欲望に忠実な先生と苦労する生徒   作:メヴィ

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キャッキャッ!キャッキャッ!!高評価一杯貰えてうれちい!!




アビドス編:chapter10

 

 「………ん、取れた」

 

 

 首もとからプツンと糸が外れる感覚の後にシロコさんがマスクを見せてくれました。

 

 

 「ありがとうれす。それと………ほつれさせてしまっれ、すいません」

 

 「大丈夫だから、気にしなくていい」

 

 

 そういってシロコさんはマスクをバックの中にしまいました。

 チラッと見えましたが、他にも予備らしきマスクがありました。

 

 まぁ、これなら本当に大丈夫そうで良かったです。

 

 それより………

 

 

 「ほらアヤネちゃん~機嫌直して~?おじさんがラーメン奢って上げるからさ~」

 

 「別に、怒ってません」

 

 

 そう言いながら少しだけ口を尖らせながらアヤネさんはラーメンを啜り始めます。

 

 結局、ムゥ以外の皆さんがアヤネさんのお説教を受けた後、アルバイトへ行くセリカさんの後を追ってまた柴関ラーメンへ来ました。

 

 セリカさんは何でまた……と不満そうですが、アヤネさんに怒られた後だからかこの前とは裏腹に黙々とこなしています。

 

 

 「はい、アヤネちゃんこっち向いて、お口拭いてー……はい、良く出来ました☆」

 

 「赤ちゃんじゃありませんからっ!」

 

 

 右側におじさん、左側にノノミさんが座り、入店してからこの調子でご機嫌取りをしています。

 

 こう……言っては悪いですが、不機嫌なアヤネさんは警戒している猫のような印象で可愛く思えます。

 

 

 『アヤネアヤネ、ほらあ~ん』

 

 「あ~…」

 

 

 先生は先生で、アヤネさんに餌付けをし始めました。

 

 いつもなら止める所ですが………何故かアヤネさんが受け入れているので。

 

 今日は好きにさせて上げます。

 

 それよりも………結局、今回の会議ではあまり進展はありませんでした。

 

 借金への対応は茶番劇で終わりましたし、そもそも他の議題はあがらねぇですし……

 

 アヤネさんが真面目に出来るかも、という言葉は願望のままで終わりました。 

 

 さて……勝手に考えますが、借金はもう、ちりも積もればだとかコツコツと、の域を超えた額です。

 

 おじさんやセリカさんの言った通り一発大きく、ガッポガッポと稼がなかくてはなりません。

 

 それかもしくは………借金相手を潰すことです。

 

 借金を支払う相手がいなければ、その借金は実質無くなったのも当然です。…………というのは半分冗談でして、

 

 半分は本気です。

 あのふざけた利子の額は普通ではありません。

 

 明らかにアビドスを潰そうとしています。 

 

 正直何か裏があるとしか____あの、シロコさん?

 

 

 「……ごめん、ちょっと気になって」

 

 「……その、別に不快というわけれはないのれすが……触っててらのしい(楽しい)れすか?」

 

 「楽しい……より、触り心地が良い?」

 

 

 何故本人が疑問系なのですかね………まぁ、先生以外のヒトであれば()()()触ってて貰って構いません。

 

 念のために言っておきますが、龍の逆鱗、とかそう言うものではありません。

 

 単純に逆さまに生えている鱗だから文字通り逆鱗と言ってるのです。

 

 この逆鱗の厄介な所はささくれのように外に向かって生えることです。それに加えて微妙に切れ味が良いです。

 そのせいでいくつのクッションが犠牲になったか……そしてこの前、ムゥの首に触った先生が手を切った要因でもあります。

 

 前まではヤスリで削ったり無理やり折ったりしてたのですが…身体の一部なので、当然痛いです。

 それで先生に止められて以来何も手をつけていないので………って、これはどうでもいいのです。

 

 それよりもアビドスの問題を……「あ、あのぅ……」お?

 

 

 「いらっしゃいませ! 何名様ですか?」

 

 「こ、ここで一番安いメニューって、お、御幾らですか?」

 

 「一番安いメニューですか? えっと、そうですね、一番安いのは――五百八十円の柴関ラーメンです! 看板メニューなので、おすすめですよ」

 

 「あ、ありがとうございます!」

 

 

 ………ハルカ?何故アビドスに?……ということは、社長達も……

 

 

 「えへへっ、やっと見つかった、六百円以下のメニュー!」

 

 「ふふふ、ほら、何事にも解決策はあるのよ、全て想定内だわ」

 

 「そ、そうでしたか、流石社長、何でもご存知ですね」

 

 「はぁ……」

 

 

 ぞろぞろと入ってきたのは、少しだけ久しぶりな面々___便利屋68のメンバーでした。

 

 ハルカは社長(アル)を持ち上げ、カヨコは頭を抱えながらため息をつき、ムツキはご機嫌そうしてます。

 

 そして、セリカさんが対応をするとムツキがどうせ一杯しか頼まないからと言いました。

 

 ………まさか、また金欠に……?しかも、やっと六百円以下のと0___あぁ…はい…一杯を四人で分けあって食べると……

 

 

 「ご、ご、ごめんなさいっ、貧乏ですみません! お金がなくてすみません!」

 

 「あ、い、いや……! その、別にそう謝らなくても!」

 

 

 頭を抱えて震えながら謝るハルカは、以前会った時から何も変わりません。変わっていて欲しかったですがね。

 

 そして、いくら今客足が落ち着いているとはいえ、ちらほらといるお客さんがハルカの声とセリカさんの声に気づいてだんだんと視線が集まってきました。

 

 ………流石にこれは…

 

 

 「ちょっと、席を外します」

 

 【無言で入り口へ向かう】

 

  

 「ハルカ」

 

 「ひっ!ごめんなさいごめんさい!お金が無いのにお店に____ひぃ!?」

 

 「え?ハルカ?どうし__ムゥ!?」

 

 

 ………そんなに驚かなくても良いでしょうに……まるで幽霊でも見たみたいに……

 

 

 「こら、二人とも……久しぶりだね、ムゥ」

 

 「おっひさ~♪会えてうれしいよ~♪」

 

 「ん"ぎゅ」

 

 

 社長とハルカはともかく、ムツキとカヨコはいつも通りです。

 

 

 「え、えっと……知り合い?」

 

 「そぅっ、えす、ね」

 

 

 ムツキ、ちょっと首絞まってます。___何故冷却機能を起動したのですか?あの、おい、もしかしてこれ急速冷却になってやがりますか??

 

 

 「あ~……冷たくて気持ちいい♪あ、バイトちゃん、やっぱりテーブル席でお願いね♪」

 

 「え、ぁ………こちらです……?」

 

 

 そんな「良いのかな…?」って顔をするなら助けて欲しいです。

 普通に拉致られてるので誰か____何故に笑顔?

 

 

 『( ´∀`)b』

 

 「……え、先生良いの?ムゥちゃんあれ拉致られてない?」

 

 「すごい、助けを求められているような気がしますけれど………」

 

 『最初から抵抗してないし………ムゥにホントに友達がいたなんて……!』

 

 

 

 お前あとでハッカ油漬けですからね

 

 ◻️

 

 

   ◻️

 

 

 「………カチ」

 

 【カヨコが加熱機能を起動する】

 

 「あ~!ちょっとカヨコちゃん~」

 

 「久しぶりだからって浮かれすぎ、動ける?」

 

 

 ふぅ………やっと動けます……はい、ありがとうございます、カヨコ。

 

 それとムツキは次……まぁ良いです。

 

 それはそうとして………社長、社員にラーメン一杯ずつも奢れないとは、どういうことなのですかね?

 

 

 「うっ……いやその……と、投資!そう!今後にかけて__「アルちゃんがこの後の依頼のために全財産使って傭兵を雇ったんだよ」ムツキ!?」

 

 「ほほう?」

 

 

 後先考えずに雇えるだけ雇って、全財産がラーメン一杯になったと………あれほど計画的にと言ったのですがね?またお勉強しましょうか?

 

 

 「う、裏切ったわね!?」

 

 「きゃ~パワハラ~♪ムゥちゃん助けて~!」

 

 

 と、まぁ茶番はこれくらいにしておいて………お久しぶりです。暫くぶりですね。

 

 

 「だいたい……半年とちょっと位かな?久しぶり」

 

 「な、七ヶ月と四日です……お、お久しぶりです……」

 

 「すっご~、ハルカちゃんよく覚えてるね」

 

 「え、えへへ…」

 

 

 七ヶ月……もう、そんなに経っていたのですね。

 

 皆、元気そうで良かったです。

 

 

 「え、ええ。そっちこそ元気そうで良かったわ」

 

 

 社長が両肘をテーブルに付け、口元で手を組みます。

 するとさっきまでの雰囲気とは全く違うモノになりました。

 

 社長のハリボテカリスマモードです。

 

 久しぶりに見ましたが、やっぱり凄いです。最も普段からの姿を見ていればハリボテだとわかってしまうのですが……やるときはやれる社長なのです。

 

 

 「貴女が姿を消してからは少しだけ大変だったのよ?何故か私達が貴女を消したとか再起不能にしたとか訳のわからない噂が………思い出しただけで胃が……

 

 

 そんな噂ができてたのですか……その、何かすいません。

 

 

 「本当に大変だったんだよ~?ま、その分こっちに来る依頼も増えたけどさ~♪」

 

 「あんなに忙しくなるのはもう勘弁だけどね……」

 

 

 ムツキは楽しそうに笑っていますが、社長とカヨコは遠い目をしています。そしてハルカは__はい、いつもどおりです(社長の隣で縮こまってます)

 

 

 「えっと……ご注文をお伺いしても?」

 

 

 と、いつの間にかセリカさんが注文を聞きに来ていました。

 

 ……はい、柴関ラーメンと餃子とサラダを4つずつでお願いします。支払いは…このカードでお願いします。

 

 

 「え……、ぁ!はい!」

 

 

 ジッと強めに視線をセリカさんに注ぐと伝わったのかすぐに厨房へ戻っていきました。

 

 

 「………良いの?ま、こちらとしてはありがたいんだけど」

 

 「随分と迷惑をかけれいら(かけていた)ようれすからね」

 

 「やった~ムゥちゃんの奢りだ~♪」 

 

 「………」

 

 

 …いくら久しぶりだからといえ、ムツキはベタベタしすぎな気がしますが……それよりも社長が面白いので写真でも撮っておきましょうかね、

 

 

 【パシャッ】(ゲンドウポーズをしたまま固まったアルの写真)

 

 「_____はっ!?ち、ちょっと!今は手持ちが」

 

 「………今支払いまれしましらよね?」

 

 

 固まっていただけでなく、意識まで飛ばしていたなんて………というか、面白くて流していましたが何故固まっていたんですかね?

 

 ん、そういえば、確かに社長は勢いや雰囲気でお金を浪費しやすいですが……えと、確かムツキが傭兵を雇ったと言っていましたね。

 

 手数が多いに越したことはありませんが、正直便利屋の皆であれば必要の無いような気がしますけれど………

 

 今日って言ってましたよね。今回の相手はそんなに手強いんですかね?

 

 

 「手強い……っていうか、情報が無くてアルちゃんがビビってるだけじゃないかな?」

 

 「だ、誰がビビっているって!?全部私の想定内!失敗は許されない、今回は特に大口取引なんだから!あらゆるリソースを総動員して望む、それが我が便利屋68のモットー!」

 

 

 図星みたいですね。

 それにそんなモットー初めて聞きました。まぁ今の思いつきでしょう。

 

 それにしても、社長の言う程の大口…加えて特にと来ました。

 

 便利屋はお金さえ貰えればなんでもやる、というスタンスです。

 流石に殺しはやっていませんが……それでも便()()()6()8()はその界隈ではそれなりの名前となっています。

 

 有名になるということはそれなりの場面を潜っているということで……そんな社長がビビる相手って、どんな相手なのですかね?

 

 

 「__あ、その顔~、気になる~?なるよね~?」

 

 「__ムツキ、ウチ(便利屋68)はお金さえ貰えればなんでもやる。信頼だってそうよ。いくら相手がムゥだとはいえ情報漏洩は見過ごせないわ」

 

 「え~?でも~ムゥちゃんが来てくれたら安心でしょ?」

 

 「………………………………確かにそうだけれど…」

 

 

 ムツキが言うと社長は何故かサッと目線を逸らしました。

 

 この感じ、どうにかムゥの事を引き込めないか考えていたようです。

 

 もう、シャーレに所属しているのであまり深くは関われませんが………まぁ、たまには体を動かしたい時もありますし…ルインさんが最後ですし、また今度受けてみるのも…

 

 

 「ま、正直私からもお願いしたいんだけれど……どうかな?」

 

 

 カヨコまで……ううん……?

 

 うぅん……ここまで言われると断りづらいのですが……少し前ならまだしも、今は問題が山積みですし……

 

 

 「いま……は、無理れす」

 

 

 今、シャーレから離れることはできないです。

 もしまた、カタカタヘルメット団の様に襲撃をしてくる相手が入れば大変なことになってしまいます。

 

 

 「ん、そっかじゃ、気合い入れて頑張ろう皆」

 

 「お待たせしました!柴関ラーメンと餃子とサラダです!」

 

 

 ちょうど良いタイミングでセリカさんがラーメン等を運んできてくれました。

 

 コト、コト、と置かれるラーメンや餃子を見た皆、特にムツキと社長は分かりやすく喜び、カヨコも少しだけ頬を緩めていました。

 ハルカは……いっそう、「私なんかが本当に食べて良いのかな……?」と震えてます。

 

 やむ終えない理由がない限り残すことのほうが失礼です。全部食べなさい。

 

 

 ………というか、餃子の量が少し…いえかなり多いような気がするのですが?

 

 

 「あぁ、ちょっとボーっとして数間違えちまってな、俺のミスだからお代はいらねぇよ」

 

 「ってことで、大将もああ言ってるからさ、あ!もしお持ち帰りしたいのなら用意しますから!」

 

 「やった♪ありがとねバイトちゃん」

 

 

 そしてセリカさんが去り、皆が手を合わせてから食べ始めました。そして、口々に美味しいと感想を言います。

 

 美味しそうに食べる顔を見るだけで、ムゥも癒されます。

 

 特に、一口一口食べる度に目を輝かせ、一生懸命食べるハルカは見ていて飽きません。

 

 ………はい、こう言うところだけは前世から変わらないのです。自覚はしています。

 

 

 「……ん?」

 

 

 気がつけば、ノノミさんが此方へ来ていました。

 

 何やらとても嬉しそうな顔をして……どうしたのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いつのまにか5000文字超えてたので区切りです。
 
尚最後のムゥちゃんは頬付き微笑み眺めです(妄想)

忘れがちだけど前世お婆ちゃんで今世19歳なムゥちゃんです。
合法ロリ……ババァ………?
 いやこの場合は精神的ロリババァ………?
 それとも精神的ババァ………?
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