現在スランプ中でそれを脱するために心機一転と書いたものですが、楽しんでいただけたら幸いです。
アークと出会ったその後、トラの知り合いであるノポン族、ウモンのもとでちょっとしたいざこざの後に
「…世界樹、か」
「ああ、俺達は世界樹を目指して旅をしているんだ。何か問題あったか?アーク」
相変わらずホムラとそっくりな見た目に似合わない低い男性の声で呟いたアークに問いかけるレックス。一番のパートナーであるホムラの願いだから是が非でも世界樹を目指すつもりだが、新しい仲間が気に入らないというなら説得しないといけない。しかしそれは杞憂であった。
「いや、ドライバーが目指すと言うのなら異論はない」
「そっか、ならよかった!」
「……本当に大丈夫でしょうか、セイリュウさん」
「信じるしかないじゃろう……かつてほどの力は有してないと見える」
巨神獣船を操縦するレックスとその横に控える人型のアークの会話の後ろでひそひそ話すホムラとセイリュウ。その後ろでは、トラとハナJSがニアに絡んでいた。
「ニアー。アークが言ってたマンイーターってなにも、なにもー?」
「ハナも気になりますもー!」
「なんでもないったら。……何で知ってるんだよアイツ」
「お嬢様、私が警戒しています」
「頼んだ、ビャッコ」
「お、見えて来たぞ!」
レックスが声を上げる。そこにあったのは、アルストを構成する雲海を突き破って天へと聳え立っている、アルストの中心に位置する、遥か天空のその上には、豊穣の台地が広がる理想郷「楽園」があると言われている超巨大な樹木である。その周囲は雲海が不自然に滝の様に流れていて大穴になっているように見えた。レックスの旅の目的は、ホムラが「帰りたい」と告げた「楽園」に辿り着くこと。このアルストは現在、巨神獣の度重なる死により人が住める場所が減りつつあり、「楽園」ならばその問題を解消できるのではないかというレックスの元よりの理想もあった。
「これが世界樹……」
「こんなに近くで見るのは初めてだよ」
「俺もここまで来たことはなかったけど流石に圧巻だな……」
「すごい流れだね。落ちたら助かりそうもない」
「下には何があるも……?」
「それより、来たのはいいけどどうやって向こう側に渡ったらいいんだ?」
「では、飛ぼう」
《アークドライバー!》
レックスの疑問の声に、頷いたのはアーク。左目のカメラアイを怪しく輝かせ、腰にアークドライバーを出現させアークローダーを押し込み、レックスを右腕で抱きかかえる。
「え、アーク!?」
「変身」
《アークライズ!》《オール・ゼロ…》
《フライングファルコン!》
そして仮面ライダーアークゼロに変身するなり、ビームエクイッパーからマゼンタカラーのハヤブサを模したデータイメージモデル「ライダモデル」のフライングファルコンを召喚。左腕でフライングファルコンの脚を掴むと、皆を置いてレックス(とそのヘルメットにいるセイリュウ)を連れ空へ飛翔する。
「う、うわあああああ!?」
「こんなこともできるとは…!」
「心配するな。1人ずつ運ぶ」
「そんなのあり!?」
「アニキ!待ってても!今、ハナで追いかけるも!」
「……待って。レックス、逃げて!アーク!そこにいちゃだめ!」
「ホムラ…?」
すると、レックスが連れていかれても不安そうな顔でなにかに集中していて反応していなかったホムラが警告の声を上げ、レックスが首を傾げる中。巨神獣船の目の前の雲海を突き破り、細長く巨大な何かが鎌首を
「サーペント…!」
「サーペント?ってうわあ!?アーク、避けろ!」
「むっ」
ホムラにサーペントと呼ばれたそれは大きな体を伸ばして体当たりを仕掛けてきて、アークゼロはフライングファルコンに旋回させ、回避。
「おわあ!?」
「やめて、サーペント。どうしたの?私の声が聞こえないの…?まさか…!」
「ホムラ……アーク、なんとかできるか!?」
「命令を受諾した」
《Attache Shotgun."Attache case opens to release the incredibly powerful shotgun."》
そしてフライングファルコンの上にレックスを投げ飛ばすと、右手のビームエクイッパーから青い散弾銃「アタッシュショットガン」を手に取ると目の前まで迫ってきていたサーペントの鼻面に散弾を叩き込み、怯ませる。
「レックスの邪魔をするものは、排除する」
《リボルバー!》
そしてさらに、フライングファルコンから手を放して降下しながらビームエクイッパーで赤いハヤブサ型ライダモデル「バーニングファルコン」を生成してその上に飛び乗るアークゼロ。ビームエクイッパーで生成した「ガトリングヘッジホッグプログライズキー」を起動してアタッシュショットガンに装填する。
《"Progrise key confirmed. Ready to utilize."》
《ヘッジホッグズアビリティ!》
慌ててトラが舵を握って巨神獣船がホムラの指示で遠ざかろうとするも、サーペントの動きの余波だけで荒波に飲まれそうになってる中で、アークゼロは冷静に一度アタッシュケース型に戻してから再度変形させてエネルギーをチャージするアークゼロは、両手でアタッシュショットガンを構えてバーニングファルコンにサーペント目掛けて突っ込ませる。
《チャージライズ!フルチャージ!》
「絶滅しろ」
ガ
ト
リ
ン
グ
カ バ ン バ ス タ ー
緑色の針型の弾が空中にばら撒かれ、空から一斉に降り注いでサーペントの全身を貫き、次々と爆発を引き起こす。サーペントは機械音声で悲鳴を上げて雲海の穴の中に落ちていき、それを見届けたアークゼロはレックスを乗せたフライングファルコンの元に戻り、バーニングファルコンの上で変身を解除した。
「サーペントは排除した」
「助かった……サンキューな、アーク!みんなのところに一度戻ろう」
「やるべきことをやったまでだ。……む?」
巨神獣船を見やるアークとレックスは、巨神獣船を遥かに超える巨体のクジラによく似た
「みんな!?あれはインヴィディアの
「承知した。少し熱いぞ」
レックスの指示に頷き、レックスを抱き寄せるとバーニングファルコンを燃え上がらせて加速。火の鳥となって急降下していき、閉じられつつあった
感想をいただけると嬉しいです。