目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件   作:通りすがりの邪教徒

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今回は気ままにのんびり、キタ散歩です

それではどうぞ!


第十一話:府中市内をキタ散歩

 

 

 

 テイオーさん、お気に入りのお店。はちみつドリンクの移動販売車で、はちみーを堪能した(姉のせいで半分堪能できなかった)僕たち3人は、次の目的地へと足を運ぶことになった。目的地と言っても次は何処へ行こうか決めてないけどね。

 

「姉ちゃん、次は何処に行く?」

「そうだな〜」

「ねぇ、あそこ寄ろうよ!」

 

 そう言い、テイオーさんが指を刺したのはゲームセンターだった。東京のゲームセンターか……地元にもゲーセンはあるが、都会のはもっと広くて、色々なゲームがあるんだろうな。

 入り口前の横端にはクレーンゲームの台が右と左に、2台ずつある。中に入るともっとあって、地元のゲーセンと比べ物にならないくらいだ。府中……いや、東京スゲー!

 

「あ! テイオーさんとマックイーンさんのぱかプチがある!」

「ぱかプチ……ってなに?」

「ぱかプチって言うのは、ボクたちウマ娘が2.5頭身程度にデフォルメ化されたのを縫いぐるみにした物なんだ」

 

 小さく縫いぐるみにか……確かに、めちゃくちゃソックリに造られている。製作者の人って凄いな。それと、縫いぐるみが着ているのは、制服となんだろう……見たことの無い服だ。

 

「姉ちゃん。制服とは別のがあるけど……これって?」

「この衣装は、勝負服って言うんだよ」

「勝負服?」

「ボクが説明しよう! 勝負服とは」

 

 長くなりそうなので、モノローグで「ボクの説明がぁ!」。勝負服とは、GⅠレースのような特別なレースをする際にウマ娘が着る衣装。いわゆる一種のレーシングスーツなんだとか。特注の専用勝負服でGⅠレースに出走し勝利することが、すべての競走ウマ娘の憧れであり目標なんだという。

 

「因みに、GⅡ以下のレースは、体操服の上にゼッケンをつけて走るんだよ。この前のキタちゃんのレースで見たでしょ?」

「確かに……そう言えば、姉ちゃんって今月は皐月賞あるよね? 勝負服はもう持ってるの?」

「アタシは、まだだよ。来週の土曜日に出来るって連絡が、トレーナーさんを通して来てるんだ」

「ほえ〜」

 

 姉ちゃんの勝負服か……どんな感じになるんだろう。勝負服を着てGⅠレースで勝つ姉ちゃん。想像するだけで楽しみだ。

 

「姉ちゃん、当日は一緒に取りに行こ? 姉ちゃんの勝負服一番最初に見たい!」

「良いよ! それより早くクレーンゲームしよう! あたし、あのテイオーさんの縫いぐるみ狙いたい!」

 

 あれか……白と青のとは違って、赤を基準にした勝負服か、見た感じ、不死鳥っぽいイメージかな? 何でも、この縫いぐるみを取るために財布を空にしたことがあるんだとか。だったら……。

 

「僕がやってみようか?」

「いいの!?」

「ああ、いつも姉ちゃんには世話になってるからね。まかせて!」

「じゃあ、お願い!」

「頑張れー! 直人くん!」

 

 僕は、コインの投入口に100円……じゃたりねぇな。500円玉を投入した。2人はいきなり500円玉を入れたのを見てビックリしていた。僕は100円でちまちまやるより、500円で大量にゲットしたい派なのだ。

 

「一気にいくぜ!」

 

 レバーを操作し、狙いを定めてボタンを押す。アームが降り、タグの穴に引っかかると、テイオーさんの縫いぐるみを掬い上げた。そして縫いぐるみは穴の中にストン。

 

「YES! はい、姉ちゃん!」

「ありがとう! なおくんってクレーンゲーム上手だね!」

「凄いテクニックだったよ。でも、お金余ってるけど、どうするの?」

「せっかくだし、マックイーンさんのも取ろうかな。僕様にも欲しいかな」

 

 そう言い、同じ台で縫いぐるみを狙うことにした。残り4回も縫いぐるみを取ることが出来た。最後は大きめのテイオーさんをゲッチュ出来た。

 

「ふぅ……大量だ。このマックイーンさんの縫いぐるみは、ダイヤ姉ちゃんにあげれば?」

「分かった。ダイヤちゃん、きっと喜ぶよ」

「それと、このフライトジャケットみたいなのを着てるウマ娘って誰?」

「あれ? 直人くん。マヤノのレース見たことあるんじゃなかったの?」

 

 これがマヤノトップガンなの!? ヤバっ……何とか誤魔化さないと。

 

「いや〜……こんな見た目でしたっけ? 見たの結構前だったから忘れちゃったかな? あっははは……」

「ふ〜ん……」

 

 知ったかぶりだって思われてそう。それにしても、このウマ娘がマヤノトップガンか……見た目は確かにヤンチャそう。でも、GⅠを4勝して、あのナリタブライアンといい勝負をしたウマ娘だからな。学園内でバッタリ会えたりして。

 

「次は……そろそろ、お腹空いて来たな。他にもゲームしたかったけど……」

「そう言えば、もうお昼だった。何処で食べようかなぁ〜」

「じゃあ、ボクから提案があるんだけど」

 

 どうやらテイオーさんは、今まさに、思いっきり歌いたい気分らしい。それなので、カラオケに行こうとのことだった。確かに、カラオケ屋さんなら食事をしながら歌も歌える。まさしく一石二鳥と言った所だろうか。テイオーさんグッドアイデア!

 でも僕、恥ずかしながらカラオケって初めてなんだよな。姉ちゃんはライブの歌練習とかでよく行くのだろうか?

 

「着いたよ!」

 

 ゲームセンターを出てしばらく歩くとテイオーさんがいつも行ってると言うカラオケ屋に着いた。ここがカラオケ屋か……テレビとかでカラオケルームは見たことあるけど、ここのはどんな感じなのだろうか。

 店内に入り、店員さんから指定されたカラオケルームに入ると、天井には小さいミラーボールとプロジェクターが付いていた。

 

「取り敢えず、歌う前に注文しちゃおっか!」

「そうですね。僕はポテトと唐揚げ、あとはピザにでもしようかな。皆んなでシェアし合った方がいいと思って」

「それ良いね。テイオーさん注文お願いします」

「OK!」

 

 食べるものが決まると、テイオーさんが電話機を使って注文をする。あれでやるんだ。しかも人間用とウマ娘用がちゃんとあるの凄いな。

 

 そして注文の品が来るまで、歌いまくる。早速曲を入れたのはテイオーさんだった。曲名は『恋はダービー☆』曲名の下にトウカイテイオーと書いてあった。なんとテイオーさんの持ち歌なんだとか。

 このリズムが耳に残る感じ……定期的に聴きたくなりそうなテイオーさんのボイス。そしてサビで何故かステップを踏んでるけど、あれは?

 

「あれはね、テイオーステップって言うんだ!」

「へぇ〜。って何で僕の考えてることが分かったんだ!?」

「お姉ちゃんだから!」

「答えになってねぇ……」

「歌い終わったよ。次はどっちが歌う?」

「あたし歌います!」

 

 次は姉ちゃんか……いったいどんな歌を歌うのだろう。画面を見ると「俺は海だよ、おっかさん」と言う歌だった。え、演歌……だと!? そう言えば、この世界線での僕らの父さんって演歌歌手だったわ。

 

「俺はぁぁぁ海だよ〜〜〜♪」

 

 しかもめっちゃ上手い。この、こぶしのきいた歌い声。ガチだわ……僕はとてもじゃ無いがついていけない気がする。姉ちゃんの歌が2番のサビに入った瞬間に、店員さんが料理を持って部屋に入って来た。

 

「お待たせしました。ポテトと唐揚げとマルゲリータです」

「ありがとうございます」

「終わった〜! あ、料理が来てる! 食べよ食べよ!」

「「「いただきまーす!」」」

 

 僕は、ポテトに手を掴み、一口食べる。うん! 揚げたてで最高だな。するとテイオーさんが僕の方にマイクを渡して来た。

 

「次は、直人くんだよ!」

「あぁ……姉ちゃん。この機械の使い方教えてくれない?」

「あれ? なおくんってカラオケ初めて?」

「う……うん」

「言ってくれれば良かったのに! じゃあ教えてあげるね。まずここを……」

 

 姉ちゃんに教えてもらいながら曲を入れることにした。アニメの曲とか色々ジャンルで分けられててわかりやすいし、アーティスト検索でも出てくるんだ。

 取り敢えず、僕の歌える曲は殆どが特撮ソングとかアニソンばかりだけど、あのバンドの曲なら歌える。

 

「直人くんの歌、楽しみ〜!」

「あたし、なおくんの歌聞くのは何気に初めてかも」

「あんま期待しないでね」

 

 僕が選んだ曲は「転がる岩、君に朝が降る」だ。この曲はアジ○ンってバンドの曲で、アニメ『ぼっち・○・ろっく』で、ぼっちちゃんがカバーした曲でもある。あれ聞いてア○カン好きになったんだよな。エモいイントロが流れ、歌詞の通りに歌う。そして、最後のサビが歌い終わり一息をつく。

 

「ふぅ……緊張した……」

 

 カラオケってこんな感じなんだ。マイクを使って歌うのってめっちゃ楽しい! そんな風に浸ってると拍手が聞こえて来た。

 

「直人くん、すっごく上手いね! ボク、ちょっと感動しちゃった」

「なおくん……カッコいい!」

 

 そんなにか……。この後は、制限時間になるまで、料理を食べながら交互に歌いまくったのだった。

 

 

 





キタ散歩。ご愛読いただきありがとうございました。

また次回、次はいったいどんな所をのんびり気ままに行きましょうか……茶番はここまでで、この世界線での父親は演歌歌手。ゲームのウマ娘と同じにしました。

皐月とダービーの話はどう表現しようかな。バクちゃん何処かで出そうかな?

それでは改めてまた次回! バイニー!
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