仮面ライダーW Bの天才/メモリの適合   作:ダイヤモンドリリー

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6238字。

時系列的には原作7、8話ですがほとんど関わりません。


Cを探せ/コブラフィーバー

今、俺はとある武器を作っていた。

 

「今度は何を作っているんだ戦兎」

 

「ガトリングメモリ...今は使えないこのメモリだがいつか使えるようになった時のために武器を作っているんだ」

 

ベストマッチは確かタカだったので、タカの意匠を取り入れながら機関銃型の武器を作っていた。

 

「そういえばドーパントにメモリ取られたんだってな。大丈夫なのか?」

 

「大丈夫なわけあるか。フィリップも使いもんにならねぇし俺1人でなんとかするしかねぇしよ」

 

フィリップはヘブンズトルネードとやらに夢中になってしまっているらしい。そのせいで戦いに集中できず、コックローチドーパントにサイクロンとジョーカーのメモリ以外を取られてしまったようだ。

 

「というわけで、だ。調査に行ってくる」

 

翔太郎が一人で調査をしに出ていった。検索に頼らなくてもなんだかんだで犯人に辿り着けるのが翔太郎のすごいところだ。

 

「よし完成!試してみたい...フィリップちょっと試していい?」

 

「すまない。ちょっと静かにしてくれ」

 

「…しょうがないな。ドーパントでも探すか」

 

武器が完成した今、何もすることがないのでドーパントを探すことにした。翔太郎も心配だが俺が行っても何もできないしな。万一俺のメモリが取られて使われでもしたらドーパントの強化につながってしまう。

 

「と言ってもどこから探せばいいのか...案外その場に止まっていた方があっちからやってきそうだな」

 

マシンビルダーに乗って人気の少ない空き地へと行く。ここならやつらも襲ってきやすいだろう。周りを巻き込む心配もしなくていい。

 

「さてさて、来てくれるかな」

 

流石に直ぐには来ないだろう。マシンビルダーに腰掛けながら待つ。

 

『TAKA』 『DRAGON』

 

「ん?おお、来たか」

 

メモリ起動音で敵がきたことを察知する。

 

『お前を襲えと言われていてな』

 

『悪いが死んでもらおう』

 

「2人か。面倒だな」

 

ビルドドライバーを腰につける。

 

『LION』『SOUJIKI』

 

ライオンメモリと、新たに手に入れた掃除機メモリをドライバーにセットする。

 

ライオン!掃除機!ベストマッチ!

 

「変身!」

 

たてがみサイクロン! ライオンクリーナー! イェーイ!

 

『お前がビルドだったのか⁉︎』

 

『関係ねぇやっちまうぞ!』

 

タカドーパントとドラゴンドーパントが襲いかかってくる。

 

「まずはタカからだ!」

 

タカのメモリがあれば新たなベストマッチが使える。優先すべきはタカだ。

 

『楽しいなぁこのメモリ!ほら空だって飛べる!』

 

タカドーパントは空から素早く攻撃を仕掛けてくる。つま先の鋭い爪をライオンメモリで強化された反射神経で避けていく。

 

『力が漲ってくる...オラッ!』

 

ドラゴンドーパントは蒼い炎を拳に纏い、殴りかかってくる。

 

「そっかこの掃除機で...ほれ」

 

左腕のロングレンジクリーナーで炎を吸い取っていき、左肩のBLDトラッシュコンバーターでエネルギーに変換していく。

 

「このエネルギーでこうすりゃいいんだろ!」

 

先程作り出したエネルギーを利用して、右腕のゴルドライオガントレットからエネルギー弾を発射してタカドーパントに当てる。

 

「次はこれだ!」

 

右肩についている尻尾を引っ張り出して鞭にする。そして先ほどの攻撃で墜落してきたタカドーパントに叩きつける。

 

『こんな攻撃...効かねぇよ!』

 

タカドーパントは自らの翼を大きく展開することでシールドとして使い身を守っていた。そしてつま先の爪で反撃を仕掛けてきた。俺の右半身、ライオンサイドに爪は当たる。

 

「悪いね。こっち側は武器の攻撃は効かないんだ」

 

爪が当たったのはライオンサイドの胸部分。ここの装甲であるライアチェストアーマーは自らのレオメタルクロー以外の武器による物理攻撃をほぼ通さないのだ。

 

『ならこっちを狙えばいいんだろ!』

 

「よっと危ない危ない。ほれ!」

 

ドラゴンドーパントが掃除機サイドを腕から生えている白い刃で斬りつけようとしていたのをギリギリで躱す。そして右手のレオメタルクローを展開して斬り返す。

 

「マキシマムで決める!」

 

ライオン!掃除機!マキシマムドライブ!

 

『なんかまずい!ってうわっ⁉︎』

 

タカドーパントが空中に飛び立ち逃げようとするが、ロングレンジクリーナーに吸引されて逃げることができない。

 

「勝利の法則はきまった!」

 

ボルテックフィニッシュ!

 

「ハアッ!」

 

動きを封じたタカドーパントに向かってライオン型のエネルギー波を放つ。当然避けられるはずもなく、タカドーパントに直撃してメモリが排出された。

 

「よっと、ここで寝といてもらおう」

 

落ちてくる男を受け止めその辺に転がしておく。そしてタカメモリを回収する。

 

「あとはお前だけだ」

 

『…そうみたいだな。でもお前への対抗策を思いついた』

 

「へぇ。それはどんな?」

 

『こうするんだよ!』

 

一気にドラゴンドーパントがこちらに近づいてくる。返り討ちにする。ただそれだけで済む話だったのだが、投げつけられたもので状況は一転する。

 

「これは...マタタビ⁉︎」

 

『半分はライオンなんだろ!』

 

その通り、ライオンサイドのライトアイライオンは反応速度と嗅覚を発達させるが、マタタビを近づけられると行動に支障をきたす。動きが鈍った隙をついてドラゴンドーパントは腕の刃で斬りつけてきた。

 

「くっ、だったら変えればいいだけだ!」

 

『TAKA』『GATLING』

 

タカメモリとガトリングメモリをドライバーにセットする。

 

タカ!ガトリング!ベストマッチ!

 

「ビルドアップ」

 

天空の暴れん坊! ホークガトリング! イェーイ!

 

『姿が変わった⁉︎』

 

「さてさて、試し撃ちだ!」

 

完成していた武器、ホークガトリンガーを取り出してドラゴンドーパントに撃ち込む。初めて撃ったが、ガトリングサイドのレフトアイガトリングによって命中率が上がっているため、全弾命中する。

 

「結構いいな。さいっこうだ!」

 

『銃なんて卑怯だろ!』

 

「そんなこと言われてもねぇ」

 

ドラゴンドーパントが青い炎を纏いながら近づいてきた。それをソレスタルウィングを展開して空に飛ぶことで回避する。

 

『空まで⁉︎』

 

「タカが飛べるんだから当然だろ?」

 

そう言いながらホークガトリンガーのリボルマガジンを手動で回転させていく。

 

10(ten)20(twenty)30(thirty)

 

「まずはこのくらいでいいかな。それ!」

 

生成、装填された30発の弾丸が発射され、ドラゴンドーパントの体に命中していく。

 

『ぐっ!クソ舐めやがって!!』

 

ドラゴンドーパントは怒りに燃えて全身が融解寸前まで加熱されていく。

 

「なんだあれ。感情で強化されるのか?あれ以上なったら不味そうだ早めに決着をつけるとしよう」

 

あのまま加熱されていったら、メモリ排出後に悪影響が出ても不思議じゃない。毒素がないとはいえ負荷はかかるはずだ。限界が来る前にマキシマムでメモリを排出させなければいけない。

 

ガトリング!マキシマムドライブ!

 

ガトリングメモリをホークガトリンガーにセットする。

 

10(ten)20(twenty)30(thirty)40(forty)

 

リボルマガジンを回転させていく。

 

50(fifty)60(sixty)70(seventy)80(eighty)

 

『お前!さっさと降りてこい!』

 

そうドラゴンドーパントが叫ぶのを無視しながら弾丸を装填していく。

 

90(ninety)100(hundred)! フルバレット!

 

「装填完了!」

 

ボルテックブレイク!

 

ホークガトリンガーの引き金を引く。球状の特殊なフィールド内を創り出され、ドラゴンドーパントを隔離した。そして装填された100発の弾丸が発射される。全ての弾丸がドラゴンドーパントに直撃して爆発していく。

 

「ぐあっア゛ア゛!!」

 

ドラゴンメモリが排出される。

 

「ふぅ、強力なメモリだったなドラゴンメモリ。これで終わり『にするわけないだろ?』...ブラッドスターク!」

 

メモリを外し変身を解除していると、ブラッドスタークが10体ほどのコブラドーパントを引き連れながらやってきた。さらに、倒れていた2人にトランスメモリーガンでコブラメモリのデータを注入して、コブラドーパントへと変える。

 

『よくあいつらを倒したなぁ。戦いにも慣れてきたか』

 

「お前らのおかげでな」

 

『さぁ実験を始めよう。お前の大好きな実験さ。こいつら全員を倒せ。じゃあな、チャオ』

 

「おい待て!っクソ!」

 

その場を離れようとするブラッドスタークを追おうとするが、コブラドーパントに足止めをされる。

 

「こいつら全部倒すしかない...か。やってやるよチクショウ」

 

ビルドドライバーを外し、ワンサイドライバーをつける。ここまで数が多いなら柔軟に対応できるこっちのドライバーの方がいい。

 

『RABBIT』

 

「変身!」

 

ラビット!

 

ラビットフォームに変身して、四方八方から襲いかかってくるコブラドーパントを蹴っていく。

 

(こいつら一体一体の力は弱いはず...メモリを変えながらマキシマムを連発する!)

 

ラビット!マキシマムドライブ!

 

ボルテックアタック!

 

大きく跳躍してコブラドーパント一体を連続で蹴り、人間に戻す。

 

「今度はこいつで!」

 

ブレードモードのドリルクラッシャーを取り出し、ラビットメモリをセットする。

 

ラビット!マキシマムドライブ!

 

ボルテックブレイク!

 

高速回転する刃で二体目のコブラドーパントを貫き、人間に戻す。

 

「今度はこのメモリ!」

 

『HARINEZUMI』

 

「ビルドアップ」

 

ハリネズミ!

 

近づいてくるコブラドーパントに対して、両手の針を伸ばして反撃していく。

 

「さっさと全員倒す!」

 

ハリネズミ!マキシマムドライブ!

 

ボルテックアタック!

 

針状のエネルギー弾を作り出し、コブラドーパントに当てる。

 

「これだけじゃ威力が足りない!」

 

ドリルクラッシャーをガンフォームに変え、ハリネズミメモリをセットする。

 

ハリネズミ!マキシマムドライブ!

 

ボルテックブレイク!

 

鋭い針を連続で放ち、複数のコブラドーパントに直撃させる。一体人間に戻る。

 

『LION』

 

ライオン!

 

今度はライオンフォームに変え、エネルギー弾を撃ちながら鞭で打ち付けていく。先ほどの針で与えたダメージのおかげで一体人間に戻すことに成功する。

 

ライオン!マキシマムドライブ!

 

鋭く尖った両手両足の爪を使い、高速でコブラドーパントを斬りつけていく。

 

「あと7体...まだまだァ!」

 

『GORILLA』

 

ゴリラ!

 

ゴリラフォームになった俺は近場にいたコブラドーパントを殴り飛ばす。すると、一撃で人間に戻っていった。

 

「やっぱりゴリラには何か秘密が...今はそんなこと考えてる時じゃねぇか」

 

ゴリラ!マキシマムドライブ!

 

「オラァッ!」

 

巨大な拳がさらに巨大化する。そして一気に周囲にいたコブラドーパントを殴り飛ばした。

 

「あと3体!」

 

『TAKA』

 

タカ!

 

タカフォームに変えソレスタルウイングで大空に飛び立つ。

 

タカ!マキシマムドライブ!

 

ソレスタルウイングで橙色の竜巻を巻き起こす。2体のコブラドーパントを巻き込んだその竜巻は鋼鉄の羽根を巻き込んでおり、羽根によってコブラドーパントが斬り裂かれていく。

 

「よしラスト!」

 

人間に戻った2人を空中でキャッチし、地上に下ろす。

 

『DRAGON』

 

「このメモリで最後!」

 

ドラゴンメモリを起動してセットする。

 

「ビルドアップ!」

 

ドラゴン!

 

「ぐっっ!ア゛ア゛ッ!力の...制御が...!」

 

蒼い炎が勝手に周囲に吹き荒れる。その炎は全てを焼き尽くしながら周囲に広がっていく。

 

「っっっ!ガァッ!変身が...」

 

勝手に変身が解けてしまう。

 

「ドーパントは...さっきの炎でやられたか。まずいこのままじゃ人まで!」

 

痛む体を無理やり動かし、倒れている人を炎から遠ざける。

 

「ドラゴンメモリ...強すぎて制御不能だな。なんとかしなければ」

 

とりあえず警察を呼んでその場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マシンビルダーに乗って事務所に戻る途中のことだった。

 

「ん?あれは...Wじゃん。ってことはあいつがコックローチドーパントか」

 

どうやら戦闘中だったらしい。加勢しようかと悩んだが、疲れているし邪魔になるだけだろう。

 

「…なんで踊りながら戦ってんだ?」

 

訳がわからない。またフィリップが暴走しているのだろうか。でもなんだかんだその変則的な攻撃によってうまくコックローチドーパントを圧倒していた。

 

「…帰るか」

 

この調子なら問題ないだろう。さっさと帰ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、事務所に戻った俺は疲れですぐに眠った。そして起きた時には次の日になっていた。

 

(なにやってんだフィリップのやつ)

 

目を擦りながら体を起こすと、フィリップが紙をくしゃくしゃにして捨てているのが見えた。

 

「何があった?」

 

「あっおはよう戦兎。依頼人たちが手紙をくれたんだけど、もうヘブンズトルネードについて知っちゃったから興味無くしちゃったんだって」

 

「これまた極端だな」

 

一度知ってしまったことへの興味が消える。フィリップの悪い癖だな。

 

「ところで戦兎はどこで何やってたんだ?すごいボロボロだったが」

 

「ああ、ちょっとな。これ戦利品」

 

タカメモリとドラゴンメモリを出す。

 

「タカとドラゴンねぇ。一体どれだけのメモリがあるんだ」

 

「60。覚えてるだけで60はあったはずだ」

 

「そんなにメモリあるのか。どれだけ大きい組織なんだサイエンスって組織は」

 

「さぁな。とりあえず、まずやらなければならないことはブラッドスタークの対策とドラゴンメモリの制御だな」

 

「そんなにやばいメモリなのか?そのドラゴンメモリは」

 

「そうだね。例えるならファングメモリみたいな感じだ」

 

「ああ...暴走するのか」

 

「暴走とまではいかないが力の制御ができなくてね。制御装置を作ろうと思ってるんだ」

 

「そのメモリ、ラビットの次くらい君に適合しているみたいだね」

 

「わかるのかフィリップ」

 

地球の本棚で調べでもしたのだろうか。

 

「君は全てのサイエンスメモリと適合しているが、その中でもラビット、ドラゴン、タンクのメモリの適合率が高いらしい。すでに閲覧済みだ」

 

「いつ調べたんだそんなの」

 

「この前青いビルドと戦った後にね。石動惣一やあのビルドの変身者についての本はひとつもなかった。いくら探しても、いくらキーワードを変えてもね。そのかわり君とサイエンスメモリのことは少しずつ解明されていっている」

 

「そうなのか...何かわかったら教えてくれ」

 

「…君は記憶がないことをあまり気にしていないようだね」

 

「まぁな。今出来ることした方がいいでしょ。いずれ思い出すでしょ。俺も少しずつ思い出していってるし気長に待つことにしたよ」

 

「そっか...そうだな」

 

「じゃあ俺ガレージで作業するから。頑張るぞー」

 

みんなに声をかけてからガレージに入る。まずすべきはドラゴンメモリの制御だ。どうすればいいのか見当もつかないが、とりあえず作業に入ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっ!次は何やるんだ?」

 

「珍しくやる気だな」

 

「いつだってやる気満々だぜ?」

 

「ほんとかそれ...これでいけ」

 

「4つだと?こんな一気にやっていいのか?」

 

「いいんだ。ドラゴンメモリだってあるしな。多少暴走してでも倒す気概がないとヒーローにはなれないさ」

 

「ヒーローねぇ...作られたヒーローってのも面白いねぇ」

 

「あと今度はこいつの出番さ。こいつには頑張ってもらおう」

 

「おお、ついにこいつの出番か」

 

「ナイトローグ。役に立ってくれよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Seigyo dekinai dragonmemory.

 

Sono chikara wo tenadukaseru niwa dousureba iidarou.




ホークガトリンガーに本来フルボトルセットすることは出来ないけど、マキシマムさせるためにメモリスロットをつけました。

ドラゴン制御不能。
ちょっと扱いに困るなドラゴンメモリ。
作者自身ドラゴンメモリについて考えながら書いてるから設定破綻したらごめんね。
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