目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件   作:通りすがりの邪教徒

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スピカ全員集合!

それではどうぞ!


第十五話:ようこそ! チームスピカへ!

 

 

 

 ここまでのおさらい。学園内をテイオーさんに案内され様々なウマ娘と知り合い、生徒会長であるシンボリルドルフに挨拶、トレセン学園内のレース場にて、スペシャルウィークさん改めスペさん。サイレンススズカ改めスズカさんと出会い、チームスピカのトレーナーである沖野さんとも出会った。そして残りのスピカメンバーを紹介するべく、現在、スピカの拠点場所へと向かっている。

 

「ふぅ……今日も疲れたな〜」

「姉ちゃん、汗かいてるよ。汗拭きシート持ってるから使いな」

「ありがとう! なおくんは頼りになるな〜」

「それとスポドリ。さっきレース場来る前に買ったんだ」

「おおー! 私のために……ありがとう!」

「ふふっ、直人くん。お姉さん想いなのね」

「スズカさん。まぁ家族ですし、これくらいしてあげたいので」

「着いたよ! ここがボクたち、チームスピカの拠点!」

 

 ここがスピカの拠点か……この人数に加えて、さらに3人だから合計で9人か、少々狭いように思えるが……僕を加えれば10人だけどね。扉を開けようとした瞬間、中から強気な声で、何か言い合う声が聞こえた。

 

「はあ!? この飾り付けはこっちの方が良いんだよ!」

「何言ってんの!? こっちに付けた方が良いに決まってるじゃない!」

「なんだとぉ!?」

「なによ!」

「「ぐぬぬぬぬ!」」

 

 なんなんだ? そう思いながら僕が扉を開けると、艶やかな栗毛のスーパーロングツインテールのウマ娘と後ろ髪を一束括って垂らして、右目を前髪で隠しているウマ娘が言い合いをしていた。それともう1人、マックイーンさんと同じ芦毛で、頭の上には舟形帽を被っているウマ娘が飾り付けをしていた。

 

「あっ、もう来ちまったか……お前ら、イチャイチャするな!」

「「イチャイチャしてない! あっ……」」

 

 ホワイトボードには『北島直人殿。ようこそ! トレセン学園及びチームスピカへ』と書かれていた。ああ……これってまさか、僕を歓迎するために飾り付けしてたけど、言い合いになっちゃって終わらなかったってオチかな?

 

「アンタが言い出したんだからね!」

「オレのせいかよ!」

「まぁまぁまぁ! 一旦落ち着いて、僕の為に用意してくれたんですよね? 取り敢えず終わらせましょう。手伝いますから!」

 

 手伝おうとしたら、まだ名も知らぬ芦毛のウマ娘さんに「アンタは主役なんだから手伝わなくて良い!」と言われて、特等席に座らされ、おまけに今日の主役と書かれた襷をかけられた。あと、飾り付けが終わるまで目隠しをされた。

 

「なおくん、目隠し取ってもいいよ!」

「おおー!」

 

 目隠しを取ると、部屋に入った時よりも飾り付けが豪華になっていた。そして、テーブルには豪華な食事が並んでいた。ニンジン系が多いけどね。そして「改めてようこそ! トレセン学園及びチームスピカへ!」と全員から歓迎の言葉をもらった。

 

「皆さん、ありがとうございます!」

「はい! なおくん!」

「姉ちゃん、サンキュー」

 

 姉ちゃんに、ジュースの入った紙コップを渡され皆んなで乾杯をした。そういえば、この3人のウマ娘さんの名前を聞いてなかったな。

 

「そうだ。そちらのお3方の名前は?」

「自己紹介してなかったわね。アタシはダイワスカーレットよ!」

「そして、オレがウオッカだ!」

 

 ダイワスカーレットとウオッカと言ったら、やっぱり天皇賞・秋だろう。確かあのレースってハナ差でウオッカが勝ったんだっけ……にしても、競馬界でも有名な牝馬のウマ娘が同じチームにいるのは意外だ。

 

「あなたも、自己紹介なさい!」

「おっと、わりぃわりぃ! マックちゃん。ピスピース! アタシはゴールドシップだ! ゴルシちゃんって呼んでくれよ。新入生!」

 

 こ、このウマ娘がゴールドシップだと!? 確か、メジロマックイーンの孫にあたる馬だったよな。実際の馬に会ったことあるけど、めちゃくちゃ破天荒な奴だったな。ウマ娘だとどうなのだろうか。

 当時の皐月賞のレースで披露された追い込みは昔動画で観てて、めちゃくちゃ凄かったのを思い出す。宝塚記念で出走前に、ゲートで立ったやつは別の意味で衝撃的だった。

 

「おーい! どうした? 新入生!」

「い、いえ! ゴルシさん(競走馬の方)の過去のレースを聞いたことがあって、それを思い出してました。皐月賞での追い込み……あれは凄かったな〜。あっという間にごぼう抜きですもん!」

「おお! 分かってるじゃねぇか新入生! ほら、食え食え!」

「あ、あざます!」

 

 ウマ娘のゴールドシップは結構面白い人かも……スペさんはお皿に料理を山盛りにしていた。めっちゃ食べるんだな、この人。

 にしても……スペシャルウィーク、サイレンススズカ、トウカイテイオー、メジロマックイーン、ダイワスカーレット、ウオッカ、ゴールドシップ、そして僕の姉ちゃんのキタサンブラックか……チームスピカのメンツめっちゃ豪華だな。

 

「はい、なおくん。あ〜ん」

「いや、みんなの前で……分かったよ。あ〜ん……美味しい……」

 

 僕が、「あ〜ん」を断ろうとすると上目遣いで泣きそうな顔をしてくるので、応じるしかなかった。

 

「くそっ……じれってーな。ゴルシちゃん、ちょっといやらしい雰囲気にしてくるぜ!」

「辞めなさい、ゴールドシップ!」

「キタちゃんと直人くん。仲がいいんですね」

「ええ、ちょっと羨ましいわ」

 

 なんかあっちは変に盛り上がっていた。あとついでにスペさんのお腹が出ていた。食べ過ぎなんじゃね? 主役の僕より食べてるよ。

 

「ねぇねぇ、キタちゃん。昔の直人くんってどんな感じだっの? ボク気になる!」

「昔のなおくんですか……お姉ちゃん、お姉ちゃんっていつもアタシの後を追いかてはアタシの尻尾を離さなかったりして……可愛かったな〜。あと昔は、怪我をしないように脚をマッサージしてくれたり」

 

 なんか、姉ちゃんが色々と僕との思い出エピソードまで語り始めていく。自慢して良いところを言ってくれるのは嬉しいけど……正直恥ずかしい。そのエピソードを他のウマ娘たちが、興味津々に聞いていると、トレーナーさんが僕の隣に座って来た。

 

「お前ら、仲良すぎだな」

「まぁ、嬉しいですよ。僕の事をあんな風に言ってくれて……恥ずかしいけど」

「あっははは! ところで、そんなお前に頼みがあるんだ」

「ちょうどいいです。僕も頼みがあって」

 

 トレーナーさんが先に言って良いと言ってくれたので、お先に。明日もトレーニングがあるだろう。そこで、僕もトレーニングの風景を見てみたいと頼むと快くOKしてくれた。姉ちゃん達が普段どんな感じで、トレーニングをしているのか気になっていたのだ。

 

「それで、トレーナーさんから僕に頼みって?」

「お前、入学式が終わったらたらチームスピカに入らないか?」

「は!? いやいやいや……僕はトレーナー志望とかじゃないのに、何故!?」

「今のキタには、お前が必要だと思ってな……どうだ?」

 

 チームの皆んなと話合って笑っている姉ちゃんを見て考える。今の僕に出来ることがあるのなら……爺ちゃんがキタサンと見た夢を、今度は僕がこのキタサンと一緒に見たい。トレーナーとかじゃなくても良い。僕は、キタサン……いや、姉ちゃんと一緒に……最高の景色を見たい。これから先、沢山の壁にぶち当たる事もあるだろう。多くのライバルとのレース、そしてダイヤ姉ちゃんとも何度もレースでぶつかるだろう。

 

「決めました。姉ちゃん!」

「なおくん?」

「僕、スピカに入るよ!」

「ええ!?」

「僕はトレーナーさんみたいに指導とかは出来ない。けど姉ちゃんを支えてあげることなら出来る! だからさ……姉ちゃんの夢。僕も一緒に見ても良いよね?」

「なおくん……勿論だよ! これから二人で一緒に、頑張ろうね!」

「うん!」

 

 ここから僕とキタサンブラックで伝説を作ってやる。爺ちゃん、見守っててね。そう思っていると、肩に手をポンと添えられ振り向くとそこにはテイオーさん達。

 

「ボクたちの事も忘れないでよね!」

「そうですわ。私たちにもあなた達、姉弟の夢を応援させてください!」

「夢は多くで見た方が楽しいと思いますよ!」

 

 最後のスペさんの言葉にうんうんと、頷くスカーレットさん、ウオッカさん、ゴルシさん。そして優しく微笑むスズカさん。

 

 

 

「はい! 皆さん、改めまして……北島直人! よろしくお願いしまーす!!!」

 

 

 





キャラを増やすとどの台詞でどのキャラが喋っているのかっていう混乱が出て来ますよね。キャラを増やすってこんなデメリットがあるので一話一話出来るだけ今まで登場ウマ娘を抑えてたつもりです(今回は仕方ない)

台詞の前に名前を付けるのも考えたけど、スタイルを途中で変えるのもアレなので難しいですね

それではまた次回!
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