるが、遠距離ならば問題ない。距離を離して弾丸を何発か打ち込む。
「このまま打ち込めば倒せるか?」
ドーパントは少しのけぞるが、すぐに復帰して大砲を打ち込んできた。
「ぐぅっ!この威力やばい!」
『それに加えてヒートトリガーの攻撃を耐え切る防御力。これ以上の威力はマキシマムしか出せないぞ』
「だったら試してみるしかねぇ!マキシマムいくぞ!」
トリガーマグナムにトリガーメモリをセットしてマキシマムを発動させる。
トリガー!マキシマムドライブ!
「トリガーエクスプロージョン!」
『トリガーエクスプロージョン!』
超高熱の火炎放射をドーパントに向けて放つ。
「やったか!」
『だからそれはフラグだと...ほら言わんこっちゃない』
「マキシマムでも倒せないのかよ!」
『そんな生半可な攻撃じゃあ俺は倒せねぇぜ!』
ドーパントの体は多少傷ついているが、逆に言えばそれまでだった。
「どうするフィリップ。どうすればこいつを倒せる」
『ちょっと待ってくれ翔太郎、今考えるから』
ドーパントの放つ砲弾をギリギリで避けていきながら対抗策を考える。ヒートトリガーでも倒せないとすると、打つことのできる手は少ない。そんなとき、救いの一手がこちらに向かって歩いてくる。
「ちょっと左さん!あのフィリップって子倒れたんだけどってなんだよコレ⁉︎」
「おい桐生!なんで出てきやがった!早く戻れ!」
「こいつがドーパントってやつか。メモリはタンク...サイエンスメモリか」
『これもサイエンスメモリだって?ならこの強さも納得だ』
「納得してる場合じゃねぇ!だから桐生早く中に戻ってろ!」
何度も声をかけるも桐生は中に戻る素振りを見せない。
「ちょっと思い出したんだ。あのメモリ、サイエンスメモリは俺が作った記憶がある。俺のせいでこんなことになったんだ」
「あーなんだって?」
「だったら俺はドーパントを止める。それが俺の罪滅ぼしだ」
桐生戦兎はロストドライバーのようなドライバー、ワンサイドライバーを取り出し装着する。
「さぁ、実験を始めようか」
『RABBIT』
メモリをドライバーにセットして、ファイティングポーズをとる。
「変身!」
ドライバーを展開する。
ラビット!
桐生戦兎の体に赤い装甲が装着されていく。
「あれが...ビルド」
「俺はお前を止める。そのためにここにいる!」
Usagi no sensi ga tanzyosita.
Tukurareta hero wa tumihorobosi no tameni tatakau.
ついにビルドが変身しました。
ちなみに桐生戦兎は原作とは少し性格が異なります。