目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件   作:通りすがりの邪教徒

4 / 87

キタ姉ちゃんとデート回です。

それではどうぞ!


第三話:退院後はやっぱりラーメンしょ!

 

 

 

 病院の外を出て僕は久しぶりの外出を姉ちゃんであるキタサンブラックと一緒に過ごすことになった。姿は違えど、こうしてキタサンと出掛けられる日が来るとはな。最初の目的地は映画館だ……ん? 何だか僕の腕が柔らかいものに包まれている気がするな。

 そう思った僕は隣を見ると姉ちゃんが腕組みをしていた。さっきまで手を繋いでたのにいつの間に……これじゃ側から見たらカップルか何かだと勘違いされてしまいそうだ。

 

「ね、姉ちゃん。歩きづらいんだけど」

「いいじゃん別に! それに、またなおくんが事故に遭わないようにこうやってお姉ちゃんがしっかり守らないと!」

「さ……さいですか(柔らかいの当たってる)」

 

 僕は少し照れ気味になりつつも2人で暫く街を歩いていると、お腹が空いたのか姉弟揃って腹の虫が鳴った。

 スマホの画面を見ると12時近くになっていた。そりゃお腹も空くわけだな。

 

「あっはは、お腹すいちゃったね。映画の前にお昼ご飯食べちゃおっか!」

「うん! そうしよう」

「何食べたい?」

 

 う〜ん……退院したらラーメンかカレーを食べたいと思ってたのだが、姉ちゃんってウマ娘だよね。ウマ娘って普段は何を食べるんだろうか? 元の馬みたくニンジンとか草とか、あとはリンゴとかバナナを好んで食べる馬もいたけど……でもウマ娘って人間の女の子に耳と尻尾が生えてるだけで僕ら普通の人間と同じ雑食だったりして。

 

「姉ちゃん、ラーメンとかカレーは好き?」

「うん、普通に好きだけど」

「そっか……じゃあラーメン食べたいな。入院してからラーメン食べたいって思ってたから(やっぱ普通の人間と同じ食事だったか)」

「良いよ。ちょうど近くに味噌ラーメンの美味しいお店があるから、そこにしよう!」

 

 という訳で、久しぶりのラーメン屋さんにやって来ました。はぁ……この店内に広がるスープの香り、久しぶりだな。

 

「お客様、2名様ですか?」

「はい、そうです!」

「それでは、あちらのお席にお座りください」

「なおくん、行こ?」

「うん」

 

 僕は姉ちゃんと一緒に定員さんに指定された2人用のテーブル席へと座った。

 メニューを見て、どれにしようか迷う。せっかく味噌ラーメンの美味しいお店だし、やっぱりこれにしようかな。それに加えて半チャーハン餃子セットにするか。

 

「姉ちゃん、決まった?」

「うん、決まったよ! すみませーん!」

「お決まりでしょうか?」

「「味噌バターラーメンの半チャーハン餃子セットで! あっ……」」

 

 偶然なのか、姉ちゃんは僕と同じメニューを一緒に口にした。てか、めっちゃハモったな……。注文を受けた店員さんはお店の厨房へと向かって行った。

 

「あっはは……あたしたち、息ぴったりだね」

「姉弟だからかな? なんて」

 

 ラーメンが来るまでの間、姉ちゃんは僕に入院生活はどうだったかと聞いてきたので、それについて答えた。

 

「いやぁ退屈だったよ。病院のご飯美味しくなかったし、ずっと味の濃いもの食べたいって思ってた」

「そんなに美味しくなかったんだ……。あたしも入院しないように身体には気を付けないとな〜」

「僕も事故とかに遭わないよう気を付けるよ」

 

 入院生活の話題の次は姉ちゃんの学校での事だった。なんでも僕がトレセン学園に入学したらテイオーさんという人に僕を紹介したいらしい。そのテイオーさんは姉ちゃんが憧れているウマ娘なんだとか。

 

「へぇ……それは会うのが楽しみだ」

「テイオーさん凄いんだよ。特に昔ダイヤちゃんと見に行った有マ記念とか凄くって……」

「お待たせしました!」

 

 姉ちゃんがテイオーさんについて熱く語ろうとした時に、注文した味噌ラーメンと半チャーハン餃子セットが来た。

 

「まぁ、取り敢えず食べようか」

「そうだね。食べながらでもテイオーさんの凄いところいっぱい話すよ!」

「「いただきます!」」

 

 僕は先ず、ラーメンの麺を一口啜った。この味……やっぱり味の濃いもの沁みるねぇ。

 

「それで、さっきのテイオーさんの話の続きだけど……」

 

 それからテイオーさんについて姉ちゃんが語ってくれた。テイオーさんは『皐月賞』と『日本ダービー』に勝利し『菊花賞』で勝てばクラシック三冠達成の筈がダービーで怪我をしてしまい惜しくも『菊花賞』を走れず三冠を逃したという。その後何とか復帰をし『天皇賞・春』でマックイーンさんってウマ娘に敗れ、無敗の連勝記録がここで途絶えたと語る。

 ん? 『天皇賞・春』でテイオーとマックイーンって……。

 

「姉ちゃん、その2人ってトウカイテイオーとメジロマックイーンって名前であってる?」

「うん、そうだよ! 因みにダイヤちゃんの憧れがメジロマックイーンさんなんだ!」

 

 やっぱりそうだ。トウカイテイオーとメジロマックイーンが初めて対決をするって当時でもニュースでやってたんだって爺ちゃん行ってたっけ……2頭の写真とか見せてもらったけど、ウマ娘だとどんな感じになってるんだろうか。

 

「テイオーさんの写真見る?」

「いや、会う時までの楽しみとして取っとくよ」

「なおくんがそう言うなら……分かった。学園に戻ったら、テイオーさんに伝えておくね!」

「うん、よろしく」

 

 お昼ご飯を食べ終わりお勘定を済ませ、ラーメン屋さんを出た僕たちはショッピングモール内の映画館へと向かった。

 ウルトラマンデッカーの最終章。一体どんな最後になるのか放送終了後からめちゃくちゃ気になっていた。

 ポップコーン買おうと思ったけど、お腹いっぱいなのでドリンクだけ買って劇場内に入ることにした。

 

 

 

 

 映画が終了して僕たちは劇場内を出た。めっちゃ面白かった! あれぞデッカーの最後に相応しい映画だと自分は高評価をつけたいくらいだ。

 

「面白かったー! ウルトラマンデッカーの本編。今度あたしも見てみようかな」

「姉ちゃん、僕の趣味に付き合ってくれてありがとね」

「どういたしまして。ねぇ、他に行きたいところある?」

 

 そう聞かれたので、僕はショッピングモールの地図を開いて次に行きたいところを考える。そういえば僕の欲しい漫画の最新巻が発売日だ。それと楽器店にも行きたい。

 

「じゃあ、くま○わ書店の次に楽器店の順番で回りたいな」

「楽器店? なおくん何か楽器始めたいの?」

「うん、最近見たアニメの影響でギターをやってみたいなって……」

「そっか、なら良いよ」

 

 こうして僕らは本屋さんで漫画を買ってその次に楽器店に向かった。もちろんショッピングモール内でも腕組み状態で歩いた。周りに人が沢山いるのでめちゃくちゃ恥ずかしかった。

 

「おおー! ギターにベース、それに色んな楽器があって凄いね!」

「そうだね」

 

 この前行った楽器店で見たギターも良いけど……この形のも悪くないな。

 

「なおくんなおくん! 色々なデザインのピックがあるよ!」

「おお……このデザイン良いな。ギター買った時にセットで買おうかな」

 

 暫く店内を見て回った後に2人で店を出ると時計は16時を回っていたのでそろそろ家に帰ることにした。久しぶりのマイホーム……久しぶりのお母さんの手料理が楽しみだ。

 

「姉ちゃん、今日は楽しかったよ。ありがとう!」

「アタシも久しぶりになおくんと遊べて楽しかったよ」

「僕が中学に上がって東京に行ったら、また何処か行こうね。その時はダイヤ姉ちゃんも一緒に……良いかな?」

「もちろん良いよ! ダイヤちゃんに伝えておくね」

 

 

 

 

 

「「ただいまー!」」

「おかえりなさい、もう直ぐで夕飯が出来るからちょっと待っててね」

「おお、帰ったか。直人、どうだった? 久々のキタとの外出は」

「すっごく楽しかったよ」

 

 お父さんに今日おこった出来事を話した。それと誕生日にギターを買って欲しいとおねだりしたら、誕生日の日ではなく入学祝いに買ってやると言ってくれました。助かる!

 

 

 





今回はテイオーとマックイーンの名前を出しました。

皆さんが退院後に食べたいなって思う食べ物って何ですか? 僕だったらお寿司ですかねw

馬の中には角砂糖とかニンニク味噌を好んで食べる馬もいるみたいですよ。

感想など待ってます。励みになるのでいつ来るかなって楽しみにしていますw

それでは、また次回お会いしましょう。最後まで読んでくれてセンキューです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。