目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件 作:通りすがりの邪教徒
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皆んなのお陰で、やる気出る出る!
それではどうぞ!
え? あれが理事長なのか……。どう見てもステージの上に立っているのはロリにしか見えんのだが!? そのロリ理事長? の見た目は髪色は栗毛? で、白いメッシュがあり、『歓迎ッ!』と書かれた扇子を持っていた。頭に被っている帽子の上には、何故か猫が眠っていた。
「今年から入学したウマ娘、及び生徒諸君。先程、紹介にもあった通り、この学園で理事長をしている、秋川やよいだ!」
マジか……このロリ……いや、この人が理事長だったのか。隣に座っていた音也くんの顔を見るとめちゃくちゃ動揺していた。分かる……お前の気持ちはすごく分かるぞ。
「これから、レースで活躍する者。トレーナーを目指す者などの夢を持った生徒が大勢いることだろう。諸君達のこれからの活躍に期待させていただく! 以上!」
と、最後に扇子を一旦閉じ、また広げると、扇子に書かれていた「歓迎ッ!」から「以上ッ!」という文字に変わっていたのだ。その扇子どんなギミックなんですか!? でも見た目とは裏腹に、結構しっかりしてるんだな。初見は幼女の印象持ってたけど、ちょっとだけ自分の中で理事長に変わったわ。そう言えば理事長も姉ちゃんの休学に協力してくれたんだっけ……ロリとか思って、すんません。
「続きまして、シンボリルドルフ生徒会長による、新入生へのご挨拶です」
エアグルーヴさんがプログラムの書かれた紙を読んで、次に壇上に出て来たのはシンボリルドルフ会長だった。相変わらず凄いオーラだな……遠くからでも分かる。
この後、会長さんのスピーチが始まり、途中で、わけわかんない駄洒落を挟んで会場の殆どの人が一瞬だけ凍結した。そしてエアグルーヴさんは両手で頭を抱える。もしかしてだけど、会長さんの駄洒落にいつも付き合わされてる感じですか? 女帝様も大変ですな。
でもスピーチの内容の中にはしっかりと会長さんの気持ちもこもっており、素晴らしいスピーチであった。
「以上、シンボリルドルフでした。これからの学園生活、ウマ娘や人間、共に切磋琢磨し合おう!」
会長さんが壇上から去って行き、プログラムがどんどん進んでいくと、入学式はあっという間に幕を閉じた。今日の入学式を通して思ったこと、理事長も良い人そうだし、会長さんはやっぱり凄い……でもやっぱり、エアグルーヴさん大変だなぁ。という気持ちが一番心に残った。
「ふぅ……終わった!」
「おつかれ。この後は教室に移動だし、しっかり!」
「そうだな。お前、学校が終わったらどうすんの?」
「取り敢えず。スピカの部屋に行こうと思ってな。音也くんは?」
「俺は学園内でも歩き回ろうかな。走ってるウマ娘見てみたいし。特にチームリギルとかさ」
チームリギル。音也くんに言われてから、気になって見に行きたいと思ってたんだよな。会長さん達みたいな強いウマ娘が多くいると思うと、余計気になって仕方がない……見学とかさせてくれるかな?
取り敢えず、担任の先生の指示に従い、僕らは自分たちの教室へと向かった。その後は学校生活での説明や教科書類などの配布があり、今日の学校は午前中で終わった。
「じゃあ、また寮でね」
「おーう!」
僕は、音也くんと別れて、教科書類が入った思いスクールバッグを肩にかけて、チームスピカの部屋へと向かった。
「よーし! お前ら、あと一往復だ! 気合い入れろ!」
現在、僕はチームスピカの皆と神社に来ていた。今日は階段ダッシュトレーニングだ。僕はトレーナーさんに頼まれて記録を取る手伝いをしていた。最後の組である姉ちゃんとテイオーさんが一気に階段を駆け上がって来た。
「はぁはぁ……なおくん、どう?」
「うん、タイム更新だよ」
「よし!」
僕は、階段ダッシュを終えたチームの皆にタオルとドリンクを渡した。因みにゴルシさんは、熱々に煮えたぎった熱湯を冷やした水を所望していた。端的に還元すれば、ぬるい水という事だ……この人マジで変わってるな。馬のゴールドシップに見えて来たよ。
「あの、トレーナーさん。相談があるんですが」
「なんだ? 言ってみろ」
「実は僕、他のチームを見にいってみたいなって思ってて。別に、このチームを抜けるとかでは無く、単純にあのチームにはどんなウマ娘がいるか、実際に見に行きたくて」
「それならいいぞ。で、どのチームが見たいんだ?」
「リギルです。会長さんがいる」
「リギルか……なら俺が今夜、あのチームのトレーナーに頼んでみるよ。おハナさんとは仲良いから」
「ありがとうございます!」
そして、今日のトレーニングは終了して明日になるのを楽しみにしながら寮へと帰って行った。トレーナーさんからチームにいるウマ娘の名前を教えようかと聞かれたが、自分の目で確かめたかったので断った。
夕食などを済ませた僕がベットで横になっていると、トレーナーさんから通知が来た。何とか粘って頼んだらOKしてくれたそうだ。トレーナーさん、ありがとうございます。
そして、次の日の放課後。僕はレース場へと向かった。因みにスピカは別のところでトレーニングだそうだ。僕が、チームリギルを探してレース場を見渡していると、会長さんとその他大勢のウマ娘がいた。あれがチームリギルだろうか? 目に覆面みたいなのを付けてるウマ娘もいた。
「会長さーん!」
「おや? 直人くんじゃないか。トレーナーから話は聞いてる。私たちのチームを見に来たんだろう?」
「おーい! ルドルフちゃーん!」
僕が会長さんに話しかけ、反応してくれた時。少々離れたところから、いかにも大人のお姉さんといった見た目のウマ娘が一人来た。
「あれ? この子はもしかして新入生くん? どうしてここに」
「やあ、マルゼンスキーか。私たちのチームにいるウマ娘に興味があって見学に来たそうだ!」
「え? 今、マルゼンスキーって言いました?」
「ええ、私がマルゼンスキーよ。よろしくね新入生くん♪」
マルゼンスキー。戦績は8戦8勝で、その全8戦で2着に付けた合計馬身数は合計で61馬身。ファンはその圧倒的な走りを見せたマルゼンスキーのことを「スーパーカー」なんて呼んでたってwikiで見たことある。確か出走制限のせいでクラシック三冠競争には出れなかったんだっけ。
「はい! これからよろしくお願いします!」
「それじゃ、ここじゃちょっと遠いし、お姉さんと行きましょ♪」
「もっと近くで見てても良いんですか?」
「もちろん! バッチグーよ!」
「ありがとうございます!」
そう言われて、僕はマルゼンさんにベンチ近くまで連れられた。バッチグーってたしか死語だった気が……マルゼンさんって結構年齢……いや、何でもありません、すみません!
レース場では、現在。エアグルーヴさんとブライアンさん。そして頭に王冠を付けたウマ娘と褐色肌のウマ娘が併走をしていた。
「あの2人は、もう知ってるのよね?」
「はい、生徒会室で会ったので」
「マルゼンスキー」
「マルゼンさん、この人は?」
「チームリギルのトレーナーよ」
「君がアイツの言ってた新入生か。私は東条ハナだ。よろしく」
「北島直人です。こちらこそ、よろしくお願いします!」
チームリギル。トレーナーさんに聞いた所によるとリギルは学園内でも「最強」と謳われる程のエリートウマ娘が揃っていてると。でもスピカの皆んなからはどのウマ娘も基本的に気さくで人当たりがいい人たちばかりだとも聞いた。
スズカさんが一時期所属していたチームでもあり、スペさんが転入した際、最初に試験を受けた所でもあるそうだ。
そして、そのチームリギルで指導をしている人がこの人か……まさしくクールビューティーと呼ぶのにピッタリかもしれないな。それに厳しそう。
こうしてハナさんによるリギルのメンバー紹介をしてもらうことになったのだった。
リギルメンバーは次回全員出します。
その次の回は勝負服、皐月賞関連の話でも考えようかな。
また次回も楽しみに!