欲望に忠実な先生と苦労する生徒   作:メヴィ

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感想で好きって言われて嬉しいです。


もう、つかれたのれす

 どっかんどっかん、ばらららら、

 

 辺りには銃声やら爆発音が響いています。

 やはり世紀末です。

 この破壊された場所は誰が直すのか………は、ブラックマーケットの方々なので良いです。

 むしろこう言う被害が無ければホームレスのヒト達は食べていけないので。

 

 

 「いったい!! 痛いってば!! なんで私たちが不良と戦わなきゃいけないの!?」

 

 「モモカさんがリンさんを怒らせたからですね」

 

 「サンクトゥムタワーの制御権を取り戻す為に、部室の奪還は必須ですから」

 

 

 ユウカさんの愚痴に返事をするのはムゥとチナツさんです。

 言いたいことはわかります。

 ですが全部モモカさんのせいですから。

 

 「それは聞いたけど!! 私、これでも学校では生徒会でそこそこの扱いなんだけど! なんで私が……いったぁぁあ!!」

 

 「援護します」

 

 

 タン・タン・タン、と乾いたモノが弾ける、様な音が響きます。

 

 ユウカさんを狙った不良達へ打ち返すと悲鳴と落ちる音がしました。もう一人、別の方にいましたが、それはハスミさんが処理してくれたようです。

 

 

 「ありがとうございます。ハスミさん」

 

 「いえ、此方も助かりました__「いったぁ!?」__伏せてくださいユウカ!」

 

 

 ……なんか、ユウカさんばかりが狙われていませんか?

 狙撃する分には大助かりなのですが……

 

 

 「いったいってば!!あいつら!違法jhp弾を使ってるじゃない!?」

 

 「ホローポイント弾は違法では無いのでは?」

 

 

 ジャケテッドホローポイント弾。

 弾頭の先端にくぼみを付け、着弾時にキノコのように先端が潰れて身体を貫通せずにとどまる弾丸です。

 前世では、警察や狩猟などで使われ、戦争での使用を禁止されていました。

 

 

 「ミレニアムでは違法になるの!傷跡が残るでしょ!?」

 

 

 違法らしいです。

 確かに普通の弾丸が痛いで済むなら威力の高いホローポイントは傷跡が残る………のですかね?受ける弾丸については考えたことがなかったのでよくわかりません。

 

 

 「ですが、ホローポイント弾ですか……先生の安全を第一に、シャーレの奪還は第二目標としましょう」

 

 「えぇ、キヴォトスの外からいらっしゃった先生は一発でも命に関わります。ご注意を!」

 

 「えぇ、戦闘は私たちがやりますから先生は安全な場所に「いや、」はい?」

 

 「私が指揮をするから、従って欲しい」

 

 

 突然そんなことをいう先生にユウカさんはまた困惑しています。

 突然の事には弱いのでしょうか?

 まぁ、それはともかく。

 

 全員の居場所がバレているのになぜムゥだけを狙うのですか?

 

 さっきからぽいぽいぽいぽいぽいぽいと投物ばかりを使って!

 

 うっぜぇのです!!すごくうぜぇのですが!?

 

 やけに軌道が正確だから空中で撃って爆発させるしかねぇのですが!?

 

 

 「よし、じゃあ行ってみましょうか!」

 

 

 ◻️

 

 戦闘描写はねぇと言ったのです

 

 ◻️

 ◻️

 

 「何か、いつもより戦闘がやりやすかった気がします」

 

 

 戦闘が落ち着いて一息つくと、スズミさんがそう言葉を溢しました。

 それにユウカさんが共感すると、皆さんが次々に同意します。

 

 不服ですが正直、本当にやりやすかったです。会長から話を聞いてはいましたが、ここまでとは思っていませんでした。

 

 

 「なるほど…これが先生の力……連邦生徒会長が指名した方だから当然か……ムゥちゃんも!サポートありがとうね!」

 

 「いえ、こちらとしてもやりやすかったれすよ。ユウカさん。スズミさんの投擲、ハスミさんの狙撃も正確れした。チナツさんも回復支援ありがとうございます」

 

 「ありがとうムゥ、お疲れ様」

 

 『ムゥを撫でて労う』

 

 「む、」

 

 

 ポス、とムゥの頭に何かが乗ります。

 

 どうやら変態(先生)みたいです。

 

 普通、出会って初日の女性の髪を、頭を撫でますかね?………いえ、これ(先生)は出会って数十分で吸ってくる変態です。

 今更ですね

 

 「よし!じゃあ行きましょうか!シャーレはもう目の前です!」

 

 ◻️

 

 

 傷ついた建物達を通り抜けてシャーレへ駆け足で向かいます。

 攻撃を受ける度に先生を安全な場所へ移動、もしくは庇わなくてはいけないので速度が落ちますし、物凄く面倒です。

 ………ん?そういえば、ムゥのこれ(拘束衣)って防弾でしたよね?なら、

 

 

 「え!?ちょっムゥちゃん!?」

 

 これは先生に着させれば良いのです。

 

 「ムゥさん!突然何をしてっ」

 

 「?何って……防弾なので、先生にと思いまして。これなら先生の安全性を上昇させることがれきるので」

 

 「はぁぁ……下に着てるならそういってよ……良い?女の子が外で無闇に服を脱いじゃいけません!」

 

 

 めっ!とユウカさんに怒られてしまいました。

 いや、あれだけのオーバーサイズなのですから下に着るのは当然でしょうに……

 

 それはそうとして、やっぱりユウカさんって

 

 

 「ほら、私のジャケットを貸してあげるから」

 

 「あ、ありがとうございます」

 

 

 ムゥのこと、年下だと思っていません??

 ………まぁべっっっっつに気にしませんが???

 

 

 

 ◻️

 

 

 「____くれぐれも気をつけて下さい先生」

 

 「うん。ありがとうリン」

 

 

 プツリとリンさんとの通信が切れました。

 リンさんはこの戦場を作った犯人の正体がわかったようです。

 その名前はワカモ。

 百鬼夜行連合学院を停学になって、前も似たようなことをやらかし続けているとか。

 

 何かすっげー聞いたことのあるような名前ですが気に止めないでおきます。

 今は先生の安全が第一なので。はい。

 

 まぁそもそもこれだけの不良がいるなかで、出会うことはそうそう「先生!気をつけてください!ワカモです!!」

 ………

 これが、フラグですか……

 

 ユウカの声につられて見てみれば、

 肩に担いだ長い銃身の愛銃に両腕をかけ、

 狐の面をし、

 短い和服。

 

 ……はい、ムゥの知っているワカモで

す。

 会いたくなかったです。戦場では。

 

 「連邦生徒会の子犬たちが現れましたか、お可愛らしい事……あら?あらあららら?そこにいるのは…」

 

 「ムゥさんではありませんか♪」

 

 「……えぇ、お久しぶりです。ワカモ。ムゥは非常に、ひっじょうにここ(戦場)では会いたくありませんでした」

 

 

 ピリピリとした敵意が、場を支配しました。

 ワカモから発せられる敵意に近くにいた不良はガタガタと震え始めています。

 

 

 「え?え?なに?ムゥちゃん、知り合いなの!?」

 

 「えぇ、まぁ……」

 

 「あら悲しいですわ……まぁそれはともかく、攻撃を開始なさい。(わたくし)は用事があるので___ムゥさん。また、会いましょう?」

 

 「っ!逃がしません!」

 

 「うふふっ」

 

 

 ワカモが去ろうとするのをハスミさんが狙撃で止めようとしますが、ワカモは銃弾をいつの間にか外していた銃剣で弾きました。

 後ろに目でも付いているのですか?

 

 ともあれ、ハスミさんの狙撃を皮切りに不良達との戦闘が始まりました。

 

 

 「ユウカ、シールド展開! スズミは左前にのドラム缶の裏に閃光弾を! ムゥは投物を撃ち落としてユウカの援護を!」

 

 ……撃ち落とすの、無駄に疲れるから嫌なんですけど…

 

 

 ◻️

 

 ◻️

 

 「戦闘、しゅうひょう、れす…」

 

 疲れました。とても、とても疲れました。えぇ、ハイ。

 

 終始投物してくる奴がいました。

 それは、もうたいそうなモノをもっていました。当て付けですかね?捥げるといいのです。

 

 そのおかげでもうヘトヘトです。精神的に。

 

 身体はまぁ…こんなことで疲れる様な鍛え方はしてないのです。よゆーなのですよ。よゆう

 

 

 「リン、シャーレの奪還が終わったよ」

 

 「お疲れ様です先生。私もそろそろそちらにつくので、シャーレの地下でお会いしましょう」

 

 「うん。わかった。___皆、本当にありがとう。助かったよ」

 

 通信が終わった先生はムゥ達に振り返って頭を深く下げて感謝を述べました。

 

 そうです。

 

 もっと頭を下げるのです。

 

 労うのです。

 

 

 「いえ、先生の指揮があってこそ、ですよ」

 

 「えぇ、頭を上げてください」

 

 「先生の指揮があって、初めてあそこまで精密な狙撃もできたのですから」

 

 

 ………なんか、ムゥだけ場違いみたいです……ここは……うぅ……合わせなければいけませんか……?

 

 

 「………まぁ、そう、れすね。知らないヒト達との連携があそこまでうまく行ったのも、先生のおかげれ……す?先生?」

 

 

 ポスっと、また頭を撫でられました。

 なんですか?

 なんで今日はこんなに撫でられるのですか??

 

  

 「ムゥも、ありがとうね。結構無茶苦茶なことお願いしちゃったからさ」

 

 「………自覚があったのれす?」

 

 「いや、まぁ……あはは…」

 

 

 先生は困ったように笑いました。

 

 指揮をしているときとは全く逆の情けない声です。

 

 

 「そうですよ先生!あまりムゥちゃんを困らせないでください!指揮を聞いててびっくりしたんですからね?」

 

 「ムゥも、おろろき(驚き)ましたよ。___ムゥだけで戦車を壊せなんて言ってくるのれすから。ユウカさんのシールドが無ければ何処か折れてましたね」

 

 

 そう、戦闘の最後。

 この先生はムゥに戦車に特攻してこいと行ったのです。

 軽めに死ねと言われた様なものです。

 

 いくら銃弾が痛いで済むとしても、砲弾は死にかけます。直撃したら、ですが。

 

 さっきも言った通りですが、途中までユウカさんシールド(肉壁)で一発防いで貰ってから戦車に特攻しました。はい。

 

 やり方としては案外簡単でした。

 

 戦車に近づけば当然、砲弾は当たらないわけで、回りの不良達に銃弾をばら撒いて、戦車の入り口を手榴弾でぶっ壊して中に自前のフラッシュバンを2つ程入れるだけでしたし。

 

 結果としては戦車の中がちょっと酸っぱい匂いでいっぱいになりましたが、再利用できるだけマシと言えるでしょう。

 

 押収した戦車はハスミさんに「シャーレに寄付させて頂きます」と言われたのでありがたく使わせて頂きます。

 1月ほど消臭剤をぶちこんだ後で。

 

 

 「でも、ほんっっっとうに助かったわ。ミレニアムに来たときには歓迎するからね!」

 

 「むぐっ…は、はい。ありがとうございます」

 

 「トリニティにお越しの際には声をお掛けください。ご案内致しますので」

 

 「ふ…っ?」

 

 「ゲヘナも……とは、言えませんが。私もお待ちしています」

 

 「む…??」

 

 

 

 えぇと………

 

 なんで皆さんムゥを抱き締めてから帰るのですか??

 

 ………もう、良いです。ムゥは賢いのでわかりました。

 

 

 

 「ほら、さっさとシャーレに入るのれすよ」

 

 

 どうせムゥは小さいのです

 

 

 「い、いたっ」

 

 

 子供にしかみえねーのです

 

 

 「いたいっ!」

 

 

 幼女なのです

 

 

 「なんで蹴るの!?」

 

 「ふん……」

 

 

 

 ◻️

 

 「うーん、これが一体なんなのか全く分かりませんね、これでは破壊するにしても……」

 

 「……ワカモ」

 

 

 シャーレの地下へ行くと、そこにはワカモがいました。

 ワカモはクラフトチェンバーもとい、訳のわからないオブジェの前で首を捻っていました。

 

 わかりますよワカモ。

 

 ムゥもアロナに言われるまでまったくわかりませんでしたから。

 

 ともあれ、今のワカモは破壊する、と言いました。つまりまだ戦闘は継続中、と言うことです。

 なので、先生には一旦奥の部屋に「ムゥ?どうし…あっ」

 

 

 「ん、あら?ムゥさん___に、見知らぬ方。ちょうどよかったですわ」

 

 「……先生……本当に、ほんっっとうに馬鹿なのれすか?死ぬのれすか??」

 

 

 銃を構えてるムゥに何も疑問も待たずに声をかけましたよこの阿保(先生)は。

 

 さっきの戦闘で見直した部分が既にマイナスです…!!

 

 

 「ムゥさん、これいった「こ、こんにちは?」___っ!あら、あららら?」

 

 「ん?ワカモ?」

 

 

 なんか、ワカモの様子がおかしいのです。こう、モジモジし始めて……

 

 

 「………。」

 「あ、ああ……///」

 

 

 ……え、まってください、おまえまさか

 

 

 「わかも、わかも、ダメれす。これだけはやめへくらさい!」

 

 「え、む、ムゥ?一体…」

 

 

 おまえ(先生)は黙ってるのですっっ!!

 

 

 「し、し、し、………」

 

 「し?」

 

 「失礼いたしましたー!!」

 

 

 ワカモは裏返った声で叫びながら、ムゥ達をおいて出ていきました。

 ……えぇ、知ってます。知っていましたともワカモ。

 

 貴女が恋に憧れていたことも

 

 貴女が本当は純粋なことも

 

 一途なのだろうとも察していました

 

 ですが……

 

 

 「なぜよりにもよってこの変態なのれすか…」

 

 

 ワカモ(友人)が…変態に恋をしたらどうすればいいのですか……

 

 

 「お待たせしました先生……ん?ムゥさん。どこか、お怪我でもされましたか?」

 

 「……いえ、だいじょうぶなのれすよ、ちょっと、つかれたらけれす………もう……ねらす……」

 

 「ぇ、は、はい。わかりました」

 

 「えと、おやすみ?ムゥ」

 

 

 

 

 リンさんとせんせーの声を背中にしてムゥの部屋(部室)へ行きます。

 

 

 机の下の、ムゥの寝床があるので。

 

 あぁ、いい、良いですよモモフレンズは。

 

 このペロロ様の顔も、ペロロジラも、特にウェーブキャットはぶさかわです。

 この間抜け面がいいのです。

 ペロロ博士の抱き枕はいい匂いがします。

 

 スカルマンの特大ビックサイズはシャーレの経費で落としてやります。ぜったいに。

 

 今日は情報量が多すぎて疲れたのです。

 また胃に穴が空きそうです。

 

 変態に捕まって

 

 変態を守って

 

 変態にトモダチが一目惚れしました。

 

 ………これなら糞親父とクソババァの方が、マシ……です………

 

 

 

 




この後は基本原作沿いです。

アロナを起動させて、
権限を取り戻して、
部室に行くとアロナがムゥを探して見つけます。
 
 「あ、先生!下ですした!机の下です!」
 
 そう、

先生のデスクの下がムゥの巣です(ニチャァ)

 モモフレンズに抱きついて埋もれて寝ているムゥを見てシッテムの箱で爆連写します。
 後日真顔でシッテムの箱をシャカシャカするムゥ
 泣くアロナ
 モモフレンズの爆買いで財布が軽くなる先生

 次回 先生色んな意味で死す!

     デュエルスタンバイ!!

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