目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件   作:通りすがりの邪教徒

18 / 87

主人公くん、入学式です。おめでとう!

それではどうぞ!


第十七話:えっ? あれが理事長?

 

 

 

 府中に来てから、1週間くらいが経った。あれからチームスピカではトレーニングの見学をずっとしていた。僕は見学中でもトレーナーさんのお手伝いなどをしていた。神社で階段ダッシュや巨大なタイヤを引っ張るタイヤ引きトレーニングなど、こんなにも大変そうなトレーニングを今まで皆んなしてたんだ。ウマ娘ってやっぱり凄いな。トレーニング終わりには、姉ちゃんの脚をマッサージしてあげたりもした。姉ちゃんの脚はスベスベで筋肉ががっしりと付いていた。

 

 そして入学式が行われる前日。僕とスピカの皆さん(ゴルシさんはいないけど)が寮へと戻っている時のこと。

 

「かぁ〜! 今日も疲れたぜ!」

「アタシもクタクタよ……」

 

 ウオッカさんとスカーレットさん、凄く疲れてるな。今日もみんな頑張ってトレーニングしてたしね。

 

「そういえば、明日は入学式でしたね!」

「そうでした! なおくんの制服姿……早く見たいな〜」

「キタさん、顔がヤバいですわよ」

「すみません。つい妄想してしまいました」

 

 妄想て……まぁ、良いや。寮が違う僕らは途中で別れて、常盤寮の自分の部屋へと行った後に、食堂へと向かうと、音也くんにバッタリ会った。

 

「よう、直人。今日もこんな遅くに何してたんだ?」

「ちょっとね。この前、姉ちゃんが所属しているチームのトレーナーさんにスカウトされてさ、入学したらそこで手伝う事になった。それで遅くなってるのさ」

「ス、スカウト!? 因みになんてチーム?」

「スピカだけど」

「マジか……最近のスピカは、リギルにも負けず劣らずのウマ娘が多いって聞くぜ?」

 

 へぇ……別のチームか、リギルにはどんなウマ娘がいるのだろうか。音也くんに聞くと、この学校の生徒会長であるシンボリルドルフはもちろん、エアグルーヴさんとブライアンさんも所属していて、他のウマ娘も強者ばかりなんだとか。興味があったので、時間がある時にでも見に行こうかな?

 取り敢えず、食堂の受け取り口から料理をもらって2人で話す事にした。

 

「直人が、スピカの手伝いか……どんな事をするんだ?」

「主に雑用かな。タオルとかドリンク出したり、皆が使ったタオルを洗濯したり、部屋の掃除をしたりとかかな。他にもあるけど」

「至ってシンプルな雑用内容だな」

 

 まぁ、内容自体は自分的にそこまでしんどくはない。姉ちゃん達のトレーニングに比べたらな。何より、そういう家事は昔から母さんのを手伝ってたので得意だし洗濯は特に好きだし。

 

「まあ、頑張れよ。俺も応援してっから!」

「ありがとう。音也くん」

 

 それと、明日の入学式の話をした。式が終わったら音也くんは、何処かに遊びへ行こうと誘おうとしたのだが、さっきチームに入るって話して、諦めたのだという。本当にすまんな。もし何かアニメのイベントあったら空けとくし、一緒に行こうぜ。

 

 夕食を終えた僕らはそれぞれ部屋に戻って明日の準備をする。クローゼットを開けて、トレセン学園の制服を見る。すると、テーブルに置いてあったスマホから着信音が鳴る。相手はダイヤ姉ちゃんだった。

 

「はい、もしもし」

『なおくん、久しぶり。元気?』

「元気だよ。どうしたの?」

『明日入学式でしょ? そこで……』

「皆まで言うな! 明日一緒に初登校しようって事なんでしょ?」

『おお! 話が早い。そうそう、キタちゃんが一緒に行きたい! って言ってて』

 

 やっぱりか、それで当の本人は今何しているのかと言うと、明日大好きな弟くんと登校できるのが楽しみすぎてベットで熟睡しているらしい。遠足に行く前の子供かよ!

 

『なおくんと登校するの、小学生以来だからね。もちろん私も楽しみだけど』

 

 そうか、この世界での目覚める前の僕って当たり前のように姉ちゃんとダイヤ姉ちゃんと過ごしてたんだっけ。そう思うと、この身体の元の僕に申し訳ないと思っている。

 

『そ・れ・に! なおくんの制服姿、楽しみだな〜』

「やっぱり、あんたもかい!」

『うっふふ、じゃあ明日ね。なおくん、おやすみ』

「うん、おやすみ」

 

 通話を切り、スマホを充電すると僕はベットで横になり目を閉じた。

 

 

 

 朝が来た。学校に遅れないために、予め設定しておいたアラームと共に僕は目を覚ます。因みに、アラームに使った曲は『Make debut!』だ。ウイングライブで聴いた曲があまりにも良かったので他にも何かないかとiTunesで漁ってたらどれも良い曲だったので、いくつか買って聴いてみた。

 その後、部屋から出た僕は食堂で朝食を食べ、部屋でトレセン学園の制服に着替えた。ギターは、入学式ということもあり、持って行くのは後にした。

 

「うん……なかなか良いな。よし、行くか!」

 

 学園から貰った鞄を肩にかけて、僕は寮を出て、栗東寮前で姉ちゃんたちを待つことにした。待っている間はスマホでドッ○ンバトルをする事にした。すると、肩をポンポンと軽く2回叩かれ振り返るとネイチャさんがいた。

 

「直人くん、おっはー!」

「ネイチャさん! おはようございます!」

「朝から元気だね〜。キタサン待ってるの?」

「はい!」

「そっかそっか、キタサンならもう直ぐで……おっ、噂をすれば……」

「なおくん、おっはよー!」

「おい、朝から抱きつくな!」

 

 朝っぱらから抱きついてくる姉、キタサンブラックを見てネイチャさんは呆然としていた。そしてネイチャさんは「アタシの知ってるキタサンじゃない」と言いながら苦笑いをしていた。

 

「なおくん、おはよう」

「ダイヤ姉ちゃん、おはよう」

「なおくん、制服似合ってるよ! お姉ちゃん、同じ学校の制服姿のなおくんと登校するの夢だったんだよね〜。ネイチャさん、記念に一枚撮ってください!」

「はいはい……分かりましたよ〜」

 

 姉ちゃんがネイチャさんにスマホを渡すと、ダイヤ姉ちゃんも入りたいと言ったので3人で撮ることになった。当然僕が真ん中で、姉ちゃん達は平然と僕の腕に腕組みをして、空いてる手でピースをする。

 

「いくよ〜。はい、チーかま!」

 

 チ、チーかま? おつまみか何かですか? ネイチャさんの合図とともにシャッター音がなり、確認すると上手く撮れていた。ダイヤ姉ちゃんは写真を送っておいてね。と姉ちゃんにお願いをした。そして、ネイチャさんはチームメイトと登校するらしいので僕らだけで先に、トレセン学園へと一緒に登校することになった。

 

 一緒に歩いて校門前に着くと、全体的に緑色の服と帽子を被ったお姉さんが、脇に立っており、それぞれウマ娘や生徒の名前を言った後に「おはようございます」と言っていた。あの人は学園の先生なのかな?

 

「「たづなさん、おはようございます!」」

「キタサンブラックさん、サトノダイヤモンドさん。おはようございます。そちらは新入生の方ですか?」

「はい! この子はあたしの弟なんです!」

「まぁ、この子が噂の……初めまして、私の名前は駿川たづな。トレセン学園の理事長秘書をしています」

「北島直人です。今年からよろしくお願いします!」

「こちらこそ、よろしくお願いします。そして、おはようございます。直人さん」

「おはようございます! 行こ? 2人とも!」

 

 こうして校門を潜り、僕は入学式が行われる体育館へと向かうため、姉ちゃん達とは別行動になる。体育館に行くと、音也くんがいた。

 

「よっ! 直人! クラス分けの表示もう出てたぞ。俺たち同じクラスだ!」

「ホント!? やったな!」

「Bクラスの皆さん! こちらに集合でーす!」

「俺たちだ。行こうぜ!」

「うん!」

 

 僕たちは指定された席に座って入学式が始まるのを待つ。そして暫く経ち、生徒会の副会長をしているエアグルーヴさんが司会として出て来た。

 

「これより、第〇〇回入学式を始めます。まず最初に、理事長による挨拶です。秋川やよい理事長。よろしくお願いします」

 

 この学園の理事長か……どんな凄いお方なんだろうか……。

 

「えー……ゴホン。歓迎! 新入生諸君、トレセン学園の入学おめでとう!」

 

 

 

「えっ……子供じゃね?」

 

 

 





キタちゃんはネイチャと主人公の関係性は知っている。何故なら姉だから!

たづなさん、結構好きです。皆んなはウマ娘のオリジナルキャラ、オリジナルウマ娘は誰が好きかな? ライトハローさんも良いよね

そへでは、また次回!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。