目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件 作:通りすがりの邪教徒
自分がウマ娘という作品内で初めて推したウマ娘を出します
それではどうぞ!
もう直ぐで4月が終わる。今週の休みから長期連休のゴールデンウィークがある。ゴールデンウィークでも、もちろんトレーニングはあるのだが、事前に配られたトレーニングスケジュールには休みの日もあったので、何をしようか……と誰もいない空き教室でギターの練習をしながら考えていた。
普通に買い物をしたりなどのお出かけもいいのだが、出来れば府中市外の所に行きたいかも。遊園地とかどうだろうか?
「う〜ん。どうすっかな〜」
「なおくん、何か悩み事?」
「そうなんだよ……って、うわっ!? ダ、ダイヤ姉ちゃん!? ビックリした……!」
「ごめんね。ギターの音が聴こえたからもしかしてと思って……ちょっとだけど上手くなってるね!」
「そうかな? 実感湧かないけど……」
「因みに、何の曲弾いてたの?」
「青春コンプレックスだよ。僕の好きなアニメ主題歌(まだ前奏だけど)」
曲名を教えたら、原曲を今度聴いてみると言ったので、それと同時にアニメの「ぼっち・○・ろっく」を勧めた。ダイヤ姉ちゃんに布教活動成功しました!
「それで、何か悩みでもあるの?」
「悩みっていうか……ほら、もう直ぐで長期休みあるじゃん? そこで姉ちゃんとどっか行こうか迷っててな」
「キタちゃんと2人っきりで……ずるい! 私も混ぜて欲しいな〜!」
「でもダイヤ姉ちゃんだってゴールデンウィークもチームのトレーニングがあるんじゃないの?」
「あるけど、ちゃんと休みもあるよ。例えばこの日とか……」
ダイヤ姉ちゃんが指を刺した日付は、チームスピカのトレーニングもちょうど休みの日でもあった。そこで、姉ちゃんと遊園地に行きたいと思っていると話したら、ダイヤ姉ちゃんからある提案をされた。
「実は私、こんなの持ってるんだ!」
ダイヤ姉ちゃんは、胸元からチケットの紙を3枚出した。何ちゅう所に閉まってんねん! それと都合良すぎないか?
「これって、西武園ゆうえんちの1日レジャーチケット引換券だ! どうやってそれを?」
「サトノ家の力です♪」
メジロ家も凄いけど、サトノ家もかなりエグいな。それにしても西武園ゆうえんちか……乗ってみたいアトラクションあったんだよな。一番はテレビのCMでやってたゴジラ・ザ・ライドなんだよな。
「めっちゃ行きたい!」
「じゃあ、このチケットを渡す条件として、私も一緒に行っても良いかな?」
「もちろん! 一緒に行こう!」
「やった! なおくん大好き!」
ゴールデンウィークの休日に遊園地に行く事になった。用が済んだので、ダイヤ姉ちゃんは空き教室から出ていくのかと思ったら隣の席に、座ったままだった。
「あの……ダイヤ姉ちゃん? 何でまだいるの?」
「ん? なおくんのギター聴きたいから、お昼休み終了のチャイムが鳴るまでいようと思って! 気にぜずどうぞ!」
「……分かったよ」
こうして、チャイムが鳴るまでギターをダイヤ姉ちゃんに聴かせ続けました。ウマ娘がウイニングライブで歌ってる曲も弾いてみようかな。
今日のトレーニング終わりの帰り、僕は姉ちゃんと寮に戻りながら、GWで遊園地に行こうと、ダイヤ姉ちゃんから貰ったチケットをポッケから出して誘った。
「つーわけで、どう?」
「うん、いいよ! 遊園地か〜。楽しみだね!」
「そうだね……ああっ!!」
「ど、どうしたの!?」
僕が西武園ゆうえんちで、どのアトラクションに乗ろうかとホームページを開いたら、衝撃のモノを発見した……いや、してしまった。
「ウルトラマン・ザ・ライド……2023年初夏、西武園ゆうえんちに初登場って……今知ったんだが!」
これだったら、ゴジラのやつとセットで夏に行けばよかった〜!
「あっはは、また今度にすればいいんじゃないかな? ほら! スマイルスマイル!」
姉ちゃんは、凹んだ僕を励ましてくれた。
「そうだよね……うん、そうするか! じゃあ姉ちゃん、また明日!」
「おやすみ〜」
そして、次の日の昼休み。僕は1人でカフェテリアに来ていた。姉ちゃんは先生に頼まれごとをされたので来れないという。
「まぁ、仕方ないよな……」
「隣、座っても良いか?」
「どうぞどうぞ」
「では、失礼する」
誰だかよくわからない人に、隣の席を譲ると、“ドン!”と大きな音を立てて食器を置いたので、驚いて隣を見ると、どこかで見覚えのある特徴的な髪飾りをした芦毛のウマ娘が山盛りに盛られたご飯とともに座る。
「……私に何か?」
「い、いえ! ご飯がいっぱいでビックリして、食べるの好きなんですね!」
「ああ……これか。食べるのが好きなのは昔からなんだ」
「へぇ〜。まるでスペさんみたいだ!」
「君、スペシャルウィークと知り合いなのか?」
「はい! スペさんのチームで手伝いをしてて」
「そういうことか……モグモグ」
「おーい! オグリ!」
僕が、名も知らない芦毛のウマ娘さんと話していると、またもや芦毛のウマ娘が来た。今度は小柄で、青と赤の長いリボンに同じカラーリングのポンポンの付いたカチューシャをつけた感じの見た目だ。
「む? タマか」
「なあ、オグリ。随分親しげに話しとるけど……その子はオグリの友達か?」
「「……そういえば、誰だ?」」
「いや、お互いに初対面かーい!!!」
おお! 鋭くキレのある突っ込み。これはガチですね。
「失敬、じゃあ自分から名乗りましょう。北島直人です」
「では、私も自己紹介をしよう。オグリキャップだ。よろしく頼む!」
「ほんならウチも……タマモクロスや! よろしゅうな……って、ボーッとしてどないしたん!?」
この学園にマジでいたよ! しかもタマモクロスまで……。オグリキャップといったら、地方の笠松でデビューし、その後12戦10勝。そのうちの2戦は2着というとんでもない強さで中央に移籍し重賞レースを12勝(その内のGⅠを4勝)。
イナリワン、スーパークリークとともに『平成3強』と総称され、女性人気も高かった、あのアイドルホースだ。そしてマルゼンさんと同じく幻のダービーウマ娘だ。
タマモクロスは、オグリキャップのライバルで的存在だ。この2頭が出るまでは『芦毛は走らない』と言われていて、天皇賞・秋と有馬記念でそのジンクスを打ち破ったレースを動画で観た時に感動したのを覚えている。でも、何で『芦毛は走らない』って言われてたんだろ?
「すいません。お名前を聞いて、2人が活躍していた頃のレースを思い出してました」
「ほほぉ〜。こんな若いのに、ウチらのこと知っとるのは凄いなぁ〜!」
「でも、名前と活躍だけですが……顔は初めて見ましたし」
下手に実際のレース見たとか言ったら、「何で顔覚えてないの?」と怪しまれるので、なるべく抑えて喋るとマヤノトップガンさんの件で反省した。僕の言うレースはあなた達のお馬さん版なので。
タマモクロスさんは、僕の隣の空いている席に座り、肩をポンと添えてこう言う。
「それでも、ウチらこと知ってくれてて、ありがとな!」
「ありがとうございます。タマモクロスさん!」
「タマでええで、タマモクロスじゃ長いやろ?」
「私もオグリでいいぞ……モグモグ」
「分かりました。タマさん、オグリさん! ところで聞きたいことがあって」
「待ってくれ! 話の前におかわりに行ってくる!」
「食べるの早すぎぃ!?」
「オグリは何時もあんな感じや。そのうち慣れるで……」
そういえばネットの掲示板で見たことがある。オグリキャップは、与えられた餌だけでは足りず、道に生えている雑草も食べていたと。太り過ぎを防ぐために餌を減らしたものの、自分のベットである藁を食べるほどの大食感だと。まさしくオグリキャップそまんまだな。
「タマさんは量少ないですね」
「ウチ、昔から少食やったからな〜。オグリとは正反対や」
「待たせたな。それで、聞きたいこととはなんだ?」
ご飯を山盛りにして戻ってきたオグリさんがやって来たところで、僕は2人の時代は何故『芦毛は走らない』と言われてたのかについて聞いてみた。タマさん曰く理由は単純で、たまたま芦毛のウマ娘で活躍したウマ娘が少なかったかららしい。
でもオグリさんとタマさんのおかげで、後のマックイーンさんやゴルシさんみたいな芦毛のウマ娘がトゥインクルシリーズで活躍したのかな?
「ありがとうございます。勉強になりました」
「ええねんええねん! ウチらのレース関係とかで何か聞きたいことあったらウチに聞いてくれ!」
「私も、答えられる範囲だったら大丈夫だ!」
ご飯を食べ終わり席を立つと、タマさんに、たこ焼きパーティに誘われた。いつやるかは未定だったので、いつやるか分かるように2人の連絡先をもらった。
「それでは、また機会があったら一緒にご飯食べましょうね。たこパ楽しみにしてます!」
「おお! ほなね!」
「ああ、また会おう。直人」
こうしてカフェテリアを出た僕は、オグリキャップとタマモクロスに会えた興奮を心に残した状態で教室に戻った。
オグリキャップってカッコいいよな。シンデレラグレイは全巻買って読んでます。めちゃくちゃ面白いんだよな〜。絵柄が好きじゃないって人がいると思うけど、騙されたと思って読んで欲しい。そしてアニメ化して欲しい。
オグリのたまに天然なところが出てくるヤツ好きなんだわ。あといっぱい食べてお腹出るとことか好きです。
それではまた次回!