目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件   作:通りすがりの邪教徒

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今回はお正月回

皆さんはおもち何個食べる予定ですか?

それではどうぞ!


シニア級編 2年目(春)
第六十四話:三が日の過ごし方


 

 

 お正月1日目。

 

「スペさん、お世話になりました。また学園でお会いしましょう!」

「うん! 皆、またねー!」

 

 スペさんのお家で新年を迎えた僕ら3人はダイヤ姉ちゃんが呼んでくれた車で帰ることとなった。

 母さんから父さんが東京から帰ってきた連絡も受けたので、久しぶりに会うのが楽しみなのと、お年玉をあげるとのことだったので正直こっちのが嬉しい。

 

 車に揺られながら姉ちゃんの膝枕で爆睡して目を覚ましたら僕は自分の部屋のベッドで横になっていた。

 

「あれ? ここ僕の部屋じゃん……」

「なおくん。おはよう」

「ふえ?」

 

 横には姉ちゃんが僕を抱きしめがら見つめていたので、この謎すぎる状況がまったく掴めず困惑していた。

 

「あ、あれ? さっきまで車で寝てたのに……」

「なおくん。家に着いた時も寝てて起きなかったたから、お姉ちゃんがおんぶして運んだんだよ」

「そうなのか……。で、ダイヤ姉ちゃんは?」

「もう帰っちゃったよ。明日は楽しみにしてるって」

 

 そうだった。明日はダイヤ姉ちゃんの家に遊びに行くんだった。

 取り敢えず父さん達に新年の挨拶をしなきゃと言って姉ちゃんから離れて、一階のリビングに向かった。

 

「起きたか、直人。明けましておめでとう!」

「うん、今年もよろしく。母さんもおはよう」

「おはよう。お腹空いたでしょ? 朝ご飯出来てるから食べちゃいなさい」

「ありがとう!」

 

 母さんの朝ご飯を食べながら、お年玉を2人から貰った。父さんからは小包が3つあり、残り2つはお弟子さんが僕にとのことだった。

 4つの中身を確認すると、それぞれ3万円が入っており、合計で12万も手に入れてしまった。

 

「ホントにこんなに……良いのか!?」

「キタを菊花賞で勝たせてくれたからな。その分もオマケしといた」

「ありがてぇ……! マジでありがてぇ……!」

「なおくん。良かったね!」

 

 嬉しそうにしている僕の頭を姉ちゃんが撫でてきた。

 

「そう言えばキタから聞いたが、お前トレーナーを目指すんだってな」

「うん! 試験は今月だからね。絶対に受かってみせるよ!」

「夢に向かって頑張るのは良いことだ。父さん達も応援してるぞ」

「ありがとう。父さん」

 

 朝ご飯を食べ終え、僕は自室に戻って勉強を始めた。姉ちゃんは久しぶりにこの街でロードワークをする為にトレセンのジャージに着替えて家を出た。

 

 数時間後、キリのいいところまで切り上げようとして階段を降りると、姉ちゃんが汗だくになって帰ってきていた。

 

「ただいまー!」

「おかえり。すごい汗だな……。風邪ひかないうちにシャワー浴びてきな」

「なおくんも一緒に……「ひとりで入ってきなさい」むぅ〜!」

 

 この後はお昼ご飯を食べて、ソシャゲでやってる正月イベントのガチャなんかを消化したり、デュエマのカード整理をしながら部屋でのんびりしていた。

 そうだ、またデュエマのカードを集めたり暇つぶしにCSとか出る用に幾つかデッキや汎用カードを学園に戻る時に持って行こう。

 

「よし、これで完璧だな。試験勉強に戻るか……」

 

 因みに、姉ちゃんは当然のように僕のベッドの上で寝ています。

 

 推しVtuberの配信をラジオ感覚で聴きながら勉強をして数時間後。

 夕食とお風呂(また姉ちゃんが全裸で凸って来た)を済ませベッドでまた姉ちゃんと寝て1日が終わった。

 

 

 

 お正月2日目。

 

 次の日、今日はダイヤ姉ちゃんの家に遊びに行く日だ。

 メジロ家のお屋敷もめちゃくちゃデカかったから、サトノ家もどれくらいの大きさしてるのか今からめちゃくちゃ楽しみである。

 

 現在僕らは、またダイヤ姉ちゃん家の車に乗せてもらっている。

 

「なおくん。私のお家にようこそ!」

「おおー! でっかーい!」

「久しぶりにダイヤちゃん家に来な〜!」

 

 取り敢えず中に通された。ダイヤ姉ちゃんが凄いものを見せてくれるらしいので、それが何なのかすごく気になる。

 

「この扉の先だよ!」

「何だろう……って、ええ!?」

 

 なんと扉の先にあったのはまさかの無人ゲームセンターだった。

 クレーンゲームの筐体がいくつか置いてあったり、他のゲーム台もあるんだけど何故かSEGA関連の物しかなかった。

 

 そう言えばサトノダイヤモンドの馬主さんってSEGAの代表取締役会長だったの思い出した。

 サトノグループってもしかしてセガサミーグループから来てたりしませんか? あとSEGAではお馴染みのキャラクターであるソニックの置き物とかもいるし。

 

「今日はこの空間で思う存分遊んで良いんだよ!」

「あっ、でもお金持ってきてないんだよな……」

「それは大丈夫だよ。どのゲームもタダで出来る設定になってるから!」

 

 マジで!? ヤバすぎんだろそれ! てことはよ、クレーンゲームの腕とかめちゃくちゃ上げられるじゃん。

 ダイヤ姉ちゃんの実家って凄いなぁ……。定期的に通いくなる。

 

「なおくん。あそこになおくんの好きなアニメキャラとかVtuberさんのフィギュアのある台があるから私と一緒クレーンゲームしよっか♪」

「うん!」

「ああー! 2人とも待ってー!」

 

 こうしてサトノ家のゲームセンターで先ず手を出したのはクレーンゲーム。

 

 ダイヤ姉ちゃんからクレーンゲームのコツなどを教わったり、何度でも挑戦ができるお陰で箱型の景品を取り方が大体わかってきた。

 

 縫いぐるみ関連はチェーンとかタグみたいな所に爪を引っ掛けて取るって言うテクニックがあるけど、どうしても箱系は僕の中で苦手な部類に入って苦手意識があったけど、ダイヤ姉ちゃんのお陰で楽に獲ることが出来た。

 

「やった! おかゆんとすいちゃんのフィギュアゲットだぜ!」

「なおくん、上手になったね。よしよし♪」

「あっ! あそこに虹学の寝そべり縫いぐるみがあるよ。なおくん、あれやろう!」

「分かった!」

 

 クレーンゲームが楽しすぎて、景品をたくさん手に入れてしまった。

 これで本番のゲーセンで景品を獲るときは怖いものなしだな。

 

 他にも色々な台のゲームを満喫して、気が付けば時計は12時近くを回っていた。

 

「そろそろお昼だね。いったん休憩にして、ご飯食べたら次はサトノグループが今後発売する予定の、新製品を遊ばせてあげるね」

「新製品!? しかも未発売を遊べるのか……楽しみだなぁ〜」

「あたしもすっごく気になる!」

 

 今日のお昼ご飯はサトノ家の専属シェフが腕を振るって作った豪華な料理を用意したらしい。ダイヤ姉ちゃんがいつも家族と一緒に食べている広い部屋に案内された。

 なんだかこうやってお嬢様の家で、しかもこんな広い部屋で食事って考えただけで、お金待ちな気分を味わえるの良いね。

 

「あら、直人くんじゃない。すっかり大きくなったわね〜。キタちゃんも久しぶり」

「はい、お久しぶりです。ダイヤちゃんのお母さん!」

 

 このウマ娘さんがダイヤ姉ちゃんのお母さんか……雰囲気が凄くそっくりだ。

 久しぶりとは言っているが今の僕にとっては初対面である。

 

 席に着いて、綺麗なお皿に盛り付けられてるお洒落なフレンチのコース料理みたいな感じの料理がいっぱい出てきた。

 

「なおくん、そんなに固くならなくても良いよ。テーブルマナーとか気にしなくていいから」

「ありがとう、ダイヤ姉ちゃん!」

 

 どの料理も美味しくて、特に美味しかったのがフィレ肉の包み焼きウィレントン風っていうめちゃくちゃ手間がかかってそうなやつが美味しかった。

 

「ごちそうさまでした!」

「美味しかった? なおくん」

「うん! それよりも早くゲームしようよ。姉ちゃんも早く行こ!」

「分かったよ」

「あ、直人くんにキタちゃん。ちょっと待って! お正月だからこれをお渡しします!」

 

 部屋を出る時、僕と姉ちゃんはダイヤ姉ちゃんのお母さんからお年玉を貰った。

 

「「ありがとうございます!」」

「中身は家に帰ってから開けようぜ?」

「そうだね」

 

 お金が入ってる袋をポケットに入れてゲームセンターに戻った。

 

「これがうちの新製品。その名も「電脳レース娘『ぱかジン』」だよ!」

「「おお〜!!」」

 

 なんだかSEGAの3D対戦ロボット格闘ゲームの「電脳戦記バーチャロン」を彷彿とさせるような感じだ。

 操作をするには、専用のコントローラーである「ツインスティック」が必要らしく、そのコントローラーを渡されて遊び方を教えてくれた。

 

「これ結構おもろいね。ハマるかも!」

「なおくんに気に入ってもらえて嬉しい」

「次はお姉ちゃんにもやらせて!」

「ああ、いいぜ!」

 

 このゲームがこれから世に出回るのかと思うと楽しみだ。ゲームセンターに置かれたら音也くん誘って一緒にやろう。

 

 こうしてダイヤ姉ちゃんの家で一日中ゲームを満喫した僕らはそろそろ帰ることとなった。

 あの神ゲーが本格的に遊べるのはいつになるのやら……ワクワクが止まらねえで。

 

 帰りも車で実家まで送ってもらった。明日はいよいよトレセン学園に戻る日だ。

 一緒に戻りたいとダイヤ姉ちゃんが言っていたので、駅前にて待ち合わせすることにした。

 

「じゃあ明日、駅で待ち合わせね」

「うん! 今日はありがとう。ダイヤ姉ちゃん!」

「ダイヤちゃん、また明日ね!」

 

 ダイヤ姉ちゃんと別れて、結局は実家最後の風呂も姉ちゃんが凸って来たり、抱きしめながら寝たりして1日が終わった。

 

 因みに、ダイヤ姉ちゃんのお母さんから貰ったお年玉の額は20万円もありました。

 

 

 

 お正月3日目。

 

 朝ご飯を食べ終え、荷物を持って家の玄関前で見送りに来てくれた。

 実家で過ごした年末年始は最高だったなぁ……。綺麗な初日の出も見れて、ゆっくり勉強も出来たし、リフレッシュできたと思う。

 

「キタちゃん。これからのレースも応援してるわ。頑張ってね!」

「うん! 次の大阪杯。なおくんのために絶対に勝ってみせるよ!」

「直人。引き続きキタのことを頼んだぞ!」

「ふっ……当然だよ。僕に任せて!」

「おお〜! なおくん、頼もしい!」

 

 こうして家を出て駅に到着するとダイヤ姉ちゃんが切符売り場前で待ってくれていた。

 実家から離れるのはちょっと寂しいけど、また楽しい学園生活が明後日から始まるからワクワクしている。

 

 3人で新幹線のグリーン車車両に乗って席を探している途中。初日の出を一緒に見たあの人と偶然再開した。

 

「あ、スペさん」

「ん? 直人くん、それにキタちゃんとダイヤちゃんも!」

 

 声をかけた時、スペさんは駅弁を食べていた。ビーニール袋の中にはまだ3、4個ほどの駅弁が入ってた。

 相変わらずめっちゃ食べるなこの人。その食欲を見るとスペさんらしくて安心しますわ。

 

 今回は寝ずに、新幹線の中で東京駅に到着するまでデュエマの対戦動画なんかを観たり音楽を聴いて時間を潰した。

 

 そして数時間後。僕らは帰省組は北府中駅に到着し、それぞれ寮に荷物を置きに慣れ親しんだ道を歩く。

 寮前に到着した僕は姉ちゃん達と別れて常盤寮の中へと入って行った。

 

「直人くん、お帰りなさい」

「潤一郎さん、ただいまです。それと、明けましておめでとうございます」

「今年もよろしくね。ゆっくり休んでおいで」

 

 部屋の前に立つと、音也くんに久しぶりに会って新年の挨拶もした。

 

「直人、その大荷物は?」

「デュエマのカードとかが入ってるんだよ」

「お前デュエマやってたのか!? 俺もやってるんだよ!」

「マジで!?」

 

 まさかこんな身近にDMPがいたとは……。こりゃ運が良いや、デッキの調整兼対戦相手を見つけることが出来た。

 

「あ、姉ちゃんから電話だ。音也くん、ちょっと待ってて! もしもし? どした?」

『ネイチャさんが今晩、月島のもんじゃ食べに行こうって誘ってきたんだけど来る?』

「おお、良いね。何時に行く?」

『5時ぐらいには出発したいんだよね。近くなったら栗東寮で待っててくれる?』

「はいよ、じゃあ5時にね……」

 

 ここで姉ちゃんとの電話を切った。月島か……確かあそこって去年の春に聖地になったアニメがあったよな。行くのめっちゃ楽しみだけど、まだ時間に余裕があるし、暇つぶしにやりますか。

 

「と、言うことで……時間になるまで僕の部屋でデュエマでもしないか?」

「おう、いいぜ! 俺、めっちゃ強いから!」

 

 この後。夕ご飯の時間になるまで、僕と音也くんでデュエマをしまくった。

 

 





ダイヤちゃんの家ならクレーンゲームどころかゲームセンターが当然のようにあっても違和感ないと勝手に思ってます。

ダイヤちゃんはなおくんに優しいからSEGA以外のゲームやってても何も言わないよなぁ? 

誤字報告、感想お待ちしてます!

それではまた次回もお会いしましょう! それでは、おつこよ〜!
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