目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件   作:通りすがりの邪教徒

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日本優勝おめでとう! 大谷ってやっぱり凄いよな!

それではどうぞ!


第十六話:トレーニング見学

 

 

 

 僕が歓迎会でチームスピカへの加入を宣言したら、皆さんは快く迎えてくれた。チームへと正式に入るのは入学式のあとで、である。それまでは見学という形になった。ゴルシさんには「よろしくな新入り!」と言われながら肩を組まれた。ゴルシさんは僕よりも背が高いので、感じ的には親戚にいるよく外で遊んでくれそうな活発なお姉さんという印象を持った。

 

「あ、そういえば……ちょっと待ってて!」

 

 姉ちゃんが自分のロッカーの前に立て掛けてあった大きいケースを僕の方に持って来た。まさか、そのケースって!

 

「じゃーん! 父さんが、なおくんに渡してって頼まれて!」

「姉ちゃん達がくれた、僕のギターだ!」

「おお! カッケーじゃねえか! 直人ってギター弾けたのか!?」

「最近買ってもらって始めたばかりですが……よく来たマイギター!」

 

 ウオッカさんに、僕のギターを褒められた。こういうの好きなのかな? その他チームの皆も興味津々で見てくる。入学式の日に、ケース背負って廊下歩こうかな? 一気に注目の的になったりして。そうだ! このギターに皆さんのサインを貰おうかな。

 

「あの……良ければ、皆さんのサインが欲しいです。ギターの裏にお願いします!」

「もちろん良いわよ。先ずは私からでも良いかしら?」

「スズカさん、ありがとうございます!」

 

 そして、スズカさんがサインを書き終わると、スペさん、テイオーさん、マックイーンさんにも書いてもらい、表面の開いてるところにゴルシさんとウオッカさんとスカーレットさんのサインを貰った。このギターは、一生手放さないように丁寧に扱わなきゃね。

 

「本当に、ありがとうございます。ギター上手くなるぞ!」

 

 そして、いつか誰かしらとバンド組んで、出来るなら文化祭みたいなので弾いてみたいな。基本ができて来たらアニソン弾いてみたとかやってみたいし。

 姉ちゃんとの夢ともう一つの夢を学園で叶えるべく、ギターをケースにしまい決意を固めた。歓迎会の後片付けはチームの皆がしてくれるらしいので、僕と姉ちゃんは姉弟水要らずで過ごしながら戻って良いよと言われたので、スピカの部屋から出ることにした。

 

「それにしても……今日は濃い1日だったな」

「どうだった? トレセン学園は」

「どの施設も面白いものばかりだな。これからが楽しみだよ。そういや姉ちゃんと一緒に夢を見るって言ったけど……姉ちゃんの夢は?」

「お姉ちゃんはね。テイオーさんのレースを見て、その時、お姉ちゃんの夢は走り出したんだ。それで憧れてトレセン学園に来た。お姉ちゃんもいつか誰かの憧れになれるような……そんなウマ娘になりたい!」

「姉ちゃん……なれるよ! だって姉ちゃんは僕の自慢の姉で、超強いウマ娘。キタサンブラックなんだからさ!」

「なおくん……もう! そんな事言われると嬉しくて抱きしめたくなっちゃうじゃん!」

 

 姉ちゃんが僕の腕に抱きついて来て、少し歩きずらいけど……まぁ、今は振り払うような場面じゃないよな。誰かの憧れになれるようなウマ娘……姉ちゃんがそうなれるために、僕は全力でサポートしようじゃあないか。

 

「じゃあ、また明日ね。トレーニング見に行くから!」

「それだったら一緒に行こうよ!」

「いや、僕は色々準備したいから、少し遅れて行くよ」

「分かった。なおくん、おやすみ」

「おやすみ」

 

 こうして、姉ちゃんと別れた僕は、常盤寮へと戻って行った。帰ったら順一郎さんが自宅から荷物が届いてたという連絡を受け取った。そして、食堂に行き翔一さんにとあるお願いをする事に。

 

「……って事があって、明日、厨房を貸してくれませんか?」

「もちろん良いよ。君がお姉さんを応援したいって気持ちに、俺も応えたいからね!」

「ありがとうございます!」

 

 翔一さんにとあるお願いをした後に、僕は部屋へと戻り、自宅から届いた荷物を整理し始めた。

 

 

 

 府中に来てから3日目の11半時ごろ。僕は、少々大きめのトートバッグを持って、姉ちゃん達がいるレース場へと向かった。

 レース場に着くとスペさん達と併走している姉ちゃんの姿が遠くに見えた。ベンチの辺りにはトレーナーさんとスズカさんが居たので、2人に声をかける事にした。

 

「トレーナーさん、スズカさん。おはようございます!」

「来たか、直人!」

「直人くん、おはよう。そのバックは?」

「これは、お昼のお楽しみです!」

 

 姉ちゃん達の併走を見てるいると、表情は明るく凄く楽しそうに走っているんだなと思った。

 

「どうですか? 姉ちゃんの調子は」

「ああ、良い仕上がりだ。ここのところ絶好調だし、もしかしたら皐月賞も優勝取れるかもな」

「そうですか……」

 

 姉ちゃん達が走り終わるまで、スズカさんと楽しくお話をしていると、姉ちゃん達が戻って来た。

 

「皆さん、お疲れ様です!」

「ふぅ〜。疲れました〜!」

「スペちゃん、お疲れ様。これドリンクよ」

「ありがとうございます。スズカさん」

 

 ドリンクってこれの事か、僕も皆んなに配ろう。それと汗拭き用のタオルも。

 

「おう、サンキューな新人!」

「ありがとうございます。直人さん」

「いえいえ、姉ちゃんもどうぞ!」

「なおくん、ありがとう!」

 

 皆に、ドリンクとタオルを渡すと、トレーナーさんからナイスと言われた。こうやって姉ちゃんを支えていけると思うとチームスピカに入って良かったと思っている。するとスペさんが僕が持って来たトートバッグに興味津々であった。

 

「美味しそうな匂い。うぅ……お腹空いちゃいました」

「もう直ぐで、お昼ですからね。実はコレ、皆さんに差し入れとして持って来たんです!」

「差し入れ?」

 

 僕はトートバッグから、おにぎりや唐揚げ、卵焼きが入った沢山のタッパーを出して、皆さんへと差し出した。

 

「おおー! コレって、なおくんが作ったの!?」

「うん。寮の食堂の厨房を借りて作ったんだ。これが昨日遅れるって言ってた理由だよ」

 

 人数いるし、流石に1人じゃキツかったので、翔一さんも手伝ってくれた。ウマ娘が健康的にレースに臨めるようにと言う事だそうだった。

 

「コレ、ボクたちも食べて良いの?」

「勿論です! 先ずは手を洗って来てくださいね!」

 

 「はーい!」という掛け声と共に、姉ちゃん達はそそくさと手を洗いに走って行った。トレーナーさんとスズカさんに唐揚げを一口だけあげたら、かなり好評だった。とんスキや衛○さんのアニメを見て培った知識がここで活かされて良かったと思った瞬間であった。そして手洗いから一番最初にやって来たのはスペさんだった。よだれがちょっと出てる……ウマ娘のスペシャルウィークって結構食いしん坊なんだな。実際はどうだったか知らんけど。

 

「いただきまーす! はむっ……う〜ん。美味しいです!」

「卵焼きも出汁が効いてて最高ね!」

「この唐揚げ、美味すぎて無限に食えそうだ。直人、やるじゃねえか!」

「ありがとうございます。ウオッカさん」

「マックちゃん、どうした? 食べないのか?」

「いえ……私はその……」

「せっかく直人くんが作って来てくれたんだから。マックイーンも食べなよ!」

 

 マックイーンさんは、自分のお腹を見て食べるのを少々躊躇っていた。もしかしてダイエット中だったり? 

 

「大丈夫ですよ。マックイーンさん! 食べた分は、走れば良いんですから!」

「キタさん……。そ、そうですわよね! それでは、直人さん。いただきますわ。はむっ……うん! 美味しいですわ〜!」

 

 凄く美味しそうに食べるな。そんなに体重気にしてんのかな。そう考えているとゴルシさんが耳打ちでこう言ってきた。

 マックイーンさんは太りやすい体質のようで、特に大好物のスイーツを我慢するのが辛そうにしていると教えてくれた。そういう事だったか……だったら今度、マックイーンさんには低糖質のお菓子でも作ってあげようかな?

 

「お茶もありますよ。良ければ」

「なおくん、ありがとう!」

 

 僕が持って来た弁当を食べ終えて、皆、午後のトレーニングに張り切って取り組んでいた。今度はスズカさんも姉ちゃん達と併走をしていた。

 

「なぁ、直人。お前はトレーナーになる予定はないって言ってたな」

「はい」

「昨日のキタへの対応と今回の直人の気配りを見て感じた。お前の役割、チームで雑用しないか? いざとなったら、キタの支えになる。どうだ?」

「それだったら、僕にも出来るかもしれません。トレーナーさん、僕これからもっと頑張ります!」

「よし! その粋だ!」

 

 そう言い、トレーナーさんはポッケからキャンディを出して僕に渡して来た。こうして夕暮れ時になるまで、トレーニングが続いたのであった。

 

 

 





ウオッカってカッコいいの好きだからギターとかも好きそうだよね。

常盤寮の料理長の特技は魚の口に小指を入れるだけで鮮度がわかるらしい。名前の元ネタはアギトの主人公です。

勝負服を受け取りに行く話とかでもしようかな。

それではまた次回! ばいなら!
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