欲望に忠実な先生と苦労する生徒   作:メヴィ

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色々許せる方だけ、お通りください。


変態との出会い

 『ソファの上で一人の生徒が先生に抱えられている』

 

 拝啓、クソババァと糞親父いかがお過ごしてないでさっさともう一度くたばって欲しのです。

 お前らの様な糞の子供になったことは今でも汚点としか考えられません。タヒね

 やれサバイバルだとか、世界旅行だとか、民族になるだとか……美食(ゲテモノ)の追及だとか………学校にも行かせないで世界中をつれ回したのは思い出したくありませんけど、この世界に生まれ変わって、クソババァと糞親父と比べてみて一つわかったことがあります。

 

 「スゥゥゥゥゥゥッ………ハァァァァ……」

 

 それはぁ……非常に……非常に遺憾ですが……

 

 「これ(先生)より常識があったんれすよね………さっさと離れるのれす!!寄るな!触るな!!吸うなぁぁぁ!!!!!!

 

 「えぇ~……良いじゃん、ちょっとくらい……」

 

 「服の拘束具まで嵌めて何かちょっとれすか!?さっさと外すのれす!!

 

 『バタバタと暴れる生徒を逃がさないように腕に力を入れる』

 

 この人間をペットか何かと勘違いしてる大人よりマシです。どうにかしろ下さい!!!!

 初対面ですよ!!

 しょ!た!!い!!!め!!!!ん!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 突然ですが、ムゥは【転生者】というやつです。もしくは前世持ちです。アロナに教えて貰いました。

 

 前世はロクなモノではありませんでした。えぇ。

 

 前世は糞親父とクソババァに生まれた瞬間から世界中をつれ回されてそれはもう大変な思いをしました。

 

 馬鹿と阿保が合わさると手に終えないのです。

 

 何ですか?ラスベガスで億ドル当てておいて受け取らないで帰る?言葉がわからなかった?

 

 適当な人に付いていったら地下洞窟?そこでタバコだと思ったのが導火線?針金みたいなタバコがどこにあります?糞親父はそもそもタバコを吸わないのに??

 吸って見たかったじゃねぇですよ

 

 ましてやムゥと大きさが同じ人形を間違える?

 てめぇが生んだ娘もわかりませんかそうですか

 

 ………いや、もういいのです。

 所詮はもう終わったことです。

 振り替えったら切りがないのでやめます。はい。

 

 まぁ、とにかくそう言うことです。

 あっちで糞親父とクソババァがくたばった後ムゥもそこそこ生きてくたばりました。

 

 そして、目を開けたらこの世界に生まれていました。

 ……いえ、思い出したといった方が良いです。

 糞親父とクソババァを思い出して胃に穴が空いてぶっ倒れてからはっきりと思い出しましたので。

 

 前世とは違ってこの世界では様々な()()がいます。

 

 頭がテレビみたいなロボットだったり

 

 映画に出てくるような格好いいロボットだったり

 

 見た目が二足歩行で話す犬だったりです。

 

 それに加えて種族なるものがあるのです。

 人間、天使、悪魔、エルフ、ビースト、鬼です。

 

 皆それぞれ羽やら角やらが付いてます。

 ちなみにムゥはどれにも属さないUnknown(アンノウン)です。

 見た目としては歯が尖ってて体の一部に鱗もありますし、尻尾があります。が、

 翼は無いのでドラゴンでは無いです。認めません。

 翼の無いドラゴンはトカゲなのです。

 

 この世界では実の親と種族が違うことはよくあることなのでUnknownはけっこういるらしいです。

 

 これらは特に問題ありません。えぇ。

 問題なのはこの世界では銃火器がファッションか日常品のように扱われていることです。

 

 頭が逝かれてるんじゃねぇですか?

 

 ちょっと外を歩けば銃声

 

 走れば爆発音

 

 横を見れば爆発するお店

 

 銃弾を喰らっても痛いで済むこの世界のヒト達

 

 ……文字だけ見れば世紀末てす。どうにかしてください。

 実際は東京とかと変わり無い都市なんですけどね。

 

 まぁ、この世界については以上ですね。

 これが世界というなら、なんとか受け入れられます。

 ですが、

 

 

 生徒を吸ったり特殊プレイをしたり撫で回す変態を先生というのならば、は別なのです

 

 これ(先生)は生徒なら見境が無いです。本当に。

 だからムゥが、わざわざ、生徒会長の頼みでなかったら

 この変態と一緒にいないのです。

 タヒんでくたばって擂り潰されるがいいです。

 

 

 「何を……しているのですか?」

 

 諦めて現実逃避をしていればやっと、まともそうなヒトが来てくれました。さっさと助けろ下さい。

 

 「ちょっと休憩を、ね」

 

 「ね、じゃねぇです」

 

 「あだッ!?」

 

 『脛を押さえてソファから転げ落ちる変態を無視してまともそうなヒトに挨拶をする』

 

 「初めまして、れすね?」

 

 「え、えぇと、貴女は?」

 

 『拘束衣の裾をドレスの様にたくしあげて頭を下げる』

 

 「連邦捜査部シャーレ所属、四季(しき)ムゥ れす。ムゥでいいれす」

 

 「貴女がシャーレの……申し遅れました。連邦生徒会行政官の七神リン、と言います」

 

 

 リンさんと、お互いに目を合わせます。

 ?なんですか?

 

 「その、先程は何を 「あの変態のすることは考えるのはむら(無駄)れす」 …そ、そうですか」

 

 ムゥがそういうとリンさんが黙ります。……知らないヒトとの会話は苦手なのです。さっさとあれに任せた方が良いですね。

 

 『ムゥは先生に近づいて、尻尾で先生を叩き始める』

 

 

 「ひぃン!?」

 

 「いつまでも丸まってないで仕事を始めるのれす。リンさん。これがシャーレの変態れす」

 

 「先生だよ!?」

 

 「変態には変わり無いのれす」

 

 ムゥにあれだけの事をしておいてよくそんなことが言えますね。

 

 『リンは奇怪な光景に毒気を抜かれ、額を押さえる』

 

 

 それから先生とリンさんは会話を始めました。

 めんどくさそうなことは全部任せます。

 ふぅ…これですこしは休め「ムゥ?行くよ~?」……理不尽です。あと馴れ馴れしいです。

 

 

 リンさんにムゥと先生でついていくとエレベーターで下りるようです。

 

 「おぉ…」

 

 ガラス張りになっているエレベーターからはキヴォトスの全てが見えるようで、とても綺麗です。

 

 「____キヴォトスヘようこそ。先生、ムゥさん」

 「…えぇ、リンさん」

 

 ……この変態とは今すぐにおさらばしたいのですが

 

 

 

 ◻️

 

 

 

 

 

 「ちょっと待って、代行! 見つけた、待っていたわよ! 連邦生徒会長を呼んで来て!」

 

「主席行政官、お待ちしておりました」

 

「連邦生徒会長に会いに来ました、風紀委員長が現在の状況について納得のいく回答を要求されています」

 

「トリニティ自警団です、連邦生徒会長に直談判を――」

 

 

 エレベーターから下りると4人が一斉に押し掛けてきました。

 皆さんはリンさんに話しかけているようで、すこしだけムゥと先生に視線を感じます。

 まるでリンさんを見つけて一安心、みたいですが………リンさん。凄い嫌そうですね。

 

 

 「あぁ……面倒な人たちに捕まってしまいましたね、まぁ理由は分かり切っていますが」

 

 「分かっているなら何とかしなさいよ! 数千もの学園自治区が混乱に陥っているのよ!? この前なんか、うちの学校の風力発電所がシャットダウンしたんだから!」

 

「連邦矯正局で停学中の生徒たちについて、一部が脱走したという情報もありました」

 

「戦車やヘリコプターなど、出所のわからない武器の不法流通も2000%以上増加しています、これでは正常な学園生活に支障が生じてしまいます」

 

「こんな状況で連邦生徒会長は何をしているの? どうして何週間も姿を見せないの、今すぐに会わせて!」

 

 ……どうも、切羽詰まっている様子ですね?

 捲し立てられたリンさんは頭を押さえていますし……助け船でも、出してあげましょう。

 

 「生徒会長は現在行方不明です」

 

 「…はぁ!?」

 

 

 一歩前に出てそういうと全員から驚愕の目線が浴びせられ……おい、それ(先生)じゃねぇです。下ですが??

 

 「下れすが??___コホン、初めましれ。連邦捜査部シャーレ所属。四季ムゥと言います」

 

 『拘束衣の裾をドレスの様にたくしあげて頭を下げる』

 

 「同じくシャーレの…先生です。初めまして」

 

 

 ムゥに続いて先生が頭を下げると皆さんもバラバラですが頭を下げてくれました。

 

 

 「は、初めまして?___で、どういうことなの?シャーレ?先生??ますますこんがらがってくるじゃないの………あ、は、初めまして!私はミレニアムサイエンススクールの……挨拶はいまは……!」

 

 

 一番前にいた、藍色の髪の毛のヒトが混乱し始めました。

 わかります。ミレニアムのヒト。

 ムゥもこんな変態が先生だと信じたくないです。

 

 

 「そのうるさい方は気にしなくて良いです。続けますと……」

 

 リンさん、毒舌なんですね……いえ、怒ってるだけ?

 

 「誰がうるさいですって!?私は早瀬ユウカ!覚えていてくださいねムゥちゃん、先生!」

 

 「うん。よろしくね」

 

 

 ……なんでちゃん付けなのですか?

 

 

 「………続けますと、先生とムゥさんの身元は保証します、お二人は連邦生徒会長が特別に指名した方です。ありがとうございます。ムゥさん」

 

 

 ………あの、なんでリンさんはムゥを撫でるのですか?

 

 

 「指名って……さっきその子が生徒会長は行方不明になったと言いましたが?」

 

 「事実です、結論から言うと、生徒会長が失踪しサンクトゥムタワーの最終管理者がいなくなった為、連邦生徒会の行政制御権が失われました」

 

 「は!?」

 

 「………え?」

 

 初耳なのですが?

 引き継ぎをしていなかったのですか??

 ………どうりで、最近騒がしかった筈です……というか、2000%の増加って20倍……いや、21倍ってことですよね?

 本当に世紀末じゃないですか……

 

 というか、本当にまずいです。

 行政制御権が無ければ連邦生徒会は張りぼても良いところです。

 文字通り、何も無いのですから鎮圧も自治区管理もなにも………いえ、それはともかくやはり会長になにか……?

 

 

 「___先生が、フィクサーになってくれるはずです」

 

 「な!?」

 

 「この方が?」

 

 

 ぉ、考え込んでいる間に話が進んだようです。フィクサー?

…………そんなたいそうなのではないでしょう。

 

 

 「いえ、これ(先生)はただの変態です」

 

 「え……」

 

 

 

 ◻️

 

 ◻️

 

 ◻️

 

 ◻️

 

 

 「……先生は元々、連邦生徒会が立ち上げた部活の担当顧問として来て頂きました」

 

 

 なんか………流された、です。

 事実を言っただけなのに………

 

 

 「その部活が、シャーレだと?」

 

 

 「えぇ、シャーレは便宜上部活となっていますが、一種の超法規的機関です、所属は連邦組織になりますのでキヴォトスに存在する全ての学園の生徒たちを、制限なく加入させる事すら可能なものです、更に各学園の自治区で、制約なしでの戦闘行動も許可されています。何故これ程の権限をもつ機関を作ったのかはわかりませんが………」

 

 

 ………これ、本当に何も伝えずに失踪したのですね……まぁ私も、「先生をお願いします」としか言われておりませんが…

 

 

 「シャーレの部室は外郭地区にあります。今は何もありませんが、連邦生徒会長の命令でその建物の地下にあるモノを持ち込んでおります。――先生を其処にお連れしなければなりません」

 

 

 そして、リンさんは何処かに連絡をとり、ホログラムが現れました。

 

 

 「シャーレの部室ぅ?」

 

 

 ホログラムにはピンクの髪の少女が……明太子ポテトチップス?を頬張ってる姿が移った。

 

 

 「あ~外郭地区の。あそこ今大騒ぎになってるよ?」

 

 「…うん?」

 

 

 そこからモモカさんが語ったのはひどい事でした。

 何でも矯正局から脱出した生徒達が騒ぎを起こし、戦場になり、そこらの不良まで巻き込んで回りを焼け野原にしている、と。

 さらには巡航戦車まで持ち出してきているそうです。

 …

 ……

 ………汚物を消毒するのはどの世界でも同じなのでしょうかね?

 

 

 「シャーレの部室を占領しようとしてるみたいでさ~、何かと大切なものでもあるのかな?ま、元々めちゃくちゃな場所なんだから別に大したことは___あっ、お昼ごはんのデリバリーが来たからまた連絡するね!先輩!」

 

 「……お昼、ごはん……」

 

 

 ………焼け野原より、お昼ごはんですか……まぁ、シャーレには先生の生徒以外は入れないので、不良がどうこう出来るわけが無いので良いのですけれど……

 

 

 「………!!!」

 

 

 本当に怒りで震えているヒトを見たのは始めてです。

 そんなリンさんの姿を見てユウカさん達は何かを感じたのか、一歩下がりました。

 それを、リンさんは感じ取ったようです。

 

 

 「リン、大丈夫?」

 

 「ふ、ふふふ……いえ、問題ありませんよ先生」

 

 

 顔を上げたリンさんは、満面の笑みでした。

 

 

 「ちょうどここに各学園を代表する、立派で暇そうな方々がいるので心強いです。では行きましょうか」

 

 「えぇ、わかりました」

 

 「え、ち、ちょっと!?何処に行くっていうの?」

 

 

 リンさんの後をついていこうとすると、振り替えれば未だに困惑顔のユウカさん達。

 どこって、それは

 

 「シャーレ、ですよ?」

 

 

 シャーレ奪還作戦開始なのです。

 

 

 

 

 

 




(戦闘描写は)無いです(鋼の意思)
書き忘れましたが拘束衣(糞でかワンピースです)

先生の性別!!

  • 男!
  • 女!
  • 男の娘!
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