目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件   作:通りすがりの邪教徒

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皆さん、ウマ娘の無料10連の結果は今のところどうですか? 僕はドゥラメンテ2凸しました。最悪一体当てれば結晶で凸るから当たってくれー!

今回は新しいウマ娘が出て来ます。

スケジュールに厳しいウマ娘といったら?

それではどうぞ!


第七十一話:仲間を探せ!

 

 

 3月に入り、まだ肌寒い日々が続く今日この頃。そろそろ外の気温も徐々にあったかくなってほしい所である。

 

 そんな3月上旬の日曜日。僕は、姉ちゃんとダイヤ姉ちゃんの3人で学園内のカフェテリアにいる。

 せっかくの日曜日なのに、学園で何してんだと言うとですね。もう直ぐで『ファン大感謝祭・春』がありまして、僕らで飲食系の出店をやることになったんすよ。

 

 接客とかのメンバーは後で集めるとして、先ずは試作品の料理を姉ちゃん達に食べてもらおうと思ったので、会長さんにカフェテリアの厨房を借りる申請を貰って料理をしている。

 厨房のスタッフさんも好きなのを使って良いと言ってくれたので、遠慮なく使わせてもらう事になった。

 

 ちょうどお昼ご飯の時間ってのもあってちょうど良かった。

 

「チキンライスとソースは出来たな。後はオムレツをっと……」

 

 バターとオリーブオイルを入れたフライパンの中に溶いた卵を入れて素早くかき混ぜて、次に周りの卵をこそげ落とす。

 

「これって卵でご飯を包むタイプじゃなくて、真ん中に切れ込みをいれるふわトロ系のだよね?」

「私それ知ってる。たんぽぽオムライスだっけ?」

「そうそう。去年から練習で作っててさ、僕の中じゃ結構自信作よ。翔一さんにコツ教わったんだ!」

 

 そして、オムライスの形を作るために先端に寄せてる。次に繋ぎ目が上に来たらフライパンを振ってひっくり返す。

 

「トントントンっ……ほいっと! どうだ!」

「「おぉ〜!」」

「最後に繋ぎ目を上に戻して閉じていたらチキンライスに乗っけて、最後はど真ん中をカッティング!」

「うわぁ〜! すっごく綺麗だね、ダイヤちゃん!」

「そうだね。それに凄く美味しそう!」

 

 最後にオムライスにかけるソースはシンプルにケチャップもあるけど、デミソースに生クリームをとろっとかけた物と他にもう2種類考えていて、それも今日試すつもりだ。

 

 僕は、それぞれ違うソースのかかったオムライスをテーブルの上に並べて2人に味を見てもらう事に。

 

「「いただきまーす!」」

 

 そう言い、姉ちゃんはケチャップの方を、ダイヤ姉ちゃんはデミソースの方をそれぞれ一口、口の中に入れる。

 

「おっ、おいひぃ〜……!」

「姉ちゃん。目が蕩けてるぞ!」

「しゅ、しゅごい……こんな美味しいオムライスの初めて……。自然と顔がニヤけちゃうよ……しあわせぇ〜」

「ダ、ダイヤ姉ちゃんまで!?」

 

 そんな幸せそうな反応されると、嬉しいんだが……そんなに美味かったのかと思った僕は試しに一口食べてみた。

 

「ゴクリ……はむっ!」

 

 うっ、美味いっ! 自分で作って何だけど、これはかーなーり上出来だな。

 

「なおくん。凄いよ! あたしの弟、オムライス作りの天才だー!」

「このデミグラスソース、コクがあって良い味が出てる。他の味も食べてみたい!」

「直人くん。私にも食べさせて〜!」

「じゃあ今から作るよ。待っててね〜って……ん?」

 

 2人がワクワクしながら待っている間に別のソースを作ろうとすると、2人とは別の声が聞こえてきたので振り返ると、綺麗な芦毛にに菊の髪飾りをしたセイウンスカイさんがいつの間にか姉ちゃん達の隣にいた。

 

「「せ、セイウンスカイさん!?」」

「スカイさん。何でここにいるんすか!?」

「ちょっと野暮用でね〜。さっきその用事終わってお腹空いちゃって、カフェテリアに来たら楽しそうな声が厨房から聞こえたのと美味しそうな匂いがしたから何だろうって思って覗いたら、君たちが料理してたのが見えたから来てみたって訳」

 

 成る程なぁ……。それにしたっていきなり出てくるとこっちとしてはビックリしてしまう。別にスカイさんの影が薄いから気付かなかったとかじゃないからね。

 

「感謝祭に出す料理をね〜。で、オムライスに掛けるソースを試してると」

「そうです。少々お待ちを!」

 

 今から僕が作るソースは濃厚なホワイトソースとコクが深いカレーソースだ。

 今更ながら思ったことがある。オムライス作るのは良いけど、出来ればチキンライス作る人とソースを見てもらう人が別々で居てくれると卵の部分を作るのに集中出来るから助かるんだけど……その担当も考えとかないと。

 

「なぁ、姉ちゃん。ちょっと相談なんだけど」

「ん? なになに?」

「当日はチキンライス作るのお願いしたいんだけど……良いかな?」

「もちろん良いよ。お姉ちゃんに任せて!」

 

 よし、取り敢えず調理に入ってくれる担当は1人埋まった。後はソース担当と接客兼会計がダイヤ姉ちゃん含めてあと3、4人はいると安心するかな。

 

「出来ましたよスカイさん。どうぞ!」

「うわぁ〜! 美味しそ〜う! それじゃ、いただきまーす」

 

 スカイさんにホワイトソースが掛かったオムライスを出して、一口食べる。

 

「ど、どうですか?」

「美味しすぎる! これ絶対に人気出るよ! ケチャップにデミソース、カレーソースもさいこ〜」

「良かった……」

「直人くん。出店の接客役探してるんでしょ?」

「まぁ、はい」

「私、何も予定とか入れてなくて暇だったし、良かったら手伝おっか〜?」

「良いんですか!?」

「うん! それに、このオムライスがバレンタインのお返しでも良いよ〜♪」

「スカイさんからもチョコを……なおくん……?」

「友チョコで貰っただけだからね!?」

「そう、それなら良いよ」

 

 たくっ……面倒な姉ちゃんだな。別に相手がウマ娘だったとしても友達からチョコ貰っても良いやん。

 こうして、出店を手伝ってくれるウマ娘さんが1人増えました。

 

 

 セイウンスカイが仲間になった。

 

 

 休み明けの月曜日。廊下を歩けば何処もかしこも祭りの準備をする生徒達がたくさんいる。

 ダンススタジオ付近を通ると、楽しい音楽と共にウマドルでお馴染みのファル子ことスマートファルコンさんの歌声が聞こえた。

 

「立ち位置ゼロ番! 準備は一番! よ〜し、いい感じ!」

「ファル子さん?」

「あっ、直人くんだ。どうしたの?」

「ちょうど近くを歩ってたらファル子さんの歌声が聞こえたので、何の練習ですか?」

「これね。感謝祭の1日目にステージでソロライブやるからその練習だよ」

「今回は1人で歌うんですね。僕らは2日目の午後に体育館でやります。因みに、姉ちゃん達と出店もやる予定です」

「そうなんだ! ファル子も直人くんの出店行ってもいいかな?」

「もちろん良いですよ。ただ……」

「ただ?」

 

 僕は現在、出店を手伝ってくれる人材を募集していることを話した。接客役と調理役でソース作りの配分や良し悪しを見てくれる役……特にソース役は見つけるの大変そうだと相談すると。

 

「それなら、私のルームメイトがそう言うの得意だよ! 帰ったら相談してみよっか?」

「そうなんですか! お願いします!」

「自分のスケジュール管理に厳しい感じのウマ娘だけど、頑張って伝えてみるね!」

「分かりました。ありがとうございます。ファル子さん!」

 

 僕はファル子さんと連絡先を交換して、ダンススタジオを後にする。取り敢えず一安心した僕は図書室を訪れた。

 何をしに来たのかと言うと、オムライスのソースに一手間加えたいと考えていて、何かいいアイデアはないかと料理本を見に来たのだ。

 

「デミソースとホワイトソースに何か加えたいんだよね……」

「直人くん。何読んでるの?」

「あっ、ライスさんだ」

 

 本を読んでいる僕に声を掛けて来たのは、髪で片目をメカクレにしている。ライスさんことライスシャワーさんだ。

 

「どうしたの? ライスの顔に何かついてる?」

 

 ここで、僕がライスさんをじっと見てるとそう返された。

 

「すんません。何でもないっす!」

 

 僕はここでふと思った。彼女を接客として誘ってみようかな……と。

 理由としては単純で、“ライス”だけに僕らがやるオムライス屋の一員に加えたいと思っただけである。

 

「ライスさん。唐突に聞くんですけど、感謝祭の日って何か予定あります?」

「えっ? 特にないけど……?」

 

 僕はライスさんに出店の件についての相談を持ち出した。

 

「でも、ライス。皆に迷惑かけちゃわないかな?」

「そんなことないですよ。僕はライスさんの事めっちゃ信頼してるんで。それに去年の春、息抜きの助言をくれた時は凄く感謝してるんですから」

「そう言われると凄く嬉しいな……。うん、分かったよ。ライス頑張ってみるね!」

「よっしゃ!」

 

 暫く考え込んだライスさんがOKを出してくれた。これで接客は1人確保出来た。

 

「じゃあ祭りの前日に、ライスさんに美味しいオムライス作りますね。バレンタインのお返しとして!」

「うん、楽しみにしてるね。そうだ! 連絡先交換しよ?」

「良いっすよ〜」

 

 

 ライスシャワーが仲間になった。

 

 

 結局アイデアが出ないまま、図書室を後にした僕は考えながら廊下を歩く。

 

「お〜い、直人く〜ん!」

「ネイチャさん。どうも」

「考え事しながら歩ってると転んじゃうよ。お姉さんが相談に乗ろっか?」

「大したことじゃないんですが……(以下略)」

「ほほう……なら、私も手伝うよ」

「ホンマっすかぁ〜?」

「うん! アタシのチーム。カノープスでやる事なくて暇だったんだよね。どうかな?」

「是非ともお願いしたいです!」 

「よし、決まりだね!」

 

 何でもネイチャさんの実家はスナックを営んでいて、親のお手伝い程度ではあるが接客はした事があるんだとか。

 こうしてライスさんに次ぐ接客のウマ娘があっさりと決まってしまった。でも、こちらとしては好都合である。

 

 

 ナイスネイチャが仲間になった。

 

 

「で、接客は出来ればもう1人欲しいんだ」

「そうなんすよね〜」

「あら、2人とも面白そうな話してるじゃない? パイセンにも教えてちょ!」

「あ、あなたは……!?」 

 

 ネイチャさんと話し合っていると、色っぽい大人の声が聞こえた。喋りの中に死語を入れるのは、あのウマ娘しかいない。

 

「マルゼンさん!」

「直人くん、おっひさー!」

「マルゼンスキーさんとも知り合いなんだ。直人くん、顔が広いなぁ……」

 

 僕はライスさんやネイチャさんにした相談をマルゼンさんにも話してみた。

 

「そうなのね。だったら、あたしも仲間に入れてくれないかしら?」

「マジでいいんすか?」

「ええ、もちのロンよ。お姉さんに任せなさい!」

 

 またしてもあっさりと仲間が1人増えた。これで接客役は探さなくて済む。

 後はファル子さんがルームメイトの人を連れて来て、交渉成立すれば完璧だぜ。

 

 

 スーパーカー並みの速さで、マルゼンスキーが仲間になった。

 

 

 取り敢えず接客メンバーを確保出来たので、早速姉ちゃん達に報告しよう。

 僕は、姉ちゃんとダイヤ姉ちゃんのグループチャットに仲間になったメンバーの名前を送信した。

 

 すると、ダイヤ姉ちゃんが出店の場所の確保が出来たとの返信が来た。

 送ってもらった写真を見ると、そこは前に会長さん達が執事喫茶で使っていた建物であった。

 

「ナイスだダイヤ姉ちゃん。それじゃあ2人とも、準備の時と当日はよろしくっす!」

 

 ネイチャさん、マルゼンさんと別れた僕は、写真に載ってた建物に姉ちゃん達と訪れた。

 部屋の中は少々汚れが目立っていたため、明日から掃除などをする事にした。

 

 

 寮に帰って、音也くんとデュエマをしながら暇を潰しているとファル子さんからメッセージが来た。

 

『今日のこと相談したら、直人くんに一度会ってみたいって言ってたよ。明日の昼休みの時間帯にダンススタジオに来てね♪』

 

 僕はそれに対して『分かりました』と返信を送った。

 

「お前、感謝祭でライブの他に何かするんか?」

「うん! オムライス専門の出店をするんだよ」

「オムライスか! 俺も行っていいか?」

「もちのロン。むしろ大歓迎よ!」

「ははっ、マルゼンスキーさんの死語移ってるぞ。あ、カラクリバーシでダイレクトな」

「うげぇ!? また3ターンキルされたー!」

 

 そして次の日。メッセージの通り、ファル子さんが待つダンススタジオにやって来た。

 中に入ると、ファル子さんの隣に漆黒の髪色をしたショートヘアに落ち着いた雰囲気のウマ娘が立っていた。

 

「あっ、直人くんだ。紹介するね? 私のルームメイトのフラッシュさんだよ!」

「初めまして。ファルコンさんから話は聞いています。私はエイシンフラッシュと言います」

 

 閃光のような鋭い末脚を武器に日本ダービーを制したあのエイシンフラッシュか! 本物にも会ったことあるよ。

 

「初めまして、北島直人です。話が通っているなら簡潔に……僕らがやる出店で、オムライスのソース担当をフラッシュさんに頼みたくて……どうかお願いします!」

 

 僕はフラッシュさんに向かって、頼み込んだ。スケジュール管理に厳しいと言っていたから、難易度は高そうだと思っているのが分かってても頼みたい。

 僕の頼みを聞いたフラッシュさんは顎に手を添えて、暫く考え込む感じになった。まだお互いを知らない仲だし、もしかして頼むのマズかったかもしれんな。

 

「分かりました。直人さんのお手伝い、させていただきますね」

「マジっすか!? なんか難しそうな顔をしてたし無理かなと……」

「あぁ……これは私が直人さんの出店を手伝うとなったらという時のスケジュールを考えていたんです。それに、感謝祭で何かをする予定は特に無かったので……」

「ははっ、そうだったんですね。それではフラッシュさん。改めて……よろしくお願いします!」

「そ、その最敬礼は!?」

 

 僕は深い感謝の意味を込めて、フラッシュさんの前でひざまずく感じの最敬礼をした。これは、エイシンフラッシュが『天皇賞・秋』を制した時に騎手の人がやった礼である。

 

「その最敬礼を見ると『天皇賞・秋』を思い出します。こちらこそ、よろしくお願いしますね!」

「良かったね、直人くん!」

「はい! ファル子さんも協力ありがとうございます。お礼に当日はオムライスご馳走しちゃいますよ!」

「うわーい! やったー!」

 

 

 エイシンフラッシュが仲間になった。

 

 

「それでは、今日この後メンバー全員揃って掃除をする予定なのですが……フラッシュさん大丈夫ですか?」

「はい、私は大丈夫ですよ。ですが、今日はニュース番組を見る予定を組み込んであるので、それまでに終わらせましょう」

「そうですね。僕も予定があるのでチョチョイと終わらせましょうね! それじゃあファル子さん。また!」

「うん! バイバーイ!」

 

 それから出店の新メンバーとしてフラッシュさんを皆に紹介し、本格的に大感謝祭に向けての準備が始まった。

 

 




ファン大感謝祭・春の前置き回でした。(次回も前置き回でーす)

エイシンフラッシュ初出走! あの馬の名前結構好きです。ターフを駆け抜ける黒い閃光。ウマ娘の見た目も凛々しくて大好きですね。

なぜキタサト以外のメンツをこのウマ娘達にしたのか。 

セイちゃんとネイチャは虹学で中の人繋がり。ライスとマル姉さんは僕がただ単に推しの子にハマってるからあかねと社長で中の人繋がり。フラッシュはそろそろ新しいウマ娘出したいなと思ったからと言う理由です。

フラッシュの実家はケーキ店だけど、彼女自身も料理できるだろうし。

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それではまた次回もお会いしましょー!
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