目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件 作:通りすがりの邪教徒
サトちゃん出ます。
お気に入り登録してくれた方、感想をくれる方、何時もありがとうございます。
仮面ライダーギーツの主題歌fullめっちゃカッコよかった!
それではどうぞ!
「久しぶり、なおくん」
「は……はい、久しぶ……り?」
僕はダイヤちゃんなるウマ娘の方は初めましてなので疑問系でつい返してしまった。僕は姉ちゃんに手招きをし、ウマ耳にヒソヒソと呟いた。
「ねぇ、このウマ娘さんって誰だっけ?」
「覚えてないの? ダイヤちゃんだよ。昔はよく3人で遊んでたじゃん」
「ダイヤちゃんじゃ分からん。正式名称で頼む」
「“サトノダイヤモンド”だけど」
サ……サトノダイヤモンドだと!? 確かに髪の毛に白い部分にダイヤの模様があるのクリソツだし、元のサトノダイヤモンドの面影があるような無いような……それにしてもサトノダイヤモンドがウマ娘になるとこんなにもお清楚美人さんになるとは……正直驚いたし、それに見た目が僕の大好きなアイドルアニメシリーズのキャラに似てるなと思った。
「ごめん姉ちゃん。思い出したよ(そう言うことにしとく)」
「なおくん、もう身体は大丈夫なの?」
「ま、まぁ何とか……もう少しで退院できるので、一刻も早くお家に帰りたいくらいですよ。心配してくれてありがとうございます。ダイヤさん(病院食に嫌気がさしてきたので)」
と、ダイヤさんに言うと彼女はウマ耳をシュンとさせ、悲しげな表情になった。あれ? もしかしてなんかまずいこと言いましたか?
「なおくん、暫く会わない間に距離置かれちゃったかな? 私のことダイヤ姉ちゃんって慕ってたのに……それに敬語まで付けて……寂しいな……グスグス」
「ご、ごめんごめん! 年上だし、久しぶりに会ったから敬意を払って一応敬語の方が良いかなって思っちゃって(そう言うことにしとくPart2)」
「な〜んだ。もうビックリさせないでよ。なおくん♪」
嘘泣きかよ……。それにしてもダイヤさん……じゃなくてダイヤ姉ちゃんって姉ちゃんとすごく仲良いんだな。現役時代だとバチバチのライバル関係で仲良くなかった気がするんだけど。
「昨日なおくんに「あなたはいったい?」って言われた時はあたしのこと忘れてるのかと思ったよ。家で父さんが、ちゃんと覚えてたって言ってくれた時はホッとしたもん」
「あの時は混乱してて……ごめん(思い出したってことにした)」
「ううん、良いよ。だってなおくんが無事なだけで十分だから」
と姉ちゃんが優しく微笑む。サトノダイヤモンドもそうだが、元の馬が雄だと分かってても2人が可愛いと思ってしまうのは何故だろうか。
「あ、そうだ。なおくんって今年の春から『トレセン学園』に通うんだよね?」
「トレセン学園?」
「うん、キタちゃんと私が今通っている学校の名前だよ」
「なおくん。この前「お姉ちゃんと一緒の学校に行きたーい!」って言ってたじゃん」
「そうなんだ……」
トレセン学園か……聞き慣れない名前の学校だが、2人が帰った後でも調べてみるか。それにこの世界での目覚める前の僕、姉ちゃんのこと好きすぎか? まぁ僕は馬のキタサンのこと凄く好きだったけど。
「ねぇ、なおくん。退院したら何したい? お姉ちゃん、出来る範囲のことなら何でもするよ!」
「う〜ん、そうだな……考えとくよ」
「うん、分かった。でもあたし、なおくんが退院した2日後には学校に戻らなきゃなんだ。だから早めに決めといてね」
「もしかして2人とも今は学校の寮に住んでる感じ?」
「そうだよ。因みに私は明日戻る予定なの。次会う時は学校で、になるかな」
どうやらダイヤ姉は僕のために態々学校から僕のお見舞いに来てくれたみたいだ。彼女の優しさが身体中に染み渡る……。
暫く話し込んでいたらいつの間にかお昼になっていた。2人は僕の体調に障るかもと気を遣ってくれたのか今日のところは帰って行った。ダイヤ姉とはまた学校で会えるし良いよね。
「さてと、トレセン学園について調べてみるか」
トレセン学園。正式名称『日本ウマ娘トレーニングセンター学園』。この学校には『トゥインクル・シリーズ』デビューを目指すため、ウマ娘たちが通う全寮制の学園。 生まれ年によってクラス分けがされており、大きく分けて年少のジュニアクラスと年長のシニアクラスがあり、学園敷地内にある寮には美浦寮と栗東寮がある……か。
この学園には他にもウマ娘を指導者を目指す『トレーナー学科』と普通の人でも通える『普通科』なんてのもあるらしい。因みに遠くから来た生徒用に普通の人用の寮も幾つかあるとトレセン学園のホームページに載っていた。
「へぇ……トレセン学園は府中にあるのか。府中ってことは東京だよな。あんな遠くから2人とも僕のために来てくれたんだ。僕って幸せ者だな」
もう少し調べてみるとトレセン学園は府中だけではなく他のところにもある。ただし府中とは違って地方にそれぞれあるらしい……簡単に例えると地方のトレセンは地方競馬で府中にある中央トレセン学園は中央競馬って例えで良いのだろうか? 爺ちゃんや周りの人が競馬好きだったので、専門用語とか昔の競走馬の名前とか何となくだけど覚えている。本当に小学生なのかと疑われるレベルだな。
「ふ〜ん……レースに勝つとウイニングライブってやつでセンターに立って歌って踊るのか……アイドルか何かかな?」
今年の春で小学校を卒業し春からは東京で姉ちゃんやダイヤ姉ちゃんと同じ沢山のウマ娘や他の人達と知り合うことになると思うと心の底からワクワクした。もしかしたら生前で爺ちゃんから教えてもらった競馬で活躍した競走馬のウマ娘版に会えちゃったりして……なんてね。
そして僕の入院生活から数日が経ち今日は退院前日である。朝昼晩と毎日のように食べる薄味の病院の食事はいまだに慣れないし慣れたくない。お母さんの手料理が恋しいよ……。前日までの日も姉ちゃんや両親は毎日のようにお見舞いに来てくれた。
その退院前の日。今日も姉ちゃんがお見舞いに来てくれた。
「なおくん。明日はいよいよ退院だね! 何処か行きたい場所は決まった?」
「うん! 僕、映画観に行きたいな。これなんだけど一緒に行こうよ!」
僕はスマホでググってウルトラマンデッカーの劇場版ポスターの画像を見せた。
この世界にもどうやら僕の大好きな特撮があるみたいだ。でも馬系の怪人がウマ娘っぽくアレンジされてたのには違和感を覚えた。ホースオルフェノクのデザインとかめちゃくちゃ変わってたし……あの騎士みたいな感じのデザインが好きだったのに! 確か仮面ライダーが馬に乗ってたシーンもあったが、きっと別の何かに変えられてるのだろう。
「あ、この映画って、なおくんが凄く観たがってた映画だよね。良いよ!」
「ありがとう。楽しみだな〜」
僕が明日のことを楽しみに考えていると、姉ちゃんが僕の頭を撫でてきた。急に撫でてきたので何なんだと思ったが、優しく撫でてくれるので落ち着く。
何時もはキタサンに頭を撫でる側だったのに変な感じだな。
「なおくん。次はあたしの頭撫でて!」
「えっ! あぁ……分かった」
僕は馬の時のキタサンを撫でる時と同じく姉ちゃんの頭を優しく撫でた。本人はすごく嬉しそうな顔をしている。撫でられてる時の喜び方が馬のキタサンに重なってしまい僕はつい泣きそうになったが長男なので我慢した。
「う〜ん……なおくんのナデナデ久しぶり。お姉ちゃん今すごく絶好調だよ!」
「それなら良かった」
「おっと、もうこんな時間か……じゃあまた明日ね。おやすみ」
「おやすみ。気を付けてね」
姉ちゃんが部屋から出ていくのを見届けて僕はテレビをつけた。明日はいよいよ退院か、これからは事故らず病気にもならないように生活しよう。「病院食もう2度と食べたくないから」と心にもう一つ誓いを立てた。
退院当日。僕は両親が持ってきた私服に着替えて家族みんなで病院の外に出た。いやはや……娑婆の空気は美味いぜ……。
「直人。退院おめでとう! これからは気をつけるんだぞ!」
「分かったよ。お父さん」
「じゃあ、父さん。母さん。私たち一緒に出かけてくるね!」
「分かったわ。2人とも! 気を付けて行ってくるのよ!」
「「はーい! 行ってきまーす!」」
僕は姉ちゃんと仲良く手を繋いで一緒に映画館へと向かうのであった。
ウマ娘の世界にも仮面ライダーとかあると思うんだよね。だってアニメもゲームでも時々パロってますやん?
正直ここまで続いてビックリしました。これも皆様に応援してもらってるからでしょうか? 本当にありがとうございます!
誤字あったらお願いします。自分でも見返しますのでwまた次回お会いしましょう。