仮面ライダーW Bの天才/メモリの適合   作:ダイヤモンドリリー

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3533字。

ビルド初戦闘です。


Bの誕生/実験の成功

ビルド・ラビットフォームに変身した俺はタンクドーパントに飛び跳ねるように近づいていく。

 

「これがメモリの力...ビルドの力か!とりゃあ!」

 

ラビットメモリによる高速移動によりタンクドーパントの放つ大砲を避け、そのまま蹴りを叩き込む。

 

『くっ!そんな攻撃効かねえぞ!』

 

「威力は低いか...なら手数で勝負だ!」

 

その俊敏性で何度も何度も攻撃を打ち込んでいく。一発の威力は低く、タンクの装甲も硬いため大きなダメージにはならないが、確実にダメージは蓄積されていっている。

 

「桐生のやつ初変身なのにもうあんなに動けるのかよ!」

 

『…僕たちは桐生戦兎のサポートに回ることにしよう。ルナトリガーだ』

 

『LUNA』

 

Wの右半身がメモリを起動して勝手に入れ替える。

 

ルナ!トリガー!

 

「おいフィリップ!勝手にメモリ変えんな!」

 

『でも、今この場であのドーパントを倒せるのはおそらくビルドだけだ。サイエンスメモリにはサイエンスメモリだ』

 

「…なるほどな。桐生!やってやれ!」

 

ルナトリガーの曲がる弾丸がタンクドーパントに当たる。ちょうど俺の攻撃と攻撃の間に生まれる隙を埋めるようにだ。

 

『ぐっ!お前らメンドクセェ!』

 

タンクドーパントが大砲を乱射する。その全てを避け、蹴りを叩き込む。

 

「この速さ、敏捷性がこのラビットメモリの力か。でもラビットメモリじゃ少し威力不足だな。だったらこっちも試してみるか」

 

『HARINEZUMI』

 

ハリネズミのメモリを起動してラビットのメモリと交換する。

 

「ビルドアップ」

 

ハリネズミ!

 

ビルド・ハリネズミフォームへと変身する。

 

「こいつにはどんな力があるのか、実験してみようか」

 

両腕をタンクドーパントに向ける。そして両腕から大量の針を射出してタンクドーパントを攻撃する。

 

「なるほど、こっちは遠距離攻撃か。直接叩き込めば威力も出そうだな。よし試してみよう」

 

『なにノロノロと歩いていやがるんだァこれでもくらいやがれ!』

 

「んな!ぐふっ!」

 

針のついた両腕をそのまま叩き込もうとして近づくが、大砲で返り討ちにされてしまう。

 

「くっ、ラビットじゃないと近づいたとき避けられないか。援護頼む!」

 

「援護つったって何すりゃいいんだ?」

 

『僕たちは大砲を撃ち落とそう。桐生戦兎はやつを直接叩け!』

 

俺は再度タンクドーパントに向かって走り出す。

 

『そんなにのろいとただの的だぜぇ!』

 

大砲がこちらに向かって飛んでくる。

 

「今だ!」

 

曲がる弾丸が飛んでくる大砲の側面に当たり、軌道がそれる。

 

「ハァッ!」

 

針のついた両腕を直接頭に叩きつけた。タンクドーパントは大きくひるみ後ろへと後退していく。

 

『頭部の装甲が破壊された!桐生戦兎!マキシマムだ!』

 

「マキシマム...わかった!」

 

俺はハリネズミのメモリを抜き取り、マキシマムスロットに挿そうとする。けれど、飛んできた大砲によって妨害されてしまった。

 

『なんだか知らねぇがそいつはやらせねぇ!』

 

「攻撃が激しくなった!ハリネズミじゃ躱しきれない!」

 

『RABBIT』

 

ラビットメモリを起動してドライバーにセットする。

 

「ビルドアップ」

 

ラビット!

 

ラビットフォームに戻した俺はその速度によって放たれる大砲を避けていく。

 

「やつの弱点はわかった。このメモリならそれをつけるはず!」

 

ラビットメモリをドライバーから抜き取り、右腰についているマキシマムスロットにセットする。

 

ラビット!マキシマムドライブ!

 

「勝利の法則は決まった!」

 

両足に内蔵されているホップスプリンガーによって大きく跳躍する。

 

『なに⁉︎クソッ!』

 

タンクドーパントは大砲を上に向けようとするが、射角範囲外だったため俺に大砲を向けることはできない。

 

ボルテックアタック!

 

「ハァアアア!!」

 

装甲の剥がれた頭部に連続で二連蹴りを叩き込む。タンクドーパントは一気に地面に叩きつけられた。その弾みでメモリも排出される。

 

『やるね桐生戦兎。タンク...戦車は真上には攻撃できない。真上から攻撃すれば撃ち落とされずに済むというわけか』

 

「がっ、クソッ!お前らなんかに...負けるかよ...!」

 

人間に戻った男はタンクメモリに手を伸ばそうとする。俺はその手が届く前にそのメモリを拾い上げた。

 

「一つ聞きたい。どうしてここで暴れたんだ?他にも人がいるところなんてたくさんあるだろうに」

 

俺はラビットメモリを抜き取り、変身解除しながら男に問いかける。

 

「なんで...テメェなんかに教えねぇといけねんだよ!」

 

「ああそんなかっかするんじゃない禿げるぞ」

 

「誰が禿げるだふざけてんのか!」

 

男が叫び出す。俺なにか変なこと言ったか?

 

「まぁまぁ落ち着けって。おいお前、どこでそのメモリを手に入れたんだ。教えてくれ」

 

左が変身解除しながら言った。

 

「なんで教えねぇといけねぇんだよ...チッ、わかったよ教えるよ」

 

男はどこでメモリを手に入れたか、そしてなぜここで暴れていたのかを話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「謎は深まるばかり...だったな」

 

男の話によると、裏路地を歩いていた時に男が急に現れて、メモリを渡してきたそうだ。メモリがどういうものか知らなかったため突き返そうとしたら、金を渡されてあの場所でメモリを使って騒ぎを起こせと言われたらしい。

 

「検索は完了した」

 

「なにかわかったかフィリップ」

 

翔太郎はフィリップに検索を頼んでいた。あの男とタンクメモリについてだ。

 

「あの男、相模原研二はタンクメモリとの適合率がとても高かったようだ。と言っても、桐生戦兎の方が適合率は高いけどね。どうやら、メモリとの適合率が高い人のみに直接渡しているのだろう。ハリネズミの方もそうだった」

 

「サイエンスとやらは俺らがWだって知っててあそこを指定したのか?なんですぐに倒されるようなことしたんだ」

 

「狙いは僕たちじゃなくて桐生戦兎のほうだろう。桐生戦兎に変身させて戦わせる。そしてメモリやビルドの戦闘データを集めることが目的だと思う」

 

「なるほどなぁ。でもそれじゃサイエンスの思う壺じゃねぇか」

 

「でも、俺が倒さないと被害が出るし元々は俺が造ったメモリだ。責任は取らないといけない」

 

記憶はまだ曖昧だ。だけれど、俺があの研究所でメモリを造っていた記憶ははっきりとしてきた。

 

「さっきも言っていたが、君がサイエンスのメモリを造ったというのは本当なのかい?」

 

「え、いやそのはずだけど...」

 

「君はあの研究所で拘束されていたんだ。メモリの製造までしていたとは考えにくい。実験体として利用されていたと考えるのが普通だろう」

 

「…確かに」

 

よくよく考えてみると、記憶と実際の出来事に齟齬がある。

 

「君の記憶は何者かに操作されている可能性が高いと見ていいだろう」

 

「記憶を操作つったってそんなことできるのか?」

 

「普通ならできないだろう。でも、ガイアメモリをつかえばできるかもしれない」

 

ガイアメモリを使えばできるなんて言われちゃ反論はできない。

 

「と言っても、君はこれからもサイエンスメモリのドーパントと戦ってもらうことになりそうだけどね。僕たちWの力では敵わないドーパントもいるわけだし」

 

「…わかったよ。俺が何者なのかはわからないけど、俺に戦える力があるんだったら戦う。この風都を脅かすドーパントは俺が倒してやる!」

 

俺はビルドとして戦う決意をした。力を持ったものとして、戦わなければならない責務を果たすために。

 

「よし!じゃあ改めて自己紹介といこうか。俺は左翔太郎、ハードボイルドな私立探偵さ」

 

「ハーフボイルド」ボソッ

 

「おいフィリップ今なんつったァ!」

 

「僕はフィリップ。この鳴海探偵事務所の探偵の一人さ」

 

フィリップは翔太郎を無視して自己紹介をした。ハーフボイルドってなんだろう。

 

「じゃあ俺も自己紹介しないとな。俺はてぇんさい物理学者の桐生戦兎!以後、お見知り置きを」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、ひとまず第一段階は成功か」

 

研究所のような場所で、1人の男が呟く。

 

「おいおい、戦兎の奴を手放してよかったのかい?Wに実験が妨害されても知らんぞ」

 

もう1人の男が詰め寄る。

 

「大丈夫だ石動。もともといつかは放流して自発的に戦わせようと思っていたんだ。もう少し記憶を定着させてからのつもりだったのが少し早まっただけだ。大した問題じゃない」

 

「ならいいんだけどよぉ。そろそろあれは完成するのかい?」

 

「ああ、トランスメモリーガンのことか。もう少し待っててくれ。あと少しで完成する」

 

「りょーかい。それじゃあ候補者にメモリを渡してくる。チャオ!」

 

石動と呼ばれた男が去っていく。

 

「君の思い通りにはさせないよ。石動」

 

残った男は1人呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Saiense ni iraisare osoikakkattekuru "DO-PANTO" tachi.

 

Aratana nakama to tomoni oretachi no tatakai wa hajimaru.




この世界にも石動がいます。
それが何を意味しているのかは...わかりますよね。
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