目が覚めたらキタサンブラックの弟になった件 作:通りすがりの邪教徒
本日2回目の投稿です!
新しいウマ娘が出します。
それではどうぞ!
姉ちゃん達が学園に戻り、今日は姉ちゃんが出るレース。スプリングステークスが開催される日である。中山レース場は千葉県の船橋市にあるため距離は遠い。そのため朝早く起き、レースに行くための準備をする。
「朝4時半か……眠い。姉ちゃん、勝てると良いな」
ベットから起き上がり、リビングに向かうと、お母さんがキッチンで料理をしていた。弁当箱があったので、僕のためにお昼ご飯用のを作ってくれたんだなと思っていた。
「お母さん、おはよう」
「随分と早いわね。そんなに待ちきれなかった?」
「うん! 僕、姉ちゃんのレースを現地で見るの初めてだから」
お母さんに朝の挨拶をした後に、もう一回自分の部屋へと戻り、着替えを済ませ、今日持っていく荷物を再確認してからもう一度リビングに降りて朝食を食べた。
スプリングステークスは午後の15時くらいだったかな。つい早く起きすぎてしまった。
事前にダイヤ姉ちゃんと中山レース場前で待ち合わせの約束をしている。
「キタちゃん、勝てると良いわね」
母さんが、僕にそう言ってきた。勝てるさ……なんてったってキタサンブラックは、僕の親友で……今は姉って立場だが、強くてカッコいい、そんな競走馬なんだ。
「僕は信じてるよ。姉ちゃんを……キタサンブラックを!」
そして、出発の時間が来た。僕は、お父さんに車で駅まで送ってもらい、ここからは電車を使って船橋市まで行くことになる。行き方はネットで調べてあるため、交通の面もバッチリである。交通費は行き帰り分を両親が出してくれた。助かる!
「じゃあ、行ってくるよ」
「気を付けろよ。キタの勇姿、しっかり目に焼き付けてこいよ」
「うん! 全力で応援してくる!」
「ダイヤちゃんに迷惑かけるんじゃないぞー!」
「分かってる!」
そう言い残し、切符を買った後に駅の改札を通り電車に乗り込んだ。
電車を乗り換えながら、暫く経ち南船橋駅に着いた。レースまで時間があったので、ダイヤ姉ちゃんとの待ち合わせ時間まで、駅近くのラ○ポートで時間を潰すことにした。
ララ○ート内にはポ○モンセンターがあったのでつい寄ってしまった。
「ふぅ、姉ちゃんに上げる用に、お土産買っちゃった。レースが終わったらあげようかな」
ララポー○内を出て、次は中山レース場に向かった。途中で○ラポートを出た時にIK○Aが見えたので、寄りたかったけど、ダイヤ姉ちゃんを困らせてはいけないと思い、我慢して今度行くことにした。
中山レース場に到着した。レース場前には多くの人がウマ娘グッズ売り場に列を作っていたり、またある所では、屋台に並んで食べ物を買う人の姿も。
時々、ウマ娘の方達もちらほらと見かけた。姉ちゃんと同じ制服を着てるということはトレセン学園の生徒なのだろう。
「なおくーん!」
「ダイヤ姉ちゃーん!」
中山レース場付近をウロウロしていたら、ようやくダイヤ姉ちゃんに会うことができた。ウマインで今いる場所の特徴をメッセージで送り合ってやっとだ。
「なおくん、1人でよく来れたね。いい子いい子♪」
「あまり子供扱いしないでよ。恥ずかしいから……って! どさくさに紛れて頭撫でんな!」
「ふふっ、ごめんね。私にとって、なおくんは弟みたいな存在だし、つい」
「まぁ、いいや。それより急ごう。いい場所とってあるんでしょ?」
「うん! 逸れないように、しっかり私の手を握っててね」
恥ずかしいけど、僕は仕方なくダイヤ姉ちゃんと手を繋いで歩くことになった。周りからは「仲良し姉弟だな」とヒソヒソと時々聞こえてきた。ダイヤ姉ちゃんは満更でもない表情で「そんな……姉弟だなんて……」と言いながら頬が赤く染めていた。
「うう……皆さん何処に行ってしまったのでしょう?」
「あれ? あれって」
僕たちがレース場の客席エリアの所を歩いていると、白くて長い髪をしたウマ娘がいた。いや、この場合は芦毛って言うんだったっけ。
「あっ! マックイーンさん!」
「あら? ダイヤさんじゃないですか!」
マックイーンさん? てことは、この人がメジロマックイーンなのか! 見た目からして、お嬢様オーラがめちゃくちゃ伝わってくる。
メジロマックイーンは史上初めて祖父父仔の三代連続天皇賞制覇を達成し、GⅠレースは『菊花賞』、『天皇賞・春』を2回、そして『宝塚記念』での合計4勝。3回目の『天皇賞・春』は、ライス……えっとなんだったかな? 兎に角、三連覇は成し遂げられなかったけど物凄く強いステイヤーだったと爺ちゃんの知り合いが言ってたのを思い出す。
「ところでダイヤさん。あなたと手を繋いでいる殿方はいったい?」
「あ、紹介が遅れました。なおくん、ちゃんと自己紹介できる?」
「子供扱いしないの。コホン……失礼、僕は北島直人って言います。キタサンブラックの弟です!」
「まあ! では、あなたが噂の直人さんだったのですね。初めまして、メジロマックイーンと申します。よろしくお願いいたします!」
「ご丁寧に、どうも……」
ウマ娘のメジロマックイーンはめちゃくちゃ礼儀正しく、優雅で一途なお嬢様と言った雰囲気をしていた。
それにしても……めちゃくちゃ綺麗だな。なんだろう、衝動的にスイーツを与えたくなってしまう。確か、メジロって頭につく競走馬って結構いたよな。他のメジロと名前がつく競走馬もウマ娘としているのだろうか。
「マックイーンさんの活躍はダイヤ姉ちゃんから聞きました。天皇賞・春を二連覇した凄いウマ娘だって!」
「ふふっ、ありがとうございます。ですが、三回目は敗れてしまいましたが……」
「それでも二回連続で勝つのは素晴らしいと思います。ね? ダイヤ姉ちゃん」
「うん、そうだよね。ところでマックイーンさんは、ここで何を?」
どうやらマックイーンさんは、お手洗いに行った際にレース場に戻ったら、チームの皆が見つからず苦難していたそうだ。スマホのバッテリーも切れて困っていたんだとか。
「だったら、私たちと一緒にレースを見ませんか? なおくんはマックイーンさんが一緒でもいいよね?」
「勿論いいよ。マックイーンさんのこともっと知りたいし」
「お二人とも、ありがとうございます。お言葉に甘えて一緒に観戦しましょう。直人さんのお姉さん、勝てるといいですわね」
「はい!」
僕はマックイーンさんの素敵な笑顔につい見惚れてしまった。お嬢様キャラ悪くないなぁ。
「マックイーンさん、レースの間だけでもこれをお貸しします」
「モバイルバッテリーですか。よろしいのですか? お借りしても」
「この日のために、3、4個は持ち歩いてるんで、気にしないで使ってください! レースが終わったらチームのメンバーに連絡できますしね」
「直人さん、ありがとうございます。使わせていただきますわ」
そして時間は経ちレース開始が直前まで近づいてきた。うぅ……何だか緊張してきた。走るのは姉ちゃんなのに! 僕がソワソワしていると、ダイヤ姉ちゃんが後ろからそっと抱きしめ、頭を優しく撫でた。
「大丈夫。キタちゃんなら大丈夫だから……ね?」
「うん! あ、姉ちゃんだ!」
『続いて現れたのは、1枠1番、キタサンブラック! 5番人気です』
パドックからウマ娘達が1人ずつ出てきて、次に姉ちゃんがパドック上に姿を現し、羽織っているジャージを脱ぎ捨てた。
真剣な表情。普段の姉ちゃんとは違ってカッコいいと思ってしまう。
「このレースで、キタさんが勝てばデビュー戦と前回のレースを含めて3連勝。最悪3着以内に入れれば、『皐月賞』の優先出走権が与えられます」
「なーほーな。勉強になります!」
出走するウマ娘たちの紹介が終わり、それぞれゲート前でストレッチをする。ストレッチを終えたウマ娘たちはゲート内に入り開くのを待つ。スタートは大事だ……いい位置に付けるといいが。
『スタートしました。ほぼ揃いました』
よし! いいスタートが出来た。横に大きく広がる感じのスタートを切った。序盤カーブの所で4番のウマ娘が4馬身くらい離れており、姉ちゃんは現在2番手だ。そして中盤。
「キタちゃんが、先頭の娘に追いついたよ!」
「もう直ぐで3コーナーを回りますわ」
「よし! 並んだぞ!」
レースが始まって1分半直。ここからは直線、姉ちゃんは4番を抜いて先頭に立った。コレは……行ける!
「このまま、突き放せー!」
「あっ、6番が追い込んで来ましたわ」
「キタちゃん、頑張ってー!」
そして、姉ちゃんは6番のウマ娘と並んでゴールをした。勝ったのは……。
『勝ったのはキタサンブラック! 三戦三勝で、皐月の舞台へ!』
「っしゃー! ダイヤ姉ちゃん!」
「なおくん、やったね! ハイターッチ!」
「マックイーンさん!」
「良かったですわね。キタさんのこれからの活躍に期待です」
会場には多くの歓声が響き渡る。ゴールした姉ちゃんは、僕たちの方に気付き満面の笑みでサムズアップをする。それに応え、僕もサムズアップをする。
こうしてスプリングステークスが幕を閉じた……あれ? 何か忘れてるような。
とい言うわけで、メジロマックイーン初登場です! やっぱダイヤちゃんと言ったらマックイーンでしょうと……まだ直人くんの前でパクパクですわと言ってないのでお嬢様キャラの威厳を保てています。
マックイーンってダイヤちゃんのことダイヤさんって呼び方であってました? 出来れば教えてください!
仮想ウマ娘を作ろうと思いキタサンブラックが実際に出てたスプリングステークスを見て考えたのですが最終的に番号で書きました。思いつかなかった。
そしてレースシーン、知識も皆無なので書くのが難しかったです。これをかけるウマ娘小説の主は凄い人ですね。
誤字報告お願いします。それではまた次回、お会いしましょう!