目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件   作:通りすがりの邪教徒

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バンドメンバーが揃います

それではどうぞ!


第四十話:他のバンドメンバーが全員ウマ娘だった件

 

 

 

 ツルマルツヨシさんの所属しているバンドに入る事になった。この事はまだ姉ちゃんにも他の皆にも言っていない。

 これはバンドメンバーに顔合わせをしたら報告しようと思っている。

 

 僕は防音室でツヨシさんに会ってから、時間がある限り昼休みに防音室でギターの練習を見てもらった。

 

 Fコードとかが難しいんだよねとか、ギターのここが難しいかったなどの話でも盛り上がれて結構楽しかった。

 あとは最近の流行りの曲やお互いの好きな曲や好きなバンド、アーティストの話も出来たのは嬉しくて、僕は最近ハマってるアニメの曲をお勧めができた。

 

「それにしても……直人くんのギターってサインでいっぱいだね!」

「これは、僕が手伝いとして所属してるチームスピカのメンバーに書いてもらった物なんです。ピックにも書いてありますよ」

「チームスピカって事はスペちゃんが居るところだよね!? なんでスピカに?」

「実は僕の姉がスピカに所属してまして、家族を近くで支えたいなと思って入りました。名前はキタサンブラックって言います」

「キタちゃんが直人くんのお姉ちゃんだったんだね。同じ寮だから偶に話すよ」

 

 おお……またまた偶然だな。なんか僕の知り合うウマ娘達、だいたい栗東寮の人たちばかりだよな。

 美浦寮での知り合いウマ娘はエルさん、グラスさん、スカイさんくらいかな。この3人が美浦寮なのは知ってるけど他は知らない。

 

「もしかしてバンドしたいって言ったのは、キタちゃんのため?」

「それもあります。それに、ギターをくれた姉と姉の幼馴染だけじゃなくて、チームスピカの人達、最近は学校の皆にも聞かせたいって思ってて」

「そっか……ならもっと頑張らないとだね! 直人くんなら絶対できるよ!」

 

 そう太鼓判を押されると、俄然やる気が出てくるな。

 

「因みになんですけど、メンバーって普通の人間いますか?」

「ああ〜……言い忘れてた。実は他のメンバーは……ウマ娘なんだよね」

 

 えっ!? マジですか……。それって大丈夫なのかい? 僕、空気にならないか心配でござる。

 

「大丈夫。一人だけ変わった先輩はいるけど……皆優しくてアットホームな職場だから!」

「職場って言わんでください!」

 

 こうして昼休みのギター練習が終わり、いつものように午後の授業を受けに、教室へと戻っていった。

 

「うっ……うう……」

「えっ? 何これ?」

 

 教室に戻っている途中で、変な色の液体が入った試験管を持って苦しそうにしている謎の白衣を着たウマ娘が謎のオーラを漂わせている教室の扉前に座り込んでいた。

 

「あの! 大丈夫ですか!?」

「お……」

「お?」

「お腹が……空いた……」

「ズコー!」

 

 な〜んだ。腹ペコで動けなかっただけか。それにしても不思議なウマ娘だな。目に光が灯ってないし。

 

「あの……良かったらこれを」

「こ、これはスペシャルドッグじゃあないか! いただくぞ少年くん!」

 

 僕はおやつに食べようと購買で買ったスペシャルドッグを差し出すと、名も知らないウマ娘は目に見えない速さで手に取り、ラップを剥がしてスペシャルドッグを食べた。

 

「ふぅ……少年くん、助かったよ!」

「なら良かったです。それでは授業が始まってしまうので僕はこれで!」

「今度会った時は……って行ってしまったか……」

 

 

 

 そして日曜日になり、僕はアマプラでギーツやキングオージャーを見ていた。最近やたらと忙しかったのもあり、追えてなかったのだ。

 キングオージャーめっちゃ面白いな! 今の所推しはゴッカンのリタ様が好きです。縫いぐるみに話しかけるシーンで「リタ様最高!」とつい言ってしまった。

 

「あっ……ツヨシさん」

 

 キングオージャーを見てたら、ツヨシさんからメッセが飛んで来た。

 内容は「今日のお昼に下北沢のライブハウスで」との事だった。場所は分からないので地図のURLも送ってもらった。何でわざわざ下北沢で……と思って見てみたら。

 

「ああ! これってST〇RRYの元になったライブハウスじゃねえか!」

 

 そういえば下北沢ってあのアニメの聖地だったわ。ちょうど良い、聖地巡礼もしてやろう! オタクの血が沸いてきたぜ!

 

 僕はすぐさま支度をして、府中市から下北沢へと向かった。姉ちゃんには日曜は用事があるのでと事前に伝えた。

 ライブハウスに集合時間まで余裕があったので聖地巡礼してからライブハウスに行くことにしようと電車の中でずっと考えてた。

 

「ここが下北沢か……確かにオシャレだな」

 

 すっげ! 駅も完全再現されてる! 一話でぼっちと虹が歩いてたところ今歩いてる! 完全にオタクモードになった僕は、下北沢をとにかく歩き回る。

 

「ここは、メンバーがアー写撮った場所だ! 記念にジャンプしよう!」

 

 そう言い、僕は壁の前でジャンプをした。今度バンドメンバーの人とジャンプでもしようかな。

 

「着いた! ここがST〇RRYを元になったライブハウスか〜!」

「あっ! 君って!」

「ん? ああ! クラウンさんじゃないですか!」

「やっぱり直人くんだ! どうしたの? こんなところで……」

「実はツヨ……ツルマルツヨシさんってウマ娘さんに呼ばれて」

「えっ!? てことはツルさんが言ってた、新しく入る男の子のギターボーカルって直人くんだったの!?」

「もしかして、クラウンさんがバンドメンバーの一人ですか?」

「せいかーい!」

 

 おいおいおい……姉ちゃんのライバルが僕の入るバンドメンバーの一人なのかよ! 聞いた所によると、クラウンさんの担当はドラム。

 ドラムは香港にいた頃にもやっており、歴は結構長いとのこと。

 

「取り敢えず、中に入ろっか!」

「そうですね」

 

 こうして僕とクラウンさんは、ライブハウスの中へと入った。クラウンさんはこの中に入ると実家のような安心感があると言っていた。不思議ですな。

 ライブハウスにはすでにツヨシさんがいた。残るはベースの人だけだ。

 

「やぁやぁ、待たせたね。ツヨシくん」

「タキオンさん。10分遅刻ですよ!」

「あっ! あなたはこの前の!」

「おや? スペシャルドッグをくれた命の恩人くんじゃあないか。どうして君がここに?」

 

 同じ説明をするのが面倒なので、うんぬんかんぬん色々あってと話したら通じました。

 

「なるほど……君がうちのバンドのギターボーカルにか……おっと紹介が遅れた。アグネスタキオンだ。よろしく頼むよ、少年くん」

 

 アグネスタキオンって確か皐月賞を制してこれからの活躍が期待されてた時に故障して引退しちゃった馬だった覚えがある。それ故に「幻の三冠馬」なんて言われたんだっけ。

 

「北島直人です。よろしくお願いします!」

「その名前どこかで……思い出した! スカーレットくんが君の話をしてたな。そうか、君がか……北くんと呼ばせてもらうよ」

 

 この人、スカーレットさんと知り合いだったのか……そうだ僕もある事思い出したわ。アグネスタキオンってダイワスカーレットの父親だったな。

 

 

 

「取り敢えず揃った事だし、感謝祭で歌う曲を決めようじゃないか」

 

 このバンドではどんな曲を主にやるのかと質問すると、ウマ娘がウイニングライブで普段歌っている曲の音源をバンド風にアレンジして歌う感じらしい。

 ウイニングライブの曲はたくさんある為、その中のなにを歌うかのミーティングだ。決めた曲によっては練習しなきゃだからね。

 

「ウイニングライブの曲か……僕は少ししか分からないですよ」

「直人くんって普段はどんな曲聴くの?」

「アニソンとか特撮ソングはよく聴きます。カラオケだと大体そこら辺しか歌えなくて……でも最近はバンドの曲とかも聴いてますし!」

「ほほう……なら北くんの好きな一曲をカバーして感謝祭で歌うのはどうだろうか? ウイニングライブの曲と合わせて」

「えっ、良いんですか?」

「直人くんが前に防音室で歌ってた曲でも良いんだよ」

 

 タキオンさんが提案をしてきてツヨシさんやクラウンさんも賛同していた。「インパーフェクト」も良いけど……やっぱりあの曲がいいかな。

 

「じゃあ……この曲を歌いたいです!」

 

 そう言い、僕はスマホから曲を流した。何を歌うかは感謝祭まで秘密です。

 

「良いね! これにしよう!」

「ふぅむ。少々難しそうだが、実に面白そうだ。北くん、一緒に頑張ろうではないか!」

「直人くん、キタサンを感動させちゃおう!」

 

 感謝祭で歌うカバー曲を決めた後に、ウイニングライブ曲も決まった。

 

「会議終了! せっかくライブハウスに来たんだし、練習して行こうよ!」

 

 ツヨシさんがそう言い出し、僕らはライブハウスで練習をして1日が終わったのだった。

 

 

 





クラウン。ライブハウス、実家のような安心感……内なる伊地知が目覚めたか?

ベースをタキオンにした理由はバン○リーマーなら分かるでしょうw

そして今回はお姉ちゃんの出番なし!

現在、キーボード募集中。ピアノ経験のある方は是非!

次回もお楽しみに!


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