目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件   作:通りすがりの邪教徒

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この回ではゴジラ・ザ・ライドのネタバレがガッツリあります

読む際はご注意を

それではどうぞ!


第三十二話:遊園地デート

 

 

 

 5月に入って、気温が上がった。4月に比べると、暖かいというよりも暑かった。まるで春を感じず夏といった感じだった。外に出た瞬間、額から汗が出てくる。

 あ、暑いよ……。僕は着ていたジャージを脱いで半袖短パンスタイルでトレセン学園へと向かった。

 

「たづなさん、おはようございます!」

「直人さん、おはようございます」

 

 校門前に行くと、何時ものようにたづなさんが立っていた。この人、休みの日にもこうして居るけど……休みってないのかな? 理事長秘書って結構大変なんだな。

 

「あの……気になってたんですけど。たづなさんってちゃんと休みあるんですか?」

「ええ、もちろんです。でも徹夜などで休みの日でも集中して仕事をしてたら、あっという間に時間が過ぎてた……なんてことも偶にありますね」

「ほほう……それで、理事長秘書をやってて大変なことって何かあります?」

「大変なこと……ですか。一番は理事長の計画を止めること……ですかね」

「け、計画って……?」

 

 理事長はウマ娘やトレーナー。そして全生徒のためと言いながら、巨大なスパを設立しようと提案して来たり、カフェテリア内で回転寿司を導入しようと考えたことがあるらしい。全部たづなさんが全力で止めたとのこと。

 まぁ、健康のことを考えてスパを建てたいのは分かるとして……回転寿司に関しては絶対に理事長が食べたいだけなのでは? あったとしても、回ってくる寿司をオグリさんかスペさんが独占して皿が回ってこないだろうな。

 

「なんていうか……お疲れさんです」

「お気遣いありがとうございます」

「なおくーん!」

「キタサンブラックさん、おはようございます」

「たづなさん、おはようございます!」

「姉ちゃん、おはよう!」

 

 たづなさんと立ち話をしていたら姉ちゃんがやって来たので、チームスピカの部屋へと向かうことにした。と、その前に……。

 

「たづなさん、これ良かったどうぞ!」

「缶コーヒー?」

「はい! 仕事、頑張ってくださいね!」

「ありがとうございます。直人さんも頑張ってください!」

 

 僕はたづなさんに一礼をして、改めてチームスピカの部屋へと向かった。

 

 

 

「今日のトレーニングはここまでだ!」

「皆さん、お疲れ様です!」

 

 今日のトレーニングが終了し、ヘトヘトになりながらやって来たスピカの面々たち。汗をタオルで拭い、僕が用意したドリンクを飲む。

 

「ねぇ、なおくん。明日の遊園地なんだけど……どんな感じで回るか決めない? ダイヤちゃんも一緒に!」

「良いなそれ! で、どこで決めるわけ?」

「なおくんの部屋、行っても良いかな?」

「う〜ん……良いよ!」

 

 姉ちゃんとダイヤ姉ちゃんを部屋に入れるのは良いけど……その代わり部屋の中を物色するのは禁止という条件付きで、夕飯の時間になるまで、ダイヤ姉ちゃんも僕の部屋に呼んで遊園地の計画を立てることにした。2人で校門前に向かうとダイヤ姉ちゃんが居たので、常盤寮へと急いで戻った。

 

 部屋に入った瞬間、ダイヤ姉ちゃんが僕がいつも寝て居るベッドに横になって「なおくんの匂いがする……クンクン」と言いながら枕に顔を埋めていた。物色するなとは言ったけど、それも止めてくれ余……。って姉ちゃんも釣られてやるな! 2人揃って出禁にするぞ!

 

「ゴジラのやつは確定で乗るとして……2人は?」

「あたしは銭天堂が気になるかな〜」

「アトラクションだけじゃくて、昭和の街並みを再現した『夕日の丘商店街』もなんだか魅力的だよね!」

 

 なーほーな。当時の価格とかも再現されてて、施設内での買い物や飲食店での支払いは「西武園通貨」ってのを使うんだな。

 3人で公式サイトを見ていると、姉ちゃんが目を光らせていた項目があった。それが、この遊園地内で行われるエンターテイメントショーだ。

 

「なんていうか……お祭りみたいで楽しそう!」

「キタちゃん、昔からお祭り好きだもんね!」

 

 そして数分が経過して遊園地内で何のアトラクションに乗りたいのか、何をしたいのかの目星がついた。

 

「じゃ、明日に備えて早寝しようか!」

「そうだね! 姉ちゃん、ダイヤ姉ちゃん。おやすみ〜」

「「またね〜!」」

 

 

 

 そして翌日。早起きした僕は朝食を食べて部屋に戻ると、何時もとは違う私服を着て行くことにした。せっかく遠出するんだし、お洒落とかしたいと思った。

 服に着替えて栗東寮前で待ち合わせ。待ってから5分くらい経過して、姉ちゃん達が寮から出て来た。

 

 北府中駅から電車に乗りかえて、西武球場前駅に着いた。駅の外からは大きなベルーナドームが見えた。そして、ここからはレオライナーに乗って西武園ゆうえんち駅まで向かう。

 

 駅を降りて広い入場口の前に行くと、すでに何人かお客さんがいた。ゴールデンウィークということもあるのか、開園前なのにも関わらず家族連れやカップルなどで既に賑わっていた。中にはウマ娘同士で遊びに来ていたものもいる。

 

「あっ、開園したよ! 急ごう!」

「姉ちゃん。アトラクションは逃げないからのんびり行こうぜ!」

「ふふっ、キタちゃん楽しそう。待ってー!」

 

 チケットの引換券を手にして遊園地内に入園した僕らは、先ずお金を西武園通貨に変えてガイドマップを手に入れた。

 最初に訪れたのは「ナリキリ洋品店」ここは昔ながらのカチューシャやがま口財布なんかが売られている。

 

「なおくん、どうかな?」

「私はクリイムソーダにしてみたよ!」

 

 2人が頭につけたのはプリンとクリイムソーダがデザインされたカチューシャ。

 

「2人とも似合ってて可愛いよ」

「か、可愛い……!? 弟に言われると照れちゃうな……」

「私も……なおくんありがとう♪」

 

 似合っていると言ったカチューシャを2人は即購入した。僕は……ナリキリパスケースにでもしようかな? 通貨を入れるのにもちょうど良いし。

 

「さて、次はなおくんの行きたかったアトラクションにレッツゴー!」

 

 そして、ついにやって来た「ゴジラ・ザ・ライド」脅威の満足度97%で、かつてないほどのリアルな映像が魅力的と口コミにはあった。昭和の街をゴジラが大暴れする様子がどんな風に再現されるのか……楽しみすぎる!

 

「C列のお客様はこちらに!」

「私たちの番だよ!」

「何だかドキドキして来た!」

 

 並んでいた僕らは、案内の人に誘導されて部屋を移動した。そしてお客さんが集まった瞬間、警報が流れた。

 

『緊急警報です! ただいま、日本政府から。〇〇山脈付近で付近で突如、謎の巨大生物が出現したとの発表がありました!』

 

 アナウンスが流れて、部屋が揺れる音が聞こえた。しばらく待つと迷彩柄の隊員服のようなものを着た人が出て来た。その人が迫真の演技(アトラクションの説明)をしていると、また部屋が揺れて壁の映像にヒビが入った。崩れた壁から3つの首を持つ竜のような生物がこちらを見る。

 

「あの怪獣。私たちを見てる?」

「なおくん、怪獣だよ! 怪獣!」

「やつがキングギドラだ」

 

 そしてまた部屋を移動して席に座ると、落ちないためのベルトを着用。1、2分が経つと座っていた席が稼働し始めた。演技派お兄さんの説明の中で、特殊装甲の車両で怪獣から逃げる感じらしい。

 

「うわぁぁ! 揺れるぅぅ!」

「電車の車両が空から降って来たよ! きゃっ!?」

「怪獣があたし達の所に来た! 潰されるー! 食べられるー!」

 

 キングギドラの3つ首が僕らに迫ってくる。再現度がエグ過ぎないか!? これは子供向きではないし、観たら絶対にトラウマになるだろうな……間違いなく。

 

「うわぁ!? 私たち、空飛んでる!」

「僕達、今はキングギドラに咥えられてるんだ!」

「なんか別の空飛ぶ怪獣が来たんだけど!」

「あれは……ラドンだ!」

 

 ラドンが攻撃して来た衝撃で空に放り投げられ、パラシュートが広がる。

 現在。2体の怪獣が激しく争っており、地面に叩きつけられたラドンはキングギドラの拡散引力光線で即死した。キングギドラ強過ぎるだろ! あっ……東京タワーが崩れた。

 

「あっ! あれって!」

 

 姉ちゃんが指を差した場所。崩れた東京タワーの先に奴が現れた。

 

「ゴジラだよ!」

「咆哮が……迫力が凄い!」

 

 ゴジラ対キングギドラ。ゴジラが3つ首を纏めて掴んで空に放り投げると、ゴジラ必殺の放射熱戦がキングギドラの身体を貫いた。

 

「「やった!!」」

「鳥肌が……ヤバすぎる! ゴジラ、カッコいいな!」

 

 最後は倒したと思ったキングギドラの首の一つが襲いかかって来たが、ゴジラが足で踏み潰して終わった。

 

 

 

「面白かったー!」

「私も! こんなの初めて!」

「あたしは死ぬかと思ったよ……命の危機を感じた」

 

 

 このクオリティをウルトラマンでもやるのか……夏がますます楽しみだ。ゴジラアトラクションが楽し過ぎて、お昼近くになるまで2、3回くらい乗りました。

 

 

 





ウマ娘の4thライブ行った時にゴジラのアトラクション乗ってこんな感じだったかな? と思い出しながら書きました。あってない所があるかもしれません。

あれは迫力がエグかった。自分が思ったや感じたことをキャラクターに喋らせています。

次回は遊園地デートの続きです。またね!
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