仮面ライダーW Bの天才/メモリの適合   作:ダイヤモンドリリー

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6347字。

オリジナル話です。
バイクのためにライオンには犠牲になってもらう。


Lの瞬足/適した力

「しまった。最悪だ」

 

「どうしたんだ戦兎。何があった」

 

翔太郎が俺に聞いてきた。

 

「もともと作っていたやつと並行して別のを作っていたんだが...材料がなくなってしまった」

 

「お前本当に天才なのかわからなくなる時あるよな」

 

「だからちょっと買い出しに行ってくる」

 

俺は探偵事務所から出て町のジャンク屋へと向かった。この風都のどこに何があるのかは前に翔太郎に教えてもらっていた。風都は俺の庭のようなもんって言ってたのは伊達じゃなかったんだな。

 

「ドリルクラッシャーの方はもうほとんど完成なんだが...問題はバイクの方だな。動力源とかどうすればいいんだろう」

 

ジャンク屋で必要な部品を買い漁りながらつぶやく。いっそのことバイクを買ってから改造する方が早いかもしれない。まぁ金が足りないからできないが。

 

「よし、こんなもんでいいかな。さっさと帰って仕上げないと。楽しみだ...なんか向こうが騒がしいな。ちょっと行ってみよう」

 

なんかすごい物音がしていた。もしかしたらドーパントでも現れたのかもしれない。俺は物音のする方へ走り出した。

 

「あれは...ライオンのドーパントか?サイエンス製なら俺の敵か」

 

ビルドドライバーを腰につける。

 

『RABBIT』『TANK』

 

ビルドドライバーにメモリをセットしていき、展開する。

 

ラビット!タンク!ベストマッチ!

 

「変身!」

 

鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!

 

ラビットタンクに変身した俺は暴れているライオンドーパントに飛び蹴りをかました。

 

『ぐっ!なるほど、お前があいつの言ってたビルドってやつか。ちょっと痛い目見てもらおうか』

 

ライオンドーパントはどうやら俺を狙っているらしい。返り討ちにするまでだ。

 

『俺の速度についてこれるかな!』

 

「うわ速っ!さすがライオンだな」

 

ライオンドーパントが俺の周りを高速で動き翻弄しようとする。速度的にはラビットの方が若干速そうだ。

 

「速さならこっちが...んな⁉︎ぐっ!」

 

ラビットの方が速いはずなのに、うまく対処することができず爪で切り裂かれてしまった。

 

「なんで...そうか!タンクメモリのせいで速度が落ちているのか...でも今更帰ることなんてできない。ここは一旦逃げるしかないか」

 

『逃すとでも思ったかよ!』

 

ライオンドーパントは右腕からエネルギー弾を打ち込んできた。どうやら遠距離攻撃もできるらしい。

 

「っ!危ないなぁ逃げることすらさせてもらえないのか」

 

『たんまりと金を積んでもらった上にこんな力までくれたんだ。ちゃんと仕事はこなさないとなァ!』

 

ライオンドーパントが肩に付いているライオンの尾のようなものを引っ張り始めた。引っこ抜かれたそれは、まるで鞭のようだった。

 

「ぐっ!くそ避けきれねぇ!」

 

ラビット側でなんとか動いてタンク側の装甲で受け止めていく。避けきれないため受け止めることに専念しているが、攻撃することも逃げることもできていない。確実にジリ貧であった。

 

『おらトドメだ!』

 

爪が近づいてくる。しかも装甲の薄いラビット側を狙ってきた。これが当たったら変身が解除されてしまうだろう。

 

(まず⁉︎)

 

しかし、爪が俺に当たることはなかった。

 

「これは...スタッグフォンにスパイダーショック!」

 

どこからともなく現れたスタッグフォンがライオンドーパントの腕に突っ込み爪の軌道を逸らし、スパイダーショックが糸で拘束した。

 

『なんだこいつら⁉︎』

 

「そうだ今のうちに!」

 

俺は急いで走り出した。スパイダーショックの糸の拘束が解かれる前に、なんとかその場から逃げおおせることに成功した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう翔太郎。あのメモリガジェットがなければやられてた」

 

「礼ならフィリップに言ってくれ。あいつの発案だ」

 

「フィリップが?」

 

翔太郎がやってくれたんだと思ってたが違ったらしい。

 

「戦兎、君は実験材料として狙われている身なんだ。いつどこで襲われても不思議じゃない。だから見張りとして彼らを使ったわけさ」

 

…なるほど。確かに外に1人で出たのは迂闊だったかもしれない。

 

「それよりもその大量の荷物は何よ?」

 

「そうか、あの時亜樹子はいなかったんだったな。これはただの部品さ。最後にこのパーツを組み込めば...よし完成だ」

 

念願の武器、ドリルクラッシャーがついに完成したのだ。

 

「よし早速試し切りを...ちょっと2人!変身してくれ!」

 

「おいちょっと待て俺らで実験しようとするなここで振り回すんじゃない!」

 

「ちぇっ、試し切りはお預けか」

 

「ところでちょっと聞きたいんだが戦兎。どうしてメモリを変えなかったんだい?ハリネズミやマグマに変えていればまだ勝機はあっただろうに」

 

フィリップが俺に聞いてきた。ああ、そういえばまだ言ってなかったな。

 

「まず、あのビルドドライバーは右側に有機物系メモリを、左側に無機物系メモリを使うことで変身することができる」

 

「なんとなく想像はしていたがやはりそんな制約があったか。それで?まだ他にもあるんだろう?」

 

「よくわかったな。ビルドドライバーはベストマッチのメモリでしか変身できない」

 

「ベストマッチ?」

 

「相性の良いメモリのことだ。ラビットにはタンク、ハリネズミには消防車のメモリがベストマッチになる」

 

「なるほど、ビルドドライバーは強いが使い勝手が悪いのか。ワンサイドの方が有効な時もあると」

 

「ハリネズミと消防車がなんで相性いいんだ...?」

 

ボソッとそんなことを翔太郎が呟いていた。確かになんで相性いいんだろう。そこまでは思い出せていない。

 

「武器も完成したし早速リベンジマッチといこうか」

 

「ちょっと待ちたまえ」

 

飛び出そうとする俺をフィリップが止める。

 

「どうして止めるのさ」

 

「ドーパントがどこにいるのかわかるのかい?」

 

「…いや、わからないけど俺が外にいたら自分から近づいてくるはずだ」

 

「はぁ...君は翔太郎と似て馬鹿だね」

 

「誰が馬鹿だ誰が」

 

「俺はてぇんさ「あのときスパイダーショックで発信機を取り付けておいたんだ。先手を打ってしまおう」…それならそうと先に言ってくれよ」

 

翔太郎と俺な2人は発信機の信号を頼りに追跡を開始した。あの時、ドーパントの姿しか見てないから発信機がついてるのは助かる。発信機のおかげで俺たちはあっさりと見つけることができた。

 

「よし突撃するぞ...なんか電話に出てるな」

 

「っ!わかった」

 

男は電話を切るとメモリを構えた。

 

『LION』

 

「なに⁉︎」

 

『まさか俺がドーパントだってバレてたとはなァ。教えてくれなきゃ危なかったぜ』

 

男はライオンドーパントに完全に変化しきった。周囲にいた人たちが慌てて逃げ出す。

 

「なんで俺らがいることがバレたのかは知らねぇが、お前を倒させてもらう」

 

『TRIGGER』『RABBIT』

 

「変身」「変身!」

 

サイクロン!トリガー! ラビット!

 

『僕たちはサポートに徹しよう。あとは頼むよ戦兎』

 

「了解だ。こいつの試し切りといこう」

 

俺はドリルクラッシャーを取り出し構える。

 

『そんなチャチな武器で何ができるってんだ!』

 

ライオンドーパントが加速しだす。

 

「お前の速度は既に見切っている!」

 

俺はラビットの速度で追いつくと、ブレードモードのドリルクラッシャーで斬りつける。

 

『な、なに⁉︎』

 

「ライオンよりもラビットの方が速い」

 

『どうだい?捕食者が獲物に襲われる気分は』

 

フィリップが挑発をしながらトリガーマグナムを連射する。サイクロントリガーの高速の弾丸と高い連射力による面制圧は、高速移動するライオンドーパントに有効であった。

 

『この野郎!』

 

ライオンドーパントがエネルギー弾を打ち込んできた。近づいたらやられると思ったのだろう。

 

「それならこっちも遠距離武器だ」

 

ドリルクラッシャーをガンモードに切り替え、スピニングビュレットを発射してエネルギー弾を撃ち落とす。

 

「どう?凄いでしょ?最高でしょ?てんっさいでしょ?」

 

『舐めた真似しやがって...その余裕いつまで持つかな!』

 

ライオンドーパントがエネルギー弾を打つのをやめこっちに向かって走り出す。

 

「よっと危ない。ならこいつだ」

 

『HARINEZUMI』

 

「ビルドアップ」

 

ハリネズミ!

 

俺は下がりながらメモリを入れ替えると、両手のBLDスパインナックルに付いている針を伸ばして、突っ込んできたライオンドーパントに突き刺す。

 

『ぐっ⁉︎』

 

「下手に近づいたらダメだぞぉ。ほれ!ほれ!よっ!」

 

そのまま何回も何回も針を突き刺してやる。速すぎて攻撃が当たらないのなら、動き出す前に攻撃すればいいし相手がこっちに来た時に反撃すればいい。ハリネズミは使い用によっては防御にも使えるのだ。

 

「よし、マキシマムでトドメだ」

 

ドリルクラッシャーをブレードモードに戻し、ラビットメモリを取り出す。そしてドリルクラッシャーのマキシマムスロットにセットした。

 

ラビット!マキシマムドライブ!

 

『くっ!クソ!なんで...お前らなんかに!』

 

逆上してこちらに突っ込んできた。好都合だ。

 

「勝利の法則は決まった!」

 

ボルテックブレイク!

 

刃が高速で回転し出し突っ込んでくるライオンドーパントを叩っ斬ると同時にに、ライオンメモリが無事に排出された。

 

「これでライオンメモリもゲットと」

 

「とりあえずこの男は警察に突き出すとして...さっきの電話の相手を探さないとな」

 

おそらく、俺らが追っていることがバレたのは電話の相手のせいだろう。見つけて倒さなければ、今度はそいつに襲われるかもしれない。

 

『戻ったら後で検索でもしてみようか』

 

「その必要はないぜ。電話の相手はここにいるんだからな」

 

「…なにもんだテメェ」

 

男が何かを手に持ちながらこちらに歩いてきた。

 

「俺は石動惣一。サイエンスのメンバーさ」

 

「サイエンスだと⁉︎」

 

『…そんな君はどうして僕達の前に出てきたんだい?』

 

「目的?それはただ単にこいつを試してみたかっただけさ」

 

『COBRA』

 

「サイエンスメモリだ!気をつけろ!」

 

石動と名乗る男は取り出したコブラメモリを起動すると、元々持っていた銃のような武器、トランスメモリーガンのメモリスロットにセットする。そして銃口を自らの首筋に当てると、そのまま引き金を引いた。

 

「注入」

 

少しずつ石動の姿が変化し出す。

 

「ドーパントだ!」

 

『いや違う。()()()()()()()()と呼んでほしいね』

 

「呼び方なんてどうでもいい!まずはお前を倒す!」

 

ブラッドスタークに向けて針を射出する。

 

『そんな攻撃効きゃあしないねぇ。ゲームメーカー様に逆らうんじゃない』

 

射出した針は全て撃ち落とされてしまった。なら直接叩き込むまでだ。

 

『僕たちも行こう』

 

『JOKER』

 

Wはサイクロンジョーカーへとハーフチェンジして蹴りかかる。挟み撃ちだ。

 

『おいおい挟み撃ちなんて卑怯だぞぉ。まぁ当たらないがな』

 

地を這うように避けていくブラッドスターク。そしてどこからともなく剣を取り出し、俺もWも斬り裂いていく。

 

「くっ!こいつも速いな。ラビットでいくか」

 

『RABBIT』

 

「ビルドアップ」

 

『ラビットに変えたか。まぁそっちの方が適正高いもんな』

 

ラビットフォームに変えた俺は蹴りを何度も叩き込む。けれど、あまり効いている気配はない。避けることすらしない。こいつ舐めてやがる。

 

「くそ!マキシマムでやってやる!」

 

ラビット!マキシマムドライブ!

 

ラビットメモリをベルトのマキシマムスロットにセットする。

 

ボルテックアタック!

 

「ハアァァァァ!!!」

 

『よっと』

 

「…嘘だろ」

 

こいつ俺のマキシマムドライブを受け止めやがった!しかも片手で!

 

『はぁ、やっぱりまだ未熟みたいだな。調整にもならない』

 

「うわぁっ!」

 

勢いよく投げ飛ばされる。こいつ強すぎる!

 

『お前らはこいつとでも遊んでな』

 

「こいつ...?一体何をする気だ!」

 

『何ってこうするんだよ』

 

ブラッドスタークは倒れていた男、さっきまでライオンドーパントだった男の首筋にトランスメモリーガンを突きつけると、躊躇いなく引き金を引いた。

 

「嘘だろ...まさか!」

 

倒れていた男は、少しずつ姿を変えていく。目の前にいるブラッドスタークと同じような姿へと変化していく。

 

「こいつもブラッドスタークに!」

 

『いやいやそっちはただのコブラドーパントさ。言っただろ?そいつと遊んでな。チャオ』

 

ブラッドスタークはその場を去っていく。そんな時にも男はコブラドーパントへと変化していき、暴れ出した。

 

『まずいぞ前の戦兎と同じだ。メモリの力を無理矢理入れられて暴走している!』

 

「くっ!こいつを止めるのが先か!」

 

コブラドーパントは無差別に暴れていた。サイエンスメモリには毒素がないはずなのに苦しそうだ。早く楽にさせてあげたい。俺は高速で蹴りを叩き込んだ。装甲が硬く効いている感じはなかったが、大きく吹き飛ばされていった。

 

「こいつ弱い...?」

 

『メモリの適合率の問題だろう。さっさと決めてしまえ。君ならできるはずだ』

 

「…ああ」

 

俺はドリルクラッシャーをガンフォームに変え、マキシマムスロットにマグマメモリをセットする。

 

マグマ!マキシマムドライブ!

 

「辛いよな...わかるよ...今楽にしてやる」

 

ボルテックブレイク!

 

銃口から超高熱のマグマが飛び出し、コブラドーパントに当たる。マグマはコブラドーパントの硬い装甲を溶かしていき、しばらくすると変身が解けた。

 

「メモリが出てこない...どういうことだ?」

 

俺は変身解除をしながらつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてメモリが出てこなかったんだ?」

 

「おそらく、メモリを体内に取り込んだわけじゃないのだろう。中のデータだけを注入したんだ」

 

ガレージに戻ってきた翔太郎の疑問にフィリップが答える。

 

「確かに、思い返してみればブラッドスタークが変身した時もメモリは武器の方に残っていたな」

 

「メモリを体内に入れる必要がないということは、同じメモリを複数人同時に使えるということだ。かなりの強敵だね」

 

「やつはサイエンスの一員だって言ってた。いつか倒さなければならない敵ってわけか」

 

現状、今のこちらの手札では奴に太刀打ちできない。新しいメモリや武器が必要だろう。一からメモリを作ることも考えなければならないかもしれない。

 

「そうだフィリップ。石動惣一について検索をしてくれ」

 

「それならもうやっている。何も情報が無かった。まるで何者かの手によって意図的に削除されているかのように」

 

「削除...フィリップの過去と同じような感じか」

 

「けれど、推測することはできる。おそらく、あの研究所にいた人物と石動は別の人物だ。そして石動はメモリを渡す実働役なんだろう」

 

「考えていてもこれ以上わかることはない...か。戦兎は開発を続けてくれ。あと何か思い出したら言ってくれ。フィリップは別のキーワードで検索をかけてみろ。何か手がかりが出てくるかもしれない」

 

「私は私は?」

 

「あー亜樹子は...何もしなくていい」

 

「何よ!私所長よ!仕事プリーズ!」

 

「ああもうわかったようるさいなぁ!戦兎の手伝いでもしてやがれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見たかい?マグマメモリの威力はすごいねぇ。適合率が低かったとはいえコブラドーパントを一撃で倒すだなんて」

 

「だから言っただろう?マグマは早すぎると」

 

「まぁいいじゃないか。それよりいいなこのトランスメモリーガン。使い勝手最高だ」

 

「話を露骨に逸らすんじゃないまったく...次はこのメモリでやれ」

 

「これで...って二つ?二人に使えばいいのか?」

 

「違う。こいつにやれ」

 

「…なるほど。りょーかい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Saiensu no hitori no isurugi souichi ga henshin suru "BLOOD STARK" tono tatakai.

 

Kono tatakai ga nochini kono huuto ni saiaku wo motarasu tatakai ni tunagaru nante konotoki wa mada dareno shiranai.




ブラッドスタークもう登場です。
ナイトローグ出る前に出ちゃった。

ちなみにこの世界に筋肉バカ、かずみん、髭などはいません。彼らの変身は別の人が代わりにやるかそもそもなくなるかします。
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