目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件   作:通りすがりの邪教徒

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今回は雨が似合うウマ娘を出します

それではどうぞ!


第二十八話:雨も滴るいいウマ娘

 

 

 

 GW前日の朝。外がやけに薄暗いと思い、カーテンを開けると雨が降っていた。そういえば、天気予報で雨って言ってたわ。今日は一日中やまないって言ってた気がする。

 てか今日トレーニングあるけど、雨の日ってトレーニングは室内でやる感じなのだろうか? 学園内にはトレーニング用ジムやプールもあるしね。それとウイングライブでのダンス練習とかもやらないとだし。

 でも、レースは雨や雪のような天気が悪い日でもやっているのを見た事がある。雨が降って晴れた翌日のレース場は、足場が悪くて走りにくいなんて事もあるしな。

 

「トレーナーさんからメッセが……今日は校内でトレーニングか」

 

 案の定、校内の施設を使ってトレーニングをすると来た。今日の授業が終わり次第、チームメンバー全員トレーナー室に来るようにと追記で来た。

 朝食を食べて、自室でカバンと傘を持ち、ギターケースを背負い寮を出て、栗東寮前で姉ちゃん達を待っていると、傘を刺さずに雨の中を手ぶらで歩いているウマ娘がいた。綺麗な人だな……制服着てるしトレセンの生徒だよな。こんな雨の中でどうして……。

 

「ん? 私に何か?」

「ああ、いや……雨が降ってるのに傘刺してないのが不思議だなって……風邪ひきますよ?」

「心配してくれるんだね、ありがとう。でも、せっかくの散歩に傘はいらないと思ってさ」

 

 散歩してたんかい! でも、雨の中を歩いている姿は凄く綺麗だと思ってしまった。半分変だなとも思ったけど……。これが水も滴るいいウマ娘ってやつかな?

 

「話がそれだけなら、私はこれで……」

「はい、お気を付けて!」

 

 謎のウマ娘が去って行くと、姉ちゃんとダイヤ姉ちゃんが寮から出て来たので、学園へと行く事にした。

 

 そして授業中。僕は今朝会ったウマ娘のことを考えていた。名前とか聞きたかったな……学園の何処かで会えないかな。

 チャイムが鳴ると、僕は廊下の窓の外で降っている雨を見ながらボーッとしていた。

 

「おや、直人くんじゃないか!」

「会長さん!」

「どうしたんだい? 窓の外を見て……何か悩み事かな?」

「悩みではないです。今朝気になった事があって」

 

 僕は会長さんに、不思議なウマ娘に会ったと話した。どんな見た目だったか聞かれた。黒鹿毛の長髪で小さな帽子を被っていたと話した。あと手ぶらで雨の中を散歩してたとも言った。

 

「ああ……君が雨の中で会ったウマ娘はミスターシービーだ」

「ミスターシービーって会長さんやブライアンさんと同じ三冠の!?」

「その通りだ」

 

 マジか……あのウマ娘がミスターシービーだったのか。名前を知れた事で、心のモヤが取れてスッキリした。

 

「ありがとうございます。教えてくれて」

「いや、良いんだ。もう大丈夫かい?」

「はい!」

「では、この後の授業も頑張ってくれ」

 

 そう言い残し会長さんが去ると、僕は教室へと戻り、次の授業の準備をした。

 

 

 

「こんちわ〜」

「直人か、皆んなが来るまで待っててくれ」

「はいっす!」

 

 全ての授業が終わり、トレーナー室へと向かった。中に入ると、トレーナーさんがパソコンを触っていた。めちゃくちゃ暇だったので、背負っていたケースからギターを取り出して練習をする事にした。

 ギターを弾く練習をするのは良いんだが……アンプがあったらな〜。そう思いながら弾いていると、最初にトレーナー室に入ってきたウマ娘はマックイーンさんだった。

 

「トレーナーさん、直人さんご機嫌よう」

「来たか! マックイーン!」

「どうも、マックイーンさん」

「直人さんは、ギターの練習ですか。部屋の外から聴こえてました」

 

 アンプなしのしょぼい音でも聴き取れるのか、ウマ娘は聴覚も馬並みなんだ。そういえばダイヤ姉ちゃんも僕の弾いてたギター聞こえたとか言ってたわ。

 

「はい! 出来るならギターアンプありで練習したいんですけどね……」

「アンプですか……でしたら、メジロ家に良いものがあります! それを直人さんに差し上げます!」

「そんな、悪いですよ!」

「遠慮せず。直人さんには、トレーニング終わりに、たくさんサポートしてもらってますから、そのお礼です!」

「わ、分かりました。マックイーンさんのお言葉に甘えさせていただきます!」

「ふふっ、決まりですわね! それでは早速……」

 

 え? 今からか!? マックイーンさんはスマホを取り出して、アンプを持ってくるように連絡をした。

 そして数分後。姉ちゃんとテイオーさんが来たと同時に、黒服の人が片手で持てるカバンのようなスピーカーのような見た目のパッケージが描かれた箱を持って来た。

 

「お待たせしました。お嬢様」

「ありがとうございます」

 

 黒服さんが箱をマックイーンさんに手渡しすると、そそくさと帰って行った。箱から中身を取り出すと、スピーカーと謎のアタッチメント+説明書が出てきた。

 

「マックイーンさん。これがアンプ? ケーブルがないんですけど……どうやって?」

「ご心配なく、これはワイヤレスで線を繋がなくても音が出せるみたいです」

 

 マックイーンさんが、説明書を読みながらそう言う。付属しているアタッチメント『トランスミッター』というのをギターに刺すだけで、スピーカーから音が鳴ると文に書いてあった。無線で繋いで鳴るところがまさにイマドキのギターアンプだな。

 

「直人くん、早速弾いてみてよ!」

「分かりました!」

 

 トランスミッターを刺して、緑色のランプが付く。弦を押さえて、ピックを使って“ジャーン”と弾くと、スピーカーからギターの音が鳴った。

 

「「おおぉ〜!」」

「これは凄いですね!」

「他にも機能があるみたいです。これをどうぞ」

「どうもっす」

 

 マックイーンさんから説明書をもらって、ページを巡って読んで行く。電源共有もできるけど、単三のアルカリ電池8本でも良いのか。単体で持ち運べて便利だ。

 Bluetoothにも繋げられて、スマホから音源を流して一緒に弾くこともできるし、ただ音楽を聴く機械としても使える……機能性がエグい。こんな良いもの貰えるとか……メジロ家ってやっぱり凄いな。

 

「マックイーンさん、こんなにも良い物をありがとうございます!」

「お構いなく。ギター頑張ってください!」

「なおくん、良かったね!」

「うん!」

「そういえば、カイチョーもギター弾けるんだよね〜」

「えっ! 会長さんが!?」

 

 テイオーさんは会長さんが白いギターを使って弾いている所を見た事があり、時々「儚い」というセリフを呟きながら弾いているらしい。あの威風堂々とした会長さんが……想像できないな。

 そんな事を考えていると、スペさんとスズカさんも来た。残りのウオッカさん、スカーレットさん、ゴルシさんも僕がアンプありのギター練習を楽しんでいる途中で部屋に入ってきた。

 

 

 

「さて、揃ったな! 今日のトレーニングはそれぞれ別れて行ってもらう。それとゴルシはもう直ぐで『天皇賞・春』だからな。皆んなとは別メニューだ!」

「春天かぁ〜。そういえばそんなのあったな」

「まったく……あなたと言う人は、本当に計画性0ですわね」

「ま! 今のアタシならどんなレースでも楽勝だぜ!」

「凱旋門賞は惜しかったですけど、ゴルシさんならやれますよ!」

「へへっ、サンキューなスペ!」

 

 そうか、そろそろ天皇賞・春が来るのか……国内のレースではかなり長い3200mの長距離だったっけ。開催場所は確か京都レース場だったよな。あそこでは菊花賞でも使われるレース場なので、今後のことを考えてレース場の分析とかも出来そうだ。

 

「ゴルシさん、僕も応援してますね!」

「おう! 勝ったら宴しようぜぇ〜!」

「それじゃあ……ゴルシさん。耳貸してください」

「お? なんだ?」

「勝ったら……しませんか?」

「よっしゃ、賛成だぜ! これなら負ける気がしねぇー!」

「それじゃあ、解散!」

 

 

 トレーナーさんの声と同時に、それぞれ班になって別れた。僕は、皆んながトレーニングしている様子を交互に見ることにした。

 

 

 





というわけで、ミスターシービー登場です! 雨ならこのウマ娘を出したいと思い、出演させていただきました!

マックさんの家なら音楽関連の最新の音楽機材とか持ってるでしょ。都合が良いとか細かいことは気にしない。フィクションはカオスのなくらいが良いのさ……とグリッドマンユニバースではっすが言ってたぞ!

ゴルシちゃんの天皇賞・春も書きますよ! 勝ったら何をするのか楽しみにしててください! 伝説の宝塚記念もお楽しみに!

それでは次回!
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