目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件   作:通りすがりの邪教徒

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お散歩は終わりです。

それではどうぞ!


第十二話:寮での初友

 

 

 

 カラオケの制限時間が来て、一緒にカラオケ屋を出た僕らは、次の目的地に向かうべく、のんびりと散歩をしていた。それにしても、姉ちゃんは演歌ばかり歌ってたな。テイオーさんには僕のリクエストした曲歌ってもらって嬉しかったし。

 

「それにしても不思議だなぁ……」

「何がですか?」

「いやね。直人くんがリクエストした曲って、ボク初めて歌ったんだけど……自然と体が覚えてたんだよね。何でだろう?」

「何ででしょうね」

 

 僕はそう返すと、テイオーさんは暫く不思議そうな表情を浮かべていた。声が似てたんで、デパ○リやこの○ばの主題歌とか歌わせちゃったな。でも、めちゃくちゃ良かったのでOKです!

 

「あたしは、なおくんの歌いっぱい聴けたのは良かったよ。いつか、お姉ちゃんと演歌デュエットしようね♪」

「頑張って覚えておくよ……。それで、次は何処行きます?」

「そうだな〜……もう16時だし。そろそろ帰る?」

「そうですね。カラオケ1時間半くらい延長しましたし、寮に戻りましょうか。なおくん、行こ?」

「分かった。また出掛けようか? 今度はダイヤ姉ちゃんも一緒に」

「うん!」

 

 こうして僕らは自分たちが住んでいる寮へと帰ることにした。姉ちゃん達と寮が別の僕は途中で別れる前に、テイオーさんが明日学校の中を案内してくれると言ってくれた。それとテイオーさんの憧れのウマ娘である「カイチョー」に合わせてあげると言ってた。カイチョーってことはトレセン学園の生徒会長さんかな? どんなウマ娘さんなのだろう。

 

「じゃあ、また明日!」

「なおくん、またね。寂しくなったら、お姉ちゃんのこと呼んでもいいんだからね!」

「う……うん。分かったよ」

 

 別れ際に、テイオーさんは「直人くん大変だな〜」みたいな表情をしていた。ぶっちゃけ、この姉疲れます。でも、構ってくれる相手が居るだけでも幸せなのかな……毛嫌いされるよりはマシだしね。

 

「順一郎さん、ただいまです」

「おかえり、直人くん。言い忘れてたけど、寮の食堂は朝が6時〜7時半、夜が18時〜19時半までだから忘れずにね!」

「了解です!」

 

 こうして部屋に戻り、夕飯の時間まで部屋の片付けをして、寛ぐことにした。そう言えば、部屋には風呂があったな。食う前に沸かして入るとするかな。因みに、普通の人用の部屋の内容を姉ちゃんに喋ったら、自分たちの寮とは全然違うと言っていた。ウマ娘の寮のお風呂は皆んなで入る、いわゆる大浴場みたいな感じなんだとか。広いのでついつい歌ってしまうとも言っていた。それはそれで楽しそうだな……。

 

「おっ! 沸いたな。入るか」

 

 僕は、いつも愛用しているアン○ハニーのシャンプーとボディソープを持って風呂に入った。

 

 

 

「ふぅ〜。サッパリ〜!」

 

 僕は、風呂から出て部屋着として着ているミオしゃパーカーを着て、食堂へと向かった。なかに入ると、人数は少ないがトレセンの生徒が何人かいた。僕は食堂の受け取り口で、注文をするとキッチンにいるお兄さんが話しかけて来た。

 

「おっ! 見ない顔だが、君は新入生かい?」

「は、はい」

「そうかそうか、俺は沢木翔一。ここの食堂の料理長をしている。ウチはメニューにある物なら何でも食べ放題だから、今後ともよろしく!」

「よろしくお願いします」

 

 話している内に料理が出され、それを受け取った僕は、誰も座っていないテーブルに座る。今のところ寮で友達と呼べる人がいないので、現在ぼっち飯です。それにしても……ご飯が美味しいな。この味は、レストランで出せるレベルだわ。

 

「ねえ、君!」

「ん?」

「それって、ミオしゃの100万人記念パーカーだよね!?」

「そ、そうだけど……君は?」

「悪い、自己紹介してなかったな。猿渡音也だ! よろしくな!」

「北島直人。よろしく」

 

 ミオしゃパーカーのお陰か、早速オタク友達が1人できた。音也くんはアニメやVtuberが好きで、話が弾んだ。春アニメのお勧めの話題や、お互いにやってる同じソシャゲの話など。

 

「もし二人一部屋だったらルームメイトは音也くんが良かったな〜」

「俺もお前と同室だったら楽しかっただろうな。でも男同士の画なんて需要ないしな……」

「ハッキリ言うなぁ!」

 

 この後。食事を終えた僕らは、自分たちの部屋へと移動しながら学園生活のことについて話した。音也くんもボクとの同じく新入生で、この学園に来た理由がウマ娘と仲良くなって出来れば……と欲望全開で言ってたので、僕はほどほどにしとけよ。と言っておいた。

 

「じゃあ、おやすみ!」

「おやすみ……って部屋隣だったんだ」

 

 まさかの部屋が隣同士だった。今日はもう眠かったので、歯を磨いてベットで横になりながらラジオを聴いていたら、いつの間にか寝落ちしていた。

 

 

 

 カーテンに光が差し込み、その日差しで自然と目が覚める。身体を起こし、洗面で顔を洗った後に食堂へと向かう。因みに、寮の食堂は休日だと8時半までやっている。

 

「やっぱりパンかな」

 

 僕、朝食はパン派なんだよな。学園に朝パン派の仲間がいたらいいなぁ。ウマ娘でもウェルカムです!

 

「直人、おはよう!」

「音也くん、おはよう!」

「今日は早いな。何か予定でもあるのか?」

「うん、テイオーさんと待ち合わせしてて」

「テイオーって……あのトウカイテイオーか! お前、もうあのトウカイテイオーと知り合ったのか!?」

「うん、姉ちゃん経由で」

「直人って姉ちゃんいたのか?」

「うん、ウマ娘なんだ。僕の姉ちゃん」

 

 マジかよ! と驚く音也くんを横目に、僕はコーンスープを飲み干して、食堂を後にした。会ってみたいと言ってたが、面倒になりそうなのでスルーした。

 普段着に着替えて、寮を急いで出るとテイオーさんの姿が見えた。

 

「おーい! テイオーさん!」

「直人くん、おはよう! 昨日は、よく眠れた?」

「はい、ぐっすりです……って、テイオーさん?」

 

 テイオーさんが僕の方に近づいて来て、スンスンと何かを嗅いでいた。何処か臭ってるのかな? 昨日ちゃんと洗ったけど……そう気にしているとテイオーさんが。

 

「直人くんから、キタちゃんと同じ蜂蜜の臭いがする!」

「ああ……多分、僕が使ってるシャンプーの臭いですよ。僕のお気に入りで、姉ちゃんも同じの使ってるんです」

「ふ〜ん。君たち姉弟、本当に仲良いよね。まるでカップルみたい……。まぁ、いいや早速行こう!」

 

 こうして、僕たちは学園へと向かった。そう言えば、姉ちゃんの姿がないな……テイオーさんに聞くと、今日はトレーニングがあるので今日はテイオーさんだで案内をしてくれるそうだ。僕の為に、態々ありがとうございます。

 

「うおおお! 学園デカっ!」

 

 校門前にして初見からビックリ。ネットで学園の校内図を見て広いなとは思ってたけど……実際に見るのとでは全然違った。アニメとかで大きい学校って、たくさん見て思うけど金かかってるな……。

 

「よーし! テイオー様に着いてこーい!」

「ちょ、テイオーさん! 待ってくださーい!」

 

 テイオーさんが走り、僕はそれに着いていく。ウマ娘の後を着いてくのは流石にキツかったので歩いて案内して欲しいと頼んだ。

 最後にグラウンドを紹介するついでに、姉ちゃん達が所属しているチームスピカの仲間達も紹介してくれるそうだ。

 

「今日は、キタちゃんの皐月賞に向けてのトレーニングだからね! キタちゃん張り切ってるよ!」

「皐月賞か……姉ちゃんの初めてのGⅠレース」

 

 確かキタサンブラックの皐月賞の結果は……あれ? 思い出せない。他の競走馬のレース結果とかは覚えてるのに、何でだ? 思い出そうとすると頭痛がする。

 

「まぁ、良いか……姉ちゃんを応援することには変わりないしね」

 

 

 

 こうして疑問を抱えたまま、テイオーさんの学園案内が始まった。どんな施設があるのかとても楽しみだな。

 

 

 





次回はテイオー様の学園案内ツアーです。

カイチョーは出てくるかな?

それではまた次回!バイニ〜!
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