目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件 作:通りすがりの邪教徒
リギル集合です。
それでは、どうぞ!
レース場にて、僕がマルゼンさんとハナさんに挨拶をすると、チームリギルのメンバーを紹介してくれることになった。先ずは遠くから見て気になっていた覆面をつけたウマ娘からだ。
「ん? トレーナーさん、その子は?」
「チームスピカで手伝いをしている新入生だそうだ。自己紹介してやれ」
「分かりました! アタシはエルコンドルパサーです! よろしくお願いしまーす!」
エルコンドルパサーってアメリカから来た、スペさんとは同世代の競走馬で、NHKマイルカップやジャパンカップなどに優勝して、海外のレース『凱旋門賞』を2着という戦績を残したっていう凄いやつだったっけ。
「ふぅ〜ん。君がチームスピカにねぇ……頼りなさそうに見え……アウチッ!」
「エル〜? 新入生を揶揄ってはいけませんよ?」
「げっ!? グラス……」
「初めまして、私はグラスワンダーです」
またまたスペさんと同世代の競走馬キター! しかも実際に会ったことあるし、たんぽぽ食べてる姿が可愛かったな。グラスワンダーもエルコンドルパサー同様アメリカから来た競走馬だ。朝日杯3歳ステークスをレコードタイムで優勝。翌年の春に骨折があり、秋で復帰した年末の有馬記念にて優勝。翌年にも複数回怪我をしたものの、宝塚記念と有馬記念を制し、史上2頭目のグランプリ三連覇を達成した凄い馬だと牧場のスタッフさんが教えてくれた。
「君がスペちゃんの言ってた直人くんでしたか、これからよろしくお願いします」
「は、はい!」
ウマ娘のグラスワンダーは本当にアメリカから来たのかってくらい清楚な見た目で大和撫子って感じの雰囲気だった。髪の毛の小さい白い部分が、元のグラスワンダーを彷彿とさせる。
「あ、君は!」
「ん?」
突然話しかけて来た黒髪ショートカットのウマ娘。
「やっぱり、キタサンブラックの弟くんだ!」
「僕のこと知ってるんですか? それにあなたは?」
「失礼、私はフジキセキ。君のお姉さんが住んでいる栗東寮の寮長をしている。君の顔は前にキタサンブラックから写真で見せてもらったことがあってね」
それなら僕を知っているのも納得だ。それにしても、この人が栗東寮で寮長をしてるのか……ウマ娘の寮は生徒が寮長してるんだね。じゃあ美浦寮の寮長も生徒でウマ娘なのか? それとフジキセキって確か、クラシック戦線における最有力馬って言われて、皐月賞に出ようとしたけど脚の病気で引退しちゃった馬だっけ。
「姉がいつもお世話になってます。それと休学の件もありがとうございました」
「良いんだよ。私はただ、家族を心配する迷えるポニーちゃんを助けたかっただけさ」
「ポニーちゃん?」
ポニーちゃんって、体が小さい馬って意味だぞ。その単語はこの世界にはあるんだね。
「ハウディー!」
「うわぁ!? ななな、何!?」
突然、後ろから大きな声で謎の挨拶を聞いて驚いた僕、振り返ると明るい栗毛をポニーテールにしたウマ娘がいた。もしかして、このウマ娘もアメリカの馬か?
「ソーリー。驚かせてしまいマシタ。私の名前はタイキシャトルでーす!」
た、タイキシャトルか! やっぱりアメリカの馬だったわ。羊や色んな動物と戯れていた所は見てて癒されたな〜。
タイキシャトルは国内外でGⅠを5勝して、短距離やマイル系のレースではめちゃくちゃ強かったって牧場のオーナーに聞いたことがある。
「よろしくお願いします。タイキさん」
タイキさんが手を差し出して来たので、握手待ちだと分かった僕はタイキさんの手を握った。すると、タイキさんは僕のことを「可愛いデース!」と言いハグをしようとして来たので、僕はそれを素早く避ける。
「こちとら、姉ちゃんのハグを何とか避けようと鍛えてるんだ。だからそう簡単には……「捕まえマシター!」ウソでしょ……」
タイキさんのハグを避けたつもりが、台詞を言ってる途中に捕まってしまった。ヤバい、姉ちゃんよりデカいシャトル……いやロケットが僕の背中にクリティカルストライクしている。あとハグの力が強くて、い……痛い余。
「おい、タイキ。直人くんが嫌がってるぞ!」
「戻って来たんですね、エアグルーヴ。キュートだったのでつい……」
「そう言えば、エアグルーヴさんとタイキさんってスズカさんと同期でしたっけ?」
「ああ、そうだ。それよりタイキ、次は、お前の番だぞ!」
「分かりました! それでは、行って来マース!」
エアグルーヴさんのお陰で、タイキさんのハグから解放かれた。ありがとうございます! するとエアグルーヴさんには、姉弟仲がいいのは良いが、くれぐれも風紀を乱さないようにと釘を刺された。
「おっ、お前がフジの言っていた。直人か!」
先程まで走っていた褐色肌のウマ娘が僕に話しかけて来た。雰囲気的に、姉御と呼びたくなるウマ娘だ。
「アタシはヒシアマゾン。美浦寮の寮長をしてるんだ。よろしくな!」
またまたアメリカの競走馬だ。これでこのチームのアメリカウマ娘は合計4人だ。それとヒシアマゾンは名前なら聞いたことあるけど戦績があまり思い出せない。エリザベス女王杯に出て勝ったことは知ってる。それとブライアンさんとの有馬記念の接戦も凄かったよな。あと、名前にアマゾンが付いているので、つい仮面ライダーアマゾンを連想してしまう。
そして、チームリギルで最後に紹介される王冠を被ったウマ娘が、僕のところにやって来た。いかにもナルシスト感半端ない。
「やれやれ、まさかボクが最後とはね……ボクこそが最も、強く美しい“覇王”テイエムオペラオーさ! はーっはっはっは!」
このチームにはテイエムオペラオーもいるのかよ!? 確かにテイエムオペラオーはGⅠを7勝もして『世紀末覇王』なんて呼ばれてるくらい凄い競走馬だけど……なんでこんな絵に描いたようなナルシストキャラになったんだ。ゴルシさんに勝るとも劣らないキャラの濃さである。いつか、このウマ娘に絶対「にっこにっこにー」とか言わせてやる! 超可愛らしい高音ボイスでなぁ!
「会長さん、これで全員ですか?」
「ああ、そうだ」
ははっ……確かに学園内最強チームなんて言われる訳だ。だって、どのウマ娘も凄い戦績を持つものばかりだからだ。
それぞれ自己紹介が終わり、僕は暫くリギルの練習を見学していた。結構良いチームだと思うんだけど、スズカさんは何で移籍したんだろう? 機会があったら本人に聞いてみよう。
そして今日のトレーニングが終わり、リギルの皆さんは解散した。会長さんと副会長のエアグルーヴさんとブライアンさんは生徒会の仕事があるので学校内へ戻って行った。そんな僕は、エルさんとグラスさんと一緒に寮へと向かっていた。
「今日も疲れました……」
「エルさん、ヘロヘロですね」
「今日もハードでしたからね〜」
「おーい! 2人ともー!」
歩いてる途中、遠くから声が聞こえたので、振り返ると、芦毛でショートヘアのウマ娘が走ってやって来た。その髪飾りはたんぽぽかな?
「2人ともトレーニング終わ……誰? その子」
「この子は新入生の北島直人さんです。直人さん、彼女はセイウンスカイさんです」
「セイウンスカイって皐月賞と菊花賞でスペさんに勝った、あのセイウンスカイですか?」
「おっ! 君、私の活躍知ってるんだ。まぁダービーはスペちゃんとエルに取られたけどね〜」
あれ? エルコンドルパサーってダービーに出てたっけ? あのダービーはスペさんの一人勝ちだったのでは? まぁ、良いや。セイウンスカイ改め、スカイさんもトレーニング終わりで、帰ってる途中だったと言う。それにしても、眠気を誘う声だな……この声だったら何時でもすやぴ出来そうな気がする。
「それでは、私たちは美浦寮なので、ここで」
「今日はありがとうございました。エルさん、グラスさん」
「また機会があったら来てください! 何時でも待ってます!」
「暇だったら私の所にも来ても良いよ〜♪」
「その時は、お邪魔しますね。それでは!」
黄金世代の御三方と別れ、僕は常盤寮へと向かった。寮に着いて一休みをしていた僕に姉ちゃんからウマインのメッセが飛んできた。内容はリギルの誰かに変なことされなかったかの心配だった。
「変なことはされなかった……でも、あのロケットは反則だったな……」
最後はサプライズゲストとして、セイウンスカイを出しました! 仕込みは順調……キタちゃんと絡ませて、ニジガク組のトレーニング模様を書きたいです。
現実のダービーはスペだけで良いよね? エルって出てないよね?
ヒシアマゾンのことが詳しい人、良ければ僕に教えて欲しいです。自分はヒシアマの事はあまり知らなくて、ネットで調べてもイマイチ、ピンと来ないです。
黄金世代、キングとぼっちちゃんもいつか出してやらないとね。
それではまた次回!